仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

166 / 300
四十四話目
ギフの決断 開かれる異空間


ギフが従わない人類の殲滅を命じた数日後。デッドマンズは執拗に街への攻撃を続けていく。最早ギフは人類に期待するつもりも無いのだろう。一輝達はそれを食い止めながらどうにか反撃の機会を探っていた。

 

「「「「アララトに乗り込む?」」」」

 

「ああ。今現在後手に回っている戦況をひっくり返すにはこちらが先手を取るしか無い。そして、前に話したあの作戦を実行に移すための準備も終わった」

 

一輝達仮面ライダーと若林が話しているとそこに父親である真澄の葬儀が終わり、また通常業務に戻ってきた狩崎が現れる。

 

「待たせたね。君達のスタンプの調整も終わった」

 

狩崎は父親の葬儀の期間中もスタンプの調整は続けていた。今は父の死を悼むよりもそちらの方が最優先と判断したからである。

 

「狩崎さん。大丈夫なんですか?」

 

「……大丈夫か大丈夫では無いかを問われれば勿論大丈夫とは言い難い。だが、それでも今は前を向くしか無いからね」

 

狩崎がどう見ても痩せ我慢をしているのは一輝達から見ても伝わってきた。だが、彼の言う通り今は下を向くよりも前を向くのが先である。

 

「それで、アララトにはいつ突入するんですか?」

 

「今現在、こちらの部隊の準備を進めている。それが終わり次第、順次突撃だ」

 

侵攻作戦はスピードが大事と言わんばかりの速攻戦を考える若林。それに反対する面々はここにはいなかった。その頃、アララトの本部ではギフが荒れに荒れている。

 

「お前達。何故人類を殲滅できない。私は人類の殲滅を命じたはず。まさか手を抜いているわけでは……」

 

「いいえ。我々は常に全力を持ってして……」

 

「言い訳をするな。赤石よ……一刻の猶予も無い。早く人類同士の争いを終わらせるためにも人類を滅亡させろ」

 

ギフは怒りを露わにすると赤石やフリオ、オルテカへと命じる。そんな中、ギフはある事を言い出した。

 

「赤石よ。我は決めたぞ」

 

「な、何をでございますか?」

 

「ここを破壊する」

 

それを聞いた途端その場の面々が凍りつく。そして、ギフはその瞬間異空間から出てくると目を光らせた。

 

「最早従う人類と従わぬ人類を差別すれば余計な時間がかかる。よって、ここに来た人類も纏めて始末しろ」

 

ギフの決定はあまりにも酷い物である。それ程までにギフを刺激してしまったということだろうか。

 

「お待ちください。ここにはギフ様を慕う信者も……」

 

「お前達ギフテクスは別だがここにいる信者は皆人間だ。よって纏めて始末しろ」

 

ギフは無情にもそう命令してしまった。それはつまり、最早ギフは人類には何も期待していないという事だろう。

 

「「「はっ!」」」

 

三人はギフの決定には逆らえなかった。そのために三人はアララトの街へと出ると破壊のための攻撃をしようとする。そんな中、アギレラも現れた。

 

「ねーえ。結局ここを壊すの?」

 

「はい。それがギフ様のご意志です」

 

「ふーん。人類を皆殺しにするんだ。まぁ、でもそれは元々やる予定だったんだから良いんじゃない?地獄絵図に関しては就任式のあの時から楽しみにしてたし」

 

「だが、私としては苦労して作った理想郷を自ら捨て去るのだ。それなりに思い入れもあるのだがな」

 

それでもギフの決定に逆らう理由にはならない。そのために四人はそれぞれその姿を怪人へと変化させていく。

 

《クイーンビー!》

 

《ウルフ!》

 

《ダイオウイカ!》

 

アギレラ達三人がデッドマンへとその姿を変えると赤石もその体に力を込めてギフデモスへと変貌。

 

そして四人は同時にエネルギー波を放つと街の破壊を開始する事になった。

 

当然街の人々は安全圏にいるはずの自分達がいきなり狙われるとは思っていないため大混乱に陥ると逃げ惑う。それは正にアギレラが望んだ地獄絵図その物であった。

 

「正に断腸の思い。ここを理想郷とする夢は儚く散った。そしてこの時を持って人類滅亡のカウントダウンだ」

 

その時、轟音と共にアララトを覆う壁が粉砕されるとそこにフェニックスのほぼ全軍と一輝達仮面ライダーが到着した。

 

「ほう。これはこれはお揃いで何をしにきた?」

 

「それはこっちの台詞よ!あんた達、自分達で作った街を破壊して何のつもり?」

 

「ギフ様の命令ですよ。ギフ様はとうとう人類に期待するのをやめてしまったようです」

 

それを聞いて一同は息を呑む。それはつまり、ギフは人類の殲滅を命令した事に他ならないと察したからだ。

 

「お前達……絶対に許しません!」

 

「許さないならどうする?」

 

「俺達も見ての通り決着を着けに来た」

 

「なるほどねぇ。それでフェニックスの部隊もかなりの数を入れたんだ」

 

「ああ。皆、一気に行くぜ!」

 

「ふへへ、ハッシュタグ、ハッスルバイスってな!レッツゴー!」

 

「ラブラブ。ギフの味方、ギッタギタ!」

 

「さっさとやろうぜ。大二、ここは俺がもらう」

 

「ああ」

 

すると四人はベルトを装着。そして、スタンプを全員が取り出した。

 

《バリッドレックス!》

 

《イーヴィルウィング!》

 

《キングコブラ!》

 

《クワガタ!》

 

《ボルケーノ!》

 

《Confirmed!》

 

《Deal……》

 

《コンバイン!》

 

《ウィングアップ!》

 

「「「「変身!」」」」

 

《バーストアップ!》

 

《イーヴィルアップ!》

 

《ハイパーリベラルアップ!》

 

《Delete up!》

 

《オニアツーイ!バリヤバーイ!ゴンスゴーイ!パネェツヨイ!リバイス!We are!リバイス!》

 

《Wrath!Wicked!Warning!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィルエビル!》

 

《仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《Unknown.(未知なる)Unlest.(混乱が)Unlimited…(越える)仮面ライダーオーバーデモンズ!》

 

四人はそれぞれボルケーノレックスとバリッドレックス、イーヴィルエビル、インビンシブルジャンヌ、オーバーデモンズへと変身。それを見てギフデモス達は困惑した。

 

「お前ら、舐めてるのか?リバイスとライブはそのフォームで良いのかよ」

 

「いえ、奴等にも何か考えがあると思いましょう。そうでも無いと侮っている以外あり得ませんし」

 

以前バリッドレックスを甘く見て失敗したダイオウイカデッドマンがそう言って制する。

 

するとそこに異空間が開くとギフも登場。そしてギフが降り立つと共にその扉はすぐに閉じてしまう。

 

「やっぱりあそこは開けっぱなしにはしてくれない……」

 

それほどまでにギフが侵入を警戒しているのだろう。するとギフが手を翳すと大量のギフジュニア、ギフテリアン、ヘルギフテリアン。そして、カメレオン、カブト、プラナリア、サーベルタイガー、ハヤブサ、アノマロカリスデッドマンのフェーズ2を召喚する。

 

「これで数は申し分無い。赤石、オルテカ、フリオ、アギレラ。ここで奴等を殲滅しろ」

 

つまり向こうもやる気になっているということだ。これは確実に激戦必至だろう。

 

「やれ」

 

ギフの指示と共に敵は一斉に突撃。リバイ達も走っていくと戦闘を開始する事になる。フェニックス側は当初の予定通りにエビルがギフを目指す中、ジャンヌがクイーンビーデッドマン、オーバーデモンズがギフデモス、そしてリバイとバイスがダイオウイカデッドマン、ウルフデッドマンへと仕掛けていく。

 

「ふん。こんなフォームに負けるかよ!」

 

ウルフデッドマンが超スピードで迫る中、リバイもスタンプを自らに押印して対抗する。

 

《プテラ!》

 

ウルフデッドマンとリバイが高速の戦闘を行う中、バイスはバリッドシールドを活用してダイオウイカデッドマンからの手数攻撃に対応していく。

 

「ふへへ。この姿も捨てたもんじゃねーな!」

 

「あまり調子に乗らないことですね」

 

ダイオウイカデッドマンは触手を伸ばすとそれを使ってバイスを多方向から攻撃していく。

 

「やるじゃねーか。なら!」

 

《オクトパス!》

 

するとバイスも体からエネルギーの触手を出すとダイオウイカデッドマンの触手を相殺していった。

 

「はあっ!」

 

ジャンヌがクイーンビーデッドマンといつものように戦う中、ジャンヌは問いかける。

 

「アンタ、ギフ様ギフ様って言うけど自分の意見は無いわけ?」

 

「ふふっ。ギフ様に尽くすのが私の意見。だからちゃんと私の意見は言ってるわ」

 

クイーンビーデッドマンが手を翳すと蜂の針型のエネルギー弾を連射する。

 

《トリケラ!》

 

それに対してジャンヌも地面から土のエネルギーでできたツノ型の障壁を出して防御。

 

オーバーデモンズもギフデモスと交戦する中で殴り合う。そんな中、やはりギフデモスの力が弱まっているのをオーバーデモンズは感じた。

 

「どうした?前の方がプレッシャーを感じたぞ、赤石!」

 

「もし私に不調が起きたとすればそれは貴様らのせいだ!貴様らが余計な抵抗をするせいで、我々はいつもその割を食うことになる!」

 

「逆恨みも良い所ですね!」

 

オーバーデモンズはギフデモスの腹へと拳を叩き込み、ダメージを蓄積させていくと吹き飛ばした。

 

「ぐああっ!?」

 

その頃、ようやくギフの元に辿り着いたエビル。そんな彼はギフと対峙すると早速仕掛ける。

 

「ラスボスさんよ。この俺がチェックメイトさせてやるぜ!」

 

エビルがエビルブレードを振るう中、ギフはそれをノーガードで受けていく。

 

「無意味な事を。例え私の力を増幅させたとしてもダメージは入らない」

 

「だろーな。だが、狙いはそっちじゃねーんだよ!」

 

《必殺承認!》

 

《イーヴィルダークネスフィニッシュ!》

 

エビルが刀身に漆黒のエネルギーを高めての斬撃を放つとそれがギフに命中。しかし、やはりダメージにならない。

 

「……無駄だと言っている」

 

ギフが手を翳すと赤黒いエネルギー弾の雨を降らせる。エビルはその瞬間影に入ると攻撃を回避。ギフの死角から蹴りを叩き込んだ。

 

「ふん」

 

するとエビルとギフがまた共鳴を始めていく。それを見たギフは何かに気がついた。

 

「なるほど、狙いは異空間か」

 

「ご名答。でも、もう止められないぜ」

 

エビルは更に攻めを激しくする。そんな中、ギフはエビルを速攻で倒すために攻撃の圧を一気に強くした。

 

「はぁっ!」

 

するとエビルの上から隕石のようにエネルギー弾を降らせ、更に正面からは手から放つエネルギービームで牽制。目からも衝撃波を放って攻撃の密度を上げた。

 

「チッ。だったら!」

 

《ジャッカル!》

 

エビルが超スピードでそれを回避すると何とか時間を稼ぐ。どうやら共鳴にはそれなりに時間がかかるようで異空間が開くまでエビルは逃げに徹した。

 

するとその時、共鳴が大きくなるととうとう異空間へのゲートが開けられる事になる。

 

「お兄様、バイス、今だ!」

 

「おうよ!」

 

「ああ!」

 

バイスはベルトを装着し、それと同時にリバイもスタンプを外すとボルケーノを分離。そのままバリッドレックスを起動するのであった。




また次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。