仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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救い出す光 ガールズライダー登場

涼の姿が仮面ライダーとして変わった。その容姿は白と黒のモノクロカラーで頭部には蜂の羽根を思わせるアンテナがある。更に仮面の中央部には蜂の毒針の様な黒い針が突き出ており、更に胸部には黄色に黒いラインが入った胸部装甲をしている他、眼が単眼で黒いカラーリングだ。

 

「仮面ライダーダークアギレラ。あなた達を始末します」

 

「……皆、涼さんは私が止めるわ」

 

さくらが前に出るとスタンプを構える。それを見た一同は頷くと下がる。

 

「涼さん、あなたは間違っている」

 

「何が?あなたには家族がちゃんといる。私には……もう私にはお姉ちゃんしかいないんだよ?」

 

「……そうね。でも、その力は本当に正しいのか。ちゃんと考えるべきよ!」

 

《コブラ!》

 

「……変身」

 

《リベラルアップ!》

 

《Ah Going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

さくらはジャンヌへと変身するとダークアギレラと向かい合う。先に仕掛けたのはダークアギレラだ。走ってくるとジャンヌへと拳を繰り出す。それをジャンヌが受け止めつつ拳で対抗。そのまま二人は組み合うと地面を転がり、激しい打ち合いに発展する。

 

「「はあっ!」」

 

しかし、流石に戦闘経験の差なのかダークアギレラの方が押され気味だ。

 

「……何をしている涼!あなたはブラックサタンの妃になる者。ここで負けるなどあり得ないぞ!」

 

「はい、ブラックタックル様!」

 

するとダークアギレラは何かの黒いオーラを発すると突如として動きが良くなった。

 

「ッ!?何今の……」

 

「あ、あれ!」

 

ポッピーが指を指すとそこにはダークアギレラの胸部に存在する装甲が黄色から少し黒くなっていた。

 

「あれって……」

 

「解析結果、胸部装甲にリミッターが存在。解放すればするほど黒くなる仕組みのようです」

 

「不味いですね……リミッターという事は涼さんの体に負担をかける事になる」

 

「さくらさん!」

 

「わかってる!これ以上解除される前に倒す!」

 

《クジャク!リスタイル!》

 

《リバティアップ!クジャク!ダダダダーン!》

 

ジャンヌはラブコフのクジャクゲノムを使用すると手に鉄扇を装備。ダークアギレラからの素早い攻撃に対応する。

 

「ふん。どんどん遅くなるわね。あなたなんて所詮はその程度。私は死に物狂いなのよ!」

 

するとダークアギレラの胸が更に黒くなっていく。その時ダークアギレラの背中に蜂の羽が展開すると空中へと飛び上がる。

 

「くっ……」

 

「はあっ!」

 

ダークアギレラは空中からヒットアンドアウェイ戦法を使ってジャンヌを翻弄。ジャンヌはダークアギレラからの攻撃を何度も受けてしまう。

 

「やっぱりねぇ。家族というぬるま湯に浸かり切ったあんたには私を超えるなんてできない。この組織は私を快く受け入れてくれた。そんな組織がくれたこの力で……私はお姉ちゃんを取り戻す!」

 

「………」

 

ジャンヌはそれを聞いて一度溜息を吐く。それを聞いたダークアギレラは舌打ちした。

 

「ふざけてるの?あなたは!」

 

「やっぱり私……誰に似たんだか案外お節介みたい。涼さん。確かにその力ならあなたのお姉さんを救えるかもしれない。……でも、自分の姿を見てみてよ。あなたのその闇に染まり切った姿で何を救えるって言うの?」

 

「うるさい!あんたには結局私の事なんて……」

 

「わからないわよ!そんなの当たり前じゃない。それでも私はあなたを救ってみせる!」

 

《スワン!リスタイル!》

 

《リバティアップ!スワン!ダダダダーン!》

 

ジャンヌが盾を手にするとその背中に白い翼が展開。空へと飛び上がる。

 

「何だと!?」

 

「これで同じ土俵よ!」

 

ジャンヌはダークアギレラと空中戦を繰り広げる。だが、同じ空中戦であればジャンヌが優位に立つのは目に見えていた。

 

「はあっ!」

 

ジャンヌがダークアギレラからの突進を躱すとそのままダークアギレラの胸ぐらを掴んで自分ごと地上へと叩きつけさせる。

 

「涼さん!あなたは騙されているの!その力で誰かを救う?だったら力の使い方を間違えないで!」

 

「何よ……何よ何よ!私がどう力を使おうが……」

 

するとその時、涼ことダークアギレラの頭の中にミスタイタンの声が響き渡った。

 

『仕方ありません。あなたのリミッターを全て解除します』

 

「なっ!?それは……」

 

ダークアギレラに拒否権など無かった。その瞬間ダークアギレラの脳に電流が走るとリミッターが完全解除。体が悲鳴を上げ始める。

 

「うわぁああっ!?」

 

「涼さん!」

 

「さくら様!これ以上は危険です!」

 

「涼さんの体が壊れちゃうよ!」

 

「だったら……これで終わらせる!」

 

ジャンヌはスタンプを取り替えるとハシビロコウバイスタンプを装填する。

 

《ハシビロコウ!リスタイル!》

 

《リバティアップ!ハシビロコウ!ダダダダーン!》

 

「ふふっ。そんな事させない。終わるのはあなたよ!」

 

ダークアギレラがスタンプを起こすと必殺技を放つためにスイッチを押して倒す。

 

《必殺承認!》

 

《クイーンビー!スタンピングデストロイ!》

 

「はあっ!」

 

ダークアギレラがライダーパンチを繰り出すために先程以上のスピードで突進してくる。それに対してジャンヌは冷静に大鎌を構えた。そして、ダークアギレラからの攻撃を回避してから大鎌の刃をすれ違いざまにダークアギレラへと命中させる。

 

「ぐっ!?」

 

それからすかさずジャンヌが必殺技を発動。刃に紫炎が宿ると同時に攻撃を繰り出す。

 

《必殺承認!》

 

《ハシビロコウ!リベラルスマッシュ!》

 

ジャンヌがダークアギレラを斬りさいてからすぐに鎌を振り下ろした。そして、その一撃は涼を覆い尽くしていた闇に一筋の光を見せる。

 

「うわあっ!?」

 

するとダークアギレラの体から涼が分離すると倒れ込む。そして、残されたダークアギレラは変身した姿を保てずにクイーンビーデッドマンのような悪魔の姿となった。

 

「お、おのれ……」

 

《コブラ!》

 

ジャンヌはすぐにスタンプを取り替えてベルトを起こしてから倒すとハシビロコウゲノムから戻ったラブコフがコブラの姿となって脚に集約される。

 

《コブラ!スタンピングスマッシュ!》

 

ジャンヌからの一撃が悪魔に命中すると悪魔の体にヒビが入っていき、そのまま悪魔は火花を散らす。

 

「そんな……私が……こんな奴に……うわぁあああっ!」

 

涼の悪魔はそのまま爆散し、消滅。これにより涼は完全に救い出される事になった。ジャンヌは変身解除するとさくらへと戻る。そこに亜樹子達も到着。涼の元に駆け寄ると涼は薄らと目を覚ました。

 

「ここは……」

 

「良かったぁ……涼さんが無事で」

 

「比奈ちゃん、カノンちゃん、紗羽さん」

 

「えぇ、安全な所にまで避難させるわ」

 

「ふんにゅーっ!」

 

比奈が涼を一人で抱き上げると紗羽と亜樹子、カノンの後ろにまで下がらせる。

 

「あはははっ!」

 

するとブラックタックルは笑い始める。そんなブラックタックルを見たガールズリミックスの面々は疑問を浮かべた。

 

「何がおかしいのよ!」

 

「素晴らしい絆ね。でも、あなた達では我々を止める事は叶わない」

 

「その通り。我々の目的であるブラックサタンの復活。夏木涼にはその生け贄になってもらうために仮面ライダーとしての力を与えて悪魔を呼び覚ましたわけだが……そのエネルギーはここに集まった」

 

するとミスタイタンがまた姿を現すと歩いてくる。そして、ブラックタックルと共に並ぶと共に手に赤いエネルギーが充満したボトルを見せた。

 

「それは……」

 

「後はこのエネルギーを涼の体に注入して捧げるのみ。ブラックサタン復活の計画は最終段階に達したというわけさ」

 

その話を聞いたガールズリミックスの面々はそれなら尚更涼を渡すわけにはいかないと構えを取る。

 

「そうはいかないわ」

 

「それにミスタイタン、あなた……元々は人間ね?そしてそこにいるブラックタックルや他の戦闘員達も」

 

「その通り。私は元々は世界に恨みを持っていたただの人間。それがブラックサタン様のお力でこの姿に変わった。その代わりブラックサタン様は最後の力を失い、今はまだ眠っておられる。私一人で計画実行は難しいと考えた私は同志を募る事にした」

 

「募るって言ってもそこにいる人の殆どは人攫いによって集めた孤児達らしいじゃない?」

 

紗羽にそう言われてミスタイタンは笑みを浮かべる。戦闘員やブラックタックルはそもそもミスタイタンが手駒として使うために普通の人間を改造したのが起源である。そのために今ではミスタイタンの忠実な僕達になっているというわけだ。

 

「何とでも言うがいい。お前らにはもう我々の計画を止める事など不可能なのだからなぁ!」

 

ミスタイタンが手を二回叩くと戦闘員達が姿を現す。これにより、敵の陣営は数を確保した。

 

「あっそう。じゃあ私達も本気で行くから。涼さんの心を乗っ取った事を後悔させてあげる」

 

「皆さん、最終決戦です」

 

「久しぶりの変身だよ!」

 

「あなた達を許すつもりは無い!」

 

「平伏しなさい」

 

五人は前に出るとそれぞれリベラドライバー、煙叡剣狼煙、ゼロツードライバー、ジクウドライバー、バグルドライバーツヴァイを装着又は構える。

 

《コブラ!》

 

《昆虫大百科!》

 

《ゼロツージャンプ!》

 

《ツクヨミ!》

 

《ときめきクライシス!》

 

さくらがコブラバイスタンプを押しベルトに装填し、玲花がワンダーライドブックを開いてこちらも狼煙にセット。イズがプログライズキーを開いてユニットを展開、ツクヨミがライドウォッチのスイッチを押してからベルトの右側に付ける。そしてポッピーがガシャットを起動してバグルドライバーツヴァイのAボタンを押した。これにより待機音が鳴り響く。

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

《Let’s give you power!》

 

「「「「「変身!」」」」」

 

《ガシャット!》

 

《リベラルアップ!》

 

《狼煙開戦!》

 

《ゼロツーライズ!》

 

《ライダータイム!》

 

《バグルアップ!》

 

五人はそれぞれ動作を踏むとその姿が変化していく。さくらは覆い被さった空のスタンプに青い液体が包まれて。玲花は煙に体が包まれると衣服が弾け飛んでから装甲が装着されて。イズは前に現れた二体のバッタが分離した装甲を身に纏って。ツクヨミは後ろに現れた月時計から出てきた文字と体に金の帯にその身を包んで。ポッピーは目の前に展開されたガシャットの画面を潜り抜けて。

 

《Ah Going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《FLYING!SMOG!STING!STEAM!昆虫CHU大百科!揺蕩う、切っ先!》

 

《Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!仮面ライダーゼロツー!"It's never over."》

 

《仮面ライダーツクヨミ!ツ・ク・ヨ・ミ!》

 

《ドリーミングガール!(ウォー!)恋のシミュレーション!乙女はいつもときめきクライシス!(ウォー!)》

 

これにより、ガールズライダーチームが変身を完了。いよいよ最終決戦の幕が上がる事になるのであった。




また次回もお楽しみに。
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