仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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四十五話目
オルテカの覚醒 フェーズ5の力


一輝達が旅行から戻って数日。スカイベースでは若林や狩崎が話をしていた。

 

「なるほど。以上が今回起きたギフの選んだもう一人のギフテクス。アヅマ関連の事件か」

 

狩崎からの報告を受けた若林はギフに与する使徒が一人減った事をひとまずは喜ぶべきと考えていた。

 

「今回もよく動いてくれた。それに、狩崎。お前も積極的に協力したらしいな?」

 

「ええ、まぁ。元々私の父の悪魔が引き起こした出来事だしね」

 

狩崎はもういないシックの事を考える。今回の事件で狩崎は自らの中にいる悪魔の内、父親の方の悪魔を失ったのみのため、狩崎が生まれつき持っている悪魔は残っていた。

 

「……父親との因縁もようやく終わったって感じだよ」

 

「本当は寂しいんじゃないのか?」

 

「まさか。まぁ、その気持ちがあるか無いかで言ったら寂しいとは思うけどね。でも今は……」

 

「ああ。行方が知れないウィークエンド、デッドマンズの残党探しだな」

 

その頃、街中のとある場所。そこにはオルテカが一人屋上から街を見渡していた。

 

「……そろそろこの力も私に馴染んできましたか。ですが、流石は私。生まれながらの天才ですよ」

 

するとそこに赤石が現れる。そして屋上から街を見渡すオルテカへと声をかけた。

 

「オルテカよ。君はやはり他人とは違う力を持っているようだな」

 

「これはこれは長官」

 

「して、君はそろそろフェーズ5の力を扱えそうかな?」

 

「無論ですよ」

 

そう言ってオルテカが手を翳すとギフテリアンとギフジュニアが何も無いところから次々と生み出される。

 

「上出来だな。やはり君はやればできる子だな。初芝真君」

 

その瞬間、オルテカが手を翳すと赤石へと触手を伸ばして近くの壁にまで押し込む。

 

「おっと失礼。……いくら長官でも今の発言は聞き入れられませんね」

 

どうやらその名前は禁句らしい。それはオルテカの人間としての本当の名前だそうだ。

 

「確かに悪魔に魂を売り、悪魔その物になった君には最早不要の物か」

 

するとようやくオルテカは触手を引っ込める。そして、邪悪な笑みを浮かべた。

 

「長官。邪魔はしないで見てもらってもよろしいか?五十嵐家は俺が殲滅する。……この世界は、俺の物だ」

 

そう言ってオルテカは手を振るとギフジュニア達の軍団は街へと解き放たれる事になる。

 

同時刻。幸せ湯では一輝がいつものお客の対応をしていたのだが、問題が発生していた。

 

「やっほー、一輝ちゃん!」

 

「あ、初めまして!五十嵐一輝です。何かお困りの事が……」

 

「ちょっと、一輝、相手はぶーさんでしょ!」

 

何と幸せ湯の常連であるぶーさんを相手にさも初めて会ったかのように察してしまったのだ。ぶーさんもこれには困惑してしまう。

 

一輝は一旦五十嵐家の中に入るとバイスを呼び出す。そして、彼に確認をした。

 

「なぁ、バイス。俺の記憶、どうなってるんだ?」

 

「……それも前に説明し……まさか、その記憶も無いの!?」

 

ひとまずバイスはもう一度一輝へと説明。そして、その中でバイスはある事実に気がつく。

 

「もう一輝の中に残っている記憶の量は変身するようになったあの日と比べて10%ぐらいにも満たないのかも……」

 

つまり、もう一輝の中の記憶は殆ど残されていないのだ。まだ辛うじてフェニックスの面々や家族の事は覚えているものの、ここまで進行するといつまで保つか怪しい。

 

「……お別れの時が近いのかもな」

 

「え?バイス、今なんて?」

 

「いや。何でもねーよ。それよりも、俺っち達の記憶が残ってる間にデッドマンズを倒しちゃおうぜ!」

 

「お、おう……」

 

アルバムの中の殆どの写真からは一輝はいなくなっている。下手をすれば家族の記憶さえも失うだろう。するとそこにガンデフォンからの連絡が入ると街中に敵が現れたと伝えられる。

 

「バイス、行くぞ!」

 

「ああ!」

 

それから二人は駆け出すと街中へと移動。大二、さくらと合流するとそこには人々を襲うギフジュニアやギフテリアンが存在した。

 

「赤石達はいないか」

 

「でも、こんな奴等なんてサクッと倒せるよ!」

 

「ああ。湧いてきたぜ!」

 

《レックス!》

 

《バット!》

 

《コブラ!》

 

《Confirmed!》

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

《Eeny, meeny, miny, moe!Eeny, meeny, miny, moe!》

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

「「「変身!」」」

 

《バディアップ!》

 

《バーサスアップ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

《仮面ライダーライブ!》

 

《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

三人は基本形態に変身するとそのまま敵を殲滅するために戦闘を開始する。そして、それを見下ろすオルテカがいた。

 

「こうすれば五十嵐一輝の記憶もついでに消せる。一石二鳥ですねぇ」

 

「オルテカ!とうとう姿を現したな!」

 

そこに光が走ってくると彼と相対する。そんな中、オルテカはある事を言い出した。

 

「おやおや。牛島光ですか……ふふっ」

 

「?何がおかしい!」

 

「いえ、あなたも大変ですね。我々に親を殺されてその敵討ちのために」

 

それを聞いて光は歯軋りする。更にオルテカは火に油を注いでいく。

 

「そういえば、数年前にバスを襲わせたことがありましたか。そこにいたギフテクス候補を連れて行くためにね。まぁ、多少犠牲はありましたが」

 

それを聞いた途端光はオルテカが何を言おうとしているのかを理解。声を震わせる。

 

「まさか、お前……」

 

「ええ。あなたのご両親はギフテクス候補を連れていくついでに殺してあげたんですよ。邪魔でしたしね」

 

その瞬間、光の中の何かがキレた。そしてオルテカへとベルトを装着して突撃する。

 

「貴様ぁあっ!」

 

《Delete up!》

 

《仮面ライダーオーバーデモンズ!》

 

オーバーデモンズは怒りを露わにするとオルテカへと掴みかかる。しかし、逆にオルテカは触手で弾いた。

 

「滑稽ですね。まさかこうも簡単に取り乱すとは」

 

「お前だけは、お前だけは許さない!僕の家族をよくも!」

 

「ふふっ。でしたらこの私のこの力に勝ってみてください」

 

《ダイオウイカ!》

 

オルテカが自らにスタンプを押印するとその瞬間、オルテカの後ろに出てきた赤黒い巨大な契約書に金の文字でサインされる。そのまま紙が彼を包み込むとその姿を変化。

 

背中にイカの脚である十本の触手を模したマントに黒と緑の羽織。更に胸にはDNAのマーク。黒や赤を基調とした体はイカのような柔らかさを持ちつつも装甲としては成り立っている。加えて、人間の素体をある程度維持しつつ下半身には黒に近い緑の折り紙を模したもので包まれていて、それはまるでオルテカのいつもの容姿に上からダイオウイカの力が合わさったようだった。頭部は人間を模した頭でパーカーを被り、魔導士のような姿である。こちらも一周回ってフェーズ3の時の容姿によく似ていた。

 

これにより、オルテカはデッドマンとしての最凶にして最期の形態。フェーズ5へと変貌した。

 

「お前、その姿は!!」

 

「これが我々デッドマンズの最凶の力。フェーズ5ですよ」

 

オーバーデモンズはそれでもやるしか無いとばかりにダイオウイカデッドマンに挑むのであった。

 

その頃、リバイ達はギフジュニアを圧倒。ゲノムチェンジも駆使していた。

 

《イーグル!バディアップ!》

 

《イーグル!(イーグル!)》

 

イーグルゲノムとなった二人は風を巻き起こすとそれでギフジュニアを吹き飛ばす。更に飛び上がると空中からキックを放ち、衝撃波で殲滅した。

 

《バーサスアップ!仮面ライダーライブ!ジャッカル!》

 

ライブは超高速で次々と敵を殲滅。すかさずスタンプのスイッチを押して技を使った。

 

《必殺承認!ジャッカル!ジャスティスフィニッシュ!》

 

ジャンヌもラブコフバッファローゲノムを投げつつ次々と敵を切り刻む。そして、自分は近接戦で殴り倒していた。

 

《リバティアップ!バッファロー!ダダダダーン!》

 

更にリバイは次のゲノムチェンジを行い、フォームを変えた。次はカジキゲノムだ。

 

《カジキ!》

 

《カジキ!》

 

《リミックス!バディアップ!》

 

二人はリミックスするとリバイスカジキへと変化。そのまま突進しては敵を轢き潰していく。

 

「はあっ!」

 

《リバティアップ!タートル!ダダダダーン!》

 

ジャンヌは更にタートルゲノムを使い、砲撃で敵を牽制。その間にライブがライダーキックで貫く。

 

《バット!ジャスティスフィニッシュ!》

 

《メガロドン!》

 

《メガ・ロ・ド・ンー!》

 

リバイとバイスがメガロドンゲノムとなるとリバイは両腕に水のエネルギーを高める。更にバイスはリバイスラッシャーを構えた。

 

《スタンプバイ!》

 

「「はあっ!」」

 

そうして繰り出された同時斬撃が残されたギフジュニアを殲滅。撃破する事になる。

 

『ヘーイ、五十嵐三兄妹。近くで光がオルテカと交戦中だ』

 

「わかりました!すぐに……」

 

その瞬間、爆発が起きるとオーバーデモンズが吹き飛ばされてくる。その先にはフェーズ5のダイオウイカデッドマンがいた。

 

「くうっ……」

 

「アイツ、光をここまで圧倒してるのか?」

 

「ふふっ。あなた方如きじゃどうしようもできないんですよ」

 

「このぉおおっ!」

 

《Add……!》

 

《モグラ!》

 

《Dominate up!》

 

《モグラ! ゲノミクス!》

 

するとオーバーデモンズの右腕にドリルが生成。しかし、ダイオウイカデッドマンが手を翳すと背中のマントが触手として伸びるとオーバーデモンズを捕らえようとする。

 

「はあっ!」

 

オーバーデモンズが何とかドリルで対応するが全てを捌けずに捕まるとそのまま締め上げられた。

 

「ぐあっ!?」

 

「ッ!光を放せ!」

 

リバイはスタンプを倒すと二人は体にエネルギーを高めていき、高速で突撃した。

 

《メガロドン!スタンピングフィニッシュ!》

 

しかし、ダイオウイカデッドマンは手を翳すと吸盤型の爆弾が射出。それが爆発するとリバイとバイスは変身解除させられてしまう。

 

「ぐあっ!?」

 

「兄ちゃん!」

 

「一輝さん……」

 

「さぁ、終わりですよ。牛島光」

 

その時だった。突如としてダイオウイカデッドマンの体に電流が走ったのは。

 

「……チッ。どうやらフェーズ5の力をフルパワーで長時間使うにはまだ慣れが必要か。ですが、最早あなた方に勝ち目はありませんよ?」

 

そのままダイオウイカデッドマンはオーバーデモンズを離すと墨と共に撤退。その場には変身解除して悔しさを滲ませる光とそれをただ見てるだけしかできない一輝、ライブ、ジャンヌが残った。

 

「フェーズ5。ギフ様の力は凄まじい。ただ、この程度で五十嵐家に終わってもらっては困る。もっとオルテカが高みに登るために彼等には頑張ってもらわないとな」

 

そして、戦いを遠くから見ていた赤石は笑みを浮かべるとそのまま去っていく事になる。




また次回もお楽しみに。
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