仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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大二の焦り 赤石の本気

ベイルと対峙した一輝。そんな中、ベイルは苛立っているのか声を荒げる。

 

「坊主。良い加減純平を出せ。お前らがコソコソやっている間にも俺の力は弱まっている」

 

「あららベイルちゃんよぉ。そんなにパパさんが欲しければ自分で探せば良いじゃねーか。本当は場所を知っているんだろう?」

 

煽るようにガンデフォンから喋るバイス。それを聞いてベイルは口籠る。ベイルはわかっていた。元太がまだ幸せ湯にいるという事実を。しかし、彼は何故か手を出そうとしない。

 

「……クソッ。アイツさえいなければ……俺は、俺は!」

 

「アイツさえ?」

 

ベイルが気になる事を口にした。それは何かに怯えるような物だった。あのベイルが恐れるほどの存在がいるのだろうか。だが、一輝には思い当たる事がない。

 

「とにかく、お前を父ちゃんには近づけさせない。バイス!」

 

「ああ。一緒に行くぜ!」

 

《サンダーゲイル!》

 

すると一輝の周囲に雷が発生した状態で漆黒の竜巻が起こると霊体のバイスが飛び回り、一輝がポーズを取る。

 

《Come on!サンダーゲイル GO! Come on!サンダーゲイル GO!》

 

「変身!」

 

一輝がスタンプを装填してスイッチを押してから倒すと霊体のバイスが一輝の中に潜り込む。そしてその姿が一度ジャックリバイスへ変化。それからその装甲を打ち砕くようにリバイスの姿にパワーアップ。

 

《一心同体!居心地どうだい?超ヤバいっす!豪雷と嵐でニュースタイル!仮面ライダー!リバイス!》

 

「それがお前らが手にした力……ならば!」

 

するとベイルは自らの体にイーグルの力を入れると背中に翼が展開。空を飛ぶ。

 

「はあっ!」

 

リバイスもそれに合わせて跳び上がると空中で激しく激突する。ベイルはリバイスに喰らい付こうとするが、パワーもスピードもどちらもリバイスが上だ。ジャックリバイスの時点でベイルと互角だったのだからこれは当然の結果である。

 

「はあっ!」

 

リバイスはベイルを空中から叩き落とすとサンダーゲイルバイスタンプを一度取り外し、イーグルバイスタンプを手にするとスイッチを押してサンダーゲイルバイスタンプにスキャンさせる。

 

《イーグル!》

 

《チャージ!》

 

すると緑の竜巻のエネルギーがサンダーゲイルバイスタンプへと高まっていく。

 

「喰らえ!」

 

《ライトニングトルネード!》

 

リバイスから放たれた凄まじい緑の竜巻がベイルを襲うとそのまま地上にまで叩き落とす。そして、リバイスはすかさず着地するとスタンプをベルトに装着すると同時にローリングバイスタンプを手にし、三回ローラーを回転させる。

 

《ナックルアップ!》

 

《ローリングライダーパンチ!》

 

「はあっ!」

 

そのままリバイスは電撃を纏って加速。ベイルがタートルバイスタンプの力で防御を固めるが、それを上回る威力の一撃が命中し、ベイルは地面を転がった。

 

「おのれ……」

 

ベイルは立ち上がるとまた向かってこようとするが、また体が点滅を開始。時間の限界だと悟ったベイルはそのまま逃げ出してしまう。

 

「あっ!待てこの!」

 

「追うなバイス。大二の方に向かうぞ。朱美さんを救出する!」

 

「おう」

 

《プテラ!》

 

《バディアップ!》

 

《Flying by!Complete!》

 

リバイスが二人に分離するとプテラゲノムとして空中から現場へと急行。その頃、ジャンヌとオーバーデモンズはそれぞれヘルギフテリアンを圧倒していた。

 

「はあっ!コイツら、前の奴よりも弱いんじゃない?」

 

「確かに。でも、油断しないでくださいよ」

 

二人はそう言い合いながら戦闘を繰り広げると二体のヘルギフテリアンは高速移動してから同時に拳を放つ。しかし、それはオーバーデモンズが右肩のクワガタの装甲で受け止めている間にジャンヌが跳び上がって背中にある刃を伸ばしての攻撃で怯ませた。更にオーバーデモンズの拳が命中する。

 

「「があっ!?」」

 

「これで決めます!」

 

《Add……!》

 

《キングクラブ!》

 

《Dominate up!》

 

《キングクラブ!ゲノミクス!》

 

オーバーデモンズが両腕に武装した強靭な鋏でヘルギフテリアンを切り裂き、ダメージを蓄積させていく。

 

「やあっ!はあっ!」

 

ジャンヌも回し蹴りを叩き込んでからアッパーを喰らわせて上に吹き飛ばすと跳び上がりつつベルトを操作。それと同時にオーバーデモンズもベルトを操作する。

 

《More!キングクラブ!》

 

《キングコブラ!スタンピングクラッシュ!》

 

《デモンズレクイエム!》

 

するとエネルギーの巨大な鋏がオーバーデモンズの両腕に生成。それと同時にジャンヌも右腕にキングコブラのエネルギーが集約。二人同時に攻撃が命中するとそのまま二体とも爆散。倒されることになる。

 

「勝負は引き分けかぁ……」

 

「そういえばそんな事をしていましたね」

 

すると更にそこに二人を足止めするかのようにアギレラ、フリオ、オルテカが登場。ジャンヌ、オーバーデモンズの前に立ち塞がる。

 

「さくらちゃん、あとお邪魔虫。足止めに来たよ」

 

「お邪魔虫扱いって、ギフの嫁になってから態度が更に大きくなりましたね」

 

「アギレラ様はそれだけ偉くなったって事だ」

 

「で、足止めって言ったけどどういうつもり?」

 

「言葉のままですよ。あなた達をここから先には行かせない」

 

《クイーンビー!》

 

《ウルフ!》

 

《ダイオウイカ!》

 

三人はフェーズ4のデッドマンへと変身するとジャンヌ、オーバーデモンズのコンビとの戦いを始める。

 

その最中、エビルとギフデモスの戦闘はやはり戦闘力の面ではギフデモスの方に分がある。そのため、エビルはエビルブレードを使ってギフデモスからの斬撃を冷静に捌くことに集中していた。

 

「カゲロウ、何やってるんだよ。朱美さんが……」

 

「うるせっ。外野は黙って見てろ」

 

大二が焦る中、エビルことカゲロウは敢えて守りに入る事で相手の動きを見極めようとする。

 

「ここだ」

 

するとエビルはギフデモスが攻撃を繰り出して出来た隙。そこをエビルのスピードで突くと斬撃を命中させた。

 

「がっ!?」

 

「守りからのカウンター。それでできる限りダメージと時間を稼ぐ。そうすれば必ずこっちに増援が来る」

 

エビルは無理に一人で倒しに行かずに仲間を待って戦うつもりだ。その方が朱美の救出の面では早いと読んだからである。

 

「ぐうっ……ああっ!」

 

するとギフデモスが頭を抱えると体に火花が走る。そんな中でギフデモスから朱美の意識が戻った。

 

「大二君、カゲロウ君……私の事は良いから……早くこの悪魔を止めて!」

 

「ッ……」

 

「何言ってるんですか。必ず朱美さんを助けます」

 

「……もうそろそろ私の自我が消えてしまう。そうなれば、私はあなた達を見境なく襲ってしまう」

 

それを聞いて大二はカゲロウの拘束を無理矢理解くと朱美を救うためにスタンプを出す。

 

《ホーリーウィング!》

 

《ホーリーアップ!ホーリーライブ!》

 

「おい大二、焦っても打開策には……」

 

「うるさい!外野は黙ってろ!」

 

それを聞いてカゲロウは苛立ったように舌打ちする。そして、ライブがギフデモスから朱美を助けるために必殺技を使おうとした。

 

「これで助ける!」

 

『ストップ!大二、今ライダーキックを当てても救出には繋がらない!』

 

狩崎からの言葉にギリギリで必殺技発動を踏みとどまったライブ。しかし、それでも状況は悪くなる一方だ。

 

「じゃあどうすれば……」

 

ライブが動揺する中、赤石がやってくると残酷な真実を伝える事になる。

 

「残念だが君達に朱美君を救う手立てはない。彼女の体にはギフ様の細胞が色濃く染みている。それを壊せば確実に彼女の体は壊れてしまうだろう」

 

ライダーキックで救えるのは悪魔との契約をしている人間だけ。ギフの細胞が染み込んで異形となった者はただの怪物でしか無いという事だろうか。

 

「どうすれば、どうすれば……」

 

するとそこに上空からエネルギー弾が連射される。プテラゲノムになった二人が到着したのだ。そして、着地と同時にリバイスへと変身すると赤石を見据える。

 

「さて、役者も揃ったか。ならば私の真の力をお見せしよう」

 

「何!?」

 

すると赤石が手につけた黒い手袋を外すと中にあるギフの瞳が輝く。そんな時、赤石の上からギフの手が被さるように降りてくると赤石の姿を包み込んだ。

 

その姿は紫の刺を生やしたローブやコートを思わせる白い衣装を羽織った黒い身体の異形である。そして彼の腰からはギフテリアンのような尻尾が生えていた。更に白い双角を頭部に生やしているなど何処となくフェーズ2やギフテクスのデッドマンも彷彿とさせる。下半身は黒をベースに紫の水玉模様で足先には二本の爪のような物があった。左腕からは黒い棘が三本出てきている。これにより、赤石もギフデモスとしての姿へと変貌を遂げるのであった。

 

「赤石が怪物に……」

 

「これが私のギフ様の契約者としての本当の姿。貴様らには到底私に勝つ事など不可能だ」

 

「黙れ!」

 

ライブは赤石のギフデモスを標的として定めるとライブガンを連射する。

 

「疾きこと風の如く」

 

その瞬間、ライブでさえも見えない超スピードで接近するとライブへと一撃を入れた。

 

「ぐうっ!?」

 

ライブはそれに何とか耐えると手にしたライブガンの翼の部分で切り裂こうとする。しかし、ギフデモスはそれを受け止めると紫の炎を放ち、ライブの体をあっという間に炎で包んでしまう。

 

「侵略すること火の如く!」

 

「うわあっ!!」

 

ライブが何とか立ち上がり、攻撃を繰り出す。だがそれはギフデモスの姿が薄く溶けて消えると攻撃が空を切る。

 

「知り難きこと陰の如く」

 

すると今度はギフデモスの姿が幻影のように分身。そのままライブへと襲いかかった。

 

「なっ!?」

 

「動くこと雷霆の如し!」

 

分身したギフデモスはライブを滅多打ちにすると地面へと転がしてしまう。

 

「あ……があっ……」

 

「降参を進めるよ。五十嵐大二」

 

「……断る!俺は、俺達は絶対に……諦めるつもりはない!」

 

「……そうか」

 

するとライブをカバーするためにリバイスが赤石のギフデモスに立ち向かう。

 

「はあっ!」

 

リバイスラッシャーによる斬撃に対し、ギフデモスは手に紫のエネルギーの刃を構えるとそれを受け止める。それからそれぞれ距離を取った。

 

「お前こそ、どうしてギフをそんなにも敬う!」

 

「ギフに人類を従わせて、お前は何が目的だ!」

 

リバイスとライブの問いに対して赤石のギフデモスは少し考えてからある事を言う。

 

「ならば教えてやろう。君達に……私が元々生きていた時の事を……。そして、ギフの力で何をするのかもな」

 

こうして、赤石は話すことした。リバイス達が知らないとある真実についての話を。




また次回もお楽しみに。
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