仮面ライダー達が高田と対面した頃、キックホッパーとパンチホッパーのコンビと対決するリバイとエビル。戦闘力の面に於いては勿論リバイ達の方が上だろう。だが、この二人は仮面ライダーカブトのライダーになるのでクロックアップが使えてしまう。
《クロックアップ!》
二人が超高速の世界に入るとリバイ、エビルのコンビを翻弄していったのだ。
「おいおい。見えないスピードなんて反則だろーがよ」
エビルはそう言いつつも相手の攻撃をここまでの戦闘経験であしらっていく。
「はあっ!」
リバイも高速の相手から攻撃こそ貰うが、防御力で受け切った上でカウンターを決めていた。
こうなると二人は大きく不利だ。全力が使えない上で得意技のクロックアップも通じないとなると単純なスペックの差が響いてくる。
要するにリバイの方は一方的なダメージこそ受けても致命傷にはなり得ない。するとクロックアップの時間の限界が来て元のスピードに戻ってしまった。
《クロックオーバー!》
「良し、止まった!」
《リバイスラッシャー!》
リバイが手にリバイスラッシャーを出すとクロックオーバーによって姿を視認できるようになったキックホッパーへと斬撃を繰り出す。キックホッパーも応戦するが、やはりパワーでは圧倒的にボルケーノレックスとなったリバイが有利だ。
《コモドドラゴン!》
《スタンプバイ!》
すると刀身に炎が纏われ、リバイが構えを取る。更にエビルの方もパンチホッパーを圧倒して地面を転がらせるとバックルにエビルブレードを合体させて技を使った。
《ウィンドチャージ!フライングアップ!》
それを見たキックホッパー、パンチホッパーも必殺技を使うためにベルトを操作する。
《ライダージャンプ!》
四人は一斉に飛び出すとキックホッパー、パンチホッパーは跳び上がり、エビルは翼を展開して飛翔。リバイも突撃していく。
《ライダーキック!》
《ワーニングダークネスフィナーレ!》
まずはエビルとキックホッパーのキック対決だが、エビルの方が上回るとそのままキックホッパーは押し切られて壁に激突。火花を散らしながら爆散する事になる。
《ライダーパンチ!》
「はあっ!」
《リバイバイスラッシュ!》
パンチホッパーから繰り出されるライダーパンチに対してはリバイがその一撃を紙一重で回避しながらリバイスラッシャーをガラ空きとなった腹へと命中させ、そのまますれ違い様に斬るとパンチホッパーは耐えられずに爆散。
リバイとライブが同時に敵を撃破して目の前が空いたので二人は頷くと奥の方へと走り始める。
同時刻。高田と向かい合うジャンヌ達。クローンライダーが次々とやられて窮地に陥っているはずの高田は未だに余裕そうな顔つきであった。
「やはり現行のライダー相手に未完成なクローンライダーシステムでは通じないか。……狩崎も使えないシステムを作ってくれたもんだ」
高田はそう言ってシステムを設計した狩崎への毒を吐くが、彼自身はまだまだ余裕そうな雰囲気である。
「お前ももう終わりだ」
「終わり?この私が?……馬鹿を言うなよ。まだ何も終わってなんか無い。この私にはまだこの力がある!」
その瞬間、高田の胸から取り込まれているギフの瞳が映し出されるとそのままその体が変化を開始していく。体つきはそこまで変化は無かったものの、上半身は主に銅色をメインに青を差し色としたカラーリングへと変わると丸みを帯びた肩部。右腕には瞳のようなパーツが付いたグローブを装着していた。下半身の方は上半身とは違って黒がメインカラーで銅色や青が差し色となっていた。胸部には人間の肋骨のような黒い骨のような造形がある。頭部は大口を開けた人間が瞳へと噛み付くような形になっていた。上顎が額、下顎がクラッシャーの役割を果たしており、顔は一つ目の怪物を表している。
「あれは……」
「私の名はホモ・ギフテクス。ギフの瞳を取り込む事で私に目覚めた力だよ」
「そんな風になったって無駄よ!私達には勝てないわ!」
「ラブ!ギッタギタにするコブ!」
ラブコフもジャンヌに便乗するようにそう言う。すると高田改め、ホモギフテクスは早速余裕そうに両腕を広げた。
「行くぞ!」
デモンズの合図と共にジャンヌ、デモンズ、オーバーデモンズ、デストリームが一斉に攻撃を開始する。
《クジャク!リバティアップ!》
《Dominate up!》
《クロサイ!ネオバースト!》
ジャンヌがラブコフを鉄扇に。デストリームが右腕にサイの角を模した手甲を武装するとジャンヌが火炎弾を。デモンズが蜘蛛の糸を射出。それは先に糸が絡み付いてから火炎弾がぶつかる事で引火。ホモギフテクスは炎に包まれる。
「ふふっ……」
ホモギフテクスが笑みを浮かべる中、更にそこにオーバーデモンズとデストリームが同時に拳を叩きつけるとアッサリとホモギフテクスの装甲にはダメージが入り、彼は後ろへと倒れ込む。
「何よ、あれだけ偉そうにしておいて大した事無いじゃない!」
「いや……待て!!」
ジャンヌが余裕そうにそう言うとデストリームが何かに気がついて距離を取る。それに倣ってオーバーデモンズも下がると先程ダメージを受けたはずのホモギフテクスは簡単に起き上がった。次の瞬間体もすぐに再生。全回復してしまった。
「なっ!?ダメージが……消えた」
「そう。これがこの私の能力。ギフの力である再生能力を得たこの私を倒せる者などいない!ギフの瞳……万歳!」
そのままホモギフテクスが四人へと突撃する。それを受けてオーバーデモンズがパンチを繰り出すとそれは腹に命中。しかし、ホモギフテクスは一瞬のけぞった直後に体を再生。
「痛くも痒くも無いなぁ」
ホモギフテクスへと攻撃が入った際に確かに体へのダメージは入っているはずなのだ。その証拠にホモギフテクスの装甲が僅かにヒビが入るなり砕けるなりしている。
「くっ。コイツ、再生能力が強すぎる……」
「だが、何故だ?体は見るからにダメージを受けてるのに痛みさえ無いなんて……」
以前ギフと戦った際はギフへと全くダメージが入らなかった時があったものの、その時は彼の体には傷一つ無かった。そのため、ホモギフテクスは本来ならダメージを受けていそうな感じなのだ。だが、今の彼にはまるでそれが無い。
「何か仕掛けがありそうだな」
「でも、コイツを放っておくのは……」
その瞬間、ホモギフテクスが手を翳すと衝撃波が発生。ライダー達を吹き飛ばすとオーバーデモンズを変身解除させてしまう。
「ぐうっ!?」
「光さん!」
オーバーデモンズは元々光が病み上がりだった事もあって本調子では無く、尚且つ先程までのクローンライダーとの戦闘での消耗により限界が来てしまった。
「もう一人脱落かぁ。早過ぎるなぁ!」
そのままホモギフテクスがエネルギー弾を放つとデモンズがそれを食い止めるために蜘蛛の巣を展開。爆発すると攻撃そのものは止められるが、直後にホモギフテクスが目にも止まらないスピードで接近。右手をデモンズの腹に置くと瞳が発光してデモンズへと衝撃波を至近距離からぶつけた。
「うわああっ!!」
デモンズがその威力で壁に叩きつけられるとこちらも変身解除。あっという間に二人を倒された仮面ライダー側も黙っていない。デストリームが入れ替わるように出るとスタンプをベルトに押印して技を使う。
《ヘラクレス!》
《Charge!》
《デストリームフィニッシュ!》
デストリームが走り込むと右脚にヘラクレスの脚が集約。ライダーキックを放つ。その威力はそれまでの比では無く、ホモギフテクスへと突き刺さると彼を後ろへと吹き飛ばしつつ爆発。だが、それでも彼は少しずつ傷を回復させていくと約十秒かけて完全に戻った。
「やはりダメか……」
「でも、今ので何となくわかったわ。アイツの再生を上回る力で押し切れば倒せる!」
「ふん。それはどうかな!」
その瞬間、ホモギフテクスは手を翳すと変身解除して無防備なヒロミをターゲットにするとエネルギービームを放つ。
「ッ!」
デストリームはそれを見て高速移動するとそれを背中で受け止める。だが、デストリームの変身時にかかる負荷と今のダメージでデストリームも変身解除してしまった。
「元太さん……」
「どうしたぁ?お前らの力ってのはそんな物かよ」
ホモギフテクスがあまりの余裕さに高笑いまでする始末だ。ライダー側は確実に消耗している。するとホモギフテクスは手にタブレットを持つと笑みを浮かべた。
「最早私が直接手を下す必要も無いなぁ。コイツらの更なる強化のためのデータ収集をしてやるか」
そう言ってホモギフテクスはまたクローンライダーを呼び出そうとする。だが、その瞬間いきなり銃弾が掠めるとホモギフテクスは手にしたタブレットを落とす。
「……まだいたのか。ブルーバードの雑魚仮面ライダー」
そこにいたのはボルケーノレックスのリバイとエビリティライブになったライブだ。二人もようやくここに到達したのである。
「これ以上お前の好きにはさせない!」
「この前の借りを返してやんよ、ラスボス」
「白黒……付けてやる!」
《ハイパーリベラルアップ!》
そして、ジャンヌもそれに合わせてキングコブラバイスタンプを使ってインビンシブルジャンヌへと強化変身。リバイ達の横に並ぶ。
「三人揃った私達は無敵よ。アンタを倒す!」
「せや!」
「ククッ。ギフの恵みを受けた化け物家族勢揃いかぁ。だが、幾らお前達が束になった所で私に勝つのは不可能だ」
「やってみなくちゃわからないでしょ!」
そのままホモギフテクスと三兄妹の戦いが始まろうとした瞬間。そこに壁を突き破ると仮面ライダーオルテカ、ダイオウイカゲノムが現れる。
「お前は……」
「オルテカ……」
「やっと来たか。お前、今までどこで油を売っていた!」
ホモギフテクスがそう言って怒りを露わにする中、仮面ライダーとなった真は五十嵐三兄妹の前に立ちはだかる。
「すみませんねぇ。ちょっと色々あって手こずりましたよ」
それを聞いてホモギフテクスはオルテカがブルーバードの兵士達を倒していたのだと解釈。彼へと声をかけた。
「ふん。おい、オルテカ。そこにいる邪魔者達を葬れ」
そう言ってオルテカへと命令するホモギフテクス。その言葉に対してオルテカは仮面の下で笑みを浮かべると目の前にいる五十嵐三兄妹と対峙するのであった。
また次回もお楽しみに。