仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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敵の目的 悪の女王の笑み

ジャンヌとサーベラに変身した二人は戦闘員達を次々と蹴散らしていく。その最中、倒れていた涼をイズが支えて立たせると安全な後方へと退避させる。

 

「やあっ!」

 

ジャンヌは徒手空拳による格闘技で戦闘員を殴り、蹴り倒す。しかし、敵は次々と現れてキリがない。

 

「ちょっと!敵が多すぎるんですけど!」

 

「ここは私が」

 

サーベラがそう言うと狼煙のスイッチを一回押して必殺技を発動させる。

 

《狼煙霧虫!》

 

すると狼煙から煙が発生してサーベラの分身が生成。戦闘員達がその分身に向けて攻撃をするが、煙でできているために当然のようにすり抜ける。そして、サーベラがトリガーを引いたタイミングで煙から電流が流れて戦闘員達を麻痺。

 

「はあっ!」

 

《インセクトショット!》

 

サーベラはすかさず斬撃波で戦闘員を薙ぎ払う。そんな様子を見てはジャンヌも負けてられない。

 

「よーし!ラブちゃん!私達も行くよ!」

 

「ラブ!」

 

するとそこにイズが走ってくると新たなスタンプを取り出しており、投げた。

 

「さくら様!狩崎様からの新たなスタンプ二種類です!」

 

ジャンヌがそれをキャッチすると一つは以前アナザーツクヨミウォッチから変化させた時にデータとして収集したであろうラビットバイスタンプ。もう一つは白鳥を模したスタンプであった。

 

「マジ?ありがとうイズさん!まずはこっち!」

 

《ラビット!リスタイル!》

 

「ラブラブ!うさぎ!」

 

《リバティアップ!ラビット!ダダダダーン!》

 

手に白い剣を召喚するとサーベラと共に剣撃を披露。ちなみに動きはサーベラの戦い方を参考にしていたりする。

 

「はあっ!」

 

「くっ。流石は五十嵐さくらに神代玲花……仮面ライダーの二人が相手では戦闘員どもにはいささか分が悪いか」

 

「あんた達。何が目的で涼さんを狙うわけ?」

 

「決まっている。我々の大首領。ブラックサタンの復活のためだ。彼女はブラックサタン復活の暁にはサタン様の妃として迎えられる」

 

「何よそれ、涼さんがそれを望むとでも思ってるわけ?」

 

ジャンヌが憤慨する中、サーベラも戦闘員を蹴散らすとジャンヌと共にミスタイタンとの戦闘を開始した。

 

「あなた方の目的のために涼さんを利用させるわけには参りません。ここで倒させてもらいます」

 

二人は揃ってミスタイタンに挑むものの、流石は幹部クラスと言うべきか。なかなか有効打を見出す事ができない。

 

「二人なら勝てると思いましたか?」

 

二人からの攻撃はあしらわれるとそのまま二人の腹に衝撃波をぶつけて吹き飛ばす。

 

「「うわあっ!?」」

 

二人が地面を転がると何とか立ち上がる。それでもこのままでは勝機を見出せないだろう。

 

「強い……」

 

「だったらこれよ!」

 

ジャンヌはスタンプをチェンジするためにラビットバイスタンプを取り外すともう一つのスタンプを押す。

 

《スワン!》

 

《リスタイル!》

 

《ウエポンポンポーン!ポンポン!》

 

《リバティアップ!Ah~!スワン!ダダダダーン!》

 

ラブコフが変化したのは巨大な盾であり、それを見てジャンヌは驚く。

 

「って、盾!?」

 

盾では攻撃に転用できない。そう思ったジャンヌであったがその考えはすぐに覆される。

 

「来ないならこちらから行くぞ!」

 

ミスタイタンが攻めに転じる中、ジャンヌの背中に白鳥の翼が展開。それが風を起こすと白い羽が舞い散る。ミスタイタンはそれを受けて風を何とか受け止めるがなかなか前進する事ができない。

 

「ぐっ……このっ!」

 

ミスタイタンは近距離戦が無理ならとエネルギー弾を放つがそれはジャンヌが翳した盾に受けられてしまう。

 

「凄い……これがこのスタンプの力なの!?」

 

「はい。初の女性ライダーである仮面ライダーファムの力を参考にしているそうです」

 

「なるほど……って誰!?」

 

勿論ジャンヌことさくらは仮面ライダーの歴史に詳しくないためにファムが何なのかはわからない。

 

「とにかく今がチャンスです。さくらさん」

 

「サクッと……倒すよ!」

 

ジャンヌがスタンプを起こしてから倒すと盾を構えたままシールドチャージを敢行する。

 

《スワン!スタンピングスマッシュ!》

 

その姿はファムの契約モンスターであるブランウィングを模しており、その一撃がミスタイタンに命中すると火花を散らしてミスタイタンは吹き飛ばされた。しかし、撃破までは至ってないのかミスタイタンはまた立ち上がる。

 

「しぶとい!」

 

「ですが、もう終わりですね」

 

「今は退きますが……夏木涼。必ずあなたは我々の陣営に引き込んでみせる」

 

ミスタイタンはそんな捨て台詞を吐きながら撤退し、二人は変身解除。そして涼の元に駆け寄った。

 

「涼さん!大丈夫ですか?」

 

「は、はい……ありがとうございます」

 

それから一同が戻るとそこには完全にのぼせ切った本物の亜樹子がポッピー、ツクヨミに看病されており、また涼はミスタイタンに話してしまった自分の姉について話す事に。

 

「なるほど、つまり涼さんはお姉さんを探しているわけなんだね」

 

「はい……名前は夏木花……。まだどこかで生きているはずなのですが……」

 

ただ、行方不明になってから随分と年月が経過してしまっているためにもう捜査しても見つからない可能性が高い。

 

「それでも依頼人の頼みだから」

 

「ええ、何とかして探してみましょう」

 

「ありがとうございます……」

 

それから一同はまた独自で調査をしつつ翌日集まるという話でその場は決着。別れる事になった。そんな中、涼を一人にするとまた連れ去られる危険があるために生身で一番格闘能力の高いツクヨミが家にまで連れて行く事になった。

 

「涼さん。そういえば、どうして今になってお姉さんの事を?」

 

ツクヨミからの質問に涼は俯くととある物を出した。それは母子手帳であった。これはつい先日交通事故で亡くなった両親の遺品整理をしていた時に見つかったそうでそこには確かに自分の姉である夏木花の記録が乗っている。ただ、すぐに行方不明になったせいか死亡扱いにされていたが。

 

「思えば両親はずっと私に打ち明けたかったはずなんです。でも、私の気持ちがぐちゃぐちゃにならないように黙っていてくれて……。両親には感謝しています。でも、私に姉がいるのならちゃんと言って欲しかった……」

 

「涼さん」

 

涼は悲しんでいた。自分はずっと一人っ子だと思っていたのについ最近発覚した姉の存在。知りたいと思うのは自然の考えであった。

 

「大丈夫……きっとお姉さんは見つかる。だから……ッ!?」

 

その瞬間、突如としてツクヨミは何かの黄色いエネルギーによって吹き飛ばされてしまう。

 

「うぐっ……」

 

「ツクヨミさ……」

 

するとそこに電波人間・ブラックタックルが降り立った。ちなみに容姿は黒のレザーパンツにレザージャケット、ベルトと棘付きの首輪を身に付けている。そして頭部には黒に赤い模様の入った黒いテントウムシをモチーフにしていた。

 

「夏木涼。あなたはブラックサタンを呼び覚ますための鍵。私達と共に来てもらいます」

 

「嫌っ、離して!」

 

「ッ……そんな事、させない!」

 

ツクヨミはすかさず立ち上がると手にファイズフォンⅩを取り出すと撃ちかける。しかし、ブラックタックルに飛び道具は通用せずに跳ね飛ばされてしまう。

 

「くっ……だったら!」

 

ツクヨミが変身するためにベルトを装着しようとするがブラックタックルはすかさず電波投げを使用。ツクヨミを吹き飛ばしてしまった。

 

「うわっ!?」

 

ツクヨミが地面を転がるとブラックタックルはそのまま涼の身柄を拘束。連れ去ってしまう。

 

「ま……て……」

 

しかし、ツクヨミはそのまま気を失ってしまい涼は連れ去られる事に。その頃、ウィークエンドの本拠とはまた違う拠点では警報が鳴り響く中ミスタイタンが研究室から何かを盗み出していた。そこにアギレラが立ちはだかる。

 

「私達の拠点で何をしているのかしら?」

 

「……デッドマンズの女王アギレラ……まぁ良い。あなたの相手はコイツだ」

 

ミスタイタンが手をトントンと叩くとその瞬間何かのエネルギーが放出。そしてそれが人型を形成するとそれは一人の女性の姿に変わった。

 

「お前は……」

 

「私の名はソフィア。ミスタイタン様の命によりあなたを消去します」

 

それは仮面ライダーセイバーに登場する黒い服をしたもう一人のソフィアである。ただし、決定的に違うのはセイバーに出た彼女はストリウスと呼ばれる怪人が力を手に入れるための素材として使われたのみであった。こちらではミスタイタンが従える尖兵という点だろう。

 

《ジャアクドラゴン!》

 

「変身」

 

《闇黒剣月闇!Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!)ジャアクドラゴン!》

 

黒ソフィアはカリバーへと変身するとアギレラへと襲いかかる。そして、それと同時にミスタイタンは姿を消してしまう。

 

「仕方ないわね」

 

《クイーンビー!》

 

アギレラはクイーンビーデッドマン・フェーズ3へと変身。しかし、そのオーラは普段よりもとてつもない程でありあと少しで進化の時を迎えるようであった。

 

「さて、あなたを倒して彼女が逃げた先を探させてもらうわ」

 

カリバーが月闇を手にしてクイーンビーデッドマンへと攻撃を仕掛けるがクイーンビーデッドマンにはそれを軽くあしらわれると同時に至近距離から蜂型のエネルギー弾の連射を喰らってしまう。

 

「ぐうっ……」

 

「その程度?はあっ!」

 

そこからは一方的な蹂躙であった。クイーンビーデッドマンはカリバーからの攻めを物ともせずに次々と拳を叩き込んでいく。カリバーもそれなりの力はあるはずなのだが相手が悪すぎた。

 

「これで終わりよ」

 

クイーンビーデッドマンは空中へと跳び上がると足先に蜂の毒針を模したエネルギーを模したキックを放つ。それを喰らったカリバーは火花を散らすと共に爆散。その際にカリバーの変身者である黒ソフィアは跡形も無く消えてしまったためにクイーンビーデッドマンはただの捨て駒目的で出したのだと察した。

 

「相手にもならなかったわね……まぁ、アイツにとっては逃げるだけの煙幕だったみたいだけど」

 

クイーンビーデッドマンがアギレラの姿に戻ると信者からの報告を受ける。それを聞いてアギレラは笑みを浮かべた。

 

「ご苦労様。奴等のアジトをもう突き止めるなんて手が早いわね。でもさくらちゃん達との交戦したの?アイツらは……うーん。この場にいるのは私だけ。ここはさくらちゃん達に任せようかしら」

 

しかし、アギレラは信者達からまた別の何かを伝えられると少しだけ顔を曇らせる。それはアギレラにとっては聞き捨てならない事実だったからだ。

 

「ふーん。わかったわ。……今更それには興味無いけどギフ様の支配する世界にそいつらは邪魔ね。良いわ。私も出る」

 

そう言ってアギレラは引き続き調査を指示すると一人アギレラは綻ばせていた。

 

「まさか私に妹がいたなんてね……。これは、面白い事になりそうだわ」

 

それからアギレラの姿は赤黒い電撃と共に消えていく。その時のアギレラの顔つきは興味なさそうに見えてどこか嬉しそうな笑みを浮かべるのであった。




また次回もお楽しみに。
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