リバイスがフィフティゲイルバイスタンプの上部スイッチを押すと音声と共に風車部分が回転した。
《フィフティゲイル!》
「はぁ……」
リバイスがスタンプに息を吹きかけるとそのままそれをベルトに押印。待機音が鳴り響く。
《フィフティゲイル Come On!フィフティゲイル Go!Go!》
その中で三人がそれぞれ変身のためのポーズを取ると同時に掛け声を叫ぶ。
「「「変身!」」」
リバイスがスタンプのスイッチを押して風車を回転。そのままスタンプを倒す。
《トルネードアップ!》
すると三人のバックにリリスが出現。そのまま三人の体が一体化すると巨大なスタンプが降ろされ、その周囲にレックス、白蝙蝠、コブラが駆け巡りながらリバイ・レックスゲノム、ライブ・バットゲノム、ジャンヌ・コブラゲノムへと次々と変身。最後にその姿を三人が融合したような物へと変化させてからマントが展開。スタンプが消えて変身完了する。
《三位一体!俺たち兄妹!湧き上がる嵐は無限大!仮面ライダー五十嵐!》
その姿はリバイをベースとしてライブ、ジャンヌの意匠を加えたようなデザインであった。更に肩から出ているマントは右側がライブ、左側がジャンヌのカラーリング。頭部は複眼とクラッシャーがリバイ、下顎がライブ、頭頂部がジャンヌを模している。両肩には5と0が、胸部にはピンクの嵐のマークがついていた。そのために身体のデザインでも五十嵐を表現していると言えよう。
「何それ……」
シックが唖然とする中、融合した三人は新しく生まれたライダーの名を叫ぶ。
「「「仮面ライダー……五十嵐だ!」」」
ここに三兄妹に両親の元太、幸実の力も加わった正に家族の絆の結晶。仮面ライダー五十嵐が誕生した。
〜挿入歌 Go with the flo〜
「クソッ!」
シックが半ばヤケクソ気味に向かってくる中、五十嵐は手にライブガンとオーインバスターを構えて迎え撃つ。
「「「はあっ!」」」
五十嵐はシックへとオーインバスターを連続でぶつけつつ、ライブガンで射撃を放つ。
「このっ!」
シックが脚から吸盤型の爆弾を射出する中、五十嵐はスタンプをライブガンに使う。
《必殺承認!オクトパス!ジャスティスフィニッシュ!》
その弾丸が爆弾を迎え撃ち相殺。更にシックがクロサイの武器であるツノを模した右腕で突進する中、今度はジャンヌの能力であるゲノムウェポンとオーインバスターで迎え撃つ。
《リバディアップ!スワン!ダダダダーン!》
《スタンプバイ!必殺承認!クロサイ!スタンピングスラッシュ!》
盾で敵の攻撃を防いでからカウンターの斬撃を決めた五十嵐。更に頭部のコブラのパーツを伸ばすとそれを鞭のようにしてシックへと放つ。
「チッ!」
シックは咄嗟にオオムカデのアーマーを伸ばすとそれで迎え撃った。だが、五十嵐の猛攻は止まらない。
《ブレード!》
《必殺承認!ヘッジホッグ!ダークネスフィニッシュ!》
《オオムカデ!スタンピングストライク!》
するとエビルの力であるエビルブレードでの斬撃とオーインバスターによる射撃でシックはまたしても地面を転がった。
「お、おのれ……何故こんな力が……これじゃあ私の力がまるで霞む」
「「「当然だ。こっちは家族一体なんだよ!」」」
《リバディアップ!ラビット!ダダダダーン!》
《リバイスラッシャー!》
更に五十嵐がリバイスラッシャーとラブコフ・ラビットゲノムによる二刀流でシックを斬りつけていく。
「あまりこの私を舐めるな!」
するとシックは受けたダメージをギフの瞳の力で回復させていく。それを見て五十嵐はスタンプを取り外してスキャンした。
《レックス!》
《チャージ!》
《イガラッシュトルネード!》
五十嵐から放たれた竜巻がシックを打ち上げるとそのまま跳び上がってスタンプを二回倒す。
《インフィニティ50ストライク!》
五十嵐が拳を叩きつけるとシックはそのまま地上にまで押し込まれて叩きつけられる。だが、それでもダメージが再生する限りはシックは不滅だ。
「まだまだ、ギフの瞳の力さえあれば私がやられる事なんてない!」
「あーあ。そう言うの、破られるフラグだってのに」
「ラブラブ!」
「昨日の借り、返させてもらうぜ」
悪魔達がそう言う中、突如として五十嵐が光と共に分裂するとリバイ、バイス、ライブ、エビル、ジャンヌが次々と突撃する。
《スタンピングフィニッシュ!》
《ジャスティスフィニッシュ!》
《ダークネスフィニッシュ!》
《リベラルスマッシュ!》
シックは五人のライダーにタコ殴りにされてから最後にラブコフの体当たりを喰らって火花を散らす。
「まだまだぁ!こんなので終わると思うなよ!」
シックは体にオーラを纏うと五十嵐へと猛攻撃を仕掛ける。しかし、それでもシックはやられないとばかりに拳を繰り出す。それを五十嵐は正面から受け止めるとカウンターをぶつけてから回し蹴りを叩き込む。
シックはエネルギー弾を周囲に生成すると五十嵐へと飛ばす。それを五十嵐は竜巻と共に吹き飛ばした。
「はぁあっ!」
五十嵐がリバイスラッシャーを構えるとフィフティゲイルバイスタンプを押印してそのエネルギーで竜巻を刀身に纏わせる。
シックも負けじと手を手刀とすると二人でそれをぶつけ合う。やはりそれでも五十嵐の方が強く、シックは叩きのめされる。
「まだだ……まだ終わってないぃい!」
シックはそれでもしぶとく立ち上がるとトライキメラの力でマッドリミックスを発動。エネルギーを巨大なボールへと高める。それと同時にライダー達がまた五十嵐の姿に戻るとスタンプを一度倒す。
《五十嵐 GO! GO!五十嵐 GO! GO!》
「「「サクッと大事に一気に決めるぜ!」」」
三人がそう言ってから五十嵐はスタンプのスイッチを押すとリミックス発動。
《トリニティリミックス!》
そのまま跳び上がるとその後ろにリバイ、ライブ、ジャンヌの幻影が出現した。
《トリニティアップ!》
「「「はぁあああっ!」」」
そのまま放たれたライダーキック。シックは何とか止めるためにエネルギー弾を放つがそれごと押し込まれてシックへと命中するとそのままエネルギーは増大していく。
「馬鹿な……こんな、お前ら如きに私の計画が……」
「「「俺達は……最強家族だぁああっ!」」」
《必殺!スタンピング!ジャスティス!リベラル!フィニッシュ!》
そのままライダーキックによってシックは貫かれると火花を散らして爆発する。
「うわぁああっ!!」
そのままシックは致命傷を受けたのか倒れ込むと荒い息をする。それを変身解除した五十嵐三兄妹が見据えた。
「これが家族の絆……あははっ!どうやら私はここまでみたいだねぇ」
「じゃあ大人しくする?」
「いいや。最後に君達を少し困らせてあげるよ」
「何?」
するとシックは懐から何かのスイッチを取り出した。そして、そのスイッチをシックは押す。
「大二、さくら!」
その言葉と共に三人は急いでその場からの脱出を試みる。そして、それと同時にエリア666に仕掛けられた自爆用の爆弾が次々と起爆。そのままエリア666は崩壊を始めた。
同時刻。爆破していくエリア666から脱出した幸実の運転するバスやフェニックスの面々。元太に光、希望達。狩崎は一人シックの事を考えていた。
「やれやれ。困った悪魔だ。昔は無害だったのにいつの間にやらこうなったのか」
するとそこにシックの魂とも呼べるべき物が狩崎の前に姿を現すと狩崎へと話しかける。
「何も変わってなんか無いさ。君と同じ、科学者として自分の力を試したくなった。ただそれだけ」
それを聞いた狩崎は笑みを浮かべるとそのままシックの魂は完全に姿を消す事になる。
「これで完全にさよならだ。ダディ……それに、シック」
その直後、エリア666は完全に崩壊すると粉々に消えていく。そして、なかなか出てこない一輝達を元太や幸実は案じた。
「皆……」
「お願い」
そんな中だった。一輝、バイス、大二、さくらがお互いに支え合って歩んでいくとエリア666から脱出してきたのだ。
「おーい!ふへへっ!」
「何とか間に合ったぜ!」
「ラブラブ〜!間に合ったぁ!」
そのタイミングでバスの中から赤ちゃんの声が聞こえてきた。どうやら妊婦が出産したらしい。そのため、一輝達は疲れも吹き飛んだかのようにそこへと向かう。
「ずっと付き添ってくれてありがとう」
「……母さんはこんなに大変な想いをして僕を産んでくれたんですね。僕も命を大事にして、生きていこうと思います」
「そうだね、それが一番。ご両親もそれを見守ってくれているさ」
希望や元太がそう言う中、大二が何かを思い出すとそれを口にする事に。
「あ、そういえば今日母ちゃんの誕生日だ」
「あ!」
「じゃあこの赤ちゃんと同じ……あ、名前は?」
さくらの問いに対して妊婦は……女性ら少し考えると希望へと話しかける。
「えっと……あなたの名前、もらって良い?」
「希望と書いて希望(のぞむ)です」
「すっごく良い名前!」
幸実がそう言う中、一輝が二人への祝いの言葉を口にする事になる。
「母ちゃん、希望君。誕生日おめでとう!」
それにより、一同はお祝いの雰囲気に包まれていった。その後、幸せ湯に戻った一輝達は風呂に浸かる。旅行はできなかったものの、忘れられない誕生日になっただろう。
「はぁ……気持ち良い!」
「ラブ!ラブ!ラブラ〜ブ!」
「人間どんな事があっても」
「熱いお風呂に浸かれば復活できるんだよね。ね、パパさ〜ん!」
幸実が男湯に浸かる元太へと言う中、元太も一輝や大二、バイスと浸かっている。
「そうだねー!二人もおいでよ!」
「いやいや、何言ってんの!?」
「色々とアウトだからな?」
バイス、カゲロウの悪魔組がそう言う中、大二が空気を戻す言葉を言う。
「お風呂最高だな〜!」
「幸せ湯はパーフェクト!」
「よーし、湧いてきたぜ!」
一輝がそう言って立ちあがろうとしたために慌ててバイスや大二、元太が一輝の下半身を隠すことになったのはご愛嬌である。こうして、旅行に始まった一連の出来事は終わりを告げた。ただ、まだ戦いは終わっていない。
街中にて。一人エリア666が消えゆく様子を見ていた赤石が友の死を嘆く。
「逝ってしまったか、アヅマよ。道こそ違ったがお前は確かに我らの同志だ」
その体に赤黒いオーラを纏う赤石。そんな彼の手にはギフの瞳が輝いており、そこからギフスタンプを赤黒く染めたスタンプが生成されて手にする。
「アヅマとその配下のおかげでギフテクスの力を六人分集められた。ついでに狩崎真澄の悪魔の力もな。後は三人のフェーズ5の力を合わせればギフ様は究極の力を手に入れる。……五十嵐家よ、覚悟するんだな」
そう言って赤石はどこかへと消えていく。戦いはいよいよ最終章に突入するのであった。
今回でバトルファミリア編は終わり、リバイスIFの本編もラスト6話。いよいよラストスパートです。これからも楽しみにしてもらえるとありがたいです。また次回もお楽しみに。