仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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四十三話目
ギフの出陣 新たなるデモンズ軍団


元太とベイルの決着が付いて戦いに一息が付けると思われたその時、突如として戦場に姿を現したギフ。彼が告げたのは人類の殲滅命令だった。

 

「これよりこの世界は私とその悪魔、そして下僕となる人間のみが支配する理想郷とする。その邪魔をするのであれば誰であろうと許さない」

 

ギフからの宣告を受けてギフデモスは慌てた様子に変わる。それはつまり、もうギフデモスの望んだ救済には繋がらないからだ。

 

「お待ちください。ギフ様。人類はまだ……」

 

「赤石よ。これは決定事項だ」

 

最早何を言ってもギフの意思は変わらない。そう思ったギフデモスは仕方なく戦う事を選んだ。

 

「さぁ、まずはそこにいる邪魔者を消せ」

 

ギフの矛先はリバイス達へと向く。この状況は誰が見ても危険だった。何しろ非戦闘員が三人いる上にライブは先程のギフの攻撃で大きなダメージを受けてる。リバイスやジャンヌもカバーしながらではまともに戦えないだろう。

 

「不味い……このままじゃ物量に押し潰されちゃうよ!」

 

「どうすれば……」

 

その時だった。空中からいきなり紫の羽のエネルギー弾が降り注いだのは。

 

《Add……!》

 

《コンドル!》

 

《Dominate up!》

 

《コンドル!ゲノミクス!》

 

そこに到着したのは予備戦力として待機していた光ことオーバーデモンズである。オーバーデモンズは空中から紫の羽のエネルギー弾を大量に落として打撃を与えていったのだ。

 

「一輝さん、大二、さくらさん!今のうちに撤退を!」

 

「ああ!」

 

《オクトパス!》

 

《チャージ!》

 

《ライトニングトルネード!》

 

するとリバイスはタコの使う墨を纏わせた竜巻を周囲に発生させてそれを煙幕にして撤退。その後、すかさずオーバーデモンズも必殺技を使う。

 

《More!コンドル!デモンズレクイエム!》

 

「はあっ!」

 

オーバーデモンズが紫のエネルギーを纏って突撃するとそのまま敵の軍団を蹴散らし、三人のフェーズ4のデッドマン、ギフデモス、ギフを除く面々を撃破。すかさず撤退する。

 

「チッ。逃がすか!」

 

ウルフデッドマンが追撃しようとするのを見たギフはそれを静止するように手を横に出す。

 

「奴等にしてはよく撤退した。今回は見逃すとしよう。それと赤石。お前にはこれから従わぬ人類の殲滅を命ずる。一切の容赦をするな」

 

「……はっ」

 

赤石はそう言ってギフに頭を垂れた。その顔つきは複雑そのものである。今まで人類を救うべく尽力してきた彼が初めて自らの手で人類を滅ぼさないとならないのだから。

 

その頃、何とかスカイベースにまで撤退した一輝達だったが、真澄と元太。二人の容体が悪化。そのためにフェニックスの医療施設へと入る事になる。診断の結果としては元太は治療して暫く安静にすれば大丈夫なのに対して、真澄の方はもう寿命が近いため適切な治療をしても長くは保たないそうだ。

 

「ダディ……やっとまともに会えるようになったのにこんな事になるとは……」

 

狩崎としては悔しい気持ちだろう。ずっと会えなかった自分の父親にようやく再会できたのにその再会を喜ぶことができないのだ。狩崎を今は一人にすべきと若林は一輝達仮面ライダーのみを司令室に集めて対策を練る事にした。

 

「……ギフは全てを滅ぼすって言ってたけど……」

 

「アイツ、本当なら人類の救済を目的としていたはずなのに滅ぼすだなんて」

 

以前まで言っていた事と今やっている事がまるで噛み合わない。だが、ギフはこのままでは人類の争いは終わらないと考えたのだろう。だからこそ自分に背く者を全て消すことで結果的に人類を生き残らせる方向にしようとしているのかもしれない。

 

「でも、それは自由の無い平和。笑顔のない平和だ」

 

「ああ。絶対に許すわけにはいかない」

 

一輝達は立ちはだかる強大なギフに立ち向かう事を改めて決意する。そして、若林はモニターを映すと今現在のお互いの戦力を見せた。

 

「今現在、我々は仮面ライダーが四人。バイスを含めても五人。更にデモンズトルーパーがいる。対して相手はギフに赤石、デッドマンズの三人の幹部。あとは敵の兵士達だ」

 

こうして見ると光がオーバーデモンズになれるようになる前よりも随分と戦力差は無くなってきているように見える。

 

「私達が今まで頑張ってきた結果だね!」

 

「でも、敵も大将であるギフが動くとなると……」

 

今までの戦いでギフは静観をしていた。そこまで戦いに介入していたわけでは無い。むしろ、ここからは未知数の力を持つギフを相手にする事を考えると前よりも気を引き締めないとならないのだ。

 

「皆、待たせたね」

 

そこに狩崎が話の中に入ってくる。一輝達はまず狩崎を心配した。今の狩崎はまだ父親の真澄の事でいっぱいのはずである。

 

「大丈夫なんですか?」

 

「私を誰だと思ってる。そんないつまでもメソメソするつもりは無いさ。それと、君達に朗報を持ってきた」

 

「「「「「?」」」」」

 

その場にいる一輝、バイス、大二、さくら、光が疑問符を浮かべる中、

若林はわかっているような様子だった。

 

「新たなる戦力だよ。その名もデモンズウォーリアーだ」

 

「「「「「デモンズウォーリアー?」」」」」

 

「ここ最近敵の兵士の中でもヘルギフテリアンがあまりにも強いからね。ここらで新しい強化を入れておこうと思う」

 

すると狩崎がモニターを映すとそこには街に現れたヘルギフテリアンを筆頭にした敵の軍団達が出てくる。そこにデモンズトルーパーとフェニックスの隊員が到着するが、苦戦を強いられた。そこに後から一人の戦士が現れる。

 

《タイガー!》

 

《Deal……》

 

《Decide up!》

 

《Fight.(戦う)Fang.(牙)Force……(強い)仮面ライダー!》

 

その姿はデモンズトルーパーをメインに体には黄色と黒を基調にした装甲を更に纏う。今までは必要最低限だった鎧が上乗せされた事で機動面では僅かに劣るものの、それでもパワーと耐久性に至っては相当向上している。更に両腕には小さいながらも爪が完備されており、近接戦に強くなっている。頭部は虎の顔を模していた。その名も仮面ライダーデモンズウォーリアーである。

 

『はあっ!』

 

デモンズウォーリアーは両腕の爪でヘルギフテリアンを斬り裂くとヘルギフテリアンはかなりのダメージなのか数歩下がる。これは今までのデモンズトルーパーではパワー負けしていたのだが、こちらは十二分に渡り合っていた。

 

「デモンズトルーパーよりも強敵との戦いを想定した調整を施した。君達の最強フォームとかには及ばないけどその戦闘力は私が前に変身した強化型デモンズに匹敵する。これで少しは対抗できるだろう」

 

《タイガー!Charge!》

 

《デモンズフィニッシュ!》

 

その一撃はヘルギフテリアンの装甲を打ち砕くとそのままパンチをぶつけて完全に粉砕する。

 

「凄い……」

 

「これで実質的に敵の頼みはギフ達幹部クラスだけ。ヘルギフテリアンはもう敵じゃないよ」

 

一輝達がその強さに頼もしさを感じている頃、アララトではヘルギフテリアンがアッサリとデモンズウォーリアー相手に粉砕されたのを見て赤石は怒ると共にモニターを殴って破壊する。

 

「うぁああっ!」

 

赤石はそのまま手を頭に置いて悩んだ。そして人類は余程ギフに始末されたいのだと感じる。

 

「あの馬鹿どもが……つけ上がりやがって!」

 

「お怒りですね。長官」

 

「真澄博士も裏切った今、こちらも強硬手段に出るしか無いかと」

 

オルテカ、フリオの言葉に赤石は歯軋りする。確かにその通りだ。フェニックスは更に力を付けて勢いづく。しかもこちらの方は読めていたとはいえ真澄の出奔にベイルという戦力を失った。もうこうなるとデッドマンズ、ウィークエンド連合も本気を出さなければならない。

 

「……アギレラ様はどこだ?」

 

「アギレラ様はギフ様の元にいます。お二人で仲良くされているようで」

 

「オルテカ、フリオ、我々も攻めに行くしか無いぞ」

 

「勿論」

 

「ふん。今度こそ奴等を叩き潰す」

 

同時刻。幸せ湯では幸実が元太が無事にベイルと和解して戻ってきた事、ただし怪我で少し入院の必要があると知った。

 

「母ちゃん。ごめん」

 

「……どうして謝るの?パパさんが無事に戻って来れただけで十分。私は何も怒ってないわ」

 

「むしろ、ベイルとちゃんと和解したパパさんを褒めて欲しいくらい」

 

幸実は内心では胸を撫で下ろしていた。元太が生き残れるかは割と五分五分で心配だってしている。子供達の前であるために平静を装っていた。

 

「ギフとの戦いも後少しでしょ。パパさんが頑張ってくれた分。今度はあなた達が頑張りなさい」

 

それを聞いて三人は頷く。そして、三人の悪魔も心の中で同意する事に。するとそこにガンデフォンが鳴り響くとデッドマンズやウィークエンドがまた襲撃してきたという事を示した。

 

「兄ちゃん、またデッドマンズが!」

 

「絶対に止めよう!」

 

「ああ。沸きまくってきたぜ!」.

 

それから三人が走り出すと現場へと向かっていく。その頃、街中ではギフデモス、ウルフデッドマン、ダイオウイカデッドマンが街を攻撃。人々をギフジュニアに襲わせていた。そこにデモンズトルーパー、デモンズウォーリアーが対抗。

 

「チッ。デモンズウォーリアーとはなかなか面倒な雑魚を作ってくれるな!」

 

流石にデモンズウォーリアーでもギフデモス達幹部には勝てない。だが、時間は十分に稼ぐことができたのか一輝達仮面ライダーの四人が到着する。

 

「やっと来やがったな。私の平和を否定する英雄気取りが!」

 

「この悲惨な有様の……どこが平和なんだ!」

 

四人がそれぞれベルトを装着するとスタンプを取り出して構える。そんな中だった。突如として異空間に穴が開くと中からギフが姿を現したのは。

 

「……ギフ」

 

「言ったはずだ。次は容赦しないと。お前達という存在が人々に希望を与えている。それが我々にとって邪魔なものだと何故理解できない?」

 

「へん!俺っち達ならお前にだって勝てちゃうもんね〜!」

 

「寝言は寝てからいってもらおうか」

 

「ギフ、どうしてそこまでして人間を滅ぼすんだ。人間と悪魔は共存できる!」

 

しかし、ギフは一輝の言葉に耳を傾ける気は無いのかまた手を翳すとエネルギーを高めていく。

 

「貴様等と無駄な会話をこれ以上するつもりは無い」

 

「赤石はお前のためにあれだけ尽力してきたんだぞ!」

 

「ふん。それがどうした?どちらにせよ私を長として崇めない者などどうなろうが知らない」

 

一輝はこれ以上会話を続けても無駄であるとわかると仕方なくスタンプを構える。そして、四人は変身するのであった。




また次回もお楽しみに。
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