仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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戦いの果て バイスとの別れ

ギフに再度向かっていく二人。リバイとバイスは手足に強力な磁力のエネルギーを纏わせてギフと格闘戦になる中、ギフも強力な一撃で対抗。それはまるでノーガードの殴り合いだった。

 

お互いに防御など関係無いとばかりに攻撃を続けていく。リバイとバイスは何とか状況を打開するためにまた磁力の反発で距離を離してからお互いを引き寄せあってその勢いで二人同時の拳をぶつける。

 

「ぐあっ!?……おのれ!」

 

ギフは吹き飛ばされる刹那に手を翳すとエネルギー波を放ち、二人へとダメージを与える。リバイとバイスはそれに対応できずに吹き飛ぶ中。更にギフは空間に穴を開けるとそこに拳を突っ込む。その瞬間、拳がワープして二人に命中し、追撃を与えた。

 

「「ぐうっ……」」

 

しかし、リバイとバイスもすぐに対応。壁に激突する前に磁力の反発で二人が壁を避けるとすかさず着地して飛び出す。

 

 

「「はあっ!」」

 

そのまま二人はキックを命中させるとすかさずスタンプを二回倒した。その瞬間、リバイの右腕とバイスの左腕にエネルギーのバイスタンプが飛んでくるとそれがレックスの牙を生成する。

 

《リバイ!ギファードフィニッシュ!》

 

《バイス!ギファードフィニッシュ!》

 

そのままリバイ側に上顎、バイス側に下顎が生成されるとそれがギフを挟み込むようにエネルギー化。そのままギフへと噛み付くように攻撃した。

 

「何だと……貴様等のどこにそんな力が……」

 

「俺達人間と悪魔が手を取り合って作った絆の力だ」

 

「その力はお前を超えてるんだよ!」

 

「馬鹿な。幾ら私の遺伝子を使っているとは言ってもここまで力に差が出るはずが……」

 

その瞬間だった。ギフの体が突如として言うことを聞かなくなってしまう。そこには三つのプロトバイスタンプの刻印が輝いていた。それは、生贄とされてギフに取り込まれたはずのアギレラ、フリオ、オルテカの細胞である。

 

「まさか、アイツらも……」

 

「そうか。ギフの細胞がアイツらを操ったように」

 

「今度は三人がギフの動きを止めたのか」

 

「ふざけるな……お前達は最早私の一部。余計な事をするな!」

 

そのままギフは三人の抵抗を振り払うとリバイはバイスへと語りかけた。

 

「次で決めるぞ、バイス」

 

「あいよ。アイツら三人の魂を本当に救うためにも」

 

「「一気に決めるぜ!」」

 

〜挿入歌 livedevil〜

 

二人は飛び出すとギフへと連続攻撃を叩き込む。ギフは何とかそれを凌ぐために迎え撃つが、勢いは完全にリバイ、バイスにあった。

 

二人からの連続攻撃に吹き飛ばされるギフ。更に二人同時に突撃すると磁力の力を込めたライダーパンチをぶつける。

 

「ぐぁあああっ!」

 

すかさず二人はスタンプを二回分倒すとそのまま跳び上がる。そして、それを見たギフはそれを阻止するべくエネルギーを両腕に高めた。そこから放たれる超巨大エネルギー波。それを見たリバイとバイスはそれを打ち破るために赤と青のエネルギーを纏わせたダブルライダーキックを放つ。

 

《リバイ!ギファードフィニッシュ!》

 

《バイス!ギファードフィニッシュ!》

 

二つの技が激突するとその威力の凄まじさからか衝撃波が駆け抜ける。リバイとバイスは少しずつギフの攻撃を押し込むが、それでもギフはやられまいと更に威力を増幅。二つのエネルギーのぶつかり合いのせいか、リバイとバイスは纏っていたアルティメットの装甲を砕かれて通常のレックスゲノムの姿になってしまう。

 

「やはり人類は私には敵わない。これで終わりだ!」

 

「いいや!俺達二人は絶対に負けない!」

 

「自由な平和を作るために……そして、幸せな家族であるために!」

 

「「お前を倒す!」」

 

そのまま二人はギフのエネルギー波を突破するとギフへとダブルライダーキックを撃ち込む。しかし、エネルギーの押し合いをしたせいかギフを完全に仕留めるにはパワーがあと一歩足りない。

 

「無駄だ。この威力なら私は倒せない」

 

「まだだ!俺達の原点。力を貸してもらうぜ!バイス!」

 

「ああ。これを使うんだろ!」

 

《レックス!》

 

《バディアップ!》

 

《オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

二人は姿はそのままにレックスゲノムへと変身するとスタンプを二人同時に再度二回倒す。

 

《レックス!スタンピングフィニッシュ!》

 

「「はぁああああっ!」」

 

それは二人の初めての変身にしてリバイスの原点の一撃。二人のキックの足裏には5と0の文字が刻まれてギフへと刻印されていく。

 

「おのれ……この私が二度も」

 

「ああそうさ。俺達人間は大切なものを守るために変身できるんだ!」

 

「俺っち達悪魔はそんな人間の家族として二人でこれからも進んでいく!」

 

「ふふ……はははっ!だが忘れるなよ。人間は過ちを繰り返す。いつかお前達はそれを身を持って思い知るんだ」

 

ギフがそう言った後、二人のキックがギフを貫くとそのまま50の文字が浮かび上がる。そして、ギフの体は崩壊を始めた。

 

「さらばだ……五十嵐一輝よ。お前達の守る世界を私は見届けてやる。うぐあああっ!」

 

ギフはその言葉を最後に爆散すると二人は降り立つ。そして、ハイタッチを交わすとギフは完全に消滅するのであった。

 

〜挿入歌 君はそのままで〜

 

そして、ギフを倒したために変身解除しようとするリバイ。しかし、その手は途中で止まってしまった。それはバイスとの別れを意味するからである。

 

「なぁ、バイス……」

 

「何だ?一輝」

 

「これで本当に終わりなんだよな……」

 

「ああ。俺っちは一輝の記憶から消えて消滅する。そうして、全て元通りだ」

 

二人は精神世界の中で背中合わせになると会話をする。一輝はバイスからの言葉を受けて涙を流していた。

 

「俺とお前で沢山思い出作ったよな……」

 

「そうだな」

 

「もう殆ど覚えてないけどよ、お前の中にはしっかりとあるんだよな?」

 

「ああ。俺っちはちゃんと覚えているぜ」

 

「そっか……」

 

一輝はそれを聞いて自分とバイスとの思い出はしっかりとバイスの中に記憶されている事を確認。そして、一輝はローリングバイスタンプを取り出した。

 

「……一輝?何を……」

 

「昨日さ、お前が俺一人仲間外れにして皆と話していた事。何を話していたかはちゃんとわかってたんだ。だからあの後狩崎さんに聞いたんだよ」

 

〜回想〜

 

「……狩崎さん。聞きたい事があります」

 

「それはかなり重要そうな話だね」

 

「はい。バイスの中にある記憶を俺の中に移すことってできますか?」

 

それを聞いた狩崎は少しだけ考える。そして、彼は一輝へと答えを返した。

 

「理論上はローリングバイスタンプをバイスが消滅する寸前に使えば可能だ。あれを改良した時にダディが残した隠し機能に気がついてね。多分この状況を想定したんだろう」

 

それを聞いて一輝は安心した顔つきになる。それなら自分はバイスの事を忘れずに済むかもしれないと。

 

「ただし、それはだいぶ分が悪い賭けだ。何故ならバイスの記憶を移すという事は彼の中にある記憶は全て消え去る事になる。つまり、バイスが一輝を忘れる危険があるって事だ」

 

「そうですか」

 

「だからくれぐれも必ず彼の了承を得た上でやる事だね。……それと、それをやるならこのスタンプも使いたまえ」

 

狩崎が一輝に渡したのはリバイスのライダーズクレストのレリーフがスタンプに刻まれたレックスバイスタンプ。通称リブデビルバイスタンプだ。

 

「これを使えばバイスの存在自体は辛うじて残すことができる。今の私にできるのはこれが限界だ」

 

「ありがとうございます。狩崎さん……これで、安心して戦えます」

 

〜現在〜

 

「何だよ……俺っちの考えてる事、全部筒抜けだったんだな」

 

「当たり前だろ。お前は俺自身。自分の考えてる事ぐらいわかるよ」

 

「それもそうだったな」

 

バイスの体は青い粒子となって透けていく。それは彼の時間がもう無い事を示していた。更に周囲にある一輝の脳内にあるバイスの記憶もあと僅かになってしまう。

 

「これはお別れなんかじゃない。またいつか俺達が出会うための物だ」

 

「ふへへ……ありがとよ。一輝。俺っちとの思い出を忘れないようにするために」

 

「バイス、受け入れてくれるか?」

 

「ああ。当たり前だろ」

 

一輝はそれを聞いて涙を流しながら何とか微笑む。バイスはそんな一輝を見て笑った。

 

「一輝。俺っちと契約した事。後悔してないか?」

 

「そんなわけあるかよ。お前のお陰で俺は成長してきたんだ。だから、絶対にお前の事を俺は忘れない。バイスとの思い出を胸に……前に進んでいく」

 

「そうか……じゃあ安心して俺っちは一輝の元から離れられるな」

 

「馬鹿……そうじゃねーよ。俺の隣にはずっとバイスがいる。だからこれはさよならじゃない」

 

「そっか……そうだよな。俺っちと一輝はずっと一緒だ。一輝……こんな俺っちと過ごしてくれてありがとよ」

 

「ああ。お前と俺の絆は絶対に消えない。俺達は最高の家族だ。だから、またな。バイス」

 

《リブデビル!》

 

《エナジー!》

 

「ああ。ありがとよ……」

 

現実世界でリバイとバイスは変身解除すると元の姿に戻り、消えていくバイスにローリングバイスタンプを押し当てた。その瞬間、バイスの中から光の粒子が出てくるとローリングバイスタンプの中に入っていく。

 

「また会おうぜ。一輝」

 

最後の言葉を発したバイスの姿は完全に消滅。そして一輝はバイスとの記憶が全て消える前にバイスの中に存在した記憶を自分に入れるためにスタンプを自らに押印した。すると光のエネルギーは一輝の中に入ると共にバイスが持っていた一輝の記憶が全て一輝の記憶として上塗り。更にバイスが消滅した事でバイスによって失われたバイスが生まれる以前の記憶も取り戻した。

 

そのため、一輝は大二やさくらと言った家族の記憶。更に今まで生きる中で出会ってきた人々の記憶も全て思い出した。そこに変身解除した大二やさくら、ヒロミや光、狩崎が駆けつける。

 

「大二、さくら。ヒロミさん、光、狩崎さん。思い出せたよ。全部」

 

それを聞いてさくらは涙を流して喜び、大二達も笑顔になった。そして一輝の写真も全て戻り、加えてバイスの記憶も失わずに済んだ。こうして、世界を狙うギフとの長い戦いは遂に終わりを迎えたのである。

 

更に狩崎は朱美からの連絡を受けて元太の安否についても報告する事に。

 

「君達のダディも無事だ。これで全員が無事に戻れたな」

 

「ああ……ありがとう。バイス」

 

そして、ギフとの決着から数ヶ月の時が経った。その間、ギフの復活を目論む組織はおらず。平和な日常になったのだ。




また次回もお楽しみに。
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