仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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スピンオフ ガールズリミックス編
漆黒の影 ガールズチーム結成


とある日の夜。街の中で轟音が響いていた。そこに駆けつける幾つもの警察車両や特殊車両。暴れていたのは黒いローブに包まれた一人の影である。

 

「撃てぇっ!」

 

警察官達が銃撃を放つ中、その影は黄色いエネルギーを発生させると銃撃を簡単にエネルギーで防いでしまう。

 

「なっ!?くそっ!撃て撃て!」

 

警官達が必死に応戦するものの、全く通用せず。逆に謎の黄色いエネルギーが飛ばされると警官達はあっという間に倒されてしまった。

 

「くっ……」

 

その中の一人の女性警官。大門凛子が一人考えを巡らせている。彼女は元々、ファントムを体内に宿していたが、仮面ライダーウィザードによって救われた一人であった。

 

「あの力……まさかファントムなの!?」

 

その間にも仲間の警官達は全滅。残すは凛子一人になってしまう。ここはもう保たない。そう思った彼女であった。その時。

 

《Kamen Rider……Kamen Rider……ショットライズ!》

 

《ラッシングチーター!》

 

そこに飛び出したのは右半身にオレンジのチーターの装甲が合体し、左半身にはベースとなる白の装甲。顔はチーターのようであり、黄色い複眼が目立つ仮面ライダーバルキリーが現れた。

 

「はあっ!?」

 

「あなたは……」

 

「公安より要請があってな。お前には人工知能特別法違反の疑いがある。そのため、身柄を拘束させてもらう!」

 

バルキリーからは女性の声が聞こえており、凛子はバルキリーが謎の影が戦う姿を見る事になる。

 

「はあっ!」

 

バルキリーは謎の影を相手に近接戦を挑むものの、攻撃は全ていなされてしまう。それどころか、逆に黄色い謎のエネルギーでバルキリーは吹き飛ばされてしまった。

 

「くっ……」

 

バルキリーは叩きつけられて何とか起き上がるとバックルに手にしていたショットライザーを合体。そのまま装填しているプログライズキーのスイッチを押してトリガーを引く。

 

《ダッシュ!ラッシングブラスト!フィーバー!》

 

バルキリーは跳び上がるとオレンジのチーターの顔を模したエネルギーを纏ったライダーキックを放つ。その瞬間、今まで何も話さなかった謎の影が何かの言葉を発する。

 

「……電波投げ!」

 

謎の影がそう言った直後。黄色いエネルギーがバルキリーへと飛んでいくと技のエネルギーを粉砕し、逆にバルキリーを大きく投げ飛ばすと変身解除させてしまう。

 

「うわああっ!?」

 

「ッ!?あなたは……一体……」

 

凛子からの言葉に謎の影は二人へと小さく言葉を告げた。その影の名前とは……

 

「電波人間……ブラックタックル」

 

その名前は凛子及び仮面ライダーバルキリーに変身していた刃唯阿の心に刻まれるのであった。

 

その激闘の翌日。幸せ湯ではさくらが一人電波人間ブラックタックルについてのニュースが流れているのを見ている。

 

「電波人間・ブラックタックル……」

 

ちなみに今現在、一輝や大二達は他の任務のために出払っており、幸せ湯にはさくらしか仮面ライダーがいない状況であった。すると幸せ湯の中に客人がやってくる。

 

「さくらさん、お久しぶりです」

 

「玲花さん!」

 

やってきたのはかつてディアブロとの戦いで共に戦った仮面ライダーサーベラこと神代玲花。そして彼女の後から四人の女性が入ってくる。

 

「初めまして!」

 

「ここがさくら様の実家の幸せ湯ですか」

 

「私の調査通り!」

 

「亜樹子さん、はしゃぎ過ぎですよ」

 

そこに現れたのは飛電インテリジェンスの社長秘書で人工知能ヒューマギア……イズ。光ヶ森高校の生徒で生身でもかなりの戦闘力を誇る生徒……ツクヨミ。ゲーム病専門の医療施設でドクター達のお手伝いをするバグスター……ポッピーピポパポ。鳴海探偵事務所の所長……鳴海亜樹子。

 

玲花を含めた五人は昨日に名前が公開されたブラックタックルに対抗するべく前々から集められたガールズチーム、通称・ガールズリミックスの面々である。

 

「自己紹介も終わった所で早速だけどまずはブラックタックルの情報について共有を……」

 

亜樹子がそう言う中、ツクヨミを除くさくら達四人はガールズトークを始めてしまう。

 

「ねぇねぇねぇ、皆さんは仮面ライダーにはなれるんですか?」

 

「勿論!」

 

「はい。私も仮面ライダーに変身可能です」

 

「素晴らしい!」

 

「皆はどうやって変身ポーズとか考えたの?」

 

ポッピーからの問いにさくらは自分が変身ポーズを考えた経緯を伝えることにした。

 

「一応最初の一回に関しては成り行きだったけど、それ以降は家の鏡の前で練習してたかな!」

 

「なるほど。私は先代より狼煙を受け継いだ際に考えました。ただ、当時はマスターロゴスに従う剣士でしたのであまり練習する機会はありませんでしたがやっているうちに体が慣れましたね」

 

玲花からの言葉を聞いてガールズトークをしている面々がカッコいいと唸る。そんな中、ガールズリミックスの中のツッコミ役であるツクヨミは亜樹子の話を誰も聞いていないと呆れていた。

 

「ダメだこりゃ……」

 

「私の話、誰も聞いてない……これは無理にでも割り込むしか!」

 

そのまま亜樹子がスリッパを出すと何とか話に入ろうとするが机にぶつかると上に乗っていたコーヒー牛乳を溢してしまう。

 

「わっ!?」

 

「あ……」

 

その時だった。イズが素早く手際よく片付けを行うと掃除を完了。また綺麗な机の上に戻る。そのため、一同は驚くと共にイズを賞賛した。

 

「イズさん凄い……」

 

「お掃除や片付けのやり方はラーニング済みですので」

 

「イズさん、私にも教えて!」

 

「私も!」

 

「是非お願いしたい」

 

ガールズリミックスの面々がはしゃぐ中、ツクヨミが亜樹子の服のシミに気がつく。

 

「あ、亜樹子さん」

 

「コーヒー牛乳のシミが」

 

「……あ!あわわ、さくらちゃん。ちょっとお手洗い借りるね!」

 

それから亜樹子は慌ただしく女湯の方へと入っていく。ただ、その前に間違えて男湯の方に入りかけた事があったが。この辺りは彼女のそそっかしさの問題だろう。

 

亜樹子が女湯に入ったタイミングで残った女性メンバー達は会話を続ける中、するとそこに一人の女性が入ってくる。

 

「あの……」

 

その女性は黒い髪をポニーテールに纏めており、清楚な服装をした彼女は俯いた暗い顔つきであった。

 

「えっと、今日は幸せ湯は定休日で……」

 

「すみません、助けて欲しいんです!」

 

「「「「「え……」」」」」

 

五人が顔を見合わせるとひとまず女性から話を聞くことに。彼女の名前は夏木涼。

 

「涼さんはどうしてここに?」

 

「はい、つい先日の事なんです……」

 

彼女曰く、先日一人で歩いているとブラックタックルが暴れている現場に遭遇。その際にブラックタックルと目が合った際にブラックタックルは他の物は無視して自分を追いかけてきたそうなのだ。しかも、ブラックタックルの様子は自分を明らかにターゲットにした様子であり、怖くなった彼女は仮面ライダーのいる幸せ湯へと転がり込んだ形である。

 

「なるほど……ブラックタックルの狙いが涼さんだとしたら」

 

「色々と狙いも見当がつきそうね」

 

「涼さん、ブラックタックルの正体に何か心当たりはありませんか?」

 

ポッピーからの質問に対して涼は首を横に振る。つまりは涼本人も何も心当たりが無いにも関わらず、狙われている事になるのだ。

 

「涼さんが狙われる理由って何だろう……」

 

「涼さんに特別な何かがあるって事なのかな?」

 

「ただ、彼女について検索してみましたが特別悪意が芽生えるような経歴はありません」

 

「だとしたらなんで……」

 

そんな事を話していると亜樹子がまた出てきた。その際に先程までシミになっていた彼女の服が綺麗になっているのが確認できたが。すると亜樹子は一人涼の前に出てくると彼女へと話しかけた。

 

「えっと、涼さん。あなたの家族構成とかを教えてもらってもよろしいですか?あと……」

 

「待ってください。どうして涼さんの家族構成とかが必要になるんですか?」

 

さくらが亜樹子に聞く中、涼は少し怖がった様子を見せると疑問をぶつけることになる。

 

「えっと、あなたは……?」

 

「あ、私は鳴海探偵事務所の所長、鳴海亜樹子です」

 

「探偵さん……。あの、探偵さんなら調べて欲しい事があるんです!」

 

涼はそう言うと立ち上がって亜樹子と共に幸せ湯の外に出ていく。それを唖然とした顔つきで見ていた一同だったが、涼を非戦闘員の亜樹子と二人きりは不味いと思うとあとを追いかける。しかし、さくら達が外に出た時にはもう角を曲がったのがどこかに行ってしまった様子だ。

 

「しまった……せめて私達の誰かも一緒に……」

 

「不味いわね」

 

「……え?」

 

玲花は一人顔を曇らせた様子であった。それからさくらと玲花、イズは二人を探しに追いかける事になり、ポッピー、ツクヨミには一度涼についての調査をお願いした。その頃、涼と亜樹子の二人は話しながら歩いている。

 

「えっと、調べて欲しい事って?」

 

「……私にはお姉ちゃんがいるらしいの」

 

それを聞いて亜樹子は疑問に思う。先程はそれらしい事件は無かったと言っていた。

 

「私が生まれる前の話なんだけど、私のお姉ちゃんは赤ん坊の頃に何者かに連れ去られてしまって……警察にも被害届を出したんだけど思わしい成果を得られなくて。だから……私のお姉ちゃんを探して欲しい。名前は……」

 

その瞬間だった。突如として涼と亜樹子の前に黒ずくめの全身タイツに身を包みつつ、首には黄色いマフラーを装着。また黄色い目のみがブキミに飛び出た頭頂部左右に耳状の突起物があしらわれた姿をしている戦闘員が姿を現す。

 

「ッ!?」

 

「う、うわあっ!?」

 

亜樹子はいきなりの敵の登場に怯えると涼はその場から逃げ出そうとする。しかし、亜樹子は涼の手を掴んで離さない。まるでその場から逃げられないようにしているかのように。

 

「あ、亜樹子さん……逃げないと……」

 

「ふふっ、その必要は無いわよ」

 

「え?」

 

すると亜樹子の体から禍々しいオーラが出るとその姿が黒いスーツに身を包み、更に頭部には大きな一つ目が目立つ女性のような体躯の姿をした怪人……ミスタイタンへと変わった。

 

「私の名はミスタイタン。夏木涼。あなたを迎えに来ました」

 

「それって……」

 

そのまま涼の首に手刀をぶつけると涼は気を失って倒れ込む。ミスタイタンが涼を抱いて連れ去ろうとしたその時だった。

 

「はあっ!」

 

そこにさくらからの不意打ちが決まるとミスタイタンは地面を転がる事に。更にそこに玲花とイズも現れる。

 

「馬鹿な……完全に騙したはず」

 

「やはりあなた、亜樹子さんの偽物だったようね。亜樹子さんの服についていたシミが戻ったら消えていた。それに、あなたは会話に初めから参加してなかったはず。なのに涼さんの名前を知っていた」

 

「くっ……」

 

完全に見破られていたことに狼狽えるミスタイタン。そしてさくらと玲花は並ぶとそれぞれスタンプとワンダーライドブックを構える。

 

「参りましょう。さくら」

 

「えぇ、玲花さん!」

 

《コブラ!》

 

《昆虫大百科!》

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

「「変身!」」

 

《リベラルアップ!》

 

《狼煙開戦!》

 

《蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《昆虫CHU大百科!》

 

二人はジャンヌとサーベラに変身するとそのまま戦闘員及びミスタイタンと戦闘を開始するのであった。




お久しぶりです。このストーリーの構成を考えていたら投稿が遅くなってしまいました。また次回も楽しみにしてもらえたらと思います。
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