仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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悪魔鬼の力 暴太郎との邂逅

ヒロミからの連絡を受けてやってきた一輝。その前にいたのはデッドマンでは無く、悪魔鬼と彼が従えてきた兵士ことアノーニだ。

 

「お前か。この世界で人間の悪魔を殺して回っているのは」

 

「悪魔を……殺す?」

 

「そうじゃねーか。デッドマンになった人間を元に戻すなんて立派な事を口ずさんでいるが、やってる事は俺の仲間である悪魔殺し。お前は立派な殺し屋だろうが」

 

そう言う悪魔鬼に一輝は困惑する。そもそも一輝のやってきた事は人間の心に潜む悪魔の力で暴走した人間を止める事。人間を暴走させているのは他ならない悪魔の方だ。

 

「違う。俺のやってる事は殺し屋でも何でもない。人々を助けるための行いだ」

 

「それが俺達悪魔にとっては殺し屋だって言ってんだろーが。もう良い。お前ら、見せしめだ。アイツを殺せ」

 

悪魔鬼の指示でアノーニ達は手にしたハンマーを使って一輝へと突っ込んでくる。

 

「っと、危ねぇ!」

 

一輝はそれを回避しつつアノーニの中の一体へと蹴りを入れてからベルトを取り出す。

 

「仕方ない。デッドマンじゃなくても、この世界を脅かすなら!」

 

《リバイスドライバー!》

 

「いよっ、待ってましたー!」

 

《レックス!》

 

「はぁ……」

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

「変身!」

 

《バディアップ!》

 

《オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

一輝の上からバイスによってスタンプが振り下ろされると二人の姿は仮面ライダーへと変身。そのまま並び立つ。

 

「一気に行くぜ!」

 

「あいよ!」

 

リバイとバイスはその手にオーインバスターとオストデルハンマーを持ってアノーニと戦闘を行う。

 

「はあっ!」

 

リバイが次々と迫るアノーニへとオーインバスターで切り裂く中、アノーニ達はギフジュニアと同じようにあっという間に倒れていく。

 

「コイツら弱っ!?ギフジュニアとそう大して変わんねーな!」

 

「油断するな、バイス。どんな手を使うかわからないぞ!」

 

《レックス!》

 

リバイがスタンプを自らに押印すると両脚がレックスの脚へと変化。そのまま跳び上がると連続でキックを叩き込んでいく。

 

「ああ!一輝ズルイ!俺っちにも!」

 

「しょうがねーな!」

 

リバイがレックスバイスタンプを振るうとバイスの尻尾が巨大化。それで薙ぎ払いを仕掛けるとアノーニは簡単に吹き飛ばされていく。

 

「ふへへ。一輝、ゲノムチェンジ行っちゃおう!」

 

「ああ。狩崎さんに新しく作ってもらったスタンプ。試してないからな!」

 

《ヒグマ!》

 

《Come on!ヒ・ヒ・ヒ・ヒグマ!》

 

《野山!親玉!地獄車!ヒグマ!ストロングアーム!》

 

「仮面ライダーバイスの勇姿を見よ!ってな!」

 

バイスがスタンプを振り下ろして変化したその姿はシルエット及び、追加パーツのカラーリングはダークリバイ、ダークバイスと変化は無い。ただ、リバイやバイス元のカラーリングが違うため、ダークリバイやダークバイスよりはヒーローのような見た目である。これにより、ヒグマゲノムへと変わった。

 

「うおりゃっ!」

 

リバイが強靭化したガントレットで殴るとアノーニはそのパワーに歯が立たずに吹き飛ばされる。更にバイスも右腕の超パワーでアノーニが吹き飛ぶのを見て笑みを浮かべた。

 

「コイツは凄えっ!流石狩ちゃんだぜ!」

 

「ああ。バイス、決めるぞ!」

 

「おうよ!」

 

《ヒグマ!スタンピングフィニッシュ!》

 

リバイがスタンプを二度倒すとバイスの腕からガントレットが射出。それは腕にロープで繋がっており、ライダーマンのロープアームを彷彿とさせた。

 

「腕取れたぁあっ!?」

 

そのままバイスの腕がアノーニをぐるぐる巻きにして捕まえるとそれをバイスは自らへと引き寄せる。するとリバイが右腕にエネルギーを高め、アノーニ達が来るのに合わせてライダーパンチを放つ。

 

「はあっ!」

 

そのパンチがアノーニを貫くと纏めて爆散。残すは悪魔鬼となる。ただ、悪魔鬼はまだ余裕そうな顔つきだった。

 

「ほう。やるな。でも、アノーニは所詮雑魚だ。ここからが本番だよ!」

 

次の瞬間、悪魔鬼は超加速。そのスピードでリバイとバイスの前から消えると二人へとすれ違い様に次々と攻撃を加えていく。

 

「「ぐあっ!?」」

 

「どうした?手も足も出ないってか?」

 

悪魔鬼が二人を煽りながらそう言っているとリバイは立ち上がり、スタンプを取り出す。

 

「お前がスピードを上げるんだったら……これだ!」

 

《ハヤブサ!》

 

《Come on!ハ・ハ・ハヤ・ハヤブサ!》

 

《バディアップ!》

 

《逆さ!獲るさ!勝ち戦!ハヤブサ!スカイダイビング!》

 

「よいしょ!」

 

バイスがスタンプを下ろすとその姿が変化。カラーリング以外はダークリバイ、ダークバイスと変化無しのハヤブサゲノムへと変わる。

 

「俺っち達はいつだって正義の味方だぜ!」

 

そのまま二人はハヤブサ由来の空中飛行で空を飛ぶ。それは翼の展開による飛行では無くスカイライダーのような翼無しの飛行だ。

 

「俺が空を飛べないとでも思ったか?」

 

しかし、悪魔鬼は背中にエネルギーの翼を展開。しかもそれにリバイ達は見覚えがあった。

 

「あれ!?あの翼は!」

 

「まさか、ハヤブサデッドマン!?」

 

かつてデッドマンズベースで命を散らしたデッドマンズの幹部であった野田が変身したハヤブサデッドマンの翼がそのままエネルギーとして生えたのだ。

 

同じ種族同士の飛行能力なら互角……のはずだが、他のデッドマンの力も加わった悪魔鬼の方が性能面では強かった。ハヤブサゲノムとなったリバイ、バイスと空中戦を繰り広げる悪魔鬼。するとその姿がいきなり透明化する。

 

「なっ!?消えた!?」

 

「こっちだよ!」

 

その瞬間、いきなり横から悪魔鬼が体当たり。リバイは吹き飛ばされると何とか立て直す。

 

「くっ……」

 

「この野郎!」

 

バイスがその場所へと接近して手にしたオストデルハンマーを振るがそれは空を切った。

 

「遅い!」

 

更に真上から蹴りを入れられてバイスが地上へと落下。リバイも降り立つと悪魔鬼は透明化したまま急速に落下してくる。

 

「見えないのズルイぞ!この野郎!」

 

「だったら!」

 

《イーグル!》

 

リバイがイーグルバイスタンプを自らに押印するとカメレオンの能力で透明化していた悪魔鬼の位置を特定。

 

「これで倒す!」

 

《デンキウナギ!》

 

《Come on!デ・デ・デンキウナギ!》

 

《バディアップ!》

 

《大義!泳ぎ!摩訶不思議!デンキウナギ!エレクトロボディ!》

 

バイスが赤い液体に満たされたスタンプを振り下ろすとリバイのその姿が変化していく。

 

その姿は胸部のハートマークは維持されつつも、胸から上が膨らんでおり、心臓部にあるデンキウナギのマークの隣には黒でSのマークがある。頭部には仮面ライダーストロンガー由来の巨大なカブトムシのツノの造形だが、よく見ると二匹のデンキウナギが途中まで背中合わせで重なっていて外側に広がっているような形だ。その証拠に両側に別れたツノに複眼が一つずつある。リバイの複眼は緑だ。

 

バイスの方は両腕、両脚に白をベースに赤いラインの入った装甲が形成。更にそのラインは腕や脚を上に遡るように伸びている。胸部にはリバイ同様に右胸に赤のSが浮かんでおり、頭部には赤に緑の目をしたデンキウナギの顔が被り物として装着。ご丁寧ににもこちらにも本来のデンキウナギには無いツノがある。ちなみにこのツノもリバイ同様に二匹のデンキウナギが背中合わせの形だ。これにより、二人はデンキウナギゲノムとなる。

 

「っしゃ!聞けや悪人共!俺っち正義の……」

 

「バイス、避けろ!」

 

その瞬間、悪魔鬼が二人へと突っ込んでくると慌てて二人揃って左右にバラける。

 

「チャンスだ!」

 

リバイが腕から展開したデンキウナギの鞭を伸ばすとそれを悪魔鬼へと巻きつかせた。更にそこにバイスもデンキウナギの鞭を伸ばして巻きつかせる。

 

「この野郎、折角の俺っちの名乗りを邪魔すんな!」

 

リバイとバイスが同時に電撃を流すと悪魔鬼はダメージを受けていく。リバイとバイスは一気に決めるために出力を上げていく。

 

「舐め……るな!」

 

しかし、その瞬間背中にあるサーベルタイガーの牙が伸びると拘束していた鞭が切り裂かれてしまう。

 

「くっ……」

 

「消えろ。仮面ライダー!」

 

そのまま悪魔鬼か二人へと左腕の赤黒いエネルギーの斬撃を放とうとしたその時。突如として笑い声が聞こえてきた。

 

「あーっ!はっはっはっはー!」

 

「え?」

 

「何?何なの?」

 

一同がその方向を見るとそこには数人の男が担ぐ神輿の上に赤い巨大なバイクに乗った赤い戦士がいた。更にその前には天女達が紙吹雪を舞い散らせており、その光景は誰が見ても異常と思える程だ。

 

「やぁやぁやぁ!祭りだ!」

 

その戦士の姿は赤をベースとして桃の葉に見立てた大きなサングラス。丁髷や額の大きなメタリックピンクの桃が特徴的である。マスク部分を良く見ると口の様にも見えるラインも存在し、腰には桃のマークがあるドンブラバックルも装着していた。

 

「袖振り合うも多少の縁!躓く石も縁の端くれ!共に踊れば繋がる縁!この世は楽園!悩みなんざ吹っ飛ばせ!あっはっはっはー!笑え笑えー!」

 

そう言って高らかに笑いながら手に桃のマークのある扇子で仰ぐ。そんな様子に敵味方関わらず呆気に取られる。

 

「「……はい?」」

 

「お前、いきなり現れて何なんだ!まずは名乗ってみろ!」

 

「……言ったな?」

 

悪魔鬼が名乗りを言うように彼を煽ったために一時的に戦士がそう問いかけると天女達がいきなりヒソヒソと黄色い声を上げ始める。

 

「だったら名乗ってやる!」

 

すると戦士はバイク及び神輿から飛び降りると悪魔鬼の前に降り立つ。そして、自らの名を名乗った。

 

「桃から生まれた!ドンモモタロウ!」

 

《よっ!日本一!》

 

そう叫ぶ彼の声を聞いているとリバイは何かを思い出したように声を上げた。

 

「その声、さっきの!?」

 

「ほう。お前、さっき銭湯の前で会った奴か。これは良い縁になりそうだ!」

 

「くそっ。訳わかんない事言ってんじゃねぇ!」

 

悪魔鬼はウルフの能力で高速移動。すかさずドンモモタロウへと右手の剣で斬りつけようとする。しかし、ドンモモタロウはそれを見切ったかのように剣が振るわれる方向へと手にしたサングラスを模した武器。ザングラソードを構えるとそれが悪魔鬼へと突き刺さる。

 

「が……はあっ!?」

 

「そんなものか!」

 

そのままドンモモタロウがザングラソードを引き抜くと回し蹴りを与えた。

 

「今度はこちらから行くぞ!」

 

ドンモモタロウが走っていくと見事な剣捌きで悪魔鬼へと次々にダメージを与えていく。

 

「お、おのれ……だったらこれでも喰らえ!」

 

すると悪魔鬼は膝上にある吸盤をエネルギー弾として射出。それが次々とドンモモタロウへと命中すると爆発。爆炎の中にドンモモタロウは消える。

 

「ふははっ!アイツも所詮この程度……」

 

「アバターチェンジ!」

 

「え?」

 

《ドンブラコ!ジュウレンジャー!》

 

するとドンモモタロウが手にした黄色い銃。ドンブラスターの引き金を引くと彼の真上に扉が生成されてそこが開くと戦隊の絵が描かれたギアのような物が出てくる。それを通過したドンモモタロウはその姿を変化させた。

 

《よっ!恐竜戦隊!》

 

そして変化した先は赤いティラノサウルスのようなマスクをした赤の戦士。恐竜戦隊ジュウレンジャーのティラノレンジャーだ。

 

「姿が変わった!?」

 

「あっはっはー!いざ、勝負勝負!」

 

そのままティラノレンジャーが手にした龍撃剣で悪魔鬼へと突撃すると連続で彼を斬り裂いていく。

 

「この野郎……」

 

更にティラノレンジャーがドンブラスターを構えるとそれを連射。次々と弾丸が命中して悪魔鬼を吹き飛ばす。

 

「お、おのれ……」

 

「凄げぇ……」

 

「アイツ、俺っちよりも派手じゃんけ!」

 

「お供達よ、一緒にやるぞ」

 

「「へ?」」

 

ティラノレンジャーがまた新たにギアをバックルから取り出すとそれをドンブラスターにセット。回転させてからトリガーを引く。

 

《よぉ〜っ!ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!ジュウオウジャー!》

 

《アーアーアアアー!よっ!動物戦隊!》

 

今度は赤い姿に頭部に鷲のようなマスク。胸には鷲の絵が描かれた動物戦隊ジュウオウジャーのジュウオウイーグルとなる。しかし、彼の目的はこれではない。

 

「更に、本能覚醒!」

 

《ホーホーホエール!》

 

ジュウオウイーグルが手にホエールチェンジガンを展開する事でクジラをモチーフにした戦士。ジュウオウホエールへと変身。そして彼がホエールチェンジガンの砲口を悪魔鬼へと向けると海水のエネルギー弾を発射する。

 

「はあっ!」

 

「むっ!?」

 

悪魔鬼がその圧力を受け止める。そのタイミングでジュウオウホエールがリバイへと声を上げた。

 

「今だ!リバイとやら!」

 

「そうか!バイス、やるぞ!」

 

「よくわかんないけど、おう!」

 

《デンキウナギ!スタンピングフィニッシュ!》

 

リバイがスタンプを倒すと二人が同時に最大出力の電撃を放つ。それが悪魔鬼へと放たれ、電撃が海水へと入ると電撃の出力は大幅に跳ね上がるとそれが悪魔鬼へと命中。

 

「なっ!?ぐあああっ!?」

 

そのまま高出力の電撃をまともに受けた悪魔鬼は大爆発を起こすのであった。

 

「おお!アイツやるじゃん!」

 

「当然だ……む?」

 

すると爆発したはずの悪魔鬼の体が突如として再生していく。それはまるでプラナリアのようであった。

 

「ぜぇ……ぜぇ……あ、危なかった。ひとまずここは逃げだ!」

 

悪魔鬼はカメレオンの能力で透明化して撤収。それと同時に三人は変身解除するのだった。

 

「……そういえば、今日は他のお供達は来なかったな」

 

そう言ってタロウは一輝の前に行くと彼へと衝撃の発言を口にすることになる。

 

「おい、お前の家でイチオシのメニューを教えろ。ここらで飯にしてやる」

 

「……え?」

 

そのわけのわからないタロウの発言に一輝は混乱する事になった。同時刻。もう一つの現場に向かう大二の前に一人の青年が降り立つ。その青年は和服とチャイナ服を混ぜたような服装をしていた。

 

「あなた……何だか内によくない物を抱えているようですね」

 

「え?」

 

「取り敢えず、誰かを襲う前に僕があなたを処刑します」

 

「……はぁ!?」

 

すると青年。桃谷ジロウは手に矛型のアイテム。龍虎之戟を持つとギアをセットする。

 

《ドラ!ドラ!ドラゴン!ドラ!ドラ!ドラゴン!》

 

「アバターチェンジ!」

 

《超一龍!アチョォ——!》

 

音声と同時にジロウへと上からギアが被さるとその姿が金の装甲に赤い装飾の付いた中華風の鎧を纏い胸には龍の紋章。更に頭部にも赤い龍の面が装着された戦士。ドンドラゴクウへと変わるのであった。

 

「嘘……だろ!?何でこうなるんだよー!」

 

大二はいきなりの急展開に叫ばざるを得なくなる。それと同時にドンドラゴクウは問答無用とばかりに手にした龍虎之戟を振り回して攻撃してくるのだった。




また次回もお楽しみに。
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