オーバーデモンズはダイオウイカデッドマンと戦闘を開始。ダイオウイカデッドマンか昨日のように背中の触手を伸ばすと手数で攻撃する。しかしオーバーデモンズはそれをあっという間に躱すと接近。そのスピードは仮面ライダーベイルを彷彿とさせた。更にオーバーデモンズはすかさずゲノミクスを発動する。
《Add…!》
《モグラ!》
《Dominate up!》
《モグラ! ゲノミクス!》
オーバーデモンズが右腕にドリルを武装するとそれでダイオウイカデッドマンへと攻撃を命中させた。それを受けてダイオウイカデッドマンは困惑する。
「馬鹿な。何故僅か一日でこんなに動きが良くなる?……まさか、ベイルか!」
「流石は天才。理由はすぐわかったみたいだな。でも、僕はもうお前を許すつもりはない!」
するとオーバーデモンズはゲノミクスを解除してダイオウイカデッドマンと近距離での格闘戦に入った。
ダイオウイカデッドマンは前日からの急激なパワーアップに上手く対応できず。何とか防御するので精一杯だった。
「はあっ!」
ただ、今のオーバーデモンズはベイルの力で増幅されている力が多少負担として来ている。長期戦は不利と言えよう。
『光、わかっているな?』
「ああ。このまま一気に!」
「そうはさせるか!」
ダイオウイカデッドマンはこれ以上はやらせまいと触手を伸ばすとオーバーデモンズを絡め取って投げ飛ばす。
「ぐっ!?」
「終わりですよ」
そのまま触手を伸ばそうとした時。そこに電撃が駆け抜けるとリバイスがリバイスラッシャーを片手に立っていた。
「なっ!?」
「一輝さん……」
「ここは俺に任せてくれ。光は……光にしかできないことがある!」
それを聞いてオーバーデモンズは頷くとスタンプを取り出してゲノミクスを発動させる。
《Add…!》
《バッタ!》
《Dominate up!》
《バッタ! ゲノミクス!》
すると電流と共に体へゲノミクスのエネルギーが流れ込んでいく。ただ、今回はいつものゲノミクスとは違って四つを重ねがけする事を前提として発動させたからか、オーバーデモンズの中にある制御装置が少しずつ解放されていく形だった。
「あなたでもこの俺は止められない!」
そんな中、隙だらけのオーバーデモンズを守るためにリバイスがダイオウイカデッドマンへと立ち向かう。
「だとしても、俺がお前を止める!」
《キングクラブ!》
《スタンプバイ!》
すると待機音が鳴り響く中、刀身から巨大な蟹の鋏が出てくるとそれでダイオウイカデッドマンを挟み込む。
「ぐうっ!?」
「これでどうだ!」
《リバイバイスラッシュ!》
そのままダイオウイカデッドマンは吹き飛ばされると近くの壁に激突。だが、それだけでは勿論倒せない。
「ふふっ、この程度ですか?」
ダイオウイカデッドマンが平然と立つ中、彼が手を翳すとイカ墨を模した黒いエネルギー弾が生成。それがリバイスへと襲い来る。
「はあっ!」
それに対してリバイスは体に竜巻を纏ってそのエネルギー弾を受け流していく。そのタイミングでオーバーデモンズは二つ目のゲノミクスを発動させた。
《Add…!》
《コンドル!》
《Dominate up!》
《コンドル! ゲノミクス!》
オーバーデモンズが緑のエネルギーに加えて紫のエネルギーを体に流していく。ライブとジャンヌの二人もオーバーデモンズをカバーするように応戦。
《ブレード!》
「はあっ!」
ライブは乱戦に対応できるようにエビルブレードを使用。カゲロウ側に主導権を渡すとライブは影の中を瞬間移動しつつ次々と敵を斬り裂く。
《エビルライブチャージ!》
《エビリティパーフェクトフィニッシュ!》
ライブがエビルの残像と共にギフジュニア、ギフテリアンを粉砕する。更にジャンヌも背中に装備された刃を伸ばすと迫り来る雑魚敵を返り討ちに。
「まだまだ!」
《ケツァルコアトルス!》
《リバディアップ!》
ジャンヌは跳び上がると一度ラブコフと融合を解除。ラブコフが変化したエアバイクに乗り込んで空中から射撃を仕掛けて制圧していく。
《必殺承認!》
《ケツァルコアトルス!リベラルスマッシュ!》
そのままジャンヌが技を使うとエアバイクに翼が生えると共に敵の群れへと突進。そのまま敵を薙ぎ倒すと再び空中で姿を変える。
《ハイパーリベラルアップ!》
更にスタンプを起こしてから倒すとキングコブラの幻影が現れると同時にジャンヌは拳を振り下ろした。
《キングコブラ!スタンピングクラッシュ!》
その一撃でエネルギーのキングコブラが周囲へと薙ぎ払いをかけて敵を爆散させていく。更にジャンヌが交戦を続けていく中、オーバーデモンズは三つ目のゲノミクスを発動した。
《Add…!》
《スコーピオン!》
《Dominate up!》
《スコーピオン!ゲノミクス!》
そのエネルギーが流れ込み、体が緑、紫、赤に点滅する。そのパワーは今までの比ではないが、当然負担も大きいため、オーバーデモンズはそのエネルギーに何とか耐えていた。
「ぐ……」
〜回想〜
前日、ベイルと話している時。今回のゲノミクスについてベイルから注意が入っていた。
「お前がやろうとしているフルゲノミクスの最大出力。あれを使うにはそれなりに時間がかかる。しかもお前のシステムの関係でゲノミクスの稼働時間が限られているから一個読み込ませる度にゲノミクスを出していたらフルパワーになる前に時間切れだ」
「ああ、だから今回は四つ揃ってから一気に発動させる」
光の言葉にベイルは頷く。しかし、それでもまだ懸念点は存在する。それは、光の体だ。
「俺が制御するとは言ってもお前への負担は消しきれない。そう考えると稼働できる最大時間は保って一分だ。その間に決着を付けられるか?」
ベイルからの問いは光の覚悟を聞く物だった。しかし、その問いは彼にとっては愚問である。
「ああ。……やってやるよ。僕はそのために今まで必死にやってきたんだからな」
「良いだろう。ならばお前の覚悟とやら、見せてもらう」
〜現在〜
三つのゲノミクスのエネルギーを高めたオーバーデモンズはその負荷に苦しむ中、それでもダイオウイカデッドマンを倒すため。両親の仇を取るために最後の一つを発動させる。
「父さん、母さん……そして、ヒロミさん。僕に力を!」
《Add…!》
《アノマロカリス!》
《Dominate up!》
《アノマロカリス! ゲノミクス!》
そして、四つのゲノミクスのパワーが揃うとその瞬間。両脚にバッタの脚、背中にコンドルの翼、尻から蠍の尾、両腕にアノマロカリスの全身をそれぞれ模した武装を展開。完全なる力を解放した。そのパワーは今までの比ではなく、この姿がオーバーデモンズの真の最強形態だった。
「なっ!?あれは……俺のクワッドゲノミクスの更に上だと!?」
「一輝さん!お待たせしました!」
それを聞いたリバイスはダイオウイカデッドマンをオーバーデモンズの方へと蹴り飛ばす。
「チィッ……」
「オルテカ!僕がお前の……息の根を止めてやる!」
オーバーデモンズがそのタイミングで一旦アノマロカリスの武装を外して三回ベルトを両側から押し込むと再度アノマロカリスの武装を合体。そのまま必殺技を発動した。
《More!》
《バッタ!コンドル!スコーピオン!アノマロカリス!》
オーバーデモンズが突撃するとダイオウイカデッドマンはそれに対応しようと触手を伸ばすがそれはアノマロカリスを模した両腕に切断されてしまう。
そのままダイオウイカデッドマンに蹴りを叩き込むとすかさず背後に回り込んでエネルギーを纏わせた尻尾で攻撃。それはギリギリで回避されるが、すかさず拳をぶつけて怯ませたタイミングで一旦離れてから再度向かっていき、左腕で切り裂こうとする。
「やらせるか!」
しかしこれはダイオウイカデッドマンに躱されてしまうとそのまま前に出て再度向き合う。そこですかさず尻尾を伸ばしての一撃を命中させてダイオウイカデッドマンを怯ませた。
「クソッ!こんな凡人ごときに、俺が負けるか!」
ダイオウイカデッドマンは再度触手を伸ばすが、オーバーデモンズは背中の翼から羽を射出して受け止めている間に腕で薙ぎ払うように切り裂いて防いでしまう。
「これはお前のせいで犠牲になった人々の悲しみと僕の両親を奪ったお前への怒りだ!」
そのままオーバーデモンズはダイオウイカデッドマンへとラッシュを仕掛けるとダイオウイカデッドマンはなかなかその対応ができずに苦戦。
「はあっ!」
更に回し蹴りからの蹴り上げでダイオウイカデッドマンは空中へと吹き飛ばされ、オーバーデモンズも飛び上がるとコンドルの力で空中に留まり、また背中から羽を射出してダイオウイカデッドマンを滅多刺しにする。
「これで最後だぁあっ!」
《デモンズレクイエム!》
オーバーデモンズから繰り出されたライダーキックがダイオウイカデッドマンに命中するとダイオウイカデッドマンは地面へと叩きつけられた。
「ぐああっ!?お、おのれ……世界を統べるこの俺によくも泥をつけさせやがって……」
ダイオウイカデッドマンは立ちあがろうとするとその瞬間、体へのダメージが限界に達して爆散してしまう。
「うわぁああっ!」
だが、オーバーデモンズも体への負担が限界に達してしまった影響なのか着地と同時にゲノミクスが終わる。更にそのまま変身解除するとその場に倒れ込んだ。
「ぐうっ……」
「光さん!」
ジャンヌがそんな光を支えるとリバイスとライブも敵を殲滅して駆けつけた。
「光、カッコ良かったぞ」
「一輝さん……ありがとうございます」
そして、倒されたオルテカはフラフラと立ち上がると再度変身するためにスタンプを構える。
「クソッ……だが、この俺がこの程度で終わるとでも……」
その瞬間だった。突如としてオルテカが持っていたスタンプが落下すると共にその体が薄く透けながら赤黒い粒子として消え始めていたのは。
「何!?これは……」
「どういう事だ!」
するとそこにやってきたのは笑みを浮かべた赤石である。その手には前に生成した赤黒いギフスタンプのような物でそこにオルテカの体が取り込まれ始めていたのだ。
「長官。これはどういう事だ!」
「なぁに。フェーズ5の副作用だよ」
「なっ!?」
フェーズ5の副作用。それは、悪魔と人間が細胞レベルで命を共有しているがために一度でもオーバーダメージで負けてしまうとその命を落としてしまうという事だ。
「騙したのか!この俺を……」
「騙してなどいない。それにお前はギフ様を裏切った。裏切り者には罰を与えるのは古来より相場と決まっている。安心しろ。お前の犠牲はギフ様が再臨するための礎となる」
「ふざけるな……この俺が、世界を自分の物にできないなんて……うわぁああっ!」
その言葉を最後にオルテカは消滅。ギフ再誕のためのエネルギーとして取り込まれてしまった。
「嘘だろ……」
「まさか、フェーズ5を生み出したのはこれが狙いか!」
「酷い……」
「さて、君達はこの事実を知って尚、アギレラとフリオを倒せるかな?」
その言葉を最後に赤石も赤黒い粒子となって去っていく。果たして、リバイス達は、一輝達は残る二人を倒すことができるのだろうか。
バイスタンプラリー
四十五話目……ダイオウイカプロトバイスタンプ
また次回もお楽しみに。