ディケイドは25人の最強フォームのカード、そして頭にコンプリートフォームのカードを装着したコンプリートフォーム25となった。
その姿は右腕に上からクウガ、アギト、龍騎のカード。右脚に下からファイズ、ブレイド、響鬼、カブトのカード。右胸に下から電王、キバのカード。左腕に上からダブル、オーズ、フォーゼのカード。左脚に下からウィザード、鎧武、ドライブ、ゴーストのカード。左胸にエグゼイド、ビルドのカード。ど真ん中にジオウのカードがある。また、右肩には外側からゼロワン、セイバー、リバイのカードが並ぶ。左肩には外側からガッチャード、ギーツ、バイスのカードがあった。
前までは全てのカードが上半身に集約していたものの、今回は装甲の各部にカードが装着される形となる。両腕の造形は三枚のカードが膝にかけて縦に並ぶが、一番膝側のカードはどうしても腕からはみ出してしまう。そのため、両側にマゼンタのラインでレールが敷かれた所にコンプリートフォームの頭部のようなそり返ったような支えが三枚目のカードを腕の装甲に紐づけている。
両脚のカードも腕のカード同様に両脇にレールとしてマゼンタのラインが存在し、膝から下に二枚。上に二枚ずつ配置。ただ、グランドジオウと違って全てのカードが正面から見えるようになっている。膝の部分のパーツは丸い装甲に変化し、そこにディケイドのライダーズクレストが刻まれていた。
胸部装甲はコンプリートフォーム21のような造形だが、コンプリートフォーム21は片側につき五枚のカードがあったものの、こちらは内側の一枚のみ胸部装甲にかかっているものの、三枚が隣に並ぶだけなのでそこまでギチギチとした印象は受けない。それは胸部も同様で造形自体は21寄りだが、肩の分のカードを入れても装着されている総数は七枚程度で済むために少しゆとりを持った配置となる。
頭部はコンプリートフォームと同じ、マゼンタの複眼にシルバーの素体。前から刺さった黒いカードのようなラインに額にあるディケイドのカードだ。素体は黒で胸部装甲の枠はマゼンタ。シルバーよりもマゼンタの割合が多いので元祖コンプリートフォームよりは派手に見える形となる。また、背中のマントはコンプリートフォーム21とは違って内部にカードは存在せず。代わりに外側にデカデカと銀色でディケイドのライダーズクレストが描かれている。
「なるほど。これが最新版のコンプリートフォームか。前よりは肩周りが楽だな」
「えっ?そんなに気にするほど?」
「知りたきゃ、お前らの所のマッドサイエンティストにでも頼んで21の時の画像を見せてもらえ」
そんな風に返すディケイド。ちなみにベルトに浮かんでいる液晶画面についてだが、九つのアプリのような四角い枠が並び、その配置と表記としては以下の通りとなっている。
1〜3 23〜25 20〜22 2000
4〜6 ディケイドのライダーズクレスト 17〜19 F
7〜9 11〜13 14〜16 2023
これが均等な感覚でアプリのように四角い枠に囲まれて存在する。それはまるでスマホのホーム画面だ。
「ッ。ディケイド……まさか私と同じ境地に立つとはな。だが、コイツらを相手にお前は勝てるかな?」
鳴滝がまたアナザーディケイドの力を使うと敵を召喚。するとそこには牛鬼、グレートアイザー、仮面ライダーリガドの三人が出てきた。仮面ライダーリガドが入っているが、これはライダーの敵ならライダーでも呼び出せるアナザーディケイドの特徴があるからだろう。
「……無駄だ。リバイ、少しの間鳴滝を任せても良いか?」
「ああ。バイス、俺達も本気でやるぞ!」
「おうよ!」
《ギファードレックス!》
《アルティメットアップ!》
《ギファー!ギファー!ギファードレックス!》
リバイとバイスは全力で鳴滝を止めるためにアルティメットリバイスへとパワーアップ。それに続くようにディエンド、クウガ、キバーラも揃った。
「お前達の相手はディケイドだ。叩き潰せ!」
鳴滝の指示により呼び出された敵戦士はディケイドへと走り出す。それを見てディケイドはゆっくりと歩み始めた。
〜挿入歌 Ride the Wind〜
ディケイドへと突撃する牛鬼、グレートアイザー、リガドの三人。ディケイドはその攻撃を軽く捌くと腰のライドブッカーを抜いてすれ違い様に切り裂く。
「海東。借りるぞ」
《ディケイド!アタックライド!ディエンドライバー!》
ディケイドがケータッチの中央部を押すとディエンドライバー25が召喚。そのままそれで三人を中距離から撃ち続ける。
「もう一つだ」
《ディケイド!アタックライド!キバーラサーベル!》
更にディケイドがケータッチを続けて二回タッチすると今度はキバーラサーベルが展開。ディエンドライバーを投げ捨てると同時にライドブッカーを逆の手に持ち変えて右手でサーベルを手に。
「はあっ!」
そのまま接近してきたリガドを切り裂いて吹き飛ばす。すかさず牛鬼が突進するが、それにキバーラサーベルを突き刺すと牛鬼の脚を止める。
「があっ!?」
するとその瞬間、グレートアイザーがその体を巨大化させて黄金の体をした巨人となる。ディケイドはそんなグレートアイザーに対して落ち着いたままケータッチをタッチした。
《ブレイド!カメンライド!キング!鎧武!カメンライド!極アームズ!ギーツ!カメンライド!ギーツⅨ!》
ディケイドは4〜6を二回。14〜16を二回。23〜25を二回タッチするとそのアプリの部分が数字から召喚されたライダーに対応するライダーズクレストへと変化。そのままディケイドの隣に最強フォームとなったブレイド、鎧武、ギーツが召喚された。
「これでどうだ!」
ディケイドが中央にディケイド、その周囲にクウガ〜ガッチャードのライダーズクレストが描かれたカードを右側のバックルに装填して横から押し込む。
《クロスファイナルアタックライド!ブ・ブ・ブ・ブレイド!ガ・ガ・ガ・鎧武!ギ・ギ・ギ・ギーツ!》
《ロイヤルストレートフラッシュ!》
《ロックオン!オレンジチャージ!》
《ブーストタクティカルビクトリー!》
巨人が拳を振り下ろす中、ディケイド自身も牛鬼からキバーラサーベルを抜いて蹴り飛ばす。その流れで手にしたライドブッカーをガンモードに変えるとそれを構えて赤いカードを前に並べ、ディメンションブラスト25を放つ。
ちなみに召喚された三人の動きがバラバラなのだが、これがコンプリートフォーム25の特徴。複数のライダーの最強フォームを出して同時攻撃を叩き込めるというものだ。
「はあっ!」
四人の技が巨人の拳と激突するとあっという間に巨人は押し切られて爆散して消滅。それと同時に呼ばれたライダーも消滅した。すると今度はリガドが加速して突撃してくる。
《アクセラレート!》
「ッ!……だったらこれだ」
《アタックライド!クロックアップ!》
ディケイドは困った時に使う取り敢えずのクロックアップでリガドのスピードに追いつくとあっという間にカウンターからのライドブッカーの射撃で高速化を解除させる。
《クロックオーバー!》
そのままクロックオーバーとなると今度は攻撃を受けて怒り立つ牛鬼の方を向く。そしてディケイドは更にケータッチをタッチした。
《電王!カメンライド!ライナー!ジオウ!カメンライド!グランドジオウ!ガッチャード!カメンライド!レインボーガッチャード!》
今度は7〜9を二回、17〜19を三回、23〜25を三回触って三人のライダーを召喚。再度カードを装填する。
《クロスファイナルアタックライド!デ・デ・デ・電王!ジ・ジ・ジ・ジオウ!ガ・ガ・ガ・ガッチャード!》
すると電王が必殺技のモーションとして自身の前に線路を出現させるとディケイドを含めた四人のライダーはそれに乗り込む。それと同時にディケイドの技であるディメンションスラッシュ25のためのカードが並んだ。
《モモソード!ウラロッド!キンアックス!リュウガン!》
《キングギリギリスラッシュ!》
《レインボーブレス!ホッパーワン!ストラッシュ!》
ディケイドを含めた四人のライダーが牛鬼を次々と切り裂き、牛鬼は完全にオーバーキル。粉砕される事に。
「最後はお前だ」
ディケイドは降り立つと三人のライダーは消える。リガドは自身がターゲットにされた事に僅かに恐怖して後退るが、逃げ道など無い。そのためにカードをベルトにスラッシュして最後の抵抗をした。
《エクスパンジ!》
リガドが周囲に発生させた無数の光弾をディケイドへと放つとディケイドの姿が爆炎に消える。
《クウガ!カメンライド!アルティメット!ダブル!カメンライド!エクストリーム!ゼロワン!カメンライド!ゼロツー!》
だが、爆炎が消えるとディケイドの前に三人のライダーが並んでおり、彼等が完全に攻撃をシャットアウトしていた。
「これで……終わりだ」
《クロスファイナルアタックライド!ク・ク・ク・クウガ!ダ・ダ・ダ・ダブル!ゼ・ゼ・ゼ・ゼロワン!》
それに合わせてディケイド達四人が跳び上がると四人揃ってのカルテットライダーキックを放つ。
《エクストリームマキシマムドライブ!》
《ゼロツービッグバン!》
「うぉりゃああっ!」
四人のキックがリガドに命中するとそのままリガドは吹き飛ばされて爆発四散。それと同時に三人のライダーも消滅し、ディケイドは倒した敵を一瞥すると手を払う。
「さてと」
その頃、鳴滝の方はアルティメットリバイ、アルティメットバイスのコンビネーション、更にクウガの三人のアルティメットのライダー達による攻撃を受けて圧倒されていた。
「「「はあっ!」」」
三人によるパンチで鳴滝が下がるとどうにか反撃するために手にエネルギーを集約するが、そこにディエンドが追撃の銃撃で阻止する。
「そうはさせないよ」
「おのれ……まさか、ここまで私が押されるとは……ここは一度撤退して……」
「させません!」
するとキバーラが手にしたサーベルを投げると鳴滝の影にそれは突き刺さり、影縫いの要領で動きを止めさせる。
「ッ!?貴様等……」
「キバーラはあなたを救いたがってました。ですからもう世界を破壊するなんてことは……」
「……無理だな。私がいなければ結局世界の崩壊は止められない。破壊者は必ず必要なんだよ」
「そんな……」
「……だったら、俺がお前に引導を渡す」
そこに怪人達を軽く捩じ伏せたディケイドが合流。それを見た鳴滝は笑みを浮かべた。
「……ディケイドか。だったらやるが良い。それがお前の破壊者としての行為なら私は受け入れよう」
「ッ、良いのかよ一輝!アイツ倒されちゃうよ」
「……それが鳴滝さんの望む事なら……仕方ない」
そんな中、鳴滝は抵抗する意志を無くしたかのように両腕を広げて無防備な姿を晒す。
「……思えば、私が生み出させた存在に倒される事になるとは……皮肉な物だな」
「俺の方こそ、お前との腐れ縁。この先の旅の中でもずっと忘れない」
ディケイドと鳴滝。士が旅を始めたその日から幾度となくぶつかり続けた両者の因縁はこうして最後の時を迎えていた。
「……終わらせるぞ、鳴滝。お前を破壊する」
「ああ……来い!」
ディケイドがライドブッカーからカードを取り出すとリバイ、バイスへと目線を送る。一緒にやる……との事だ。
「ああ。一緒に……決める」
《ファイナルアタックライド!》
ディケイドがカードを装填すると同時にリバイ、バイスはスタンプを二度倒して跳び上がる。そのままリバイは赤いエネルギー、バイスは青いエネルギーを纏い、間にいるディケイドの前には鳴滝の前にまでトンネルの様に円を描きながら並んだカードとその中心に複数のカードが並ぶように出てきた。それと同時に三人は跳び上がる。
《リバイギファードフィニッシュ!》
《バイスギファードフィニッシュ!》
《ディ・ディ・ディ・ディケイド!》
ディケイドがディメンションキック25を繰り出すとそれに合わせてリバイ、バイスもライダーキックを放ち、その一撃が鳴滝へと命中。その体はヒビが入ると崩壊を始めた。
「……ディケイド。お前という存在のお陰で私の旅にも意味を持つ事ができた。……お前の真の旅の終わりまで、私は見守っておいてやる」
「ふん。別に見なくても良い。……じゃあな。鳴滝」
三人のキックが鳴滝を貫くと火花を散らしながら鳴滝の体は倒れていく。そして、爆発の直前。鳴滝は断末魔を叫んだ。
「おのれディケイドォオオオ!!」
それは彼のディケイドを罵る際の代名詞と言わんばかりの台詞だった。そして、それを最後に鳴滝は完全に消滅。その場には鳴滝の物と思われるチューリップハットが落ちており、そしてそれは間違いなく彼が消え去った事を意味していた。
こうして、新たな破壊者を名乗った鳴滝とのこの世界をかけた戦いは終わる事になる。
今回で鳴滝が消滅して次回はこの章のエピローグ回になるため、ようやく消えた世界の破壊者編は終了となります。それではまた次回もお楽しみに。