ギーツ達ライダーの大混戦が未だに続く中、シーカーによる破滅の門の建設が進んでいく。
「このままじゃ、アイツが止められない!」
「でも、まだ敵のライダーの数が減ってませんよ!」
リバイとハームがどうするべきか頭を悩ませる中、リバイと鍔迫り合いをしていたエグゼイドとゲンムが後ろから銃弾と斬撃波を受けて怯んだ。
「!?」
「はぁっ!」
《バーサスアップ!仮面ライダーライブ!》
《NINJA!》
「大二!」
「ここは俺達に任せて!」
「俺達がコイツらを食い止める!」
そこに現れたのはリタイアして消えたはずのライブ、タイクーンである。援軍はそれだけでは無い。
《リベラルアップ!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!クジャク!》
《BEAT!》
《仮面ライダーオーバーデモンズ!》
「私達も忘れないでよね!」
「さっきの借り、返させてもらうわ!」
「僕も全力を尽くします!」
今度は電王やダブルへとすれ違い様に斬撃を決めたジャンヌとナーゴ。更にオーバーデモンズも王蛇へと拳を叩き込んで吹き飛ばす。
「ああ……。これは楽しませてくれそうな奴等が来たな」
《ZOMBIE!》
《仮面ライダーデストリーム!》
加えてバッファがウィザードを、デストリームがリュウガへと攻撃して駆けつける。
「貴様等……」
「ふん。仮面ライダーは俺が纏めてぶっ潰す」
「待たせたな!」
「元太さん!」
「お前ら生きてたのか!」
「まさか……」
「皆、どうしてここに?」
「俺達のゲームマスターが蘇らせてくれたみたい」
すると敵のライダー達がやられた分をやり返そうとしてくるが、敵のライダー達の足元にいきなり蜘蛛の巣が展開されるとライダー達はその動きを一時的に止めた。
《(仮面)rider Demons!》
そこに先程まで存在したジャマーエリアが原因でこのエリアに入ることができていなかったヒロミが変身したデモンズも到着。
「済まない、赤黒い壁に阻まれて参加が遅れた。ここからは俺も加勢する」
「ヒロミさん」
「それと、狩崎だがさっきまで敵のゲームマスターに操られてゲームの解説をしていたらしい。今さっきブルーバードの本部に戻ってあのスタンプを回収して出てくるそうだ」
「ひとまず、狩崎って奴が揃ったら全員集合か」
という事でギーツライダーとリバイスライダーが殆ど勢揃いするとそこにまたいつもの白黒の案内人としての格好をしたツムリがやってきた。
「あれ?ツムリちゃん、またイメチェンしたの?」
「ツムリさんといえばこの格好ですよね」
「皆さん、これよりデザイアグランプリの最終戦。シカゲームを開催します」
それから早速ツムリがゲームの内容を説明する。とは言ってもクリア条件は単純明快。地上に存在する元デザイアロワイヤルのスタッフライダー達とリュウガ、王蛇の撃破。加えてラスボスであるシーカーの討伐だ。
「ってか、それ……名前のまんまじゃねーか」
「仮面ライダーシーカーは今、空の裂け目が閉じないように破滅の門を建設しようとしています」
「それがコラスの本当の目的か」
「そんな事をしたら……」
「はい。世界は滅亡への道を進むでしょう」
つまり、シーカーが破滅の門を完全に作り上げてあの裂け目を維持できるようになってしまったらゲームオーバー。そうなる前に彼を止めればゲームクリア。見事シーカーを倒した者にはデザ神として理想の世界を叶える事ができるという事だ。
「よーし!いっちょやったるぜ!」
「あ、でも大二達はこのベルトを使ってないからグランプリに登録されないんじゃ……」
「その点はご安心ください。今回は特例としてあなた方が普段使われているベルトの使用を認める事にします」
これはリバイ達が本気を出して戦えるようにするためのゲームマスター、ギロリからの計らいだろう。
「ありがとうございます!……そうだ。バイス」
「!おう。これだよな?」
それからリバイとバイスは自身が使っていたバックルを外すとエントリーフォームへとチェンジ。そして、バックルをハームへと返した。
「えっ!?一輝さん……どうして?」
「元々俺は紬ちゃんから借りていたバックルを使ってたし、これは紬ちゃんに返すよ」
「俺っち達に戦う力を分けてくれてありがとうな!」
ハームはビートとモンスターのバックルを受け取ると頷く。そしてハームはタイクーンの元に向かうと自分が使っていたスロットのバックルを返す。
「景和さん。私からもこれはお返しします」
「紬ちゃん……」
「仮面ライダーは助け合い……ですよね?私は景和さん達に助けられたおかげでこのゲームを生き残る事ができました。だから、せめて少しでも恩返しをさせてください」
ハームからのその言葉にタイクーンは仮面の下で微笑むと頷いてハームからバックルの返却をされて受け取る。
「ハーム。そろそろその剣に付いたバックルが使えるはずだ。空いている方にセットして使え。……それと、お前にもここを任せても良いか?」
「はい!任せてください」
ハームはギーツの言葉に力強く頷くとギーツはリバイ、バイスのコンビとと一緒に行く事を促した。
「行くぞ。リバイ、バイス」
「ああ!」
《リバイスドライバー!》
《FULL CHARGE!》
リバイがリバイスドライバーをデザイアドライバーと入れ替えるように装着するとバイスが霊体に変化して吸い込まれる。それと同時にギーツはレイジングソードに取り付けられていたもう一つのコマンドツインバックルを起動して外す。
《サンダーゲイル!》
《TWIN SET!》
リバイはサンダーゲイルを使用し、ギーツはもう一つのバックルをベルトの左側にセット。すると自身の正面に二つのエフェクトが出てくると上側にオレンジ色の枠でJET。下側に青色の枠でCANNONと書かれている。そのまま二人はベルトを操作した。
《一心同体!居心地どうだい?超ヤバいっす!豪雷と嵐でニュースタイル!仮面ライダー!リバイス!》
《TAKE OFF COMPLETE!JET AND CANNON!》
リバイがスタンプを倒すと一瞬姿がジャックリバイスへと変化してからその装甲を突き破ってリバイスへと変身。ギーツも目の前に出てきた二つの枠が移動。上側が右へ、下側が左へと避けるとそのまま装甲として生成。それが両側から体に装着される。
その姿は白銀の重装甲に覆われており、上半身にはオレンジの差し色が入っており、背中に展開されたジェット機のような翼が目を引く。下半身には青の差し色が入り、腰の辺りに巨大なブースターのようなパーツが付属。これは恐らくジェットエンジンの代わりになるだろう。両脚には腕のような造形のブーツが装着されていた。クラッシャー部はオレンジ色の差し色となっている。
「あっ、両側にバックルをセットするからコマンドツインバックルなんですね」
これにより、仮面ライダーギーツ・コマンドフォーム・ジェットモードの登場だ。尚、レイジングソードは所持したままなので武器として使えるだろう。
《イーグル!ライトニングトルネード!》
《READY FIGHT!》
そして、サンダーゲイルへと変身したリバイスがイーグルバイスタンプとの併用で背中に電撃を纏わせた鷲の翼を展開。ギーツと共に空へと飛翔する事になる。
「は、速い。プロペラで飛ぶよりも断然速いかも……」
「俺達も行くぞ!」
タイクーン、ナーゴ、バッファはベルトを半回転させるとリボルブオンを発動。すかさず右側にスロットをセットして抽選した。
《REVOLVE ON!》
《SET!FEVER!》
《FUUL CHARGE!TWIN SET!》
そして、それと同時にハームもギーツがやったようにバックルをレイジングソードから分離。ベルトの右側にセットする。するとギーツとは左右逆に装填しているからか、下側にJET。上側にCANNONが出てくる。
その間に三人の抽選が終わるとそれぞれの結果が表示されていく。結果はタイクーンがニンジャ、ナーゴがビート、バッファがゾンビを見事に引き当てる。
《NINJA!HIT!FEVER NINJA!》
タイクーンは上下共にニンジャの武装を装備すると左脚に巻かれていたバンテージが金色へと変化。フィーバーニンジャフォームとなる。
《BEAT!HIT!FEVER BEAT!》
ナーゴは上下共にビートの武装を装備すると両腕に付属していた金色のリンクが入ったバングルが二本のリングがクロスした形へと変化。フィーバービートフォームとなる。
《ZOMBIE!HIT!FEVER ZOMBIE!》
バッファは上下共にゾンビの武装を装備すると右腰から垂れていた紫のコートに対を成すように左腰から金色のコートが展開。フィーバーゾンビフォームとなる。
《TAKE OFF COMPLETE!JET AND CANNON!》
最後にハームが両側に展開された装甲が装着された。その姿はギーツとよく似ていた。しかし、色合いが上下で反転して上半身が青。下半身がオレンジとなっている。また、腰にあったブースターが上半身に移行したために巨大な大砲のような形をしていた。代わりに翼だったパーツが腰から垂れるように畳まれており、こちらは飛行能力を失う代わりに大砲を使えることによる火力の増強が目的の武装なのだろう。
クラッシャー部分はギーツとは違って青である。これはコマンドフォームの上下はジェット側、キャノン側で同じような構造をしており、相違はカラーリングとジェット側の翼、キャノン側の大砲ぐらいだろう。この姿は仮面ライダーハーム・コマンドフォーム・キャノンモードだ。
「えっ!?あれ?英寿さんと同じようにセットしたのに……」
「紬ちゃん、そのバックルは青い方が右側だとキャノンモードになるんだ」
「英寿と同じ方にするなら左右逆だよ」
「ふん。そのバックルの仕様も知らないのか」
「はうぅ……」
タイクーンとナーゴがハームをフォローする中、バッファはやれやれとばかりの声を上げる。ただし、バッファもジェットモードは見た事が無いのでギーツが変身した時は多少驚きの気持ちもあったが。
《READY FIGHT!》
そのまま戦闘は再開するとハームがリュウガや王蛇を砲撃で牽制。狙われた二人はそれを回避し、そこにライブとオーバーデモンズが突っ込んでいく。
「はあっ!」
ライブがライブガンでリュウガへと銃撃。リュウガもそれをある程度は受けてしまうが、それに耐えつつ手にしたドラグセイバーで斬りつける。
「ッ!」
ライブはそれを下がりながら銃撃を浴びせてリュウガへとダメージを与えた。
「ふん。こんなものか」
「やっぱり強いな」
「おい大二。二人でやるぞ。コイツの強さは半端じゃない」
「わかった」
《バット!》
《ストライクベント!》
するとリュウガが手にドラグクローを手にすると火炎放射を放つ。そのタイミングに合わせてライブはすかさずバットバイスタンプを自らに押印。カゲロウと分離するとカゲロウが前に出てエビルへと変身。
《バーサスアップ!仮面ライダーエビル!》
変身時の無敵時間を利用して攻撃を防ぎ切ると接近しつつ斬撃を繰り出した。
「チッ……貴様、鏡の己と共に戦うと言うのか?」
「何言ってんだ。俺はコイツの悪魔だ。俺はお前のように光を切り捨てたりはしねーよ」
「ああ。俺とカゲロウは二人で一人だ。その力でお前を倒す!」
ライブとエビルがそのままリュウガへと挑んでいく。その頃、オーバーデモンズも王蛇からのベノサーベルによる攻撃を自身の防御力で物ともせずに受け切る。
「いつまでもお前の好きにはさせない」
オーバーデモンズは自らの間合いに入ると王蛇へと拳を叩きつける。その一撃は戦闘狂である彼を押し戻させた。
「少しは楽しませてくれるじゃないか。戦いはこうじゃないとなぁ!」
しかし、彼にとっての望みはこういう強敵との殺し合い。だからこそ彼の心に火を付けた。
《ストライクベント!》
すると王蛇は右腕にサイの頭部を模した長いツノが目立つ籠手を装置。そのまま彼は突進するとオーバーデモンズへと突きを繰り出す。
「くっ……」
オーバーデモンズはそれをスレスレで回避しつつゲノミクスを発動。その腕に巨大な鋏を展開する。
《キングクラブ!ゲノミクス!》
「パワーにはパワーで行くぞ」
そのままオーバーデモンズと王蛇は戦闘を続ける事になる。バッファはゲンムと戦闘をしていたが、先程とは違ってゲンムはガシャコンソードを使って攻撃を受け流す事を重視していた。
「あん?さっきまでとは違って守り優先か……お前、もう残りライフが無いんだろ?」
先程バッファが戦闘をした際はライフがまだ三つあり、バッファに一度やられても余裕があった。しかし、今は二つのライフを削られて残り一つ。となると必然的にやられない事を重視した戦い方に変わるだろう。
「ふん。だったらもう遠慮は要らないな!」
バッファはゾンビブレイカーを振り回すとゲンムへと容赦なく叩きつける。ゲンムはそれを何とか凌ぐと白いガシャットを左側に装填し、レベルアップ。その姿が白い体にゾンビのような姿をしたゾンビアクションゲーマーとなる。
「更にゾンビっぽくなったか。だが、そんな物で俺が止まるかよ!」
バッファは両方の手にゾンビブレイカーを所持した二刀流で戦いを継続していく。
そして、ジャンヌとナーゴは電王と交戦をしていた。このコンビではジャンヌが前衛となり、ナーゴがビートフォームの能力でジャンヌを強化するバフ役を担っている。
「行くよ、さくらちゃん!」
ナーゴがビートレイズバックルの鍵盤を鳴らすと音楽が鳴り響き、それに合わせて手にしたビートアックスを演奏。ジャンヌはその効果を受けて体に力が漲る。
「凄い、これなら!」
《マンモス!》
《リバティアップ!マンモス!ダダダダーン!》
ジャンヌがマンモスバイスタンプを使ってラブコフを変化。その手にリバイ・マンモスゲノムが使っていたブーメランを二本手にする。片方にはラブコフの目が宿っていた。
「はあっ!」
ジャンヌが電王へとブーメランを投げるとそれが電王を翻弄。攻撃自体は弾くが、そこにすかさずジャンヌが跳び蹴りをぶつけて電王を吹き飛ばす。
《HYPER BEAT VICTORY!》
更にナーゴが必殺技を発動させると大量の音符が飛んでいく。それが電王の周囲に逃げ道を無くすように展開。ジャンヌはすかさず追撃する。
《タートル!リバディアップ!》
《タートル!スタンピングスマッシュ!》
ジャンヌが構えた大砲からの砲撃が電王に命中するとそのまま周囲の音符も誘爆していき、電王にかなりのダメージを与えた。
ウィザードと交戦するタイクーンはウィザードからの魔法攻撃を自慢のスピードでことごとく回避。
「もう当たるかよ!」
ウィザードはタイクーンの動きを止めようと地面から鎖を生やすが、タイクーンのスピードはウィザードが魔法を使うよりも更に速い。そのままニンジャデュアラーでウィザードを斬りつけた。
するとウィザードは手をベルトに翳すとコピーを使って四人へと分身。手にウィザーソードガンをガンモードで手にすると射撃で弾幕を張った。
「ッ!いきなり増えた!?でも、分身なら!」
タイクーンが煙玉を投げるとそれが弾丸に当たって爆発。その煙に乗じてタイクーンも分身するとニンジャデュアラーを回転させた。
《ROUND 3!FEVER!TACTICAL FINISH!》
そのまま手裏剣のように回転させたニンジャデュアラーを投げるとウィザードの分身をあっという間に制圧する。
デストリームとエグゼイドの戦闘はエグゼイドが機動力で翻弄しようとするも、デストリームへとダメージを与えるにはそもそも戦力差が大きかった。
「まだお前の力はこんな物じゃないだろ?」
デストリームはエグゼイドからのガシャコンキースラッシャーによる斬撃を耐えるとすかさずお返しの拳による連続パンチが決まってエグゼイドは吹き飛ばされる。
「良し、このまま!」
するとエグゼイドがこのままでは不味いと考えたのか、その手にオレンジと青のカラーリングのガシャットを手にするとそれを使用。その姿が分裂すると青とオレンジを基調としつつオレンジが主軸のライダーと青が主軸のライダーの二人へと別れた。
「増えた……だと!?」
すると二人のエグゼイドはデストリームへと増えた手数で攻め立てる。加えて、その力は増える前よりも上がっていた。
「コイツら、分身したら力が分散して弱体化とか無いのかよ!」
デストリームがそう言いつつも何とか対応。しかし、二人は相手の裏を取るような立ち回りをした上に二人共武器持ちになったのでかなり苦戦していた。
「元太さん!」
そこにハームが加わるとレイジングソードで二人のエグゼイドからの攻撃を受け止めるとそのまま押し返す。
「紬ちゃん……」
「一緒にやりましょう」
「ああ!」
《クロコダイル!ネオバースト!》
デストリームが右腕に漆黒のドリルを装着するとハームと共に二対二の勝負を挑む事になる。
最後にダブルと戦うデモンズはダブルは右側を炎の力を纏わせたヒートに変え、デモンズと殴り合う。
「はあっ!」
デモンズは再び糸を使ってダブルを拘束するが、やはり炎を相手に糸では相性が悪い。そのため、すぐに抜け出されてしまう。
「糸がダメならこれだ!」
《ペンギン!ゲノミクス!》
するとデモンズがペンギンでのゲノミクスを発動させると両脚の先端がペンギンのようなヒレの付いた脚に変化。更にオーバーデモンズから受け取ったのか、クジラのバイスタンプを自らに押印。
《クジラ!》
デモンズがクジラバイスタンプの能力で手から海水を放出すると瞬く間に自身の周囲がホログラムにはなるが、海の中へと変化。ダブルが身動きが取れない状態でペンギンの能力で海中を高速移動。すかさず技を使った。
《ペンギン!デモンズレクイエム!》
デモンズが高速で泳ぎながら突進し、その一撃がダブルを吹き飛ばすと海の中から周囲が地上へと戻る。更にデモンズは海が消えた事で空中へといる形になり、すかさずまた技を発動。
《ヒグマ!デモンズフィニッシュ!》
デモンズがヒグマバイスタンプをベルトに押印すると右腕がエネルギーを纏って巨大化し、それを振り下ろす事になる。
このようにライダー達が敵と戦う中、空中に行ったリバイスとギーツはそれぞれリバイスラッシャーとレイジングソードによる必殺技を発動。
《スタンプバイ!必殺承認!》
《RAISE CHARGE!》
《ライオン!スタンピングスラッシュ!》
《TACTICAL RAISING!》
リバイが炎、ギーツが電撃をそれぞれ纏わせた斬撃波でシーカーのいる工事現場のような壁を破壊すると内部へと侵入。すかさずシーカーは手にしたギガントハンマーで対抗しようとするが、それが振り下ろされる直前に二人が組み付くとそのまま押し出して近くの建物の屋上へと降り立つ。
「よぉ、ラスボス」
「裂け目には行かせない!」
「ふん。俺に勝てる人間はいない!」
シーカーはギガントハンマーを振り下ろすと自身の前にまた壁を生成。しかし、それを見てリバイスがスタンプを使い、ギーツはベルトのジェットバックルのボタンを押す。
《スタンプバイ!必殺承認!》
《GREAT HYPER VICTORY!》
《スピノ!スタンピングスラッシュ!》
ギーツが自身にエネルギーを纏うとそのまま加速して突撃。リバイスも電撃のスピードで突っ込むとスピノの頭部のエネルギーが具現化してオーインバスターへと集約。二人による突撃が壁を破壊するとそのままシーカーへと向かっていく。
「「はあっ!」」
そのまま二人がかりでシーカーとの白兵戦が展開。シーカーがリーチを活かしてギガントハンマーを振り回す中、二人はハンマーによる火力の高い一撃を受けないように立ち回った。
「つあっ!」
ギーツとシーカーの武器がぶつかってギーツが下がる中、その勢いを利用して近くの壁に着地するとギーツはジェット噴射の勢いで加速。そのまま斬撃を命中させた。
「お前のその攻撃にも慣れてきたぜ」
「チッ……」
「はあっ!」
《ブラキオ!》
《エナジー!ペインティングフィニッシュ!》
更にリバイスが加速して高いパワーを持つブラキオバイスタンプによる一撃をシーカーの顔面に命中させると彼を吹き飛ばした。
「やるな……そこまでして願う世界は何だ?」
「家族が幸せに暮らせれば、他に願いなんて無い。なのに、どうして他人の不幸を願う!」
リバイスが今度はリバイスラッシャーを使ってシーカーと鍔迫り合いをするとシーカーは何とかそれを押し返す。
「黙れ!戦いには必ず勝者と敗者がいる。俺が勝った数だけ、不幸になる奴がいる。戦いとは……そういう物なんだよ」
シーカーがそう言う中、ギーツはそんなシーカーを鼻で笑ってから自身の話を始めた。
「ふっ……。かの劇作家、シェイクスピアも言っていた。人は泣きながら生まれる。こんな世界に生まれてしまった事が悲しくてな」
「それがどうしたって言うんだ!」
シーカーはそう言いながら突撃。そのハンマーによる一撃をぶつけようとするとそれをギーツとリバイスが受け止めた。
「俺達は生まれた瞬間から運命を背負わされている。生きるために、戦う運命をな」
「力こそが俺の全て。この俺が頂点となるんだ!」
するとシーカーはまたハンマーを地面に叩きつけると階段のような物を生成。また破滅の門を作るために戻っていく。
場面は再び地上での戦闘に戻る。そこではリュウガとライブ、エビルの二人が激しくぶつかり合っていた。
「「はあっ!」」
ライブガンによる射撃とエビルブレード、ドラグセイバーによる斬撃が織りなす白兵戦の中、そこにウィザードが吹き飛ばされるとタイクーンが降り立つ。
「大二さん、俺も一緒にやります」
「ふん。だったら俺がこの魔法使いを代わりに倒してやるよ」
エビルがタイクーンと交代するとウィザードと戦う。そんな中、リュウガはカードを一枚出すとそれを左腕のガントレットに入れる。
《アドベント!》
その瞬間、リュウガの前にドラグブラッカーが登場。漆黒のエネルギー弾を連射する。
《必殺承認!バット!ジャスティスフィニッシュ!》
《HYPER NINJA VICTORY!》
ライブもそれに対してライブガンから白のエネルギー弾を放出し、タイクーンも四肢に付いている手裏剣の装飾からエネルギーの手裏剣を連射。攻撃を相殺する。
「人々の幸せを勝手に奪わせたりしない!」
「誰かの幸せが俺の幸せだからな!」
「チッ……俺がお前達を破壊する!」
ジャンヌとナーゴも電王を相手に攻撃を次々に命中させていく。電王は前の二人とは思えない強さに終始押されていた。
「この世界は私達が守る!」
「この世界はもっともっと幸せになれるから!」
更にダブル、エグゼイド、ゲンムを圧倒するバッファ、ハーム、デモンズ、デストリームも勢いに乗っていた。
「我が全身全霊を懸けて!」
「たとえこの身が朽ち果てたとしても!」
「「お前達を倒す!」」
「誰もが笑ってくらせる世界を……俺達が作るんだ!」
デモンズ、バッファがダブルやゲンムへと自身の想いを込めた一撃を与え、デストリームが両腕にコングの拳を武装すると二人のエグゼイドへと次々に叩きつけた。
「元太さん……皆さん。……私だって、まだ願いを諦めたくない!お姉ちゃんや私の家族が笑って幸せになれる世界を!」
ハームは怯んだ四人のライダーへとすかさず砲撃を加えて周囲を爆発させ、彼らへと着実にダメージを与えていく。
「僕達の手で、お前達を倒す!」
オーバーデモンズも王蛇相手に善戦。すると王蛇は苛立ったようにオーバーデモンズからの拳を受け止めた。
「なっ!?」
「ああ……イライラするんだよ。人間ってのは何かと理由を付けて安心したがる。そうじゃねーんだ。もっと己の欲を満たすために……戦いを欲しろよ!」
《ファイナルベント!》
王蛇がオーバーデモンズを蹴り飛ばすとすかさずカードを杖に読み込ませるとその瞬間、既に手にしていたサイの頭部型の武器、メタルホーンを構えたまま、背後から走ってきたサイの二足歩行型のモンスター、メタルゲラスの肩に飛び乗った王蛇はそのままメタルゲラスの高速突進に合わせたサイのツノによる一撃を繰り出す。
「くっ!!」
《ファイナルベント!》
オーバーデモンズはダメージ覚悟で防御姿勢を取るといきなりその横をすり抜けて何かの黒い錐のようなドリルの突撃が王蛇が放った技と激突。その爆発によって王蛇は地面を転がるものの、何とか立て直す。
「ようやく来やがったか」
「……え?」
するとオーバーデモンズの前に立っていたのは巨大な蝙蝠のモンスター、ダークウイングを従え、黒に近い紺色のアンダースーツに騎士のように左腰に剣を差し、手には巨大な馬上槍型の大剣。ウイングランサーを持ち、蝙蝠のと騎士の仮面が合わさったようなライダー。仮面ライダーナイトが姿を現した。
「ふん。お前の相手をするのは久しぶりだな。とは言っても手加減はしないぞ」
ナイトは王蛇と交戦すると二人は互角の斬り合いを始める。更にリュウガの方にも赤いドラゴンが乱入。それを見たリュウガは仮面の下で目を見開いた。
「貴様……」
そこにいたのはリュウガと似たようなシルエットだったものの、その色合いはリュウガとは違い、赤を基調にしつつ龍の仮面をし、左腕には同じく龍のガントレット。銀の胸部装甲を纏った仮面の戦士、仮面ライダー龍騎が現れた。
「ワーオ!ブルーバード本部に戻ってから飛んでここに来てみれば何ともタイミングの良い。仮面ライダーナイト。戦いの運命に身を投じた孤高のライダー!更に仮面ライダー龍騎!仮面ライダー同士の戦いを止めたいと願う、正義のライダーさ!」
龍騎は鏡の中の自分であるリュウガと向かい合うとリュウガは龍騎へと話しかける。
「大人しくしていれば良いものを、何故ここにやってきた」
「……自分の闇と逃げずに向かい合って、世界平和を願うこの二人を見ていたら……俺もジッとしていられなくなったんだ。……だから、この世界の平和。俺にも守らせてくれ」
「城戸。せめて足は引っ張るなよ」
「ああ!」
龍騎とナイトはリュウガ、王蛇とそれぞれ向かい合う。そして、そのまま交戦を開始。龍騎が手にした赤いドラグセイバーでリュウガと鍔迫り合いをした。
《ソードベント!》
「お前の相手は俺だ!」
「俺の邪魔をするな!」
そのまま二人が同時にキックを当てると数歩下がる。更にナイトの方は王蛇と切り結んだ。
「流石にお前は楽しませてくれるなぁ」
「相変わらずだな。お前も!」
四人が戦闘を繰り広げると最初こそリュウガが龍騎を圧倒していたが、龍騎も久しぶりの戦闘に感覚を取り戻したのか、反撃を開始。その力はリュウガを押し返していく。
「クソッ……」
「しゃあ!」
龍騎がリュウガへと拳のラッシュを叩き込むと彼を吹き飛ばす。すかさず彼はカードを読み込ませるとその周囲に先程現れた赤い龍、ドラグレッダーが飛来。龍騎が構えを取るとドラグレッダーが龍騎の周りで戸愚呂を巻く。
《ファイナルベント!》
「チッ。調子に乗るなよ」
《ファイナルベント!》
リュウガもそれに合わせてドラグブラッカーと共に浮遊。その間に龍騎も跳び上がるとムーンサルトをしながら回転。そのままライダーキックの構えを取る。
「「はぁああっ!」」
そのまま二人はそれぞれの龍が吐いたブレスを纏いながら同時に繰り出したドラゴンライダーキックをぶつけ合う。その威力で爆発が発生。その中で龍騎はリュウガを押し切るとそのまま彼をドラグブラッカーごと地上へと叩きつけさせた。
「ぐあああ!」
その爆発でリュウガの体は粒子となって消滅を始める。そして、その前に龍騎は降り立った。
「はぁ……はぁ……」
「まさか、この俺がお前に二度もやられるとは……」
「……俺はお前と上手く付き合うことはできない。だからこそお前が悪さをする限り、俺はお前を全力で止める」
「そうかよ……」
その言葉を最後にリュウガは完全に青い粒子となって消滅。普段なら死亡する程のダメージを受ければ世界から消滅するのだが、デザイアロワイヤルに登録された上でゲームのルールがデザイアグランプリに変わったので特別な措置として消滅ではなく脱落扱いとなったのだろう。
《RETIRE!》
「やっと終わったか」
するとナイトが王蛇から距離を取ると龍騎と共に並び立つ。そんなナイトを見て王蛇は挑発した。
「どうした?そんなものか!」
《アドベント!》
王蛇はそう言いつつ、巨大な紫のコブラ。ベノスネーカーを召喚すると毒の液を発射させる。しかし、その攻撃は炎の竜巻に包まれた龍騎とナイトによって弾かれた。
「ッ!?」
《サバイブ!》
そこに現れたのは龍騎が赤い龍の体のような装甲を上から纏い、頭部の触覚が伸びて金の装甲が追加。更に体の素体が黒に変化すると左手に龍の頭部の形をした拳銃型召喚機。ドラグバイザーツバイを手にした仮面ライダー龍騎サバイブ。
ナイトの方も黒の素体に胸部装甲が青い蝙蝠が翼を広げたような物に変化。頭部も龍騎サバイブと同様に金色の装飾が追加され、両手には青と金の剣に蝙蝠の姿が入った盾……ダークバイザーツバイを手にした仮面ライダーナイトサバイブが現れる。
「浅倉、もう終わりだ」
「観念してもらうぞ」
「ふん。だったら俺を止めてみろ」
その言葉に龍騎はその手にまた必殺技用のカードであるファイナルベントのカードを手にする。
「甘いな」
それと同時に王蛇はその手に一枚のカードを取り出した。そして、それを二人が同時に読み込ませる。
《ファイナルベント!》
《コンファインベント!》
王蛇が使ったコンファインベントは相手の使ったカードの効果を強制的に打ち消す効果がある。更にすかさず王蛇はもう一枚のカードを使った。
《ファイナルベント!》
王蛇がベノスネーカーをバックに跳び上がるとそのまま毒液を纏いながら繰り出すバタ足によるライダーキック、ベノクラッシュを放つ。
「はあっ!」
「やれやれ。仕方ない」
《ファイナルベント!》
それに合わせてナイトがファイナルベントを発動。それはナイトのモンスター、ダークウイングがパワーアップしたダークレイダーが更に変形したバイクに乗り込んでの突進である。更に龍騎もあるカードを手にするとそれを読み込ませた。
《ストレンジベント!》
するとストレンジベントがあるカードへと変化し、龍騎がそれをすぐに読み込ませた。その間に王蛇が繰り出したライダーキックとナイトが繰り出した必殺技。疾風断が激突。
《リターンベント!》
爆発によって必殺技のぶつけ合いに押し負けた王蛇が転がる中、龍騎のリターンベントが刺さると先程のコンファインベントで壊されたファイナルベントのカードが復活。龍騎はすかさずそれを再度使用した。
《ファイナルベント!》
それによってドラグレッダーがパワーアップしたドラグランザーがバイクへと変形。龍騎がそれに乗って火炎を纏うと王蛇へと激突。王蛇は大爆発と共にオーバーダメージで転がった。
「ククッ……あははっ……楽しませてくれやがって……今回はこの辺にしておいてやる」
王蛇はそういうと活動限界を迎えたのか、そのまま青い粒子となって消滅。こちらも脱落する事になるのであった。
《RETIRE!》
そして、龍騎はバイクから降りるとナイトと共にサバイブを解除。そのまま二人揃ってドラグレッダー、ダークウイングと共に姿を消すのであった。
「大二、あの二人……」
「ああ、とんでもない強さだったな」
「てゆうか、強すぎでしょ」
「さてと。私達も負けていられないねぇ」
そう言う狩崎は笑みを浮かべてオーバーデモンズへとあるバイスタンプを渡した。それを見た光は目を見開く。
「これは……!」
「最終調整は完了している。後は君が使うだけさ」
それは前にオーバーデモンズが使って壊してしまっていたギラファバイスタンプである。
「はい!行きましょう!」
それからライブ、タイクーンはウィザードと交戦するエビルと合流。二人による同時キックでウィザードを吹き飛ばした。
「やっと来たかお前ら」
「お待たせ。ラストスパートだ」
するとタイクーンの元にミッションボックスが出現。更にそれはナーゴ、バッファ、ハームの元にも現れた。それを開けると全てブーストバックルである。
「全部ブースト!?」
「ってことは、私たちのゲームマスターが送ってくれたの?」
「何にせよ、これで奴等をぶっ潰してやる」
「ギロリさんの応援に必ず応えてみせます!」
それからタイクーン、ナーゴ、バッファの三人はリボルブオンをするとすかさずスロットのバックルを外すと下半身の装甲が消えて通常のフォームへと戻る。それと同時にライブ達もスタンプを取り出した。
「俺達も遅れられない」
《パーフェクトウィング!》
「ここからは本気で行くよ」
《キングコブラ!》
「僕のプライドに懸けて、あなた方を倒します!」
《ギラファ!》
「最後の一押しだ」
「絶対に勝って幸せを手にする!」
《ジュウガ!》
「仮面ライダージュウガ……変身!」
《SET!》
《パーフェクトアップ!》
《ハイパーリベラルアップ!》
《Delete up!》
《スクランブル!》
《DUAL ON!》
ライブ、ジャンヌ、オーバーデモンズの三人は自身の最強フォームへ、狩崎もジュウガへと変身。更にタイクーン、ナーゴ、バッファの三人も下半身にブーストを使う。
《仮面ライダーエビリティライブ!アイムパーフェクト!》
《NINJA & BOOST!》
《We are!We are!仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!ハァー!ハーッ!》
《BEAT & BOOST!》
《Unknown.(未知なる)Unlest.(混乱が)Unlimited…(越える)仮面ライダーゲットオーバーデモンズ!》
《ZOMBIE & BOOST!》
《十種の遺伝子、強き志!爆ぜろ、吠えろ、超越せよ!仮面ライダージュウガ!Go Over……!》
ライブはエビルと一体化するとエビリティライブへ。ジャンヌも手にしていたラブコフが変化したキングコブラを体に装甲として纏い、インビンシブルジャンヌへ。オーバーデモンズはベルトから飛び出したギラファノコギリクワガタのエネルギーを右側から更に纏う事でゲットオーバーデモンズへ。狩崎は十種の生物が変化した光を粒子として纏って仮面ライダージュウガへと変わる。
更にタイクーン、ナーゴ、バッファは下半身側にブーストの装甲が生成されるとそれぞれ装着。ニンジャブーストフォーム、ビートブーストフォーム、ゾンビブーストフォームになった。
《READY FIGHT!》
これにより、全員の準備が整うと最後の決戦の幕が上がる事になるのである。
次回でギーツ×リバイスの冬映画編は最終回を迎えます。果たしてどうなるのか。また次回も楽しみにしてください。