仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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バジリスクの恐怖 裏切り者の叛逆

アギレラのパワーアップ。それを見たラブコフは一気に警戒心を強める。そんな中、アギレラはゆっくりと歩きながら接近。その手には蛇のようにうねった見た目をした蛇行剣を握っている。

 

「姿を変えたって何も変わらないわ!」

 

ラブコフが蹴りを繰り出そうとした瞬間。突如としてラブコフの体が硬直。動きが一瞬止まった。

 

「はあっ!」

 

その隙を逃す事なく攻撃を当てるアギレラ。そして、何故か止まった自分の動きにラブコフは混乱する。

 

「何よ今の……私の動きが止まるなんて……」

 

ラブコフはもう一度攻撃しようとするが、アギレラを見た瞬間また動きが一瞬止まった。

 

「ッ!?」

 

そこに的確にカウンターを決めるアギレラ。リバイはラブコフを圧倒するアギレラを見て目を見開いていた。

 

「強い……でも何で……」

 

するとリバイの持つガンデフォンが鳴り響くとそこから狩崎の声が聞こえてきた。

 

『それはバジリスクの力だね』

 

「へ?」

 

『バジリスクは蛇の王とも言うべき存在。その目を見た者は人を殺すとも、その体を石化させるとも言われている。ラブコフは攻撃の瞬間は必ずアギレラを見ないといけないからね。だから攻撃の瞬間に体がバジリスクの力を持つアギレラと目が合って硬直を起こすのさ』

 

とにかく、今のラブコフを相手に圧倒的に有利な状況となったアギレラ。しかし、これだけの強い能力を持ったために彼女自身にリスクが無いわけではなかった。

 

「ッ!?」

 

するとアギレラの体が突如として悲鳴を上げる。アギレラは顔を歪ませると息を荒げた。

 

「これは……」

 

「アギレラ!」

 

「まさか、バジリスクの毒が私を侵食してるの?」

 

バジリスクの毒は猛毒。変身の際にアギレラはそれを身に纏ってしまっている。アギレラは更なる力の代償として自らの体を傷つけてしまっていたのだ。

 

「これは、早く決着を付けないとヤバそうね」

 

ラブコフはアギレラが止まったためにその隙を突こうとするが、アギレラは何とか立つと剣で一瞬止まったラブコフを斬りつける。

 

「馬鹿な……このアタイがこんな所で負けるなんて……有り得ないコブ!」

 

ラブコフは体に力を込めるとオーラを纏い、アギレラへと拳を繰り出す。その一撃はアギレラの持つ硬直を無理矢理振り払い、そのままぶつけられそうになる。しかし、アギレラはそれを剣で受け止めるとそのまま受け流してカウンターの一撃をぶつけた。

 

「がっ!?」

 

「私とさくらの絆の力で……ラブコフ!歪んだあなたを倒す!」

 

アギレラは更に剣を振るうとそれが伸びて蛇腹剣へと変化。そのままラブコフの腕を絞めると引っ張ってからラブコフへと拳を叩き込む。

 

「コブゥ!?」

 

「まだまだ!」

 

追い討ちとばかりにアギレラが蛇腹剣にエネルギーを流し込むとラブコフにまでそれは流れていき、ラブコフは火花と共にダメージを受けた。

 

ラブコフはそれでもまだ耐えているのか、何とかオーラを纏って蛇腹剣を払い除ける。

 

しかし、その瞬間にはアギレラが蛇腹剣を鞭のように振るって追撃。ラブコフはダメージと共に後ろに下がった。

 

「アタイはもう弱くなんかないコブ!さくらを喰らってそれを証明したのに……。もう守られる存在なんかじゃないのよ!」

 

ラブコフがなかなかアギレラを倒せない事に怒り狂うとその姿を巨大なコブラへと変化させていく。そのままアギレラを体を巻きつかせて締め潰そうとする。しかし、アギレラを締め付けようとした瞬間。突如として体が勝手に止まってしまう。そして、金縛りに遭ったかのように動けなくなった。

 

「嘘……どうして。どうしてなの!」

 

「あんたは何も変わってない!……さくらの悪魔として守られていたあの時から……。姿は成長しても、心は何も変わってないのよ!」

 

アギレラはかつてさくらと敵対し、戦っていた時。ラブコフがさくらに守ってもらっていた事を思い出す。

 

「そうやって強がって……それはさくらの弱い心そのものよ。そうやっていつまでも過去のあなたから変わらないのなら……ここで私があなたを終わらせる!」

 

ラブコフは煩いと言わんばかりに何とか体を動かすと尻尾を叩きつけようとする。それでも攻撃が当たる直前。体がまた硬直して動かなくなってしまう。

 

「何でよ!アタイが、このアタイが怯えてるなんて……そんなのあり得ないわ!」

 

アギレラはその間にベルトに装填したスタンプを起こすとそれを倒す。するとアギレラの持つ蛇行剣がエネルギーを纏って巨大化。そのままそれを振り下ろした。

 

《バジリスク!スタンピングブレイキング!》

 

その一撃がラブコフを両断するとラブコフは元の人型に戻ってしまう。そして、そのままアギレラはスタンプを起こすとスイッチを押しつつ倒す。

 

《必殺承認!》

 

そのままアギレラは手にした剣を投げ捨てると跳び上がり、そのままライダーキックの体勢に入った。

 

《バジリスク!スタンピングデストロイヤー!》

 

「はぁあっ!」

 

その一撃はバジリスクの頭部を模したエネルギーを纏ったキックとなり、ラブコフに直撃。そのままラブコフにエネルギーが流し込まれると彼女の体は火花を散らす。そして、そのまま爆散する事になった。

 

「がぁああっ!」

 

アギレラは着地すると体に火花が散り、変身解除。アギレラはかなり疲れ切った様子で倒れ込む。それをリバイが支えた。

 

「花!大丈夫か?」

 

「このくらい平気よ。それよりもラブコフは……」

 

するとそこにはボロボロになりながらも未だに耐えていたラブコフがおり、二人を睨んでいる。

 

「まだよ……このアタイがこんな所で終わるはずがない!」

 

「しぶといわね」

 

「ああ、ここからは俺が……」

 

その瞬間、またラブコフの体をエネルギービームが貫くとラブコフはそのままその場に膝を付く。

 

「「!!」」

 

そこに現れたのはギフであった。どうやらギフは負けたラブコフも見限ったようである。

 

「どうして……ギフ様」

 

「ラブコフ。お前は負けた。カゲロウと同じだ。お前も私の糧になってもらう」

 

「嫌よ、やっと弱くないって証明できるのに……アタイは、アタイは……」

 

しかし、ギフの決定は絶対だ。それにラブコフの体はギフからの不意打ちを受けて粒子になっていく。そして、そのままラブコフは消滅するとギフの中へと取り込まれるのであった。

 

「ギフ……」

 

「五十嵐一輝よ。お前の家族の悪魔達は全く使い物にならないな。まぁ、私の遺伝子を継いでるとは言ってもこの程度ということか」

 

「何だと!?俺の家族を馬鹿にするな!」

 

「家族?こちらの世界のお前達は悪魔を制御し切れなかった。その結果がこの有様だ」

 

ギフがそう言う中、リバイの持つガンデフォンに連絡が入る。それに出ると突如としてガンデフォン越しに轟音が鳴り響いた。

 

「ッ!?狩崎さん!?」

 

『ちょっとヤバいねぇ。今、こちらの拠点が襲撃されている』

 

「誰にですか!?まさか、バイスが……」

 

 

『いや……それは違う』

 

「だとしたら誰が……」

 

一輝が慌てる中、ガンデフォンが切れてしまった。そして、ギフはリバイへと告げる。

 

「どうやら私の一番の部下がお前達に反旗を翻したようだ」

 

「何!?……ギフ、一番の部下……まさか!?」

 

「その通りだ。お前達に彼を止める事はできない」

 

そう言ってギフは去っていく。ひとまずリバイは変身解除すると花を休ませる事にした。

 

その頃、レジスタンスの拠点では一人の怪人がレジスタンスの拠点内で破壊工作を続けていた。

 

「この時を待っていた……ようやく。私とギフ様の願いが叶う時だ」

 

「やはりあなたでしたか。まぁ、元々あなたがこちらの陣営に入ったのはこれが目的だったのだとは思いましたが」

 

真が暴れる怪人の前に現れるとその怪人へと話しかける。そして、彼はその怪人の正体を言った。

 

「お前か。やはり頭の切れる君なら気づくと思ったよ。初芝君」

 

「あなたこそ正体を現したらどうですか?赤石長官」

 

するとその怪人……ギフデモスは姿を人間の物に変える。それは紛れもない赤石長官であった。

 

「何故ギフ様の宿主であるあなたが元フェニックス側の方についたのかと前々から思っていましてね。大方予想通りではありましたが……」

 

「そういう君こそ毒気を抜かれたんじゃないのかな?前まで世界を手中に収めるために色々とやってきたではないか」

 

「ええ。デッドマンになれなくなったからといって今更罪を償う気はありませんし、私によって犠牲になった人々を惜しむ事もしません」

 

真はデッドマンズから抜けてフェニックス側に入ったとはいってもあくまで自分のために行動するスタンスは変えていないようだ。

 

「ならばもう一度ギフ様に仕えるつもりはないか?君の才能は目を見張る物がある。君ならばギフ様も気に入るだろう」

 

「……ふふっ。確かにそれは面白そうですねぇ。……ただ、それはお断りしますよ」

 

真は赤石からの提案を跳ねつけた。赤石は一応真にその理由を聞く事に。

 

「理由を聞いても?」

 

「なぁに。単純な理由ですよ。私はギフ様やあなたの下につき、下僕となるのは御免だと言いたいんです。それに、私は既に完成された人間。今更あなた方と行動を共にした所で伸び代がありませんし」

 

真はそう言うとベルトを取り出す。それを見た赤石も体に力を入れるとその姿をギフデモスへと変えていく。

 

「残念だよ、初芝君……いや、オルテカ」

 

「ふっ。まぁ、私もここでの生活が悪いとは思っていませんし。それに、私も私でやりたい事がある。だから、あなたには退場してもらいましょう」

 

真がベルトを装着した上でスタンプを起動しつつベルトに押印。そのままイカ墨を纏っていく。

 

《ダイオウイカ!》

 

《Deal……》

 

「変身」

 

《Decide up!》

 

《Rise.(昇る)Rage.(怒り) Requiem.(悲しみ)仮面ライダーオルテカ!》

 

そして真の姿が仮面ライダーオルテカへと変化するとそのままギフデモスとの戦闘を開始する。

 

場面は戻り、一輝と花の方は変身の反動で疲れ切った花を休ませる一輝。彼女は一輝へとある事を言う。

 

「何をボーッとしてるのよ。早く拠点に行きなさいよ」

 

「でも、花が……」

 

「私の事は良いわ。このくらい少し休めば平気よ。今は少しでも戦力を拠点に戻すべき。足手纏いな私は置いて行って」

 

一輝は花の方を向くと体がかなりのダメージを受けているのか動くのも苦しそうな花。それを置いていく事を一輝にはできなかった。

 

「花。お前を今一人にしたら……」

 

「私を誰だと思ってるのよ……。これでも元は悪の女王よ。このくらいの痛みに耐えるなんてわけないわ。だから……」

 

するとそこに一人の影が現れる。それを見て一輝が目を見開いた。そこには赤い目をしたバイスがいたのである。一輝がベルトを取り出す中、彼はバイスの様子がおかしい事に気がつく。

 

「バイス……お前」

 

「ふん。並行世界の一輝でも同じか。俺様の相棒はお節介なようだぜ」

 

そこにあったのは悪意が強くなって暴走したバイスでは無く……一輝が元の世界で知っているような優しい彼そのものであった。




今回でリバイスIFが通算200話目になりました。実は何か記念話を書くのも考えましたが、流石にここで入れるのは中途半端だったのでやめました。これからもリバイスIFは続くので楽しみにしてもらえると幸いです。また次回もお楽しみに。
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