仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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呼び出される怪人 始まる決戦

夜も明け、自らの変身のための銃。ディエンドライバーを狩崎に預けた大樹はそれを回収するためにやってきた。

 

「どうだい?天才科学者の頭脳でディケイドライバーはパワーアップさせられたかな?」

 

「……私を誰だと思ってるんだい?」

 

狩崎が見せたのはネオ化する前のように白いカラーリングになったディケイドライバーである。

 

「……君のベルト、ディエンドライバーが過去のカラーリングに戻っていたからね。ついでにお揃いのカラーリングで合わせてみたよ」

 

「流石。わかってるね」

 

狩崎がディエンドライバーを大樹に返すとディケイドライバーも取ろうとした。しかし、狩崎はそれを大樹が手にするより早く手に取る。

 

「おっと。まだこれは君には返せない。流石に昨日裏切られてそんなすぐには君を信用できないからね」

 

「無意味な過程だよ?僕は時間を止められる。その気になれば奪い取る事だって……」

 

「……さて、それを君は今の状況でできるのかな?」

 

狩崎は今なら大樹が絶対に時間停止を使わないとわかっていた。今再度裏切ってベルトを強奪すれば今度こそ士を復活させられなくなる上にリバイスライダー達を完全に敵に回す事になる。

 

「流石にお見通しか。ま、せいぜい頑張ってくれたまえよ」

 

それから大樹はディエンドライバーのみを持って外へと出るために歩き去っていく。

 

「……大二君。そっちは大丈夫かい?」

 

『ええ。市村さんのお陰でユウスケの強化、終わりました』

 

「結構。鳴滝がどう動くのか見ものだねぇ」

 

狩崎が笑みを浮かべる中、改修したディケイドライバーを預けるためにある人物を呼び出す事になる。

 

同時刻。切り立った崖の上に一人立っていた鳴滝はそこから見える街の風景を眺めていた。

 

「鳴滝さん〜。どうして街を見ながら黄昏ているのかしら?」

 

「……本来ならこの世界に住む殆どの人間は無関係。ただ仮面ライダー達が本来の歴史からズレた事をしてパラレルワールドの住人となってしまっただけなのに消される運命にあるというのは何とも悲しいとな」

 

「だったら消さずにそのまま置いとけないわけ?その感じだとあなたも好きで世界の破壊をやってるわけじゃないようにも見えるけど」

 

鳴滝は自身の周囲を飛び回るキバーラと世界を破壊する事に対する話を進める。鳴滝としては本来なら巻き込まれるはずの無い人々を壊す事には多少なりとも躊躇はあるらしい。

 

「……私はね、仮面ライダーを素晴らしい存在だと思っているんだよ。世界に蔓延る悪と同じ力を使いながらもそれを正義のために使い、悪を倒している。だからこそライダーの味方でいたいんだがな」

 

「ホント、あなたも難儀な性格をしているわね。応援したいライダーの世界を壊す役目を担うだなんて」

 

鳴滝の言葉から察するに彼も仮面ライダーを愛する一人の人間らしい。ただ、そのライダーのせいで世界のバランスが壊れる事などあってはならないのだ。だから彼は世界を破壊するという役目を引き受ける事になった。例え自分が愛するライダーに忌み嫌われたとしても。

 

「……前々から気になっていたのだけど、あなたのその力の出どころは何なの?オーロラカーテンに覚醒したというのは門矢士の事があるから納得はいくけど世界を破壊するためのその“カイジンライド”っていうのはどう見ても自分一人で覚醒できる物じゃなさそうなんだけど」

 

「……この力は私が初めてオーロラカーテンを使えるようになったその日。何故か一緒に目覚めていた。その時はまだ怪人に変身する力は無かったんだけどな。ディケイドと同じように世界を旅するうちに少しずつ変身できるようになった」

 

どうやら鳴滝のカイジンライドもディケイドと同様に数々の世界を回る旅をしてその先で順々に手に入れていった力のようだ。

 

「とは言っても私の場合はその世界にいる悪の組織と接触するまでも無かったがな」

 

その点において鳴滝の旅はディケイドよりも遥かに楽だったと言えるだろう。そんな鳴滝にキバーラは更に質問を重ねる。

 

「それじゃあもう一つ。ケータッチの試作品なんて手に入れて何をするつもりなの?」

 

「このアイテムに眠る凄まじい力を使う。ただ厄介なのは二重のロックだが私なら時間経過で強制解除できる。とはいえ、まだ無理だがな」

 

鳴滝は保険としてこのケータッチの制作に立ち会っており、その際コッソリと自分も時間経過でロックを解除できるように細工しておいたのだ。この辺り、彼も抜け目が無い。

 

「えー?私にも教えてくれないの〜?」

 

「じきに見せてやる。……おっと、長く喋り過ぎたな。良い加減始めるぞ」

 

鳴滝がカードを一枚取り出すとそれを腰に出現したベルトに装填。それを展開する。

 

《カイジンライド!アナザーディケイド!》

 

すると鳴滝の姿がジオウの世界のラスボスとも言える存在。アナザーディケイドへと変化。自身の頭部に何枚ものカードが突き刺さり、自身の幻影が外に広がって変身を完了した。

 

「へぇ。アナザーディケイドね?」

 

「……正直ディケイドと同じこの力を使うのはあまり好かないが、世界を壊すのはこの方が手っ取り早い」

 

アナザーディケイドが手を振ると自身の周囲にオーロラカーテンが展開。その向こう側から六人の影が出現。するとそこに姿を現したのはシャドームーン、ドラス、ダグバ、ゴルドドライブ、エボルト怪人態、ダンクルオステウスジャマトこと古代魚ジャマトである。

 

「……この世界を破壊しろ」

 

六体の怪人はコクリと頷くとそれぞれが街の各所へと散っていく。そして、六体が暴れたために街は多大な被害を受け、一輝達はスカイベースからの要請を受けて現場へと向かっていく。

 

すると現場に到着すると六体の怪人に付けられる形で鳴滝が呼んだ仮面ライダーの戦闘員枠の軍団も揃っていた。

 

「とんでも無い数ですね」

 

「関係無いわ。纏めて倒すだけよ」

 

さくら、光の二人はエボルト怪人態が向かった先に到着。そして二人はベルトを装着し、スタンプを取り出す。

 

「行くわよ。光さん」

 

「はい」

 

《コブラ!》

 

《クワガタ!》

 

《Deal……》

 

「「変身!」」

 

《リベラルアップ!》

 

《Delete up!》

 

《仮面ライダー蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《仮面ライダーオーバーデモンズ!》

 

ジャンヌとオーバーデモンズがエボルトとその配下の戦闘員と交戦。そして、それは他の各所でも発生していた。

 

「まさかこんな所で蛮野とか言うヤバい科学者と会うなんてね。科学者のよしみとして私が倒してあげよう」

 

《ジュウガ!》

 

「変身!」

 

《スクランブル!仮面ライダージュウガ!Go Over……!》

 

狩崎がジュウガへと変身すると科学者としてゴルドドライブを止めるべく彼へと向かっていく。ゴルドドライブ側もジュウガを認識したのか、彼を敵対視。配下の戦闘員を向かわせた。

 

「俺も戦うぞ」

 

「元太さん。行きますよ」

 

《スパイダー!》

 

《ヘラクレス!》

 

《Deal……》

 

《Contract!》

 

「「変身!」」

 

《Decide up!》

 

《Spirit up!》

 

《(仮面)rider Demons!》

 

《仮面ライダーデストリーム!》

 

ここではドラスを相手にデモンズ、デストリームの二人が対峙。早速交戦状態に入る事に。

 

「ダグバ……究極のグロンギってやつか」

 

「奴は凄まじい能力を持ってます。気をつけてください」

 

「わかってる。俺達でこの世界を救おう」

 

《バット!》

 

《Confirmed!》

 

大二がエビルブレードをライブガンへと変化させると同時にユウスケが腰にベルトを出現させ、ポーズを構えると変身する。

 

《Eeny, meeny, miny, moe!Eeny, meeny, miny, moe!》

 

「「変身!」」

 

《仮面ライダーライブ!》

 

するとユウスケは徐々に体の組織が変化していくと上半身には赤い装甲を纏い、下半身からは黒いアンダースーツ。頭部にはライジングアルティメットと比べると小型だが二本の角もある。複眼は赤だ。これによりユウスケはクウガの基本形態。マイティフォームとなる。

 

それと同時に大二もライブへと変身し、二人とダグバ率いる一団との戦闘が始まった。

 

そして、古代魚ジャマトの前に姿を現したのはディエンドライバーを返してもらった大樹である。

 

「士。君を蘇らせないと僕もしても張り合いがいる相手がいないからね。……仲間意識は無いけど、君を追いかける事自体は楽しい。だからさっさと君達には退場してもらおう」

 

《カメンライド!》

 

「変身」

 

《ディエンド!》

 

大樹が真上に向かって放った銃弾のエネルギーはディエンドの紋章としてカード化。それが突き刺さると同時に変身完了する。

 

「さて、君達にも手伝ってもらおうか」

 

《カメンライド!バロン!カメンライド!クローズ!カメンライド!迅!》

 

「行ってらっしゃい!」

 

するとディエンドの前に仮面ライダーバロン・バナナアームズ、仮面ライダークローズ、仮面ライダー迅・フライングファルコンが召喚された。

 

三人はディエンドの指示に従うと戦闘員達へと突撃。自身もゆっくりとした歩みで歩を進めていく。

 

最後にシャドームーンの相手として一輝、そして夏海もいた。一輝は夏海へと声をかけた。

 

「そのベルトは元々夏海さんに合うようには作られていません。無理だと思ったらすぐに解除してください」

 

「……心配、ありがとうございます。それでも私はキバーラと話をするためにも、士君のためにも戦い抜きます」

 

「おっ、早速お出ましのようだぜ」

 

「行きましょう」

 

一輝はリバイスドライバーを装着。それと同時に夏海はその手にウィークエンドライバーを持っており、それを腰に当てて装着する。

 

これは狩崎が前に夏木涼、そしてアギレラから返還してもらった物をずっと保管していた。今回は夏海がキバーラと会うためには生身で危険な前線に行かなければならないリスクを考慮し、一時的にだが夏海に渡す事になったのである。

 

ただ、このベルト自体は夏海のために作った物では無いためにキバーラと比べると使いづらさはあるかもしれないが。

 

《レックス!》

 

《クイーンビー!》

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

「「変身!」」

 

《バディアップ!》

 

《Subvert up!》

 

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》 

 

《Wow!Just believe in myself!仮面ライダー Ah!アギレラ!》

 

すると夏海の体へと女王蜂が融合。それと同時に体が仮面ライダーへと変化し、仮面ライダーアギレラとなる。加えて一輝とバイスも仮面ライダーと変身し、目の前の軍団と向き合う。

 

リバイとバイスはハイタッチ。それからアギレラと共に頷くと三人揃って目の前にいる敵の軍団へと向かっていくのだった。

 

「「「はぁあっ!」」」

 

こうして、鳴滝率いる怪人軍団との世界の破壊を賭けた戦いが始まる事になる。同時刻。とある時空の狭間にて、一人の青年が目を覚ます。

 

「……ここは……」

 

青年の周りはオーロラカーテンのような物で囲まれており、その空間の中を浮いていた。

 

「どうやら俺はここに閉じ込められたらしいな」

 

青年はその中の一つのカーテンから見えるとある世界を見て微笑みを浮かべる事になる。

 

「……どうやらアイツらも頑張ってくれてるみたいだな。仕方ない。ここで時が来るのを待ってやるか」

 

その青年はそう言ってオーロラカーテンから見える世界の動向を見守る事になるのだった。




また次回もお楽しみに。
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