仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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デッドマンズの変身 この世界の事情

窮地に陥った一輝の前に姿を表したデッドマンズの面々ことアギレラ、オルテカ、フリオ。そしてそれを見た悪魔達は三人を睨む。

 

「へっ、また邪魔が入ったぜ」

 

「お前らも良い加減諦めろよ」

 

「あなた達三人がどれだけ頑張っても無駄ラブ〜」

 

三体の悪魔がそう言う中、一輝がなんとか立ち上がると三人へと話しかける。

 

「アギレラ、オルテカ、フリオ。どうしてお前達がここに……」

 

「……あなたに救われたのよ」

 

「え?」

 

アギレラからの意外な言葉に一輝は驚く。救われたというのはどういう事か。更に問いかけた。

 

「救われたって。どうして」

 

「俺達は五十嵐一輝の手によって悪魔と分離されたんだ」

 

「そして、私達は五十嵐一輝に諭されて改心したんですよ」

 

それはつまり、この三人は自分の世界とは違う。五十嵐一輝が三人をライダーキックで倒して助け出した世界らしいのだ。

 

「だから私達は償うの」

 

「この世界は私達が守る」

 

「平和な幸せのために!」

 

三人はそう言ってベルトを取り出すと装着する。アギレラは一輝の世界と同じくウィークエンドライバー。オルテカ、フリオはそれぞれデモンズドライバーを。そして、三人がスタンプを取り出すとそれを起動。

 

《クイーンビー!》

 

《ダイオウイカ!》

 

《ウルフ!》

 

《Deal……》

 

すかさず三人がスタンプを押印しつつベルトを操作。そのままアギレラの後ろには巨大な赤い蜂が出現。オルテカの足元にはイカ墨が噴出し、フリオの後ろには満月と夜の闇のようなエフェクトが出る。

 

《Subvert up!》

 

《Decide up!》

 

「「「変身!」」」

 

《Wow!Just believe in myself!仮面ライダー Ah!アギレラ!》

 

《Rise.(昇る)Rage.(怒り) Requiem.(悲しみ)仮面ライダーオルテカ!》

 

《Rise.(昇る)Rage.(怒り) Requiem.(悲しみ)仮面ライダーフリオ!》

 

その瞬間、アギレラの前からエネルギーの蜂が突っ込みそのまま装甲へ変化。仮面ライダーアギレラへ。更にオルテカとフリオの方も周囲に現れた装甲がその身に纏われると変身を完了する。

 

オルテカの方は黒いアンダースーツに左肩や両脚。胸部に緑を基調とした量産兵のような簡素な装甲。ただ、右肩にはモチーフのダイオウイカの頭部及び胴体の造形をしたアーマーが装着。そこから八本の触手が伸びている。残る二本の触手はオーバーデモンズのように顔を両側から挟む形で付与されている。頭部は緑と黒を基調としたカラーリングで造形はオーバーデモンズに酷似していた。オルテカは仮面ライダーオルテカへと変わることに。

 

フリオの方はオルテカと同じ黒いアンダースーツに右肩、両脚、胸部に青紫を基調とした量産兵のような簡素な装甲。左肩には狼のボディのような毛皮を模した装甲が合わさり、そこから続くように左腕に鋭く長い爪が武装されている。また、残っている頭部はオーバーデモンズと同じような造形をした頭部に左側から噛み付くように融合している造形として現れており、右側から合体しているオルテカとは対象的になっている。これにより、仮面ライダーフリオとなった。

 

「アギレラ達が変身した」

 

「行くわよ。二人共」

 

「ええ。ひと暴れしてやりましょう」

 

「俺達を甘くみるなよ!」

 

それから三人はそれぞれ交戦を開始。バイスとオルテカ、エビルとフリオ、ラブコフとアギレラがそれぞれ戦う。アギレラは両手にしたクナイを駆使して、フリオは左腕の爪で、オルテカは格闘戦でそれぞれ善戦する。

 

「ふへへ。お前ら、今更勝てると思ってるのか?」

 

「この私を誰だと思って言ってる?」

 

オルテカが手を翳すと右肩の触手が伸びていき、バイスの腕を拘束。そのまま引っ張るとオルテカが拳を叩きつけて吹き飛ばす。

 

「はあっ!」

 

「ぐうっ!?」

 

更にオルテカは手にイカ墨のエネルギーでオーインバスターを作り出すとそれで射撃を放つ。

 

「これでどうでしょうか」

 

《ダイオウイカ!》

 

《スタンプバイ!オーイングストライク!》

 

オルテカが放ったイカ墨の力を纏わせたエネルギー弾が着弾すると爆発してバイスを下がらせる。

 

「少しはやるじゃねーか。だが!」

 

バイスが目を発光させるとオルテカの周囲が爆発。更にバイスも高速で移動すると拳をぶつける。

 

「でしたらこちらでどうでしょう?」

 

《Add…!》

 

《カメレオン!》

 

《Dominate up!》

 

《カメレオン!ゲノミクス!》

 

するとその瞬間、オルテカが透明化。バイスはオルテカを見失うとオルテカが左手からカメレオンの長い舌を射出。それを鞭のように叩きつけた。

 

「がっ!!」

 

「さて、どんどん行きましょうか」

 

フリオとエビルの戦いはお互いに高速戦闘が得意なこともあってか、トップスピードでのぶつかり合いに発展。エビルブレードと左腕の爪。二つのぶつかり合いで火花が散る。

 

「おいおい。こんなので俺が止められると思うなよ?」

 

《ジャッカル!》

 

《バーサスアップ!》

 

《仮面ライダーエビル!ジャッカル!》

 

エビルが更なるスピードを発揮する中、フリオもスピードを上げるためにゲノミクスを使う。

 

《Add…!》

 

《ハヤブサ!》

 

《Dominate up!》

 

《ハヤブサ!ゲノミクス!》

 

フリオの背中にエネルギーの翼が生えると空を飛び、空中から超速で急降下しつつ攻撃を仕掛ける。

 

「チッ!!」

 

エビルは確かに速いが今の形態では空を飛べない。そのため、少しずつフリオが有利になっていく。

 

「あまり俺を怒らせるなよ」

 

エビルはフリオが降下してくるタイミングでフリオに乗るとそのままガラ空きの背中を切り刻み、ダメージを与えてゲノミクスを終わらせる。

 

「ぐあっ!!」

 

しかし、フリオが反撃として放った斬撃波もエビルに命中して彼もまたバットゲノムに戻った。

 

「まだまだ!」

 

《Add…!》

 

《サーベルタイガー!》

 

《Dominate up!》

 

《サーベルタイガー!ゲノミクス!》

 

フリオはエネルギーを更に左腕に集約すると爪が強化されて更に強靭化。更にサーベルタイガーの力でパワーも増し、エビルを一撃で吹き飛ばす。

 

「やるじゃねーか。そのくらいやってくれないと張り合いが無いねぇ」

 

フリオがエビルと刃を交える中、ラブコフとアギレラの戦いも激化する。

 

アギレラは背中の翼を展開すると空を飛び、空中から大量に召喚したクナイを雨のように降らせる。それに対してラブコフは眷属の蛇のエネルギーでそれを打ち消し、アギレラを撃ち落とそうとエネルギー弾を飛ばさせた。

 

「無駄な抵抗はやめて大人しくすれば良いラブ」

 

「生憎だけど、あんた達の宿主達から託されてるから。そう簡単には諦めないわ!」

 

「アタイ達の宿主も達余計な事をしてくれたコブね」

 

ラブコフが僅かに苛立つ中、アギレラはその間にラブコフの眷属の蛇を潜り抜けると接近して斬り裂く。続けて追撃しようとするといきなりアギレラの動きが止まった。

 

「うっ!?」

 

「ラブラブ。蛇睨みってやつラブよ」

 

「しまった……」

 

その瞬間、アギレラはエネルギーの蛇達を次々とその身に受けると地面に叩き落とされる。

 

「さぁ、力比べラブ!」

 

ラブコフはそのまま格闘戦に持ち込むと足技で圧倒する。近接戦になるとやはりラブコフに分があるようだ。

 

「だったら!」

 

アギレラはラブコフからの蹴りを躱すとそのままクナイを両脚に突き立てる。

 

「コブ!?」

 

「今よ!」

 

《クイーンビー!スタンピングブレイク!》

 

得意な脚を封じられたラブコフはそのままアギレラからの回し蹴りを喰らうと吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。

 

「はあっ!」

 

アギレラは追撃をかけるために走るが、流石にタダではやらせないのかいきなりラブコフが手を翳すと蛇が飛び出してアギレラを絡めて締め上げる。

 

「うぅっ!?ああっ!」

 

「ラブラブ〜そんなもの!」

 

すかさずラブコフが蹴りをぶつけて吹き飛ばす。それと同時にオルテカ、フリオもアギレラ共々吹き飛ばされると叩きつけられる。

 

「善戦したけどその程度ね」

 

「俺達とは根本的に力の質が違うんだよ」

 

「大人しく食われろ」

 

バイス達三人が迫る中、そこに一つの影が現れる。それはまだ復活したそのままの姿のギフであった。

 

「五十嵐家の悪魔達よ。ここまでだ」

 

「でもよ、あと少しで仕留められるんだぜ?」

 

「俺達にコイツらを食わせろ」

 

「折角追い詰めたのに見逃すの?」

 

「私を裏切ったコイツらごときはいつでも殺せる。それに、コイツらが足掻く様子をもっと見るべきだ」

 

それを聞いて三体の悪魔達は攻撃を止めると撤退する。ギフにとってアギレラ達などはいつでも簡単に倒す事が可能だと思われてしまっているようで、完全に舐められていた。

 

それから悪魔達が撤退した後。アギレラ達は残った負傷兵達を連れてアジトへと戻っていく。そして、一輝もその後に着いていく事になった。

 

「ありがと、さっきは助けてくれて」

 

「別にそんなのは良いわ。あ、でも一個勘違いしないで欲しいのはもう私はアギレラじゃない。それはオルテカやフリオもそうよ」

 

一輝はそれを聞いて思い出す。彼女達三人は元は人間であり、それぞれ人間としての名前があると言う事に。

 

「確か夏木花さんだっけ?」

 

「……そうよ」

 

「俺は初芝真」

 

「玉置豪です」

 

それから自己紹介を終えるとそこに一人の青年と男が現れる。それはジョージ狩崎。そして、赤石英雄だった。

 

「ヘェイヘェイ。これはまた懐かしい顔だね。並行世界の五十嵐一輝」

 

「ここの責任者をしている赤石だ。まぁ、君は恐らく知っているだろうがな」

 

「赤石!?どうして……」

 

「事の発端はデッドマンズベースの破壊にまで遡る。あの時、ウィークエンドとデッドマンズが協力するようになってから状況は一変した」

 

デッドマンズベースが破壊されたタイミングでデモンズドライバーを回収し損ねたデッドマンズ、ウィークエンド連合。そのためベイルは完全に復活する事はなく今もオリジナルのデモンズドライバーは封印された状態でこの組織に保管されている。それから大二とカゲロウの対決は大二がカゲロウへとトドメを刺せずにカゲロウが大二を貫いて消滅させた。

 

そして、カゲロウはクロウバイスタンプの力をその身に取り込んでデッドマンズへと行った。ここまではデッドマンズに有利な事だった。しかし、それから一輝とバイスのコンビがボルケーノの力を手にした事でアギレラ、オルテカ、フリオが相次いで悪魔と分離されてフェニックス側へと離脱。それと同時に天魔と野田を含めた五人のフェーズ3のデッドマンが倒された事でエネルギーが集まり、最後に工藤を生贄にしてギフは復活。

 

「復活したギフ様を敬い、従った私、カゲロウ、灰谷の三人だったが、灰谷は五十嵐一輝の手によって倒されてギフ様に取り込まれた。それと同時にラブコフが五十嵐さくらを食い殺して離反。そして、その頃には量産型デモンズドライバーが完成し、初芝と玉置が仮面ライダーとしてフェニックス側に加入した」

 

しかし、それと同時にギフは赤石を見限りカゲロウとラブコフ。そしてバイスを操って一輝と同士討ちさせるようにし向け、一輝はバイスに裏切られて死んだ。ギフは自分を裏切った人間という存在を信じなくなったのだ。

 

そして、悪魔だけの世界を作るためにバイス、カゲロウ、ラブコフを操って人類の掃討作戦を行うことに。

 

こうして、デッドマンズは事実上消滅。命からがらギフの魔の手から逃れた赤石達ウィークエンドの生き残りはフェニックスと手を組んでギフと戦う道を選んだ。だが、その道は茨の道であった。花のためのベルトが完成して戦士が三人に増えたものの、その間に元太、幸実、若林、朱美、真澄、光、ヒロミらが次々と死亡。ベイルは元太の死と共に消滅し、残ったのは赤石に狩崎、そしてここにいる三人の元デッドマンズの幹部ぐらいだ。

 

「君は我々に思う所はあるかもしれないが、この世界を救うために共に戦って欲しい」

 

「………わかりました。元の世界に戻るまでの間だけですが、俺も戦います」

 

一輝は赤石の提案を承諾し、僅かな期間のみの共同戦線を張ることになるのである。




また次回もお楽しみに。
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