仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

126 / 300
ガッツリクロヌリ バイスの乗っ取り

リバイとバイスが再度戦闘を開始した頃、ライブとダイオウイカデッドマンの戦闘も佳境に差し掛かっていた。

 

「これで決める!」

 

《ウィンドチャージ!フライングアップ!》

 

「ふん。ならばこちらも!」

 

ライブはライブガンの銃口に必殺のエネルギーを高める中、ダイオウイカデッドマンも体から10本の触手が展開し、それが高密度のエネルギーを作り出す。

 

「大事に……決めようか!」

 

「はあっ!」

 

《ウイニングジャスティスフィナーレ!》

 

二つの技がぶつかると爆発が起きる。その余波でライブは吹き飛ばされると変身解除。だが、ダイオウイカデッドマンはある程度ダメージを受けたのみだった。

 

「なっ……コイツ……」

 

「ふふっ。流石のあなたでもフェーズ4に至った私の敵では無いようですね」

 

「くっ……」

 

するとそこにジャンヌとウルフデッドマンが現れる。二人もそれなりにダメージを受けている様子であった。

 

「フリオ、あの二人は目的を果たしたようです。ここは退きますよ」

 

「ああ。そうだな」

 

それから二人はギフテリアンとギフジュニアを召喚するとそれを壁にして撤退する。

 

「待ちなさいよ!」

 

しかし、ジャンヌはギフテリアンやギフジュニアを相手せねばならずにどうする事もできなかった。

 

「大二、代われ。俺がコイツらを引き受けてやる」

 

「わかった……頼む」

 

《バーサスアップ!》

 

《仮面ライダーエビル!》

 

大二はカゲロウと代わるとカゲロウがエビルに変身。ジャンヌのカバーへと動く。

 

《ジャッカル!バーサスアップ!》

 

《仮面ライダーエビル!ジャッカル!》

 

ジャンヌは一度インビンシブルジャンヌを解除するとコブラゲノムとなり、スタンプを取り出す。

 

「コイツらの相手はこっちの方が良さそうね」

 

《クジャク!》

 

《リスタイル!リバティアップ!》

 

エビルとジャンヌはそれぞれ戦闘を進めていく。その頃、どうにか爆弾を解除し終えた光がリバイとバイスを探して走る。そして、二人を見つけるとそこにはリバイスメガロドンとなったリバイ、バイスと擬似的なキメラデッドマンが戦っていた。

 

《必殺!何トン?メガトン!メガロドン!》

 

リバイスメガロドンは先程の反省を活かして直接のぶつかり合いを避けて周囲を駆け巡りながら何度も突進。少しずつダメージを蓄積させていく。

 

「「はあっ!」」

 

《メガロドン!スタンピングフィニッシュ!》

 

そのままトドメの一撃を放とうとしたその瞬間。リバイスメガロドンの前にベイルが割って入るとそれを受け止めてしまう。

 

「「なっ!?」」

 

その瞬間リバイスメガロドンは投げられるとリミックス解除。レックスゲノムに戻ってしまう。

 

「くっ……」

 

「あと一歩だったのに!」

 

「アイツらでは俺を楽しませる前にダウンしたからな。後はお前ら五十嵐家の家族を潰して純平にその様を見せつけるだけだ」

 

ベイルはそう言ってリバイとバイスに近づく。それと同時にキングクラブデッドマン、クロコダイルデッドマンも迫り来る。

 

「バイス……朱美さんから託されたあのスタンプ……使うぞ」

 

「確かにそれしか対抗できないかもだけど、あの時……」

 

バイスが思い出したのは朱美からの言葉。ローリングバイスタンプを使えば悪魔であるバイスがどんな行動を取るかわからないという事だ。

 

「バイス……」

 

「一輝はそれでも良いのか?」

 

「……ああ。俺はそんな心配なんてしてないさ」

 

それを聞いてバイスは驚く。そして、リバイは続けてバイスへと言い放った。

 

「バイスがそんな事するわけないって……俺は信じてる」

 

「一輝……」

 

「ゴチャゴチャ喋ってるなら俺がお前らを潰してやる」

 

するとベイルがゆっくりと歩くと二人へと殴り掛かろうとする。その瞬間、リバイはローリングバイスタンプを取り出すとそれをナックルのようにしてベイルへとぶつけた。

 

「ぐっ……何だと?」

 

「バイス、俺達は二人で一人だ。一緒に……行くぜ!」

 

リバイがスタンプをベルトから外し、ローリングバイスタンプのトリガーを引くと目のような光がスタンプに宿る。同時にバイスがローリングバイスタンプの中に吸い込まれていく。

 

「はあっ!」

 

そしてリバイは自らの体を使ってローリングバイスタンプのローラー部を回転。すると後ろにあるLINEのチャット部分が黒く不穏なものに染まった。

 

「はぁ……」

 

リバイがスタンプをベルトに押印すると普段とは別の待機音が鳴り響く。

 

《Come on!バ!バ!バ!バイス!Rollng!バイ!バイ!バイ!バイス!》

 

それからリバイがローリングバイスタンプを倒すと赤く染まった地面にリバイと鏡写しに立つバイスが出現。そしてバイスの体がドス黒い液体となってリバイを覆い付くしその姿を変えていく。

 

《バイスアップ!》

 

「うぐっ!?うわぁああっ!」

 

《ガッツリ!ノットリ!クロヌリ!仮面ライダーリバイス!バイス!バイス!バイス!》

 

その姿は仮面ライダーリバイの体をそのまま真っ黒に染め上げたようで彼の左上半身にはバイス特有の棘のような物が大量に存在する。また、所々には銀色の配色も使われているために黒一色というわけでは無い。複眼はバイスと同じくブルーでそれはさながら仮面ライダーリバイをバイスが乗っ取ったようである。

 

この姿の名はジャックリバイス。リバイとバイスの新たな姿の誕生だった。その頃、この様子を見ていた若林は驚いたような顔をしており狩崎に至っては怒りを露わにしている。

 

「あれが、リバイスの新たな力か」

 

「そんな事より!何だあのスタンプは!誰だか知らないが……調子に乗るなよ!」

 

場面は戻り、リバイスの方へ。ベイルはリバイスの更なる姿を見て驚きと同時に興味を沸かせていた。

 

「ほう。その姿、俺と同類の力を感じるな」

 

「あれ……?そう言えば一輝は?」

 

リバイスから聞こえるのはバイスの声のみ。一輝はまるでどこにもいないような感じである。

 

「ふーん。まぁ、いっか。それよりもなんかすげー気持ち良い感じがするぜ!」

 

リバイスは体から溢れ出るパワーを全身で感じていた。すると二体のデッドマンが襲いかかる。

 

「おっと……その程度ですか!」

 

リバイスが攻撃をまともに喰らったにも関わらず、ほぼノーダメージで済ませると回し蹴りをぶつけて二体纏めて吹き飛ばす。

 

「ふへへ、気持ちーっ!」

 

リバイスが吠えるとそのままベルトに装填されているローリングバイスタンプを取り外してから思い切りベイルを殴る。ベイルはそれを受けるとその威力に後ろへと下がった。

 

「やはりな。お前、悪魔の力を更に解放しただろう?お前から感じるそのオーラ。まるで飼い主から解き放たれた狂犬だな」

 

「へっ、負け惜しみかよベイルちゃーん」

 

「あまり調子に乗るなバイス」

 

 

二人は接近すると殴り合う。だが、ベイルもこのパワーアップは想定外だったのか押され気味だ。

 

「偉そうな事言う割にそんなもんですか!」

 

リバイスが回し蹴りを叩き込んでベイルを吹き飛ばすとベイルは一度撤退とばかりに姿を消す。それを見たリバイスは残された二体のデッドマンを見るとローリングバイスタンプのローラー部分を三回回転させる。

 

《ナックルアップ!》

 

《バ!バ!バ!バイス!ババババババ!バイス!》

 

待機音が鳴り響く中、バイスは跳び上がり、キングクラブデッドマンへとローリングバイスタンプを持った手でパンチを繰り出す。

 

《ローリングライダーパンチ!》

 

その一撃はキングクラブデッドマンが固い装甲の部分で防御したにも関わらず、それごと粉砕して爆散させてしまう程だった。

 

「がっ!?」

 

その光景を見たクロコダイルデッドマンは半ばヤケクソとばかりにリバイスへと大顎による噛みつきを繰り出すが、リバイスはそれをパンチで迎撃。クロコダイルデッドマンの口の中に拳を命中させるとその威力でクロコダイルデッドマンは地面を転がる。

 

「へへっ。じゃあ一気に行くぜー」

 

リバイスはベルトにローリングバイスタンプを装填すると一度スタンプを倒してからトリガーを引く。

 

《ヌリヌリミックス!》

 

《バ!バ!バ!バイス!ババババババ!バイス!》

 

すかさず再度スタンプを倒すと必殺のエネルギーを全身に高め、体に黒い液体のような物を纏う。

 

《ナックルアップ!》

 

「だあっ!」

 

《必殺!ローリング!ゴーイング!ドローイング!》

 

リバイスがそのエネルギーを纏ったまま突撃。それはクロコダイルデッドマンを一撃で粉砕し、爆散させた。その時、光が走ってくるとリバイスを見る。

 

「あれは、一輝さん達の新しい力……」

 

それからリバイスが変身解除するとそこにいたのは一輝だったがその様子がおかしかった。

 

「ふへへ……俺っち最高だっただろう?光」

 

「え……一輝さん?どうしてバイスみたいな声を……」

 

何とそれは一輝の姿をしたバイスであったのだ。そして、バイスがそれを認識すると笑みを浮かべる。

 

「へへっ。別に良いじゃねーか。お前の体は俺っちの物って感じでよ」

 

「良くありません。一輝さんを返してください」

 

すると突如としてバイスが黒い笑みを浮かべるとローリングバイスタンプを取り出す。

 

「さてと、俺っちは自由の身になった事だし……ここからは好き放題させてもらうぜ」

 

「バイス……何を」

 

「ふふっ。裏切りは……悪魔の得意技だ!」

 

その瞬間、バイスは自らにローリングバイスタンプを押すとその体がバイスタンプの中へと吸い込まれ、そのままどこかへと飛び去ってしまう。

 

「バイス!?どうして急に……」

 

「光!?兄ちゃんとバイスは……」

 

「あれ、どういうことなの!?」

 

二人が光へと詰め寄るが、光は何が何だかわからずに困惑する一方だ。いきなりのバイスの行動。それをモニター越しに見た若林と狩崎は混乱する。

 

「へーい、一体これはどういう事だ」

 

「まさか、朱美の言っていた悪魔の本能を解放する……。それがこんな形で現れたと言うのか」

 

「ワッツ!?総司令官、それは一体どういう事なんだ……」

 

若林の言葉に事情を知らない狩崎は疑問を浮かべる。そして、その日の夜。

 

「変身!」

 

《バイスアップ!》

 

《仮面ライダーリバイス!バイス!バイス!バイス!》

 

ジャックリバイスとなったバイスはフェニックスの施設を襲撃。そして、たった一夜にしてそこを壊滅させたのであった。

 

「ふふふふ……はーっはっはっは!」

 

一輝から発せられるその声はバイスそのものであり、バイスはまるで今まで一輝に縛られていた悪魔の本能を解放したような笑みを浮かべる。

 

「俺っちは自由だー!」

 

果たして、暴走するバイスを止める手立てはあるのか。それはまた別の機会に語るとしよう。

 

バイスタンプラリー

 

三十三話目……ローリングバイスタンプ




また次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。