仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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犯人の捕捉 デッドマン強制進化

場面は変わってフェーズ2のチーターデッドマンを追うエビル。彼は空中からチーターデッドマンを捕捉すると急降下する。

 

「おいおい、お前はどこ行くつもりだ?」

 

エビルが体当たりをするとチーターデッドマンはバランスを崩して転がると持ち直す。ただ、その間にエビルが進行方向に降り立った。

 

「悪いな。俺達はお前も逃してやるつもりは無いんだぜ?」

 

するとチーターデッドマンが構えを取るとエビルと交戦する姿勢を見せる。どうやら逃げるのはここまでらしい。

 

「……誘引はここまでで十分か」

 

「なるほどな。お前の役目はこの俺をここに引き剥がす事か」

 

チーターデッドマンはフェーズ2であるおかげで意思疎通が可能となっている。その変身者が話しているのだ。

 

「お前達の戦力を少しでも分散させれば、我々の目的は果たしやすくなる」

 

「へっ、それはどうかな?俺一人ここに連れてきた所で、そんなに戦況は変わらねぇだろ」

 

チーターデッドマンはエビルのその言葉に返事する事は無く、高速で彼の背後に回ると蹴りを繰り出す。

 

「おっと、やっぱフェーズ2じゃこの程度だな」

 

エビルは簡単にそれを見切って攻撃を受け止めるとエビル単体のパワーだけで止まってしまう。

 

「ッ……」

 

「俺を倒したきゃ、少なくともフェーズ4を持ってこないとなぁ」

 

『カゲロウ、その男は敵の目的を知る上で重要参考人だ。悪魔を分離して捕縛しろ。……そのための物は渡しただろう?』

 

エビルとしては特に何の指示も無ければさっさと目の前にいるチーターデッドマンを倒してしまいたかった。ただ、捕縛目的となるとただオーバーダメージで倒すだけではダメになってしまう。エビルは渋々とツーサイドライバーのバックルを外すとリバイスドライバーを手にした。

 

《リバイスドライバー!》

 

「狩崎の野郎が俺達用で新造したリバイスドライバーの威力、見せてやるよ」

 

実はアリコーンの一件以降、大二、カゲロウの分のリバイスドライバーが新たに作られていた。これは一輝、バイス用の調整がされていたベルトよりは新しく使えるようにした方が兼用のリスクを避けられるという判断である。

 

《メガバット!》

 

「仕方ねぇから漆黒のパーティ、第二幕の幕開けだ」

 

エビルがリバイスドライバーを装着してからメガバットバイスタンプを起動して押印する。

 

《Come On!メ・メ・メガバット!》

 

エビルがポーズを取る中、背後に緑のチャット欄が出現しつつ影から飛び出した黒い蝙蝠が飛び回った。

 

《マーベラスアップ!》

 

エビルがばベルトにスタンプを装填して倒すと出てきた蝙蝠が自身の真上で巨大な黒い蝙蝠として形成される。

 

《激しくなるダークネス!Crossing Crossing!仮面ライダーエビルマーベラス!》

 

そのままスタンプがエビルへと振り下ろされるとその姿がエビルマーベラスへと変化。ただ、やはりライブとの同時変身で無いのでソロでは音声の欠けが大分目立つ形となる。

 

「狩崎の野郎。単独でもカッコよくなるような変身音声ぐらい入れとけよ」

 

エビルが狩崎への愚痴を言う中、彼はその手に先程から使っているエビルブレードを構えた。以前とは違って狩崎はエビルブレードにも対応できるような状態にしたのか、エビルはブレードも引き続き使用する。

 

「があっ!」

 

チーターデッドマンが高いスピードを活かした超加速による蹴り技を繰り出す中、エビルはそれをエビルブレードで捌く。

 

「へぇ。中々に素早い蹴りだな。ま、流石にチーターってだけある。……でもな?そんな直線的な攻撃じゃあ、勝てないんだよ!」

 

エビルがエビルブレードを構えると飛び掛かるようにしながら突っ込んできたチーターデッドマンを上体を後ろに倒しならの斬撃でダメージを与えて転がさせる。

 

「が!?」

 

「ここから反撃行くぜ?」

 

エビルが体勢を崩したチーターデッドマンへと走るとエビルブレードを振り抜いて斬りつける。チーターデッドマンは何とか立ち上がるものの、エビルはすかさず頭突きで怯ませてからヤンキーのような蹴り飛ばしで更に地に伏せさせた。ただ、彼は敵のダメージの受け方に僅かに違和感を感じると溜息を吐く。

 

「おいおい、何で前の時と比べて弱くなってんだよ。おい狩崎、改良の際に出力落としたんじゃねーのか?」

 

『悪いね、そのスタンプを最高出力で使うためにはライブとの共闘が必須なんだ。……君一人じゃフルパワーは発揮できないわけ』

 

「何だよそれ……。てか、下手したらイーヴィルエビルと同程度かそれ以下だぞ今の出力!」

 

前回の活躍を見て一見はライブマーベラス、エビルマーベラスがライブ/エビルにとっては最高戦力に見えるが、単体での出力はホーリーライブ/イーヴィルエビルと同程度かそれ以下。加えてこの姿はリリスやギフ由来の力も使えない。前に二つの力を使えたのはオーバーデモンズが双方の力を引き出せるパーフェクトウィングバイスタンプによる斬撃を当てたからであってこの姿由来の力では無いのだ。

 

そのため、ライブ又はエビルが単独で変身できる最強形態がホーリーライブ/イーヴィルエビル。ライブとエビルの二人が揃いつつリリス、ギフの力を高い水準で操る事で対象を浄化する能力を持ち、尚且つ単純な単体スペックでは最強のエビリティライブ。ライブとエビルがコンビで戦う事で他二つ以上の戦力を発揮できるが、単体だと最大出力を発揮できないライブマーベラス/エビルマーベラスという構図が完成する。

 

『ま、とは言ってもフェーズ2相手ならそれで十分でしょ?』

 

「ったく、本当に悪魔使いの荒い博士だな」

 

そのままエビルはチーターデッドマンとの戦闘を更に継続。そのまま戦闘が進んでいく。

 

同時刻、コアラデッドマンは式の襲撃に失敗したために慌てて元々自分が出撃していた男の拠点へと入り込むとそこの主ことデッドマンの親の男がそれを苛立ったような顔で睨んだ。

 

「お前……また失敗しやがって。クソが……」

 

男はかなり苛立ったようである。チーターデッドマンという彼を後ろから支援した組織の助っ人込みなのだ。今まで何度も襲撃を失敗した中、今度こそ成功すると考えていたのにまたもや失敗という結果を持ち帰ったのである。

 

「くそがぁああっ!何でだ、何で世の中は不平等なんだ……。俺だって、俺だって女が欲しいのに……」

 

男は拠点である建物内部に置いてあった古びた小さなテーブルをちゃぶ台返しする。そんな男が荒れる中、そこに足音が聞こえると自分へと向けられる銃が視界に入った。

 

「……ようやく捉えたぞ、連続結婚式場襲撃事件の犯人」

 

そこにいたのはホーリーライブに変身した大二であった。いきなり現れたホーリーライブに男は混乱する。

 

「ば、馬鹿な!?何でだ……俺はお前らに捕捉されないように毎回拠点を変えてるのに……隠蔽工作だってアイツらのお陰で」

 

「……アイツら?……背後に誰かついてるのか?」

 

「ッ……とにかく、何で俺のこのいる場所がわかるんだよ!」

 

ライブからの質問に男は答える事無く逆に質問で投げ返す。ライブは冷静な声色でその答えを話した。

 

「……お前が呼んだそこのデッドマンを利用させてもらったんだ」

 

ブルーバードの考えた作戦はこうだ。まず式を襲撃する敵をリバイ、バイスのコンビが迎撃。式を邪魔するのを失敗したデッドマンが撤退する瞬間をジャンヌが追跡。その際にトリケラゲノムのラブコフを撃つ事による射撃でコアラデッドマンをマーキング。

 

そのままジャンヌはコアラデッドマンをわざと見失う事でコアラデッドマンを泳がせ、安心したコアラデッドマンが男の拠点に帰ると踏んだのだ。それを予めマーカーとそれをキャッチするレーダーによってコアラデッドマンの位置を特定ホーリーライブが空中から追跡し、場所を突き止めたのである。

 

「テメェ、俺の役に立たないどころか足まで引っ張りやがって!」

 

「さぁ、大人しくしろ!」

 

ライブがライブガンの銃口を男へと構えると男は苛立ったように歯軋り。そんな中、男が手でサインを出すとコアラデッドマンは目を光らせる。

 

「があっ!」

 

その瞬間、コアラデッドマンのポケットから飛び出した三体のブラキオデッドマンがライブへと組み付くように体当たりしてくる。

 

「ぐっ!?」

 

「今だ、逃げるんだよー!」

 

三体のブラキオデッドマンによってホーリーライブが一瞬足止めされた間に男は逃走。コアラデッドマンはその後に続いた。

 

「このっ!」

 

ライブがブラキオデッドマンを三体纏めて押し返すと銃撃を与えてダメージを蓄積させる。ただ、その間に逃げ出した男は転げるように外に出ると逃げようとした。

 

「クソッ……こんな奴らなんかに好き放題させてたまるかっての!」

 

「それはこっちの台詞よ!」

 

「……へ?」

 

そのタイミングで降り立ったのはライブの方から連絡が行ったジャンヌである。彼女はかなり憤った様子であった。

 

「……アンタ、結婚式を襲ってばかりで……。何考えてるのよ!」

 

「はっ、そんなのは俺に従う都合の良い女を作ってくれないこの世界が悪い。だからせめて俺の周りでイチャイチャする男女が増えるのをぶち壊してるだけなんだよ!」

 

男のその言葉を聞いた瞬間、ジャンヌの中で何かが切れる音がする。もう既にジャンヌの男への怒りは相当募っていたが、こうなるともう彼女は止まらない。

 

「はぁ?……自分に彼女ができないのはアンタの性格のせいでしょ!……結婚式は一生に一度、自分の愛するパートナーと結ばれて家族になるための大事な式なのに……それを邪魔するなんて、もう……ごめんって言っても許さないからね!」

 

ジャンヌがそう言うと手にしていたトリケラゲノムのラブコフを真上に投げるとそれと同時にジャンヌがキングコブラバイスタンプを構える。

 

「ラブちゃん!」

 

《キングコブラ!》

 

《Come with me!Go with me!》

 

ジャンヌがスタンプを装填してすかさずベルトを倒すとトリケラゲノムになっていたラブコフが落ちてくると同時に黄金のキングコブラに変化。ジャンヌの上に落下したままとぐろを巻き始める。

 

「オラオラオラ〜!結婚式、守るラブ〜!」

 

《ハイパーリベラルアップ!》

 

《We are!We are!仮面ライダー!インビンシブル!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!ハァー!ハーッ!》

 

ジャンヌはインビンシブルジャンヌへとパワーアップすると男とコアラデッドマンと向き合う。

 

「くっ……。おいお前、俺を守れ!こんな奴さっさと倒せ!」

 

するとコアラデッドマンはいきなり目を赤く光らせると男の持っていたコアラプロトバイスタンプを操り、目の前に赤い契約書を呼び出す。

 

「お、おい。お前……何を?」

 

《コアラ!》

 

それと同時に強制的にバイスタンプが押印されるとコアラデッドマンが赤い紙に分裂。更に石板が現れるとそれが男と融合した。

 

「ッ!?これって、まさかフェーズ3!?」

 

『馬鹿な、ギフはもういないはずだ!それに伴ってギフスタンプも失われたはず!』

 

通信の先で狩崎が声を上げる中、男は無理矢理コアラデッドマンに取り込まれる形でその姿を変えていくのであった。

 

同時刻。この様子をモニター越しに見ていた男がほくそ笑む。それは先程男にチーターデッドマンという助っ人を出した男であった。

 

「ギフの力抜きでフェーズ3の力を使えるようにしたスタンプの真価が発動したな」

 

どうやらスタンプにフェーズ3への強制進化の細工を施したのも彼……いや、彼の組織らしい。

 

「さぁて、オブリビアンバイスタンプの力の一旦……見せてもらおうか。ふふっ……あははっ!」

 

男はオブリビアンバイスタンプと言う辺りこの前の地下施設にいた男達の仲間と言うべきだろう。果たして、彼らの目的は如何に。




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