コアラデッドマンは宿主の男の意思など関係無いとばかりに契約書として分解されると強制的に上位契約を発動。その姿を変えていく。下半身は爬虫類型のフェーズ2と同様の造形で尻尾の代わりに蜂の腹部のようなパーツが増えていた。上半身に関しては人間のようなスラリとした体に白いボロボロの服装。両腕はフェーズ1同様に一回り大きめな腕となっており、両肩からアルシノイテリウムのような角が後ろに向かって生えていた。
体色は青を基調としており、腹は僅かに小太りのような物になっている。ただ、その太ったような腹から小さなデッドマンの顔があるためにこれはフェーズ1の時の育児嚢が変化した物と取れる。……ただ、変身者の男がニートであるために彼自身が多少太っていたのが原因と取る方が自然だが。
頭部は人間のような顔つきにボサボサの髪を模した紫の毛、ただしコアラのような耳やマスクが顔部分に付いており、ライダーマンのようなクラッシャー部のみが存在せずに人間のままの造形と言った所だ。これはフェーズ3への強制変身によって男自身の意思が存在しないという彼の現状を皮肉にしているのだろう。
これによりコアラデッドマンフェーズ3へと変身するのであった。そのため、ジャンヌは警戒心を高める事に。
「もう、こんな時にフェーズ3になんかならないでよ!」
ジャンヌが怒りの声を上げるとコアラデッドマンはジャンヌへと襲いかかる。
「さっきまで逃げてばかりだったけど……よっぽど好戦的になったわね」
『恐らくだけど、フェーズ1の時は宿主の意思が強く反映されていたからだろうね』
今はデッドマンの好戦的な気質が強く出ているという事になる。そう考えるとやはり男という宿主の鎖を解き放たれて自分の意思でデッドマンが自由に動くようになったということだろう。
「はあっ!」
ジャンヌがコアラデッドマンへと組み付くとコアラデッドマンはジャンヌを敵と判断してそのまま戦闘へと突入。
その頃、ライブと交戦する三体のブラキオデッドマンの方ではノコギリの個体、ドリルの個体、大砲の個体と大二が初めて変身した時に現れていたブラキオデッドマン三体と同じ姿をしていた。
「コイツら……前は一体を纏めて倒したからわからなかったけど、意外と連携が手強いな」
大二がライブになった時は変身した時点で既に三体が融合したTYPE-UNIONとなっていたので三体バラバラの状態とライブが戦うのは何気に初なのである。
「でも、フェーズ1のままなら!」
とは言え、ライブはその時から比べ物にならない程パワーアップしている。三体がかりとは言え、フェーズ1に今更苦戦するつもりは無い。
《コング!》
ライブがコングバイスタンプをベルトに押印するとライブガンから巨大な白いカラーリングのコングの拳をエネルギーとして放つ。
それに大砲の個体が対抗するが、あっという間に打ち砕かれてダメージを受けた。するとそこにエビルからの連絡が入る。
『おい大二ぃ、こっちをさっさと契約解除するから来い!』
「今はコイツらの相手で手一杯だ!」
エビルの方はオーバーキルしないように手加減しながら戦う事に苛立ちがあるのか、ライブに来るように言う。しかし今のライブは手が離せない。
「大二、お待たせ!」
「ここで最強バディの登場だぜ!」
するとそのタイミングでブラキオデッドマンの二体、ノコギリ個体とドリル個体へとダブルキックが決まって吹き飛ばされるとそこにリバイ、バイスのブラキオゲノムが姿を表した。
《ブラキオー!祝え!長き王の誕生を!》
「兄ちゃん、バイス!」
「大二、ここは俺達に任せてくれ」
「……わかった!」
ライブは翼を展開すると空へと飛翔。エビルの元に向かうべくその場を離脱する事になる。
そのタイミングでジャンヌがコアラデッドマンからの拳を受け止めると逆に殴ってダメージを与え、そのタイミングでリバイへと声をかける。
「一輝兄!これ使って!」
ジャンヌがノールックでリバイへとスタンプを投げる中、リバイがそれをキャッチ。それは彼女が先程使ったトリケラバイスタンプだ。
「ああ!」
そのタイミングでコアラデッドマンが手からエネルギー弾を連射するが、ジャンヌと融合したラブコフが背中の五本の刃を操って全て叩き落とす。
「そんな物でアタイ達に傷をつけられるなんて甘すぎるで!」
「やあっ!」
すかさずジャンヌが踏み込んで一気に前に出ると上段蹴りを叩き込む。コアラデッドマンはそれを防御するが、その火力に後ろに数歩下がった。
コアラデッドマンは単純な能力こそ上がったものの、特殊能力が何か増えたかと言えば特に無い。更にフェーズ1の時にやっていたデッドマン召喚もしない所からそれさえもできなくなっている可能性が高かった。
これらからデッドマン召喚に関してはデッドマン自身よりも宿主の意思による所が大きいのだろう。
「があっ!」
とは言え、能力が腐ってもフェーズ3である事に変わりは無い。単純な能力増加だけでも割と面倒であった。
「少しはやるけど、アンタに私は倒せないよ!」
そして、リバイの方はコアラデッドマンをジャンヌに任せる間に一気に三体を倒すべきとスタンプを起動する。
《トリケラ!》
「ふへへっ。トリケラちゃんで俺っち目覚めちゃう〜!」
《Come on!トリ・ト・トリケラ!バディアップ!》
《トリプルホーン!トリッキーバトル!トリケラ!目覚めろ!三角竜!》
バイスが黒いインクのスタンプをリバイへと振り下ろすとその姿が変化。バイスも装甲を装着して降り立ち、トリケラゲノムとなる。
リバイは胸のハートマークを維持しつつ二つの胸筋が目立つように隆々としている。両肩は仮面ライダーアギトのグランドフォームを彷彿とした刺々しい見た目で背中に搭載されたラックに二本の湾曲しつつそこそこの長さがある刀のような剣が武装されている。頭部は仮面ライダーアギトのように長い二本の角が上に向かって伸び、更にそこから展開するように二本ずつ角が展開。これはアギトのクロスホーンとトリケラのトサカをかけたような造形だ。勿論鼻の辺りから三番目の短い角もある。
バイスの方は両脚が一回り太く、金色のカラーがある他、両腕にはマンモスゲノムのような盾状の板もある。ただ、こちらはそこから肩アーマーにかけて連結するようにして金の装甲が展開。更に肩アーマーはリバイよりも鋭利で長く、どちらかと言えばフレイムフォームに似た造形だ。頭部はトリケラのように前に伸びる三本の角にトサカが目立つ金のトリケラの被り物を装着していた。
「行くぞ、バイス!」
「おうよ!」
《リバイスラッシャー!》
バイスがリバイスラッシャー、リバイが背中の二本の剣を手にすると三体のブラキオデッドマンへと突撃。大砲個体が砲撃で迎撃するも、二人はそれを切り捨てるように粉砕すると距離を詰めて乱戦に入る。
「はあっ!」
リバイが二本の剣で次々と攻撃を命中させると更に剣の柄が展開。二つが連結すると双刃の薙刀へと変化する。
「喰らえ!」
リバイが連結した薙刀を投げると竜巻を纏って次々と敵を切り裂く。それに便乗する形でバイスがリバイスラッシャーにスタンプを押印した。
「ふへへ、じゃあ俺っちも!」
《ライオン!》
《スタンプバイ!》
その瞬間、刀身に炎が宿るとそのままブラキオデッドマンを攻撃しようとするが、ドリルの個体がそうはさせまいと緑のエネルギー波を放つ。
「えっ?のわっ!!」
バイスは吹き飛ばされた衝撃でリバイスラッシャーを手放してしまう。それをリバイが右手でキャッチするとその間に戻ってきた薙刀を左手でキャッチ。そのまま二本の長い武器を振り抜く形で技を放つ。
《リバイバイスラッシュ!》
その一撃がブラキオデッドマン三体に纏めてダメージを入れるとブラキオデッドマンはダメージでその場に膝を付く。
「ああっ!?一輝勝手に武器取るなよ!」
「仕方ないだろ。だったら落とすなよ」
それからリバイが武器を投げ捨てるとスタンプを二度倒す。その瞬間、二人が構えを取ると地面に50という数字が地面に浮かんだ。
《トリケラ!スタンピングフィニッシュ!》
その5がリバイ、0がバイスの脚にエネルギーとして集約されると二人揃ってジャンプ。そのままダブルライダーキックを放つ。
「「はあっ!」」
その一撃がドリルのブラキオデッドマンに命中するとそのまま爆散。一体目を倒す。
「良し、次はこれだ!」
リバイがバリッドレックスバイスタンプを取り出す。狩崎がデータ入力のために預かっていたこのスタンプは他の二つと一緒にリバイへと返却されていたのだ。そして、それをサンダーゲイルバイスタンプで起動する。
《バリッドレックス!》
《サンダーゲイル!》
《バリバリ!》
これはバリッドレックスの能力をサンダーゲイルの力をバイスにも共有させて行き渡らせるためである。
《バリバリCome on!バリッドレックス!》
その瞬間、二人のいる地面が凍りつくと共に普段よりも更に大きめな水色の卵が生成される。
「うぉお、いつもよりエッグいサイズ!」
《バリバリィアップ!》
リバイがスタンプを倒すとバイスの体の装甲が消えて一時的に通常のバイスとなる。それと同時にリバイの頭上の卵がリバイへと被さった。
《My name is!仮面ライダー!リバ!バ!バ!バイス!リバイス!リバイス!リバ!バ!バ!バイス!リバイス!》
すかさずバイスが被さった卵を横から殴って破壊するとバイスは再度霊体化してリバイから飛び出すとリバイは素体の紫のアンダースーツを露わにし、割れた卵の破片が次々にリバイへと装着。更に今回は卵が大きいので余剰パーツがバイスの方へと粒子として集まると装甲として再形成。勿論バリッドシールドも武装された。
「ワオ!狩ちゃん最高!ハッシュタグ……ナイス、ジョージ!ふへへっ!」
《&!リバイス!リバイス!》
地味ながらも音声もバイスも含まれた物へと変化し、今までずっとありそうで無かった二人揃ったバリッドレックスゲノム、所謂バリバリッドレックスゲノムへと変化したのだ。
「一気に行くぜ!」
それからリバイとバイスは二人揃ってブラキオデッドマンへと向かっていく。そんな中、場面はチーターデッドマンと交戦するエビルへと移る。
「どうしたぁ?そんな物かよ!」
エビルが倒れたチーターデッドマンを立たせると斬撃でダメージを与えてから後ろ回し蹴りで地面を転がさせる。
「く、クソッ……」
そのタイミングで空中からライブが降り立つとベルトをリバイスドライバーへとチェンジ。メガバットバイスタンプを使用する。
《メガバット!》
ライブがベルトにスタンプを押印すると影から出てきていた無数の白い蝙蝠が集約。スタンプとして変化するとそれが覆い被さった。
《マーベラスアップ!》
《輝くほどシャイニング!Crossing Crossing!仮面ライダーライブマーベラス!》
そのままライブが被せられたスタンプをライブガンを手に打ち破るとライブマーベラスとして出てくる。
「遅せぇよ。大二」
「文句なら後にしてくれ。カゲロウ!」
そのまま二人はチーターデッドマン相手に戦闘を開始。今度はライブも加わった影響でエビルもパワーアップ。本来の戦闘力を取り戻すとチーターデッドマンはそれに太刀打ちすらできなかった。
《メガバット!》
《必殺承認!》
二人がスタンプをベルトから外すとライブガンとエビルブレードに装填。スイッチを押し込むとエネルギーが高められた。
「「はあっ!」」
《メガバット!》
《ダークネスフィニッシュ!》
《ジャスティスフィニッシュ!》
二人が大きめな白い蝙蝠のエネルギー弾と小さな無数の黒い蝙蝠のエネルギー斬を放つとチーターデッドマンはかなりのダメージなのか、体から火花を散らす。
「おい、お前の中の人間は今回の事件とは無関係な奴だよな?……なんで犯罪者に加担した」
「ふふっ……それがあのお方の意思だからだ」
「あん?あのお方だと?」
ライブ、エビルの問いにチーターデッドマンが不気味な笑みを浮かべると二人はやはりこの戦いはただのバイスタンプ関連犯罪とは違うと考えていた。
「俺はお前らに情報を吐いてやるつもりは無い。さっさと倒せよ。余計な被害が出る前にな」
「……そうか」
ライブは男にこれ以上問いかけても答えてくれないと判断するとまずは彼を分離して救うためにスタンプを倒す。
「大事に、決めようか」
《マーベラスジャスティスフィニッシュ!》
《マーベラスダークネスフィニッシュ!》
「「はぁあっ!」」
二人が白と黒の必殺のエネルギーを脚に集約すると走り込んでから跳び上がり、一気に距離を詰めるとダブルライダーキックを命中させるのであった。
これを喰らってチーターデッドマンは爆散。そのまま中の人間が倒れ込む。それからライブが身柄を拘束しよう歩み寄ったその瞬間。いきなり倒れていた男が苦しみ始めると紫の粒子として消え始めてしまう。
「ぐあああっ!」
「なっ!?」
「おいおい、どうなってんだこれ」
そして、その場には使っていたバイスタンプのみが残るとライブは男の言っていたまだ見ぬ脅威に気持ちを向けるのであった。
その頃、ローブに身を包み、フードを被った謎の人間がそれを見下ろす。それはチーターデッドマンがやられた後の証拠隠滅及び、後始末をした人物であった。
「……流石はブルーバード。手際が良い。まだまだ我々は暗躍を続けないとだな」
そう言ってその人物はその場を去っていく事になる。これにより、残すはコアラデッドマンのいる方面のみになるのだった。
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