仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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豪の思い 引きちぎる鎖

一輝達が共同戦線を張ることに合意する中、ギフのいるアジトではバイス、カゲロウ、ラブコフが揃っていた。

 

「五十嵐一輝が再び現れたようだな」

 

「へっ。俺っちの知ってる一輝じゃないけどな」

 

「それはそうだが、面倒な事になったんじゃないか?」

 

「あら?さっきは大した事無かったわよ」

 

悪魔達がそう言い合う中、ギフは自らの従える三体の悪魔へと宣告をする。

 

「どこから来た五十嵐一輝だろうが我々のやる事は変わらない。奴等を殲滅しろ」

 

ギフの言葉に三人は跪く。ここではバイス達もギフに従順に従い、僕となっている。そんな中、カゲロウは一人提案した。

 

「ギフ様。次はこの俺に任せてもらえますか?」

 

「カゲロウ……」

 

「あんな奴等、俺一人で十分だと思われます」

 

「あら?抜け駆けする気?」

 

ラブコフがカゲロウの行動を咎める中、ギフはカゲロウの提案に頷く。つまり、同意したのだ。

 

「良かろう。カゲロウ、やってみるが良い」

 

「はい。ギフ様」

 

そう言ってカゲロウが出ていく中、ラブコフは気に入らなさそうに苛立つ。

 

「調子に乗ってやられたら元も子も無いのにカゲロウ、連戦連勝だからって浮かれてない?」

 

「別に良いだろ、自分がやられなければよ」

 

バイスは変わってしまった。一輝と共に戦っていた頃と比べると冷酷な性格へと変わってしまっている。土壇場で一輝に信頼されずに、このようになってしまったバイス。そんな彼の心には消えない傷が残っているのだろう。

 

レジスタンス側の拠点では待機中の一輝の元に豪がやってきた。そして、一輝へと頭を下げる。

 

「五十嵐一輝。……済まなかった」

 

「え?俺は何もされて……」

 

「ああ。確かに、俺はお前には何もしていない。だが、俺はお前のおかげで救われた。それに、アギレラ様を……花さんを救ってくれた。俺はこの世界の一輝さんにこの言葉を言えてなかったんだ」

 

実際、豪はこの世界の一輝に救われた後、更生施設に入り、その間に花を救出。尚且つ一輝がバイスに食われたため、この事を本人には伝えられていなかった。

 

「そっか。……今ここにいるのは並行世界の俺だけど、それでもこの世界の俺にきっと届いているはずだ」

 

豪はその言葉に頷く。そんな中、街にカゲロウが現れたとの報告を二人は受ける。そして、今回は二人で向かう事になった。

 

その頃、街に出たカゲロウは自分達に抵抗するレジスタンスを探す。そして、それを見つけた。

 

「いたなぁ。俺達が潰すべき人間の拠点が」

 

カゲロウが手を振るとギフジュニアやギフテリアンが姿を現し、攻撃を開始。それと同時にカゲロウも変身する。

 

《バット!》

 

《Confirmed!》

 

《Eeny, meeny, miny, moe…Eeny, meeny, miny, moe…》

 

「変身」

 

《バーサスアップ!》

 

《Madness!Hopeless!Darkness!バット!仮面ライダーエビル!》

 

カゲロウがエビルとなるとエビルブレードを片手に拠点の制圧を開始。そして、報告を受けて向かっていた二人が到達する頃にはそれなりにやられてしまっており、レジスタンスは何とか持ち堪えている状況だった。

 

「やっと来たなぁ。ギフ様に反旗を翻すレジスタンス様」

 

「これ以上、お前達の好きにはさせない!」

 

「ここで俺達が止める」

 

「そうかよ。だが、悪魔がいなくてパワーダウンしているお兄様でどうにかできるのかなぁ」

 

「五十嵐一輝、ここは俺がアイツを倒す。お前は周りの人々を助けるんだ」

 

「ああ。行くぞ!」

 

《レックス!》

 

《ウルフ!》

 

《Deal……》

 

「「変身!」」

 

《バディアップ!》

 

《Decide up!》

 

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

《Rise.(昇る)Rage.(怒り) Requiem.(悲しみ)仮面ライダーフリオ!》

 

一輝と豪はそれぞれリバイとフリオに変身すると並び立つ。そして、フリオが前に出るとエビルと交戦。それと同時にリバイも雑魚敵を相手に戦闘を開始する。

 

《リバイスラッシャー!》

 

「はあっ!」

 

リバイがリバイスラッシャーを構えるとギフジュニアが向かってくる。そのままリバイは次々と迫り来る敵を蹴散らした。

 

「今回はこれで行く!」

 

《ジャッカル!》

 

《バディアップ!》

 

《テクニカル!リズミカル!クリティカル!ジャッカル!ノンストップでクリアしてやるぜ!》

 

リバイがジャッカルゲノムへと変わるとスピードを上げて突撃。バイスが変化したスケボーが無くともこの形態の素の速度はそれなりにある。そのため、あっという間に接近して切り裂いていった。

 

「一気に行くぜ!」

 

《ジャッカル!スタンピングフィニッシュ!》

 

リバイが高速で走り回るとギフジュニアを切るたびにスタンプの刻印がHITの文字と共に刻まれていく。そのままギフジュニア達は爆散。次はギフテリアンだ。

 

「お前達にはこれだ!」

 

《ブラキオ!》

 

《バディアップ!》

 

《最大!最長!最古で最強!ブラキオー!祝え!長き王の誕生を!》

 

リバイがブラキオゲノムとなるとリバイスラッシャーを捨てて徒手空拳に代わり、圧倒的パワーで殴り飛ばす。更に手が伸びるとそれを鞭のように振り回して薙ぎ払った。

 

「これでどうだ!」

 

更にリバイが思い切り地面を踏みつけるとそれによって発生した揺れがギフテリアンの動きを止める。すかさずリバイはオーインバスターを構えた。

 

《トリケラ!》

 

《スタンプバイ!必殺承認!》

 

《トリケラ!スタンピングストライク!》

 

リバイから放たれたトリケラのツノの形をした銃弾がギフテリアンを貫くとそのままギフテリアンをダメージで爆散させる事に。

 

そして、エビルとフリオの戦闘ではエビルの攻撃にフリオは苦戦。やはり、エビルの方が純粋な戦闘能力や経験が上だというのだろうか。

 

「どうした?俺を倒すんじゃ無かったのか!」

 

「ああそうだ。だからこそ、俺はもうこれ以上、退くつもりはない!」

 

フリオはエビルの攻撃を爪で受け太刀するとそのまま弾いてから腹へと拳をぶつける。エビルはそれを喰らって笑みを浮かべるとスタンプを取り出した。

 

「だったら大二を潰して手に入れたこの力で……お前を葬ってやる」

 

「ッ……今までは本気じゃ無かったのか」

 

「当たり前だろ。わざわざ出すまでも無かっただけさ」

 

《イーヴィルウィング!》

 

《Confirmed!》

 

《Wing to fly!Wing to fly!》

 

《ウィングアップ!》

 

《イーヴィルアップ!》

 

《Wrath!Wicked!Warning!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィル!イーヴィルエビル!》

 

エビルがイーヴィルエビルへの変わると先程とは比べものにならないスピードでフリオを蹴り飛ばす。

 

「ぐあっ!?」

 

「どうした?あ?俺に勝つんだろ?やってみろよ」

 

フリオは何とか止めるために奮起するが、状況は全く変わらない。それどころか悪くなる一方だ。

 

「クソッ……このままじゃ不味い。何か、何か手を考えないと」

 

「この姿はこんな事もできるんだぜ」

 

その瞬間、エビルは影の中を潜って移動。そのままフリオの背後から斬りつけると再度潜って反撃を回避。それだけに留まらず、また出てくると分身してフリオを痛ぶるように斬りつけた。

 

「うぐああっ!?」

 

「あははっ。お前らと俺は根本的に格が違うんだよ。俺を止めたかったらもっと必死になってみな」

 

「こっちはこれで本気なんだよ!」

 

《ウルフ!》

 

《Charge!》

 

《フリオフィニッシュ!》

 

フリオは高速で動くとそのまま爪による斬撃を喰らわせようとするが、全く当たらない。完全にエビルに見切られるとカウンターを受けて吹き飛ばされる。

 

「があっ!?」

 

更にカゲロウは笑みを浮かべると逆に翼部分を折り畳んで必殺技を発動させる。

 

《ウインドチャージ!フライングアップ!》

 

《ワーニングダークネスフィナーレ!》

 

その斬撃波がフリオへと迫り来る中、そこにリバイが割って入るとスタンプを取り出して強化変身する。

 

「させるか!」

 

《バリッドレックス!》

 

《バリバリ!バリバリィアップ!》

 

《My name is!仮面ライダー!リバ!バ!バ!バイ!リバイ!リバイ!リバ!バ!バ!バイ!リバイ!》

 

リバイがバリッドレックスになると氷の壁で攻撃の威力を殺して耐え切った。

 

「ほう。だがお兄様。ボルケーノかジャックリバイスにはならないのかなぁ?」

 

エビルはそう言って挑発。それを聞いてリバイは僅かに顔を曇らせる。今はバイスがいないため、二人が揃う事によってパワーバランスが安定して変身可能となるボルケーノレックス。バイスが一輝に入る事で変身するジャックリバイス。二人が一つになる事でなれるリバイスに二人の絆の結晶であるアルティメットリバイスには今は変身不能なのだ。

 

そのため、今はエビルへの有効となるフォームになれないのだ。そして彼はそれをわかってるからこそそう言って煽るのである。

 

「さぁ、お前らに勝ち目が無い事はわかっただろ。大人しく降参して……」

 

「まだだ!」

 

するとフリオが前に出るとリバイを見て話し始める。それは彼の罪への意識から来るものだった。

 

「俺は罪を多く犯してきた。一輝さんに助けられてから俺は後悔をして、全力で償うって決めたんだ。だからこそ、俺はお前を倒して皆を笑顔にする!」

 

するとフリオが新たなバイスタンプを取り出す。そこにはウルフの意匠が若干変化し、素体が青を基調としたカラーリングになっている。するとフリオはスタンプを起動してから朱肉部分に押印。

 

《フェンリル!》

 

《Deal……》

 

更にその状態で二回ベルトを横から押し込む。その瞬間、待機音が先程とは変化して激しいメタリックな物に変わる。

 

「これが、俺の新たな力だ!」

 

そう言ってフリオはスタンプを液晶部に押印するとそこにフェンリルの絵が出てきた。

 

《Smile up!》

 

その瞬間、フリオの体に地面から生えてきた鎖が幾つも巻き付くと彼自身を封印するかのように縛りつける。だが、その瞬間背後に満月が現れると光をバックに現れたフェンリルが後ろから突撃。フリオの中に入るとフリオが鎖を引きちぎった。それは、悲しみに囚われていた彼が喜びの感情を取り戻すかのように。そして、鎖が粉々に砕かれるとその姿を露わにする。

 

《勝利の叫び!響く雄叫び!笑顔の喜び!仮面ライダーフリオ!》

 

その姿は片腕だけだった爪が両腕に変化。更に両肩にはフェンリルの顔が存在し、胸には隆々とした筋肉のような物が装甲となり、下半身は狼のようなしなやかな雰囲気で全体的に毛皮のような装甲となっていた。ただ、カラーリングは銀に青という毛皮にしてはあまり見かけないような色合いとなっていた。更に両脚にも爪が存在し、頭部はフェンリルが頭に噛み付いたかのようで狼の上顎がマスクへ。下顎がクラッシャーとして変化。複眼はフェンリルの目の部分であり、頭部には一本のツノもある。

 

こうして、フリオは新たなる形態。仮面ライダービーストフリオとなるのであった。




また次回もお楽しみに。
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