仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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四十八話目
佳境の戦線 動き出す赤石


新たなギフスタンプが地面に押印され、そのエネルギーが高まりギフが降臨するかに思えた。しかし、エネルギーは急に消えてしまうとギフは降臨する事なく静寂が訪れるのみだ。

 

「……何?何故だ?何故ギフ様が降臨されない?」

 

「どうやらお前のアテは外れたようだな。赤石!」

 

「ギフが降臨しないならこっちのものよ!」

 

リバイス達は赤石を五人で取り囲むが、赤石はすかさず不利を悟り撤退を決める。

 

「ここは退くも致し方無し……」

 

そのまま赤石が消えるとその場には静寂が残された。そして、スカイベースに帰還した一輝達。ただし、元太は幸せ湯へと戻ったが。

 

「ヒロミさん。改めてお帰りなさい」

 

「ああ。お前達のおかげで俺は今ここにいる」

 

「体はもう大丈夫なんですか?」

 

「心配するな。俺はそんなにヤワじゃない。それに、今までのリハビリのおかげで、普通に戦えるようになったしな」

 

ヒロミは肉体年齢が戻った事で普通の戦闘にも耐えられるようになった。しかも、今はベイルがベルトにいないため、命を吸われる心配も無い。

 

「大二、さくら。えっと……ヒロミ……さんってそんなに危ない状況だったのか?」

 

ヒロミは一輝の反応を見てやはり話に聞いた通り一輝の記憶は消えてしまっているというのを察した。

 

「一輝兄。そんな事も忘れてるんだ……」

 

するとそこに若林が現れると四人の前に立って次の指示を出す事になる。

 

「旧デッドマンズの古参幹部はこれで全滅した。残すは赤石のみ。ギフの再復活は何としてでも阻止しろ。ベイルから聞いたが彼は不老不死の体を取り上げられたらしい。今なら倒せるはずだ」

 

「ふーん。じゃあサクッと倒しちゃおう」

 

それを聞いた大二は一同へとある提案をする事になる。その提案というのが……

 

「なら赤石を倒すのは俺に任せてくれ」

 

「え?大二、それってどういう事だ?」

 

「俺とカゲロウの力。そしてスタンプに入ってるリリスの力のエビリティライブの能力で奴のギフの力を浄化するんだ。それで赤石を生身で捕縛できる」

 

つまり、あくまで大二は赤石を捕える方向で動こうと提案しているわけだ。

 

「なるほど。いつの間にそんな力も手にしたのか」

 

赤石に罪を償ってもらうという観点においてリリスの力での浄化なら赤石を殺す事なく倒せるという判断だ。

 

「赤石を倒してギフのスタンプを奪い保管する。一気にこの戦いに終止符を打つんだ」

 

その言葉に一同は頷く。その頃、隠れ家に移動した赤石は一人頭を悩ませていた。

 

「何故ギフ様は蘇らない……。エネルギーは十二分に溜まっているはず。なのに何故……」

 

するとギフからの念話が赤石の元に届く。それを聞いた赤石は目を見開いた。

 

「まさか、力を集める依代が必要と。そうお仰るのですか?ギフ様」

 

それはつまり、ギフの力が集まってもそれが取り込まれる依代が無ければ復活ができないという事である。

 

 

「……しかし、最早デッドマンズは壊滅。依代となる人間も早々現れません」

 

赤石がそう言っているとギフは更にある事を赤石へと命じた。それを聞いて赤石はその指示に従うことになる。

 

翌日。幸せ湯では久しぶりに復帰したヒロミが幸せ湯で温泉に入っていた。

 

「やはりここの温泉は体の疲れが取れて良いな」

 

「ヒロミさん。戻ってきてくれてありがとうございます」

 

「礼なら要らない。俺だってお前達に救われたんだ。このくらい当然だ」

 

「おいおい。真面目ちゃんか?お前」

 

「カゲロウ……俺が離れている間に随分と人間に馴染んだんだな」

 

「はっ……お前こそ相変わらずだな」

 

二人が軽口を言い合っている頃、一輝は一人裏方で仕事をしていた。理由としては今は記憶が殆ど無く、お客様への接待もまともにできないだろうという判断だからである。

 

「なぁ一輝……俺っち、もう一輝が戦う必要なんて無いと思うんだけどな」

 

「……そんなのできない。俺だって最後まで戦わないと」

 

「その先に家族との記憶が消えるってなってもか?」

 

「当たり前だ」

 

バイスは何とか一輝を説得しようとするが、やはり彼の決意は固い。そのため、バイスは黙り込んでしまう。

 

「バイス。ごめんな。最後まで付き合わせちゃって」

 

「いや。良いんだ。それでこその一輝だからな。俺っちも覚悟はできた」

 

「おう。ありがとうな」

 

二人は拳を合わせるとそこにガンデフォンに連絡が入る。それは、また赤石が街に現れたとの事だ。

 

その頃、街中では赤石が一人街を破壊しながら歩いている。そこに知らせを受けた一輝、大二、さくら、ヒロミが到着した。

 

「止めろ赤石!」

 

「これ以上やりあってもお前に得は無いはずだ!」

 

「……得が無い?冗談はそこまでにしてもらおうか。聞けば五十嵐一輝の記憶の残りはあと僅かだそうだな。リバイスという戦力を失えば私の目的は叶いやすくなる」

 

それを聞いて一同はあくまで狙いは一輝の記憶だという事を知る。そのため、三人は前に出ると一輝に戦わないように言った。

 

「ここは俺達に任せて」

 

「アイツの狙いが一輝兄なら」

 

「ここは俺達で……」

 

「いや。逆に赤石が出ているのなら俺も行く。アイツさえ倒せば俺達の勝ちなんだ」

 

それを聞いて三人は複雑な気持ちになりつつもスタンプを取り出す。つまり、この場で一気に決着を付けるつもりだ。

 

「悪いが私が直接戦うつもりはない。君達の相手はこいつらだよ」

 

赤石が手を叩くとその瞬間、カメレオン、サーベルタイガー、プラナリア、ハヤブサ、アノマロカリスのフェーズ3組のデッドマンが姿を現す。

 

「まさか、ギフの力で契約済みのフェーズ3も出せるようになったのか!」

 

「皆、止めるぞ!」

 

《マンモス!》

 

《バット!》

 

《コブラ!》

 

《スパイダー!》

 

「「「「変身!」」」」

 

《バディアップ!》

 

《バーサスアップ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《Decide up!》

 

《マ~ンモス!》

 

《仮面ライダーエビル!》

 

《蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!スワン!ダダダダーン!》

 

《(仮面)rider Demons!》

 

四人が変身するとそのままデッドマンと戦闘を開始。その間に赤石は一人高みの見物を行うことにした。

 

「アイツ、余裕そうにしやがって!」

 

「だったら俺達で引き摺り下ろすまでだ!」

 

リバイはマンモスガッシャーを構えると目の前にいる敵を次々と切り裂いていく。

 

《マンモス!スタンピングフィニッシュ!》

 

アノマロカリスデッドマンをリバイはマンモスガッシャーの投擲で連続で切り刻むとそのままバイスが召喚した盾のパーツが押し潰して爆散させる。すかさずハヤブサデッドマンが空中から迫るが、リバイはゲノムを変えて対抗。

 

《カンガルー!》

 

《バディアップ!》

 

《カンガルー!》

 

リバイはカンガルーゲノムに変わるとハヤブサデッドマンが襲いかかってくるタイミングで上に飛び乗り、そのまま上から殴って地上へと落とすとそのまま格闘戦に入る。

 

「はあっ!」

 

ジャンヌは手にした盾でサーベルタイガーデッドマンからの猛攻撃を防ぎつつ戦う。

 

「守るよりは攻めたいけど、盾も全然使えるし良いわ!」

 

ジャンヌが盾を上手く使って防御とカウンターでダメージを稼ぐ。そして、そのままジャンヌは相手が度重なるダメージで大きくのけ反った瞬間。

 

「今よ!」

 

《クジャク!》

 

《リバディアップ!》

 

すかさずジャンヌはスタンプを起こしてから倒し、背中にクジャクの翼を展開。そのままライダーキックの体勢に入る。

 

「今!サクッと倒すよ!」

 

《クジャク!スタンピングスマッシュ!》

 

ジャンヌから繰り出されたライダーキックはサーベルタイガーデッドマンを貫くとそのまま爆散させる。

 

エビルはエビルブレードでカメレオンデッドマンを圧倒。するとカメレオンデッドマンは透明化の能力でその場から消えてしまう。

 

「厄介な能力を使ってくれるなぁ。だが!」

 

《バット!》

 

エビルはスタンプの能力を引き出すと超音波を発生。それによりカメレオンデッドマンの位置を大方把握。すかさず必殺技を使った。

 

「そこだ!」

 

《必殺承認!バット!ダークネスフィニッシュ!》

 

エビルブレードで切り刻まれたデッドマンは反撃の余裕も無く爆散し、倒れる事に。

 

更にデモンズの方ではゲノミクスによる出力アップでプラナリアデッドマンを再生させる事なく圧倒していく。

 

《Add…!》

 

《ヘッジホッグ!》

 

《Dominate up!》

 

《ヘッジホッグ! ゲノミクス!》

 

デモンズがヘッジホッグのゲノミクスを発動させると両腕に丸まったヘッジホッグのような棘つきのグローブを武装。それでプラナリアデッドマンを殴っていく。

 

「はあっ!」

 

ヘッジホッグデッドマンはダメージに吹き飛ばされると更にデモンズがグローブから針を射出して追撃。更にダメージを与えていく。

 

プラナリアデッドマンは手にした杖で反撃しようとするが、デモンズはそんなのお構い無しとばかりに接近するとラッシュを叩き込む。

 

「これで終わりだ!」

 

《More!ヘッジホッグ!》

 

《デモンズレクイエム!》

 

デモンズは両腕にエネルギーを纏わせると連続で拳を叩き込み、そのまま跳び上がると両腕から針を射出。それがプラナリアデッドマンを貫くと爆散。倒すことになる。

 

ハヤブサデッドマンと戦うリバイとバイスはカンガルーゲノムからチェンジする。

 

《ネオバッタ!》

 

《バディアップ!》

 

《ネオバッタ!》

 

二人はネオバッタゲノムとなると超スピードで撹乱。更に一度地上に叩き落としたハヤブサデッドマンに対して次に飛ばせないようにしつつ戦う。

 

「リミックスだ!」

 

「お久しぶりに行くぜ!」

 

加えてリバイとバイスはリミックスを発動させてリバイスネオバッタへと変化した。

 

《リミックス!バディアップ!》

 

《必殺!変わった!また!ネオバッタ!》

 

リバイとバイスは一気に巨大化。ハヤブサデッドマンを見下ろすとすかさず分裂して一気に襲いかかる。ハヤブサデッドマンもこうなると、どうにもできない。

 

《ネオバッタ!スタンピングフィニッシュ!》

 

そのままハヤブサデッドマンは揉みくちゃにされるとリバイスネオバッタによって撃破される事になる。

 

リバイとバイスはリミックスを解くと残された赤石と向かい合う。そして五人が構えた。

 

「後はお前だけだ!」

 

「ふん。調子に乗るなよ」

 

その瞬間、赤石の体がギガデモスへと変貌。その姿を見たバイスは声を上げた。

 

「あ!アイツ、ヤケクソモードになってる!」

 

「俺達五人で行きつつ、トドメは大二に任せるぞ」

 

「それで行くわよ!」

 

「ふん。雑魚どもが。小賢しい」

 

するとギガデモスが手を翳すと衝撃波を放つ。それをリバイ達が防御した瞬間。彼はそのまま撤退してしまう。

 

「なっ!?」

 

「逃げるなこの卑怯者!」

 

赤石が逃げてしまってはもうどうする事もできない。リバイこと一輝は貴重な変身回数を一回減らすことになってしまった。




また次回もお楽しみに。
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