仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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イレギュラーなデッドマン 謎の宿主

レックスゲノムに変身した一輝とバイス。二人はシープデッドマンと交戦を開始。それぞれオーインバスターとオストデルハンマーを手にシープデッドマンへと接近して攻撃を繰り出す。

 

「「はあっ!」」

 

するとシープデッドマンは何と攻撃をまともに受け止めると体の毛皮がクッションのようになり、あまりダメージとして通らない。

 

「何あのモフモフな体!?」

 

「だったら遠距離から攻めるぞ!」

 

《スタンプバイ!》

 

《オーイングストライク!》

 

リバイがオーインバスターからエネルギー弾を放つとシープデッドマンに命中。だがこれも致命傷には至らない。流石にシープデッドマンもただ黙ってやられるつもりは無いのか、目を光らせると黄色いエネルギー弾を放ってくる。

 

「へーん。そんな攻撃なんて撃ち落としてやるもんね!」

 

バイスがエネルギー弾をオストデルハンマーで殴るとそれは消滅せずにガスのように周囲に弾けた。

 

「ッ!?」

 

「……あれ?何も起こんないけど?」

 

しかし、そのガスを吸っても何も起きない。それを見てリバイは害は無いと踏むとまたデッドマンへと向かっていく。

 

「だあっ!」

 

リバイは極力毛皮で覆われている上半身を避けて下半身へとダメージを与えていく事で着実に追い詰めていった。

 

「がっ!」

 

するとまたシープデッドマンは口からガスのようなエネルギー波を放つ。そして、それを今度はリバイが吸った。だが、結果は先程と同じで何も変化は起きない。

 

「本当にこのガスには何の害も無いのか?」

 

リバイは先程からシープデッドマンが意味もなくガス攻撃を放っているとは思えない。何か仕掛けがあると考える。するとリバイの視界に逃げ遅れたジーコが映った。

 

「ッ!?ジーコ!」

 

シープデッドマンがジーコ目掛けてガス攻撃を放つと慌ててリバイとバイスがカバーに入る。だが、ガス攻撃を物理的に防御する方法が無く、ジーコは思い切りそのガスを吸ってしまう。

 

「うっ!?」

 

そのままジーコは倒れ込むと目を閉じてしまった。リバイはジーコが大丈夫かを確認する。

 

「ジーコ!?大丈夫か?……ッ」

 

リバイがジーコの息を確認するとしっかりとあり、更に体に異常があるかと言えばそうでも無さそうだった。ただただ普通に寝ているようなのである。

 

「これは、まさか催眠ガス!?」

 

シープデッドマンが放っていたのは攻撃した対象を眠らせる効果を持つ催眠ガスであった。リバイとバイスは仮面ライダーのためにその効果は薄かったが、ジーコはただの一般人。そのためしっかりと効果が出てしまったと言える。

 

「大丈夫か!?」

 

そこに異変を聞いて駆けつけたのか木崎が出てくるとリバイは急いでジーコを木崎へと預けた。

 

「すみません。ジーコを……お願いします」

 

「お、おう。任せろ」

 

そして、バイスの元に戻ると二人同時にキックをぶつける。そして、リバイはスタンプを取り出した。

 

「あのモフモフな毛皮を打開するには……炎だ!」

 

《ライオン!》

 

《Come on!ラ・ラ・ライオン!バディアップ!》

 

《ガオーン!ゲットオン!野獣の王!ラーイーオーン!見ててください!俺の雄叫び!》

 

リバイとバイスがライオンゲノムとなると手に炎を生成。それをシープデッドマンへと放つ。それが命中するとシープデッドマンの体が炎上。シープデッドマンは熱さのあまりに慌てて近くの窓から飛び降りてしまう。

 

「ッ!?待て!」

 

「あー!逃げんなこのやろ!」

 

《リミックス!バディアップ!》

 

《必殺!チャンピオン!爆音!ライオン!》

 

二人がリバイスライオンへと変化するとシープデッドマンの後を追うように飛び出してから建物の壁を駆け降りていく。そのまま炎を纏ったままの突進を命中させるとシープデッドマンは地面へと叩きつけられた。

 

そこにバットゲノムとなったライブとコブラゲノムのジャンヌが到着。シープデッドマンを撃破するためにリミックスを解いた二人の隣に並ぶ。

 

「お待たせ!」

 

「兄ちゃん、バイス。ここからは俺達も……」

 

するとその瞬間、シープデッドマンは逃げ出そうとする。ライブとジャンヌはそうはさせないとばかりにそれぞれスタンプを出した。

 

《ジャッカル!》

 

《バーサスアップ!仮面ライダーライブ!ジャッカル!》

 

《タートル!》

 

《リスタイル!リバディアップ!タートル!ダダダダーン!》

 

ライブが超スピードで駆け出し、ジャンヌが砲撃を放とうとしたそんな時。ライブとジャンヌへと攻撃が命中すると二人は吹き飛ばされて地面を転がる。その間にシープデッドマンには逃げられてしまった。

 

「ッ!?誰よ!」

 

「残念ですが、あれをやらせるわけにはいきません」

 

「よっ、五十嵐三兄妹!」

 

そこに来たのはダイオウイカデッドマン及びウルフデッドマンだ。だが、その姿は今までとはまるで違った。

 

頭部のツノが消え、体の至る所に合計10本の触手を巻き付かせたその姿。カラーリングは紺色が基調な物に変化し、今まで羽織っていたレインコートが消えている。また、頭部には今までよりも禍々しいイカの目にイカの胴体のような突起が目立っていた。手にしていた傘のような杖は消えて体の至る所に吸盤のような装飾が目立つ。ダイオウイカデッドマンフェーズ4である。

 

もう一人は狼の茶色い毛皮を纏った狼男のような体に頭部のツノが消え、更にはウエスタンハットが一回り巨大化。ただし、手にしていた銃は無くなっておりその分両腕に長く伸びた銀の爪が目立つ。加えて胴体には内蔵器官のような物が造形として現れており、顔は狼のようにギザギザとした鋭い歯が剥き出しに。また、目は赤く滾り、今まで羽織っていた服は上半身部分が破れて腰にローブのような形で垂れ下がる。ウルフデッドマンフェーズ4であった。

 

「フリオにオルテカ!?」

 

「でも、その姿……まさか!?」

 

「そう。我々もフェーズ4の頂に達したんですよ」

 

「これも偉大なるギフ様のおかげだぜ!」

 

二人は更なる進化を遂げたからか上機嫌でリバイ達を高所から見下ろす。

 

「さて、今回は挨拶だけです」

 

「次に会ったら俺達の恐ろしさ。思い知らせてやるよ」

 

そう言うと二人はエネルギー弾を飛ばす。それがリバイ達の足元に着弾するとそれが凄まじい爆発を起こし、四人を吹き飛ばす。

 

「何だよあのパワー」

 

「これまでとは比べ物に……」

 

ライブとジャンヌがそう言う中、突如としてリバイが倒れ込むとそのまま変身解除してしまう。

 

「ッ!?兄ちゃん!」

 

「一輝兄どうしたの!?」

 

それから一輝は先程催眠状態にされたジーコと共にフェニックスの医療施設へと送られた。どうやら二人はシープデッドマンの攻撃の中に含まれている催眠ガスのせいで睡眠状態になってしまったらしい。

 

「……この様子だと暫くすれば目覚めるとは思う。だが、あのガスが仮面ライダーにも作用する以上は戦いの長期化はこちらが圧倒的に不利だ」

 

シープデッドマンの厄介すぎる能力に大二とさくらの二人が無言になる中、光が声を上げる。

 

「対策はあるんですか?」

 

「あれをどうにかしようとするなら恐らくはガスを吸わないぐらいしか無いだろう」

 

そこに若林が来ると大二とさくら、光へとそれぞれ指令を下す事になった。

 

「三人には素早くデッドマンの生み出した主を探す事及びあのデッドマンの殲滅。この二点を行ってもらう」

 

それから一同が解散すると若林と狩崎の二人が残る。若林は狩崎へと質問を投げた。

 

「狩崎。光の訓練はどうなっている?」

 

「まだ50%って所だね。バットゲノムとトントンレベルにはなったけどそれじゃあフェーズ4が増え、戦力の増したデッドマンズに対抗するには弱い」

 

光も以前に比べれば確かに強くはなったが、それでも強大になってきているデッドマンズ相手に前線を張るにはまだまだ力不足。そのため、デモンズとして出撃するには時間がかかるだろう。

 

「そうか。……狩崎。気になったのだがあのデッドマンの能力。対象を睡眠状態にさせて何をするつもりなのだろうか」

 

「……そこがわからないんだよね。睡眠状態にして悪夢でも見せて対象の人の精神を削るとばかり思っていたから一輝とジーコ君の精神状態が安定しているのは意外だった。だから現状デッドマンを生んだ親が何をさせたいのかはわからない」

 

そもそもデッドマンの強さは宿主の悪意に左右されるところがある。なので悪意のある人間の方がデッドマンも強くなる……はずなのだが、あのシープデッドマンはフェーズ1という事もあってかそこまで強くなかった。

 

「デッドマンズは何を考えている……」

 

その頃、ウィークエンドの拠点ではアギレラがフリオ、並びにオルテカに文句を言っている。

 

「ねーえ、スタンプを無くしたってどういう事?」

 

「申し訳ありません。ただ、デッドマンは無事に生まれた所を見ると適性者の手には渡ったようです」

 

「その所持者がこっちに友好的かどうかは探さないとわからないでしょ」

 

「アギレラ様、すま……痛てえっ!?」

 

フリオがアギレラを宥めようとするが、どの口が言っているんだとばかりにビンタされてしまう。

 

「はぁ。とにかく、さっさと所持者を特定して。可能ならそのまま引き込んで」

 

アギレラ達としても得体の知れない相手にスタンプが取られたままというのは良く無い。そのため、こちらもこちらで正体の特定に全力を尽くす事になる。そこに赤石が出てくるとこの状況が決して悪い状態では無いと説く。

 

「……まぁ良いではないか。この事態は我々にとってのイレギュラーだが、奴等にとってもイレギュラーだ。フェニックスの連中は我々の意思とは関係なく活動するデッドマンの宿主の動きに翻弄されている所だろう。むしろ、我々にはメリットの方が大きい」

 

「その通りですよ。アギレラ様」

 

「ふうーん。なら良いけどさ」

 

アギレラも赤石に言われて納得し、その場は収められる事になる。その頃、眠っている一輝は自らの記憶の空間にやってきていた。

 

「ここは……」

 

「一輝!やっとここに来てくれたか」

 

バイスもシープデッドマンからの催眠攻撃で眠ってしまったために今現在は外に出ることができず。記憶の中のみでの活動となる。

 

「バイス。俺はどうしてここに?」

 

「多分さっきのデッドマンのせいだな。俺っちも一輝も眠ってしまったらしい」

 

「なるほど……」

 

すると突如として轟音と共に四つの影が出現。そしてそれが形として生成されるとそこにはハヤブサデッドマン、カメレオンデッドマン、サーベルタイガーデッドマン、アノマロカリスデッドマンとして顕現する。

 

「なっ!?アイツらは既に倒したはず……」

 

「いや、ここが夢の中なら俺の記憶の中から現れた存在としてもおかしく無い」

 

「って事は、俺っち達の前にいるのは全部一輝の記憶から生まれた者かよ!」

 

デッドマン達が並ぶと手を翳す。その瞬間、一輝とバイスの元で爆発が起きる。一輝は咄嗟に変身し、レックスゲノムへと変わった。

 

「変身!」

 

《バディアップ!リバイ!バイス!リバイス!》

 

そのまま記憶として生まれたデッドマン達との戦闘を開始。そのまま乱戦となるのであった。




また次回もお楽しみに。
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