仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

123 / 300
託された想い 二人の進む道

木崎に代役を頼まれたジーコが収録現場に着くと時間が時間のためにすぐに収録の時間となった。現場ではジーコ、そしてヒロインの役をやっている佐藤美来、そして敵役の声をあてる北川りょうの三人が演じていた。

 

「お願い、早く来て……ヒィロ」

 

「人間の最も愚かな所は諦めの悪い所だ。どいつもこいつも奇跡が簡単に起きると思っていやがる。まったく、おめでたい連中だぜ」

 

「おめでたいのはあなたの方よ!私達人間が簡単に諦めない理由……それはね、必ずヒーローは遅れてやってくるからよ!」

 

「「待たせたな!」」

 

同時刻。フェーズ2となったシープデッドマン。不利な状況下の元にやってきた一輝はバイスと共に隣に並んで歩いていた。

 

「一輝兄!」

 

ジャンヌは一輝が来てくれた事に希望の気持ちが宿る。一輝が来てくれるだけでも心強さが違うのだ。

 

「一輝兄、木崎さんが……」

 

「ああ。わかってる。絶対に俺が救い出してみせる」

 

《バリッドレックス!ボルケーノ!》

 

《コンバイン!》

 

《Burning fire!Come on!ボルケーノ!》

 

《オニアツーイ!バリヤバーイ!ゴンスゴーイ!パネェツヨイ!リバイス!We are!リバイス!》

 

一輝とバイスは仮面ライダーへと変身。そしてそのままシープデッドマンとの戦闘を開始するのであった。

 

「はあっ!」

 

「があっ!」

 

シープデッドマンが向かってくるとリバイとバイスの二人がまず炎と氷の拳で受け止める。それから二人との交戦が開始された。

 

「よーし、私も!」

 

「ラブ!アタイも行くラブ!」

 

《キングコブラ!》

 

《ハイパーリベラルアップ!》

 

《仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!ハァー!ハーッ!》

 

ジャンヌもギフテリアンを相手取るためにインビンシブルジャンヌへとパワーアップ。

 

「アタイもサクッと倒すで!」

 

「はあっ!」

 

ジャンヌもギフテリアンと戦い始めると背中のメデューサフリンジをつかい手数で攻め立てる。

 

「「があっ!?」」

 

ギフテリアンがダメージに地面を転がる中、ジャンヌは追撃をかけていく。リバイ達が戦闘を進める間も収録は進んでいく。

 

「例え過ちを犯しても……俺はもう逃げない!」

 

「困難が訪れても俺は絶対に諦めない!誰かのヒーローであるために!」

 

場面はエビルとカブトデッドマンの戦闘へ。エビルは超スピードでカブトデッドマンを撹乱しようとする。

 

「うらあっ!」

 

「ふん!」

 

二人の斬り合いが進んでいく。そして、エビルは必殺技を発動。漆黒のエネルギーを刃に高める。

 

《必殺承認!イーヴィルダークネスフィニッシュ!》

 

カブトデッドマンも刀を鞘に仕舞うとエネルギーをチャージ。二つの必殺の一撃がぶつかり合うと爆発。二人が纏めて吹き飛ばされる。その後、煙が晴れる頃にはカブトデッドマンは撤退したのかその場から消えていた。

 

「ッ……逃げられたか」

 

再びリバイ達へと局面はシフト。シープデッドマンは声を発するとエネルギー弾として連射する。

 

「バイス!」

 

「あいよ!」

 

するとバイスがバリッドシールドを構えると氷のエネルギーにより一段階強度が増す。それでエネルギー弾を受け止めるとすかさずリバイがボルケーノバイスタンプを分離するとオーインバスターへと押印、装填する。

 

《スタンプバイ!必殺承認!》

 

《Here We Go!Here We Go!》

 

《ボルケーノ!スタンピングストライク!》

 

すると巨大な炎のティラノを模したエネルギー弾が生成。それがシープデッドマンへと放たれるとシープデッドマンはそれをまともに喰らう。

 

「があっ!?」

 

「「だあっ!」」

 

シープデッドマンに出来た隙を二人は見逃す事なく突撃し、それぞれリバイスラッシャーとバリッドシールドに上乗せした氷の刃で斬り裂く。

 

「ぐうっ……」

 

その頃、ジャンヌは背中の刃も駆使しつつギフテリアンをとうとう追い詰めており必殺技を発動させるべくベルトを起こしてから倒す。すると右腕に青いキングコブラのエネルギーが集約。そのままストレートパンチを繰り出した。

 

「おらおら!そんで終わりかいな!」

 

《キングコブラ!スタンピングクラッシュ!》

 

それにより、一体を撃破。その後すかさずもう一度ベルトを起こしてから倒した。

 

「次行くよ!」

 

《必殺承認!》

 

《キングコブラ!インビンシブルクラッシュ!》

 

更に流れるような動きでもう一体のギフテリアンも回し蹴りで顔面を砕き爆散させる。

 

「やあっ!」

 

ジャンヌが勝利の叫びをするとリバイとバイスの戦闘も佳境に入っていた。

 

《ライオン!》

 

《イーグル!》

 

リバイとバイスがそれぞれスタンプを自らに押印するとリバイが火球を作り出し、それをバイスが突風を使って炎の渦へと強化させるとそれはシープデッドマンを包み込む。

 

「これでどうだ!」

 

《バーストリミックス!》

 

《バーストアップ!》

 

《必殺!スゲェの!パネェの!ボルケーノ!》

 

二人が呼び出したリバイスレックスが突撃するとシープデッドマンへと体当たりを命中させ、シープデッドマンは火花を散らした。すると木崎の意識が一時的に戻ったのか彼が表面化する。

 

「一輝……頼む。こいつを……」

 

「木崎さん……はい!俺が倒します!」

 

そして、リバイはスタンプを二度倒すと必殺技を発動。バイスと共に走っていき同時にアッパーを繰り出してシープデッドマンを空中へと打ち上げる。

 

その時、一輝と収録をやっているジーコ。二人の台詞は合わさると同時に一つとなった。

 

「「一気に行くぜ!」」

 

《ボ・ボ・ボル!ボ・ボル!ボ・ボルケーノ!》

 

そのタイミングで二人は跳び上がり、炎と氷のエネルギーを纏ってのライダーキックを二人同時に繰り出す。

 

「「はぁあああっ!」」

 

《ボルケーノフェスティバル!》

 

二人のライダーキックがシープデッドマンに命中するとその体から木崎を分離。その木崎をバイスが受け止めると恒例のカウントダウンを言い放つ。

 

「はい!3!2!1!」

 

カウントが終わるとシープデッドマンは爆散。契約は解除されて木崎は救われる事になる。それと同時に収録も終わり、スタジオでは佐藤と北川の二人とジーコが話していた。

 

「大型新人現るって感じだったな」

 

「木崎さんの演技にあそこまで似せられるなんてね。これは北川さんもうかうかしてられないんじゃないんですか?」

 

「お、相変わらず毒舌だねぇ」

 

「そうですか?」

 

そんな会話を二人と交わしてから撮影の監督がジーコの元に来ると彼をベタ褒めする事に。

 

「浩二君良かったよ〜。最初はとても不安だったけど浩二君に代役を任せて良かったとさえ思ってる」

 

「何だか親友が側で応援してくれたような気がして。そのお陰でいつもより力が出せた気がします」

 

そして、現場の方では木崎は一切抵抗する事なくフェニックスに拘束されるとそのまま連行されていく。そんな中、一輝が木崎へと話しかけた。

 

「木崎さん。俺達のせいで木崎さんにはご迷惑をおかけしてしまいました」

 

「……良いって事よ。俺はこの選択に後悔はしていない。だから、一輝君も。そしてここにいないジーコも後悔の無い選択をして欲しい。もし、俺が戻ってくることができたら……その時はまた会いたいよ」

 

そう言って木崎はフェニックスの隊員に連れて行かれる事になる。それから一輝は北瀬高校のグラウンドに行くとそこにはジーコも来ており、一輝は木崎からの言葉を伝えた。

 

「そっか。木崎さん……最後まで俺達の事を」

 

「ジーコ。俺は絶対に世界を守ってみせる。だからジーコも」

 

「おう。プロとして木崎さんを超えてみせるよ」

 

二人は拳を突き合わせると友情の証を確認。二人は再会を誓ってまたそれぞれの道に戻るのであった。

 

その頃、ウィークエンドの拠点では真澄が改めて新たなスタンプを朱美に渡す。

 

「朱美君。頼むぞ」

 

「はい。このスタンプは確実に若林総司令官を通じて一輝君の元に届けます」

 

そんな中、ギフのいる部屋には赤石がギフと直接話をしている最中である。

 

「ギフ様」

 

「……赤石よ。私と君の付き合いも数千年か。とは言っても私は殆どの時間を棺の中で過ごした訳だが……」

 

「はっ……ギフ様もあの時からお変わりない様子で安心しましたよ。計画はつつがなく進んでおります。人類がギフ様に従う日もそう遠くはありますまい」

 

「そうか。……だが、不思議なものだな。お前の体内にいた私がこうしてお前を従えているのも」

 

ギフのその言葉に赤石は笑みを浮かべる。そして赤石はその手にギフスタンプを持つとその近くに黒い契約書が出てきていた。

 

「ええ。私の中に潜む悪魔は依代として十分だったのでしょう?」

 

「実にその通りだ。これからも腹心としてよろしく頼むぞ」

 

「はっ」

 

その日の夜、幸せ湯では一輝がバイスを呼ぶと家の中にある写真立てをかき集めるとある事を聞く事に。

 

「なぁ、バイス。どうして俺の姿が写真に無いんだ?それに、この写真に映っているのを撮ったタイミングが全く思い出せない。バイス、一体どういうことなんだ!」

 

「……一輝は俺と初めて契約した日を覚えているか?」

 

それはベイルによって幸せ湯が火事になったあの日の事である。一輝はバイスとの契約を引き換えに火事の記憶を失っていた。

 

「実は俺っちが一輝に力を貸す度に一輝の中の記憶を失わせているんだ」

 

「ッ……って事は」

 

「ああ。このまま戦いが長引くようだと最悪の場合……一輝の記憶が、全て消える事になるかもしれない」

 

「全て……じゃあ家族との思い出も」

 

「例外では無いと思う。……一輝、俺っちのせいでこんな事に」

 

バイスが辛そうに声を出す中、一輝は首を横に振るとバイスへと声を上げる。

 

「バイス、俺はそれでも戦う。例え俺の中の記憶が無くなっても……世界の危機に黙って見ているなんてできない」

 

「一輝」

 

しかし、一輝のその顔は辛そうであった。あんなに強がっても本当は怖いのだ。家族と過ごした楽しい時間を全て無かった事にされてしまうというのは……。

 

その場には重苦しい空気が流れる中、その様子を大二、さくら、元太、幸実はただそっと見守るだけしか出来ない。一輝の記憶は時間が経つだけではどうにもならないだろう。新たな記憶が増えてもそれを上回るスピードで失われてしまうのだから。つまり、根本的な解決策が必要となる。

 

 

そして、一輝が一人悩む中でバイスは一輝の記憶をこれ以上失わせないためにどうにかするべくある事を考えるのであった。

 

バイスタンプラリー

 

三十二話目……トリケラバイスタンプ




また次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。