仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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赤石の罠 ギフとの対話

ウィークエンド拠点内を進むリバイスとエビル、そして朱美。すると三人の前に姿を現したのは一体の怪人とヒロミだった。怪人のその姿は人間の骨を鎧のように身に纏った黒とマゼンタの身体。加えて鬼や恐竜を思わせる凶悪な顔つきをしたリザードマンのような姿をしている。そのカラーリングも相まって仮面ライダーリバイの姿を醜悪化させたようにも見えていた。

 

「我が名はヘルギフテリアン」

 

「ヘルギフテリアンだぁ?ギフテリアンを更に凌駕する個体とでも言いたそうだな」

 

エビルがそう言う中、大二は少し考えるとカゲロウへと内部から話しかける。

 

「カゲロウ、コイツの強さは恐らく……」

 

「ああ。確実に半端じゃねぇ。油断してかかれば確実に負ける。しかもヒロミもいるんだ。油断なんてしねーよ」

 

ヘルギフテリアンとヒロミに対して警戒心を高めるリバイス達。だがギフがこの先にいる以上、黙ってこのままここに止まるわけにはいかない。

 

「お兄様よぉ、コイツらの相手は俺がしてやる」

 

「カゲロウ……」

 

「へーんだ。ちゃんと足止めできるんだろーな?」

 

「誰に向かって言ってるんだ。そのくらい余裕だっての」

 

「話すのは終わりだ。我が命を懸けてお前らを潰す」

 

《カブト!》

 

ヒロミがカブトデッドマンへと変身すると刀を抜く。そして、ヘルギフテリアンと共にエビルへと襲いかかる。

 

「おらよ!」

 

エビルは影の中に潜るとヘルギフテリアンへと攻撃。その間にリバイスと朱美は突破。先へと進んでいく。

 

「さっさと終わりにしてやる!」

 

エビルは超スピードで動くとまずは一体ずつ集中して倒すためにヘルギフテリアンへと連続でダメージを与える。しかし、突如としてヘルギフテリアンの体に付いた傷が再生を始めてしまう。

 

「何だと!?」

 

「このヘルギフテリアンは相手からのダメージをある程度までなら修復できる。流石にプラナリアのような無限回復は無理だが、それでも耐久力なら今までのギフテリアンの比では無いぞ」

 

「ふん。だからどうしたってんだ。コイツの再生するスピードよりも早く重い一撃を入れてやるだけだ!」

 

エビルがエビルブレードを振り翳すが、そこにカブトデッドマンも参戦。エビルは一気に窮地に立たされるのだった。その頃、ギフテクス三人を相手にしているジャンヌはフェーズ4三人を相手に圧倒されてしまう。

 

「ほらほらどうしたぁ!」

 

「動きが鈍ってますねぇ」

 

「うぐっ!?ああっ!?」

 

幾らジャンヌがパワーアップしてもダイオウイカデッドマン、ウルフデッドマン、クイーンビーデッドマンを同時に相手にするのは厳しすぎた。

 

「さくらちゃ〜ん。もう少しは粘ってよ」

 

「うるさい!」

 

ジャンヌが背中の刃を伸ばすとジャンヌの周囲に陣取るデッドマン三体を同時攻撃。しかし、それらは防がれるとそのままウルフデッドマンからの高速斬撃、ダイオウイカデッドマンからの触手攻撃、クイーンビーデッドマンからの針型のエネルギーの連射をまともに喰らうとジャンヌはダメージに火花を散らして転がる。

 

「くうっ……このままじゃ……負ける」

 

ジャンヌが立ち上がるものの、もう既に満身創痍。しかし、それでもジャンヌは足止めのために懸命に歯を食いしばる。

 

「まだまだぁ!」

 

ジャンヌが奮起しても三人が容赦をする事は無い。ジャンヌを一気に仕留めるために動き出すのであった。

 

そして、朱美と共に最奥部にまでやってきたリバイスの前に立ちはだかったのは椅子に悠々と座った赤石とリバイスの前に立つベイルである。

 

「赤石……」

 

「よくはここまで辿り着いた。まぁ、君達がここまで来られるように誘導したのは私だが」

 

「何だと!?」

 

「へん。だとしたら何だってんだ。俺達がお前を倒せば全て解決するんだぜ?」

 

リバイスの中のバイスがそう言う中、ベイルは邪悪な笑みを浮かべるとリバイスへと襲いかかる。

 

「坊主。お前のその力では俺は倒せない」

 

「あららベイルちゃん。この前ボッコボコにしてやったのを覚えてないのかなぁ」

 

「ふん。貴様のその力はリバイスの本質である二人での戦闘ができない。所詮は一人分のパワーアップだ」

 

ベイルの言うことも間違ってはいない。リバイスの最大の長所であったコンビネーションを主軸とした戦闘スタイルが今は使う事ができない。加えて今はジャックリバイス以外の形態になれないのも厳しかった。

 

「喰らうが良い!」

 

するとベイルはジャッカルの能力を発動させると超スピードで動き回り、連撃を与える。

 

「くっ……」

 

リバイスは何とかそれに耐えるものの、更にベイルはマンモスの力を発動。手に武装したマンモスの牙でリバイスへとダメージを与えた。

 

「どうした?攻守が逆転したようだが?」

 

「だったら、これだ!」

 

《クロサイ!》

 

「む?」

 

するとリバイスが新たなバイスタンプ、クロサイバイスタンプを使うとそれをベルトに付けていたローリングバイスタンプに読み込ませる。

 

《エナジー!》

 

《ペインティングフィニッシュ!》

 

そのままローリングバイスタンプを取り外してから拳による一撃を繰り出すとそれはサイのツノを模した一撃となってベイルを貫く。

 

「ぐおっ!?」

 

ベイルはその威力を前に地面を転がる中、更にリバイスは追撃をかけるべくベルトにローリングバイスタンプを装填。すかさず二度倒した。

 

「一気に行くぜ!」

 

《ローリングスタンピングフィニッシュ!》

 

リバイスが跳び上がるとライダーキックを放つ。その一撃がベイルへと命中するとベイルがあまりにも大きなダメージを受けると体が薄らと溶け始める。

 

「チィッ……今の俺ではこれが限界か……」

 

「苦戦しているようだね。ベイル」

 

赤石がそんなベイルを見て余裕そうな顔つきを向ける中、リバイスは赤石を睨むと構えを取った。

 

「さぁ、今度はお前の番だ!赤石」

 

「ふふっ。確かに君の力は以前よりも強くなったのは認めよう。だが……まだ甘い」

 

その瞬間、突如として後ろから殺気に気がつくとリバイスはそれをギリギリで躱す。そこにいたのは目が赤く変わった朱美であった。

 

「朱美さん!?どうして……あなたは俺達側だったはず!」

 

「ふははっ!つい数日前まではな。私は彼女は我々に対して二重スパイを仕掛けていたと気がついたからね。今の彼女は最早我々の従順なる僕だよ」

 

「スパイの事も全部お見通しだったって言うのかよ!」

 

リバイスからの言葉に赤石は笑みを浮かべると手につけていた黒い手袋を外す。

 

「ええっ!?その瞳は……」

 

そこにあったのは禍々しい水色の瞳だった。よくよく見るとそれはギフの棺にあった物である。すると赤石の後ろから異次元のゲートが開くとギフが姿を現す。

 

「五十嵐一輝、それにバイスだな」

 

「ギフ……」

 

「俺っち達を知ってるのか?」

 

「赤石から全てを聞いている。私の支配に逆らう者達だとな」

 

それを聞いてリバイスはギフから発せられるプレッシャーを感じつつ言葉を返す。

 

「ああそうだ。お前のような奴にこれ以上好き放題させるわけにはいかない!」

 

「そもそもお前、これから何をしようって言うんだよ」

 

「……人類は愚かだ。数千年前、我が生まれたその時から絶えず争いを繰り返してきた。我を利用しようと考える者も現れた。だからこそ我は自らを封印し、そこにいる赤石に人類の行く末を見守るように命じた」

 

「数千年……」

 

つまり、ギフや赤石は遥か昔、それこそ古代文明が栄えていた時期からずっと生きていたという事になる。

 

「だが人類は便利な物を生み出しこそしたが何も成長しなかった。争いは終わらず、互いが互いを利用しあって憎み……殺す。時には家族を殺す事もあったそうじゃないか。だから我はその争いの歴史を終わらせる。人間を全て支配下に置き、争いの無い世の中を作り出す」

 

リバイスはギフの言葉に僅かに混乱する。ギフの言っていることは殆ど正しい。ギフの支配下として人間を置くことを除けば言っていることは争いを無くすという立派な事だ。

 

「だったら、何故デッドマンズを使って人間を追い詰める!」

 

「やってる事が矛盾してるだろ!」

 

「いいや。デッドマンズがやってるのは信者を集め、我の計画を手助けする事。そして、人類の思想は必ずしも一つでは無い。だからこそ一つの思想で縛り、支配を容易くするための行動だ」

 

「そんなの、ただの自由の無い平和だ!そんな世界で……笑える人なんて誰一人いない!」

 

リバイスからの意見にギフは一度溜息を吐く。論戦を続けてもキリが無いと考えたのだろうか。指を鳴らすと朱美が咆哮と共にその姿を変え始めた。

 

「はぁああっ!」

 

「朱美……さん」

 

その姿はトランプのジョーカーを思わせた渦巻き模様が入った赤と黒のカラーリングが目を引く容姿。姿には統一感があるように見えるが、よく見ると四肢の造形はバラバラである。赤色の上半身は鳥類や人の肋骨の意匠が施され生物感があるのに対して黒一色に染まる下半身は機械的であった。一貫性がないその容姿は様々なパーツを取り付けた人造人間を思わせるのと、顔部分が仮面ライダーの顔の様な造形になっている。

 

「紹介しよう。今の彼女の名はギフデモス。ギフ様より細胞を植え付けられて進化した新たなるギフ様の僕だ」

 

「ギフデモス……」

 

朱美ことギフデモスは左腕の前腕に武装された剣を構えるとリバイスへと突撃してくる。

 

「くっ!?」

 

ギフデモスの強さはリバイスに匹敵。しかも元の人間である朱美の身体能力がそれなりにあった事も相まってリバイスを押していく。

 

「コイツ、だったら!」

 

リバイスはリバイスラッシャーを出すとギフデモスの剣に対抗する。しかし、それでも押され気味の戦況は変わらなかった。

 

《スタンプバイ!》

 

「はあっ!」

 

《リバイバイスラッシュ!》

 

するとリバイスがローリングバイスタンプを押印するとそのエネルギーを刃に集約。そのまま漆黒のエネルギーと共にギフデモスを斬り裂く。だがそれはダメージとしては通ったが決定打には至らない。

 

「があっ!」

 

逆に攻撃を喰らって吹き飛ばされるとリバイスは地面を転がる。リバイスは立ち上がるが、ギフデモスの勢いはまだまだ止まらない。

 

「ああっ!」

 

ギフデモスの腕の剣が赤黒く染まるとそれによりリバイスを更に斬りつけていく。

 

「くっ……バイス!」

 

「おう、交代だ!」

 

リバイスは一輝からバイスへと主導権を交代するとリバイスラッシャーを投げ捨ててローリングバイスタンプを手にし、格闘戦を挑む。その頃、スカイベースでは五十嵐三兄妹が敵戦力に苦戦を強いられるのを見て若林が歯を噛み締めていた。

 

「既にここまで戦力差があると言うのか……」

 

「仕方ない。この場は撤退させる」

 

「……わかった。だが、今の状況では退くのも難しいぞ」

 

「ああ。だからこそ私が出る」

 

そう言って狩崎はデモンズドライバーとスパイダーバイスタンプを手にし、スカイベースを出る事になる。




また次回もお楽しみに。
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