仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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二人の対話 取り戻す信頼

ベイルと交戦するジャンヌはベイルのスタンプの力を引き出してくる戦い方に苦戦していた。

 

《ハシビロコウ!ダダダダーン!》

 

「はあっ!」

 

ジャンヌが大鎌を手にして振るうものの、ベイルはそれを腕で受け止めると尻尾を鎌の形状に変化させて切り裂いてしまう。

 

「うわっ!?」

 

ジャンヌが地面を転がる中、ベイルは不敵な笑みを浮かべた。まるで相手にもならないと言わんばかりである。

 

「この程度か?お前の無敵の力っていうのは」

 

「調子に乗ってられるのも今だけだから!」

 

ジャンヌはスタンプを起こすとすかさず倒して必殺技を発動。大鎌の刃に紫炎を纏わせる。

 

《ハシビロコウ!リベラルスマッシュ!》

 

その一撃がベイルに迫る中、ベイルは振り向きざまに尻尾での薙ぎ払いを放つとジャンヌと同じように紫炎が斬撃波として放たれた。そして、同じ力同士ならベイルの方が上であるのかジャンヌの攻撃は破られると逆にジャンヌがダメージを負ってしまう。

 

「あああっ!?」

 

「ふん。面白くないな。お前の本気を見せてみろよ」

 

「言ったわね。後で後悔しても知らないよ!」

 

《キングコブラ!》

 

ジャンヌはコブラバイスタンプを進化させてキングコブラバイスタンプにするとそれを使って変身する。

 

《ハイパーリベラルアップ!》

 

《We are!We are!仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!ハァー!ハーッ!》

 

ジャンヌがパワーアップするとベイルへと殴りかかる。ベイルはそれを受け止めようとするが、思っていた以上にジャンヌの力は高かった。ベイルは拳を止めきれずにダメージを受けてしまう。

 

「ッ……」

 

「どうよ!」

 

「ふん。少しはやるようだな。だが!」

 

ベイルはその体に力を入れると更にパワーを上げる。そのままジャンヌとまともに殴り合う。しかし、それでもジャンヌの方がスペックとしては上だった。

 

「そんなもの?さっきの言葉、そっくりそのまま返してあげるわ!」

 

『アタイらの力、舐めとんのか!』

 

するとジャンヌが背中に生えている刃を伸ばすとベイルを滅多打ちにしてから回し蹴りを喰らわせる。

 

「ぐうっ……小娘が、調子に乗るな!」

 

そう言ってベイルがブラキオの力を発動させると腕を伸ばして攻撃を仕掛ける。

 

「はあっ!」

 

ジャンヌはそれを利用するとベイルが伸ばした腕を背中の刃で絡めて逆にパワーで自分の方に引き寄せるとそのまま拳をぶつけた。

 

「ぐっ!?」

 

そこに光が走ってくると手にしていたスタンプをジャンヌへと投げる。

 

「さくらさん!これを!」

 

「サンキュー、光さん!」

 

それは狩崎がここ最近作り出した新たなバイスタンプであり、まだリスタイルやゲノムチェンジはできないがスタンプの力を引き出すだけならできるそうだ。

 

「新作、試させてもらうよ」

 

《オクトパス!》

 

そのスタンプを自らに押印するとジャンヌが手を翳す。すると地面からタコの吸盤付きの触手が出てきてベイルの手脚を拘束。ベイルはこのスタンプの力までは持ってないのでなかなか引き剥がせずにいた。

 

「サクッと……倒すよ!」

 

ジャンヌがベルトを起こして倒すと必殺のエネルギーを拳に高めてそれを放つ。

 

《キングコブラ!スタンピングクラッシュ!》

 

ベイルはそれを喰らって吹き飛ばされるとあまりのダメージに撤退せざるを得なかった。

 

その頃、ライブとエビルは二体のデッドマンを相手にコンビネーションで追い詰めていく。

 

「はあっ!」

 

「おらよ!」

 

キングクラブデッドマンもクロコダイルデッドマンもパワーは高いがそこまでスピードがあるわけではない。なので素早く動く二人には相性が悪く、防戦一方だった。

 

「大二、こんな程度なんて準備運動にもならないなぁ」

 

「カゲロウ、油断するな」

 

するとキングクラブデッドマンは両腕の鋏を振りかざすとそれでライブとエビルを纏めて挟もうとする。

 

「させるか!」

 

《バーサスアップ!》

 

《仮面ライダーライブ!ジャッカル!》

 

するとライブはジャッカルゲノムとなり、超スピードでキングクラブデッドマンを殴り、鋏の動きをキャンセルさせてしまう。

 

「オラアッ!」

 

更にエビルも手にしたエビルブレードでクロコダイルデッドマンからの噛みつきを躱しつつ斬撃を決めた。

 

「やはりこのままでは勝てないわね」

 

「……月村、俺にスタンプを貸してくれ。俺がやる」

 

「……わかったわ。任せるわよ」

 

立花と月村はこれ以上やっても確実に勝てないと判断。月村がスタンプを手渡すと立花の前に赤と青の契約書が出てくる。

 

《キングクラブ!》

 

《クロコダイル!》

 

そして、それを押印すると二体の体が赤い契約書として分解。エビルとライブは驚く。

 

「なっ!?ここにきて共同でのキメラデッドマンだと!?」

 

「仕方ねぇな。大二!」

 

「ああ」

 

エビルはライブの中に入るとすかさずライブが強化変身するためのスタンプを出す。

 

《ホーリーウィング!》

 

《ウィングアップ!ホーリーアップ!》

 

《ホーリーライブ!》

 

ライブがホーリーライブとしてパワーアップするとそのタイミングで立花をメインにしたキメラデッドマンが完成してしまう。

 

その姿は下半身は以前のキメラデッドマンと同様であったが、今回はフェニックスの基本装備である装甲を纏ったボディにキングクラブの固い殻が上乗せされた強靭な肉体。更に両腕には鋏も存在する。背中からはクロコダイルの尻尾が生え、胸にはワニの頭が目立つ。頭部は人間のようであったが、ワニの頭を模したヘルメットを武装していた。

 

「キメラデッドマン……でも、俺達は前よりも強くなった。今更負けられない!」

 

ライブが銃撃を仕掛けるが、キメラデッドマンにはまるで通用しないのか微動だにしない。

 

「なっ!?」

 

更にライブガンに付いた羽部分のブレードで斬りつけるが、これも全くダメージとして通らない。

 

「おいおい。固すぎだろその装甲!」

 

「だったら!」

 

ライブは一旦距離を置くと周囲を飛び回りながら銃撃を続ける。どこか一箇所でもダメージが通ればそのまま押し切れるからだ。

 

「……何かしたか?」

 

しかし、どこにも弱点は無いのか銃撃のダメージは全く入らない。キメラデッドマンは流石に鬱陶しくなったのか反撃に転じてきた。

 

「おらよ!」

 

その一撃はパワーアップしたライブを簡単に吹き飛ばす程で、フェーズ2にしてここまでの力を発揮してしまう。

 

「前のキメラデッドマンと格が違うのか」

 

「当然だろ。俺達のキメラデッドマンは力を制御し、コントロールしている。お前ら如きで勝てると思ったのか?」

 

そう言ってキメラデッドマンはライブを煽りながら戦闘を進めていく。ライブはスタンプの重ねがけでどうにかできないか考えるが、戦闘用のスタンプの大半は一輝が持っているために今のライブの手元にある物では状況をどうにかするのは難しそうだった。

 

「くっ……」

 

「さてと、さっきまで舐めた真似をしてくれたからな。反撃開始と行こうか!」

 

キメラデッドマンはそう言うと両腕の鋏でライブへと殴りかかる。ライブはそれを空を飛んで躱すが、クロコダイルの口からエネルギー砲を放つとライブは地面に叩き落とされてしまう。

 

「ぐあっ!?」

 

そのままキメラデッドマンはライブの元に歩いてくるとライブを上から思い切り踏みつける。

 

「ぐうっ……」

 

「あははっ、こんなに力が湧いてくるなんてな。やはり二体同時の融合の力は凄まじいと言われた通りだ」

 

そんな中、月村は何かがおかしいのに気がつく。立花が狂気的になっているのだ。

 

「待て立花!それ以上は……」

 

「あ?赤石長官からの命令だ。速やかに仮面ライダーを始末する」

 

ライブはキメラデッドマンの登場により一気に窮地に陥る。そのタイミングでようやくバイスが現場に到着すると現状を見た。

 

「へぇ。なかなか面白そうな事になってるじゃんかよ」

 

バイスが興奮した様子でそう言う中、一輝はそんなバイスへと話しかける。

 

「……バイス」

 

「……何だよ一輝、まさかと思うけどまた俺っちのやる事に文句言うつもりか?」

 

「そうじゃない。でも、聞きたいことがある」

 

「一応聞いてやるか」

 

「バイス、お前……わざと暴走したふりをしたのか?」

 

「何でそう思う?さっきまで俺っちの事を責めてたじゃねーか」

 

バイスからの質問に対して一輝は少し考えると霊体のまま頭を下げて謝った。

 

「バイス、ごめん。俺はバイスを信じきれていなかった。俺は前にバイスの事を信じるって誓ったはずなのにこんな簡単にお前の事を疑って……」

 

「そうだな」

 

バイスがそう言葉を返す中、一輝の方を向くと一輝は更に謝罪の言葉をバイスへと言う。

 

「バディとして失格なのは俺の方だった。バイスと今まで築いてきた事を何も信じなかった。だから、後でまた俺を殴ってくれ」

 

「……そうかよ。じゃあ、俺っちのやる事にもう文句は無いな?」

 

「……ああ。大丈夫だ」

 

それを聞いたバイスは笑みを浮かべるとそこにガンデフォンから着信が入る。

 

「へーい、バイス」

 

「うっひょー、狩ちゃんどうしたの?」

 

「………君と五十嵐一輝を元に戻す」

 

「ほう?どうやってやるんだ?」

 

バイスからの質問に狩崎は冷静な顔つきのまま答えを返す。そんな中、狩崎はその方法を告げた。

 

「君達二人と最も親和性の高いレックスバイスタンプをローリングバイスタンプにスキャンするんだ。それを使って一輝の精神をローリングバイスタンプの中に入れる」

 

その後、その精神をローリングバイスタンプの特性で一輝の体に上塗り。元の体に戻すようだ。

 

「なーるほどね。でも俺っちがそれをやるメリットは?」

 

「……良いのかい?今それをやらないと一輝が餓死するけど」

 

それを聞いた一輝とバイスは目を見開く。まさかの事実に驚きが隠せない様子だ。

 

「精神体になった一輝君は人間だ。栄養を取らなければ死んでしまう。そしてそれはバイス、君の消滅にも繋がるんだよ?」

 

「へへっ、じゃあ……やるしかねぇな」

 

狩崎にそこまで警告されてはバイスもこれ以上芝居をしても無駄だと考え、狩崎の考えに乗った。

 

「バイス」

 

「ああ。俺達二人で行くぜ」

 

それからバイスがレックスバイスタンプを出すとそれをローリングバイスタンプにスキャンする。

 

《レックス!》

 

《エナジー!》

 

すると一輝の精神がローリングバイスタンプの中に入ると同時に一輝の肉体も光と共にローリングバイスタンプの中へと吸い込まれる。そして、一輝の肉体が消えた事でバイスの姿が露わになった。

 

「カッコよく決めるぜ」

 

《俺っち!スイッチ!ワンパンチ!》

 

それからバイスがローリングバイスタンプを自らへと塗るとその姿が一輝と重なり、一輝の姿へと変わる。

 

「更に……変身!」

 

《バイスアップ!》

 

その瞬間、一輝がスタンプを装填して倒すとその体が黒いインクに包まれていく。

 

《ガッツリ!ノットリ!クロヌリ!仮面ライダーリバイス!バイス!バイス!バイス!》

 

「湧いてきたぜ!」

 

これにより、一輝はその姿を保ったままジャックリバイスへと変身するのだった。




また次回もお楽しみに。
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