仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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高田の計画 アジトへの突入

真ことオルテカがブルーバードのメンバーを叩きのめしてから少し時間が経って彼がアジトへと戻ってきた。

 

「ただ今戻りましたよ。高田さん」

 

「良くやったオルテカ。君ならやってくれると思ったよ」

 

高田は上から目線で真へと話しかけると真はそんな高田へと笑みを浮かべる。そんな中、高田は真へと問いかけた。

 

「そういえばオルテカ。肝心の狩崎はどうした?」

 

「彼ならこの施設の牢に閉じ込めておきましたよ。もし心配なら一緒に観に行きましょうかね?」

 

「そうだな」

 

それから二人が移動すると狩崎は気絶したようにグッタリした状態で牢の中にある柱に磔状態で拘束されている。

 

「ククク……どうやらちゃんと捕えたようだなぁ。まだ今は気絶しているようだが、後でしっかりとコイツの父親から俺が受けた屈辱を何倍にもして返してやる」

 

そう言って高田は笑みを浮かべた。そんな中、真は高田から感じる異質な気配を見て問いかける。

 

「……先程から気になっていましたが、あなたから感じるその悪魔のような気配は何でしょうか?」

 

「これかぁ。明日辺りに順を追って説明してやるよ。今日はお前も疲れただろう。部屋をやるから休んでろ」

 

そう言って高田は真を誘導すると牢屋のある部屋から出て行き、彼を部屋へと案内。そのまま二人は移動を始める。すると真は部屋から出る際に右手を壁に置くと何かの小さな液体が壁へと移動。それが近くで牢屋を護衛していた二体のメタルロイドへと入り込むとメタルロイドは目を光らせる。しかし、高田は真との話で夢中のためにその変化に気づくことは無かった。

 

その頃、ブルーバード側ではヒロミ達がブルーバードの本部に戻って話し合いをしていた。

 

「まさか相手にオルテカがいるなんて……」

 

「だが、考えてみれば不自然では無い。一輝がオルテカの世界に行けたのが高田の細工による物なら逆も当然可能だろう」

 

つまり、今回は高田の手によって援軍としてオルテカこと真が呼ばれたのだろう。

 

するとそこに朱美が入ってくると後ろに一輝、さくら、光も連れてきていた。

 

「メディカルチェックの結果が出たわ。一輝君とさくらちゃん、二人共大丈夫。もう戦闘をしても問題は無いわよ」

 

「俺が前にちゃんとアイツを更生させなかったのにも原因はあります。俺も力になりますよ」

 

「私も借りがあるし。あんな奴、絶対倒す!」

 

「ラブラブ〜。絶対倒すで、おらー!」

 

二人に加えてラブコフもかなりやる気だ。更に朱美は光についても話した。

 

「光君も一応戦闘は大丈夫。ただし、体に多大な負担がかかる前の姿とゲノミクスは禁止。やったら本当にどうなるかわからないからね」

 

「わかりました。でも、ゲノミクス無しでも僕は戦いますよ」

 

朱美は伝える事を終えたのか、そのまま彼女の本来いるべき診療場所へと戻っていく。そんな彼女と入れ替わるように先に撤退していた元太も入ってきた。

 

「俺も戦う」

 

「元太さん……」

 

「さっきも言ったが、これは俺の過去に関わる事件だ。だからこそ俺の手で解決したい」

 

その言葉に一輝達五十嵐家の三人は一度反対するものの、彼の強い意志は変わらず。そのためにこの場にいる全員で高田のいるアジトへの突入を考えた。

 

「とは言うが……アイツのいる施設の場所がわからないのと、あっても入れなければなぁ」

 

カゲロウはそう言うと一同もそこが問題だと考える。そもそも以前牛島勝のいたアジトがわかったのは勝自身が自らアジトへと光を誘い出したのが原因のため、高田はわざわざ意味も無く自分のいる場所を明かすなどとそんな事をするとは思えない。

 

「クローンライダーの反応は追えないんですか?確か狩崎さんはクローンライダーの部隊を編成するためと言ってクローンライダーの理論の中にブルーバードのレーダーに映るようにしたと言ってたはず」

 

「そうしたいんだが、やはり高田もそこは警戒していたらしい。こちらのレーダーに対する妨害工作がされている。アイツもその辺は抜かり無いんだろう」

 

そんな風に話しているとそこに一人の人間が入ってきた。それを見た一同は目を見開く。

 

「なっ!?」

 

「どうして……」

 

翌日。場面は戻って高田のアジト。彼は真を客間と呼べる部屋に案内すると彼は真と向き合って座った。そして、高田は自分の身の上の話を始めた。何故自分が狩崎真澄を恨んでいるのか、そして彼がノアから左遷された後にどんな事があったのかを。

 

「……なるほどねぇ。確かに狩崎真澄を恨むのも当然の話だ」

 

「俺は絶対にあの男を許すつもりはない。……俺の準備に時間がかかったせいで奴自身は亡くなった……が、まだ俺は復讐を止めるつもりはない。真澄の代わりにアイツの息子を……ジョージ狩崎をじっくりと苦しませながら殺してやる」

 

そう言う高田に真は共感の意を示しつつ彼を持ち上げるように誘導した。真としては高田を利用する気満々なので今は彼のご機嫌を取るべきだろうと思っているのだ。

 

「ふふっ。確かに私も狩崎真澄の息子。ジョージ・狩崎にはうんざりしていた所ですよ。私の世界でもこの私を差し置いてやりたい放題ですしね」

 

「それで、君が先程気になっていた俺の体についてだ」

 

そう言って高田の胸部に青い瞳の付いた小さな丸い目が光り輝く。それは紛れも無いギフの瞳であった。

 

「ほう。それはギフの瞳……」

 

「ああ。狩崎の息子が研究室に置いているのを見つけてね。これを我が体へと埋め込んだ」

 

高田は狩崎の助手としてブルーバードに入った際に計画を実行しようとするが、その前に狩崎が保管していたこのギフの瞳を見つける。恐らく、以前アヅマの一件があった際に二台目のキメラドライバーに埋め込まれていた分の瞳をジュウガドライバーへとアップデートする際に不要と考えて取り外した物だろう。

 

高田は瞳を体に入れた事で更なる力と叡智を手に入れた。そのため、計画を大きく変更。実行のタイミングを少し後ろ倒しにする代わりに最大の障害となり得るギフを倒した際の最大の功労者である五十嵐一輝を並行世界へと送り込ませた。もしこのまま一輝が向こうの世界で死ぬ事になれば高田はライダーを一人始末した事になるが、それは失敗。一輝は並行世界から戻ってきた。

 

「だが、この時俺は知った。人間が並行世界への移動が可能だという事を。だからこそ並行世界にいたお前に目を付けた。五十嵐一輝からの報告を聞くにお前はまだこちらに味方する可能性が高かったからなぁ」

 

高田はその後、並行世界の報告を一輝がしたその帰りに勝と謀って一輝を誘拐。その時はダークリバイによる不意打ちだったために一輝を連れ帰る事に成功した高田達。そのまま一輝から盗んだ彼のキーで研究室へと侵入。計画に必要な物……つまり、新作のバイスタンプやクローンライダーシステムの理論。加えてコロナレックスバイスタンプのデータを奪った。

 

狩崎はギフの瞳がこの時に奪われたような趣旨の話をしていたが、実際はもっと早く取られていた事になる。

 

「そして、勝を使って人々から抜き取った悪魔をこの施設へと転送。その代わりに奴へとコロナレックスバイスタンプを渡して光との決戦を面白くさせてやった」

 

だが、勝は改心しようとしたために高田は仕方なく彼を抹殺。勝がコロナレックスバイスタンプを持ったまま自分に敵対するという展開を避けたのだ。コロナレックスバイスタンプはダークリバイ用にプログラミングしたので普通のリバイじゃ使えないようになっていた。そのため、安心した高田は自分の計画を再開。

 

「クローンライダーシステムの実用化のための解析は一番苦労したが……ギフの瞳の力のおかげで無理矢理培養した悪魔へとシステムを固着させられた」

 

要するに、高田が生み出したクローンライダーはシステムを理論通り作ったのでは無く、半ば強引な力技で完成した物だったらしい。だからこそあの時力を100%使えなかったのと、途中で機能停止しかけたらしい。

 

「敵の援軍が続々と来た時は心配だったが、お前のおかげで難を乗り切れた」

 

「どうやら私はあなたの計画のために多大な功績を残せているようで光栄ですよ」

 

高田は上機嫌に笑う。真もそんな彼に合わせて笑みを浮かべる。そんな時だった。突如として轟音と共に異変が起きた。

 

「ッ!?何が起きた!?」

 

すると侵入者が入ったという事を示すサイレンが鳴り響く。高田と真はこの異変に驚くと二人で管理室へと移動すると監視カメラを見た。そこにあったのは自身のアジトへと侵入する一輝達ブルーバードの面々である。

 

「馬鹿な……何故ここがわかった!?」

 

高田は自分が基地の場所をブルーバードへと流した覚えが無いのに困惑する。すると真は冷静にカメラの録画を見返すとそこには二体のメタルロイドが時間に合わせて内側からこの施設の扉を解放させ、その後すぐにさくらや光達によって粉砕されたのが映っていた。

 

「私の基地を守るはずのメタルロイドが何故……まさか、オルテカ。お前では……?」

 

「おやおや。心外な事を言いますねぇ。私は何もしていませんよ?……と言ってもあなたは信用しなさそうですし、敵の迎撃ぐらいは手伝いますよ」

 

高田はすぐにクローンライダーシステムを起動させると手当たり次第に次々と完成しているライダー達を悪魔に上書きして出していった。そして、それに合わせるように真も部屋を出ていく事になる。

 

その頃、高田のアジトに入った一輝達は手分けをすると部屋を奥へと進んでいく。途中でメタルロイドが一輝達を妨害しようとするが、何故か全てのメタルロイドが動きが鈍っていた。そのため、一輝達は変身せずとも圧倒。そのまま次々と奥へと進んでいく。

 

メンバーは一輝と大二、ヒロミと元太、光とさくらの三チームだ。するとそれぞれのチームの前に進行を妨害するようにダークライダー達が姿を現した。一輝、大二の前に出てきたのはパンチホッパーとキックホッパーである。

 

「やっぱり阻止しに来るよな……」

 

「おいおい、お兄様。ビビってんのかよ?」

 

「な訳あるか。一気に行くぞ。カゲロウ!」

 

「おうよ」

 

一輝と大二が入れ替わったカゲロウはスタンプを取り出すとそれぞれベルトへと押印して変身するためのポーズを取る。

 

《コロナレックス!》

 

《イーヴィルウィング!》

 

《ボルケーノ!》

 

《Confirmed!》

 

《コンバイン!》

 

カゲロウがイーヴィルウィングを使う中、一輝はコロナレックスバイスタンプへとボルケーノバイスタンプを合体させて使った。

 

《ウィングアップ!》

 

「「変身!」」

 

《バーストアップ!》

 

《イーヴィルアップ!》

 

《オニアツーイ!バリヤバーイ!ゴンスゴーイ!パネェツヨイ!リバイス!We are!リバイス!》

 

《イーヴィルエビル!》

 

するとカゲロウはイーヴィルエビルへと変身。それと同時に一輝の方は単体でボルケーノレックスへと変身。本来ならバイスがバリッドレックスになれないと変身不能だが、コロナレックスバイスタンプによるパワーの制御があるのか単独での変身を可能にしていた。恐らく、コロナレックスが開発された目的はこちらがメインになるだろう。

 

そのままニ対ニが始まる中、別の部屋ではさくら達もそれぞれ交戦を開始。そして、そのどの部屋にも当てはまらない部屋では真ととある人物が対面していた。

 

「……やっと来ましたか。ジョージ・狩崎」

 

「オルテカ。……あの時のお前は私を助けた。何のつもりか教えてもらおうか」

 

真が対面していたのは彼にここへと連れ去られたはずのジョージ・狩崎であった。狩崎からの問いに真は笑みを浮かべる事になる。




また次回もお楽しみに。
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