仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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連れ去られる狩崎 踊らされるフェニックス

リバイ達が激戦を繰り広げる中、狩崎と光の二人は少し離れた地点でその様子を伺っていた。

 

「狩崎さん、さっきデッドマンズの連中が言っていた会いたい人って誰なんですか?」

 

「……まさかね」

 

「狩崎さん?何か心当たりが……」

 

「いや、あるにはあるけど確率としてはあまりにも低い。それに、彼がそんな事をする人間とは思えない」

 

狩崎がそんな事を言っているとコツコツと何者かが歩いてくる音が聞こえてきた。

 

「ッ!?誰だ!」

 

光はその音に反応してガンデフォンを向けるがそこには誰もいない。するとその直後、光の背後から気配がしたかと思えば何かの影が光へと手刀を当てて気絶させてしまう。

 

「ぐっ!?」

 

狩崎はその姿を見て驚愕していた。甲虫類と思われる全身が固い鎧に包まれた下半身。それでいて、尚あれだけの速さで動けるスピードを出せる。上半身にはローブを被っていたがその影はローブを外す。すると上半身にも鎧のような固い装甲を纏っており、カラーリングは茶や黒をメインに据えてある。ただし、ギフテクス特有の白い服のような物が陣羽織のように羽織られていた。頭部には人間のような頭の上から被った兜のに角が伸びており、手にはカブトムシの角をもした刀を持っておりそれはさながら鎧武者ようなデッドマンである。

 

《カブト!》

 

「ヘーイ、まさかのカブトデッドマンか……」

 

しかも姿からして既にギフテクスと言った所だ。カブトデッドマンは狩崎へと刀を突きつける。

 

「………」

 

どうやら最早狩崎には逃げる事ができないようだ。狩崎は仕方ないとばかりに両手をあげるとカブトデッドマンは狩崎の首に刀を向けつつ拘束。そのまま連れて行った。

 

そのようなことが起きているとはわからないリバイ達は戦闘を続行している。

 

「はあっ!」

 

リバイとバイスはマンモスゲノムで何とか喰らい付こうとするが、ベイルが完全にデモンズに力を貸すようになったために次第に劣勢に追い込まれていく。

 

「だったら!」

 

《バリッドレックス!ボルケーノ!》

 

《コンバイン!》

 

《バーストアップ!パネェツヨイ!リバイス!We are!リバイス!》

 

リバイとバイスは最高戦力であるボルケーノレックスへと変身し、対抗する。リバイはリバイスラッシャーを、バイスはバリッドシールドをそれぞれ武装しつつ戦闘を進めていく。

 

「はあっ!」

 

「だあっ!」

 

デモンズはそれに蜘蛛の糸を張って機動力を削ごうとする。しかし、リバイはそれを焼き尽くしながら。バイスはそれを凍らせてから粉砕しつつ前に出ていく。

 

「なかなかやりますねぇ……が、あまり舐めないでもらいましょうか」

 

デモンズはそう言っているとデモンズの方に通信が入る。それは狩崎の確保に成功したというものだった。

 

「なるほど、ならば最早下手にこの二人を相手する必要は無いですねぇ」

 

そしてその報告は他の二人にも同時に通達され、それが撤退の合図となった。それと同時にリバイ達の元にも狩崎が連れ去られたという話が行く。

 

「逃すか!」

 

「ふん!」

 

その瞬間、デモンズは再度モグラゲノミクスを展開して地中へと潜りつつ撤退。クイーンビーデッドマンとウルフデッドマンもエビルやジャンヌへと射撃を仕掛けて撤退してしまう。

 

「くっ……逃げられた……」

 

「ッ……」

 

それからリバイ達は変身解除してから合流すると一度狩崎の行方を追うためにスカイベースへと戻る事になる。

 

「アイツら、狩崎さんをどうするつもりなんだ……」

 

「司令官、狩崎さんの行方は……」

 

「目下捜索中だ。慌てずに待て」

 

若林にそう言われてはどうする事もできない。それに、今回の件で浮上した新たな裏切り者の存在。迂闊に動けばデッドマンズにそれが筒抜けになってしまうだろう。

 

「どうすれば……」

 

「今は待つしかない。下手に事を大きくすればデッドマンズの思う壺だ」

 

狩崎が連れ去られたという情報はフェニックスの中でも統制されており、知っているのは若林や大二、光などの一部の司令官や隊員のみである。ひとまず一輝とさくらは幸せ湯へと戻る事になり、大二と光はスカイベースに残って捜索の方へと加わる事になった。

 

幸せ湯にて、一輝達が戻ってくるといつものように元太は限界突破チャレンジをやっている。それを見てさくらは冷めた様子で言い放つ。

 

「パパ、まだやってるのそれ?」

 

「おう!もっともっと限界を超えられるようにならないとな!」

 

「今はそんな事をやってる場合じゃ……」

 

さくらは強く言おうとする中、元太は一度チャレンジする手を止めるとさくらへと向き合う。

 

「こんな時だからこそ……だ。苦しい時こそ笑っていられるだけの強さを俺はお前達に持って欲しい」

 

それを聞いて一輝とさくらは顔を見合わせる。そして、幸実が更に言葉を続けた。

 

「パパさんも自分の悪魔のことで大変だけど、それでも家族を、周りを笑顔にしようと頑張ってるの。だから、あなた達も笑っていてほしい」

 

幸実からの言葉を聞いて二人は元気づけられたのか頷くと共にさくらが元太へと言葉をかける。

 

「そうだったんだね。パパ……偶には良い事言うじゃん!」

 

「え!?偶には!?」

 

「ふへへ、パパさんもやる時はやるってな!」

 

バイスもガンデフォン越しにそう言う。そして、一輝達は笑い合った。

 

「さてと、ひとっ風呂浴びて英気を養うぞ!」

 

「うん!」

 

その頃、大二と光の二人はトレーニングルームに入ると二人でトレーニングに勤しむ。そんな中、光は大二へと話しかける。

 

「大二、俺達は入隊してからずっと一緒だけど……初めて会ったあの時の事をまだ思うよ」

 

「そうだな……。確か、あの時光はフェニックスの隊員として世界を守ろうとする思いばかりだったよな」

 

大二と光が出会った日。それは大二のフェニックス入隊式の時だった。

 

「光は俺の事を最大のライバルだって言ってたよな」

 

「ああ、俺と大二。どっちが先に上に行くかで毎日頑張っていたもんな」

 

二人は同期でありながら互いを高めるライバル。そんな二人の運命を変えたのはヒロミとの出会いである。二人の入隊当時、ヒロミはまだ分隊長として前線で戦う役目を担っていた。

 

「ヒロミさんと会ったあの日から光はヒロミさんを凄く意識してたよな」

 

「そうだな。俺はヒロミさんの背中を見てあんな人になれたらと思いながら努力した」

 

それからヒロミが司令官になったと聞いた時、光は自分のことのようにそれを喜び、大二もより一層頑張る光に負けぬように切磋琢磨してきたのだ。

 

そして、運命の大二の分隊長への就任式以降は今まで歩んできた軌跡の通りである。

 

「思えば俺達二人は色んなことを経験したよな」

 

「そして、俺達はこれからもまだまだ強くなれる」

 

「ああ。ヒロミさんもきっとその様子を見てくれているさ」

 

「おう!」

 

そして、二人が友情の証として拳を突き合わせた。二人はそれからより一層トレーニングに気持ちを入れていく事になる。

 

同時刻、とある廃墟では狩崎が囚われていた。そこにウィークエンドの長官、赤石が姿を現す。

 

 

「あなたは……」

 

「初めましてだね、狩崎真澄の息子。ジョージ狩崎」

 

「ッ!?何故あなたがダディの名前を……」

 

「よく知っているさ。何しろ私は狩崎真澄と同じ施設に勤めていたのだからね」

 

「………」

 

「まぁ、そう畏まらなくても良い。私とて君に何かをするつもりは無いからだ。できればその才能を我々ウィークエンドに貸してくれると嬉しいがな」

 

「そんな申し出を私が受けるとでも?」

 

「思っていない。ひとまずはゆっくりとしたまえ」

 

「この体勢にしておいてよくそんな事が言えるねぇ」

 

と言うのも今の狩崎の姿勢は両手を天井から伸びた鎖で縛られている形であり、両脚もしっかりと縛られているため身動き一つできないのだ。

 

「君は絶えず鍛えているからね。このくらいはしておかないと」

 

赤石は入念に狩崎の動きを止めておく事で彼が逃げられないようにしていた。するとウィークエンドの構成員がやってきて赤石へと進言する。

 

「ほう。どうやら、獲物が網にかかったようだ」

 

「何?」

 

すると狩崎の前に設置してあったモニターに映像が表示されるとそこには狩崎を探しにきたと思われる一輝、光と大二、さくらがそれぞれいた。しかし、二組のいる場所は狩崎のいる場所とはまるで違う地点。

 

「これは……」

 

「偽の発信機を起動させておいた。ただし、フェニックスが使う物と同じものを使っているがね」

 

「まさか、また裏切り者越しに……」

 

「そうさ。君達の動きはまるで手に取るようにわかる」

 

赤石はそう言って不気味な笑みを浮かべるのであった。その頃、大二とさくらの前にカウンとオルテカが姿を現す。

 

「さくらちゅあーん。久しぶりだね」

 

「初手から気持ち悪い!」

 

「一応言っておきますが、ここに狩崎はいませんよ?」

 

「……そのようだな。だったらここでお前らを倒す!」

 

それから大二、さくら、オルテカはベルトを装着するとスタンプをそれぞれ手にした。

 

《ホーリーウィング!》

 

《コブラ!》

 

《スパイダー!》

 

《Confirmed!》

 

《Deal……》

 

「「「変身!」」」

 

《ウィングアップ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《Decide up!》

 

《(仮面)rider Demons!》

 

《ホーリーアップ!ホーリーライブ!》

 

《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!クジャク!》

 

《プラナリア!》

 

四人はそれぞれ仮面ライダーとデッドマンに変身すると戦闘を開始。そして、それは一輝達の方でも起きていた。

 

「どうやら長官の言う通りここに誘い出されたな」

 

「くっ……って事は」

 

「そう。ここにはあなたの探す人……狩崎は居ないわよ」

 

一輝と光の前に立ち塞がるのはアギレラとフリオだ。そんな中、バイスが声を上げる。

 

「ふへへっ、だったらお前らを倒して情報を吐いてもらうぜ!」

 

「一気に行くぜ!」

 

《レックス!》

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

「変身!」

 

《バディアップ!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

一輝達もリバイとバイスへの変身を遂げ、こちらでも二対ニの状況へと変わる。

 

《クイーンビー!》

 

《ウルフ!》

 

戦闘が始まる中、光は一人どこに狩崎がいるのかを探った。しかし、なかなか尻尾を掴ませてくれない。完全に一輝達は誘い出された形になってしまう。

 

そして、手のひらの上で踊る一輝達に対して赤石は一人余裕と言った表情で構えていた。

 

「やはり情報面では私が上のようだ」

 

赤石がそう呟く中、スカイベースでは若林がこの状況を打開するための策を練る中で赤石の有能さを思い知る。

 

「やはり私には最早荷が重いか……」

 

「それじゃあその重荷を下ろそうか?」

 

その瞬間、若林の後ろには裏切り者の影がいた。その直後、若林は振り向くがそこには誰もいない。そのタイミングで何かの銃を裏切り者は若林へと突きつけるのであった。




また次回もお楽しみに。
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