フェニックスでの若林達の話から一夜が明けた。赤石は一人高台から街を見守っているとそこにフリオが出てくる。
「おお。いよいよ復讐の時かな?」
「……ああ。暴れさせてもらうよ」
「それは頼もしい。では、私からの細やかなプレゼントをあげよう」
赤石が手を翳すとまたギフジュニアやギフテリアンなどのギフ側の兵士達が出現することに。
「敵の人数を分散させろ。あと、コイツらを連れてこい」
赤石の指示により、ギフジュニア達が街へと飛び出していく。街ではギフジュニアやギフテリアンの出現に大騒ぎだった。
「またコイツら……バイス。行くぞ」
「待てよ一輝。あと四回変身したら……」
「わかってる。でも、だからって目の前にいる人達を見捨てる選択肢なんて俺には無い!」
《ライオン!》
「変身!」
《バディアップ!》
《ラーイーオーン!》
リバイとバイスはライオンゲノムへと変身すると街の人々を助けつつ戦闘を開始。別の場所では大二やさくらも到着していた。
「またこんなに雑魚を出して……」
「兄ちゃん、まさかまた勝手に変身してないよな」
だが今は目の前にいる敵に集中するしか無い。どちらにしてもここは戦うしかないだろう。
《バット!》
《コブラ!》
「「変身!」」
《バーサスアップ!》
《リベラルアップ!》
《仮面ライダー!ライブ!》
《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》
二人がそれぞれライブ、ジャンヌに変身すると雑魚敵であるギフジュニア達との戦闘を開始。そんな中、フリオは一人逃げ惑う人々の中でとある人物を狙っていた。
「まずは陽介の仇だ」
フリオが探すのは親友である陽介を殺した犯人である。彼を見つけ次第復讐するつもりだ。
「俺の唯一の友達をあんな目に遭わせてくれて。俺の力、思い知らせてやる」
フリオが歩く中でそんな彼の前に立ち塞がる影がいた。それは五十嵐元太である。
「お前は、五十嵐元太。五十嵐一輝の父親か」
「これ以上、罪を重ねさせるわけにはいかない」
「そこを退け。お前には関係ない」
フリオの頭の中にはもう復讐の二文字しか無い。元太はそれを聞いて首を横に振った。
「復讐からは何も生まれない。確かに君は絶望するような出来事があって、そのせいで暴れてる。ただそれで君の友達は喜ぶのか?」
元太は一応話は狩崎達から聞いている。と、言うのも前日に若林と狩崎からの連絡が来て力を貸してほしいという要請を受けていたために元太は納得すると力を貸すことを約束したのだ。
「ふん。俺の復讐の邪魔をする奴は何人たりとも許すわけにはいかない」
《ウルフ!》
そのままフリオは交渉決裂とばかりにスタンプを出すと自らに押印。フェーズ5へと変わってしまう。
「お前では今の俺には勝てない」
ウルフデッドマンが挑発する中、それでも元太は救うために戦うことを誓う。
「行くぞ」
《ヘラクレス!》
《Contract!》
「変身!」
《Spirit up!》
《Slash!Sting!Spiral!Strong!仮面ライダーデストリーム!》
元太の姿がデストリームへと変わるとそのままウルフデッドマンとの戦闘が開始される事になるのであった。
その頃、場面は変わってリバイとバイス。二人は炎を纏わせた拳で敵を次々と倒していた。
「どんどん燃えていくぜ!」
《コモドドラゴン!》
《スタンプバイ!必殺承認!》
《コモドドラゴン!スタンピングストライク!》
ライオンゲノムの力に上乗せするようにコモドドラゴンの炎の力を高めるとそれを射出。ギフジュニアを纏めて吹き飛ばした。
「次はこれだ!」
《ブラキオ!》
《バディアップ!》
《ブラキオー!》
二人がブラキオゲノムとなるとりばいが腰から垂れ下がる前垂れを伸ばすとそれで薙ぎ払いを仕掛ける。
「そりゃあ!」
更にバイスも圧倒的な防御力に物を言わせて攻撃を防いでから拳をぶつけて吹き飛ばす。
「お前らなんかギッタギタのメッタメタにするもんねー!」
リバイは続けてスタンプを二回倒すと必殺技を発動させていく。二人はそれぞれ跳び上がるとライダーキックの態勢に入った。
《ブラキオ!スタンピングフィニッシュ!》
「やはり現れたか。君ならそうすると思っていたよ」
そこに赤石もやってくる。それを見たリバイは赤石へと怒りをぶつける。
「お前、フリオまで利用して……あれだけ人類の救済を計画しておきながら、それが止められたからってここまでのことをするかよ!」
「しなければ人類は滅亡する。アヅマから聞かなかったか?些細な犠牲など大いなる目的のためなら……」
「仕方ないで済まないだろ!犠牲になった人にだって家族がいる。帰る場所がある。それをお前は踏み躙ったんだ!」
「そうか。やはり君には理解できないか」
その瞬間、赤石の姿が変化するとギフデモスとして降臨する。そして、リバイ達の前に立ち塞がった。
「お前達をフリオの元に行かせるわけにはいかない。ここで止まっていて貰おうか」
ギフデモスが襲い掛かろうとしたその時だった。いきなり赤黒い魂が飛んでくるとギフデモスの攻撃を受け止めつつ吹き飛ばす。
「……何!?」
「お前は、ベイル!」
「やれやれ。世話の焼ける息子達だ」
「ベイル。貴様!」
「バイス。このベルトは借りるぞ」
ベイルがその手に握っていたのはバイスが使う用のベルトであった。今はバイスが使うと一輝の記憶が減るためにこの判断は妥当と言えるだろう。
「ふん。お前がそのベルトで何をするつもりなんだ?」
「決まってるだろう?こうするんだよ」
ベイルがベルトを装着するとジャックリバイスに変身するのと同じ手順でクリムゾンベイルバイスタンプを使う。
《ブラックアウト!》
そのままベイルはスタンプをベルトに装填しつつ倒したするとベイルの体が黒い霧に包まれつつ赤いエネルギーを纏って変化する。
「変身」
《深く!紅く!クリムゾンベイル!》
ベイルの姿はいつものクリムゾンベイルと同様だが、違う点を挙げるとすればベルトを使っている事ぐらいだろう。
「ここは俺が引き受けてやる。さっさとフリオを止めて来い。まぁ、俺の相棒が足止めしてる所だがな」
それを聞いてリバイは目を見開く。それはつまり、元太が出ているという事を知ったからだ。
「わかった。ここは任せるぞ、ベイル!」
《ジャッカル!》
《バディアップ!》
《ジャッカル!》
《リミックス!バディアップ!》
《必殺!軽々!乗っかる!ジャッカル!》
リバイはスケボーになったバイスに飛び乗るとそのまま急行する事になる。残されたベイルとギフデモスは交戦を開始。
「貴様等……調子に乗るなよ!」
ギフデモスが怒りを露わにする中、ベイルはギフデモスを相手に互角の戦いを展開する。
「どうした?お前にしては心が乱れてるんじゃないのか?」
「当たり前だ。私にも時間が無い」
「なるほどなぁ。お前、アヅマの奴と同じ現象が起きてるのか」
それはつまり、赤石がギフの影響力の弱まりを受けて体に異常が出始めているという事だろう。
「チッ……」
「どうやら図星のようだなぁ」
ベイルはスタンプを一度倒すとトリガーを引き、必殺待機状態に移る。
《クリムゾンリミックス!》
「お前らなんぞにこの私の計画をこれ以上邪魔されてたまるかぁあ!!」
「お前には恩もあるが、俺の宿主は元太だからな。終わりにする」
《クリムゾンアップ!》
ベイルがスタンプをもう一度倒すと赤黒いエネルギーを拳に纏う。そのままギフデモスへと突き出した。その瞬間、ギフデモスもエネルギーの刃を放つが、それをベイルは回避しつつ攻撃を直撃させる。
《必殺……深く!紅く!クリムゾンノヴァ!》
「ぐあああっ!?」
その一撃でギフデモスは火花を散らすとその場に崩れ落ちる。そしてベイルはそんな赤石へと笑みを浮かべた。
「……無様だな。あんなにも強かったお前も所詮は出る杭の一つってわけか」
「まだだ……この私は不老不死。そう簡単にはやられんぞ」
ギフデモスは立ち上がるとまだやれるとばかりにベイルを睨みつける。それを受けてベイルも構えた。
「ならばここからは蹂躙と行こうか」
その頃、ウルフデッドマンと戦うデストリームはウルフデッドマンの怒りの超パワーに大苦戦。圧倒的なスピードについていけずに爪と銃撃の格好の的になってしまっていたのだ。
「くうっ……」
「大口の割には大した事無いなぁ」
「くっ……。だが、まだお前を助けるまでは負けるわけにはいかない!」
するとデストリームは背中のアームを展開するとそれを全方位へと攻撃。そのままウルフデッドマンの動きを止めさせると格闘戦へと突入していく事になる。
そこにギフジュニア達を殲滅しつつやってきたライブとジャンヌも合流。ただし、まだ二人はギフジュニアが残っているために参戦できていない。
《トリケラ!ダダダダーン!》
ジャンヌがライフルを撃ちまくる中、ライブもスタンプを使って射撃を放つ。
《デンキウナギ!》
するとデンキウナギの力で電流を纏わせたエネルギー弾を使えるようになり、次々と敵を倒していく。
「どんどん行くよ!」
《ラビット!》
《リスタイル!リバディアップ!》
《ラビット!ダダダダーン!》
そのままジャンヌがスタンプを起こしてから倒すと刀身に白いエネルギーを高めていき、それで斬りつけていく。
《ラビット!スタンピングスマッシュ!》
ギフジュニアが爆発して倒される中、そこにまた三体のヘルギフテリアンが現れる。
「このタイミングでヘルギフテリアン……」
「あーもう!面倒すぎるわよ!」
《ジャッカル!スタンピングフィニッシュ!》
するとそこにようやくリバイが到着。そのまま二人の前に立った。ライブとジャンヌはリバイに変身しているのを見てそれを咎める。
「ちょっと!何で変身してるの!?」
「あと三回しか変身できなくなったんだ。それが分かってるのかよ、兄ちゃん」
「ごめん。でもやっぱり、俺は皆の幸せを守るために戦いたいんだ」
二人は相変わらずのお節介ぶりに半ば呆れると笑い合う。そして、三人はそれぞれスタンプを取り出した。
《サンダーゲイル!》
《パーフェクトウィング!》
《キングコブラ!》
《FlyHigh!パーフェクトアップ!》
《ハイパーリベラルアップ!》
《仮面ライダーリバイス!》
《仮面ライダーエビリティライブ!アイムパーフェクト!》
《仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》
三人がヘルギフテリアンへと立ち向かう中、相変わらずデストリームはまだ劣勢だった。この辺りは経験の差なのかもしれない。
「まだまだ……」
「良い加減くたばれよ。俺は、俺は早く復讐を果たしたいんだ!」
「そうはいかない。俺だって愛する者のために負けるわけにはいかないんだ!」
そんな時だった。一人の足音と共にとある人物がこの戦場へと姿を現したのは。
「あれは……」
「嘘……本当に!?」
「嘘なわけあるかよ。お帰りなさい。ヒロミさん!」
そこに現れたのはデモンズドライバーを片手に持ったフェニックスの元デモンズの変身者。門田ヒロミだった。
《デモンズドライバー!》
ヒロミはベルトを装着するとそのままスタンプを取り出していつもの台詞を言う。
「……我が全身全霊を懸けて……フリオ。お前を救う」
《スパイダー!》
《Deal……》
すると地面に液晶画面が出つつ、上からは小さな蜘蛛が降りてきた。そして、彼は自らを変える言葉を叫ぶ。
「変身!」
《Decide up!》
《Deep.(深く) Drop.(落ちる) Danger……(危機)(仮面)rider Demons!》
ヒロミは仮面ライダーデモンズへと変身するとフリオと向き合う。そして、ゆっくりと歩みを進めるのであった。
また次回もお楽しみに。