仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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嘲笑う悪魔 五十嵐一家集結

〜挿入歌 いとしのFrenemy〜

 

ベルゼと戦闘するジュウガとダイオウイカデッドマン。ただ、二人の攻撃でダメージになっているのは直接攻撃による打撃のみであった。そんな中、ベルゼが手を翳すと炎の壁が出現する。

 

「ッ!オルテカ!」

 

「ほんとうに人使いの荒い科学者だ」

 

するとダイオウイカデッドマンは触手を伸ばすと炎の壁の更に上からベルゼへと水のエネルギー弾を連射。

 

「へっ、美味しい物をまた用意してくれてありがとよ」

 

ベルゼは自分に来るエネルギー弾を食べてしまう。ただ、その間に炎の壁も消火されるとそのタイミングでジュウガが飛び出す。

 

《カンガルー!》

 

《アブゾーブ!ビルド!》

 

「勝利の法則は決まった!」

 

ベルゼがエネルギー弾を食べ終わった直後の吸収が発動できなくなったタイミングを狙うとジュウガは地面を踏み抜き地下へと落ちる。それと同時にベルゼの体が曲線のグラフに挟まれた。

 

「む!?」

 

ただ、時間を置くとベルゼがグラフも食べかねないのですぐにジュウガは地面から陥没させた部分が迫り上がる勢いで飛び出すとグラフの上を滑りながらライダーキックを放つ。

 

《カンガルーボルテックアタック!》

 

ジュウガの右脚の裏が戦車の束帯のように回転するとベルゼへとキックが命中。爆発と共にベルゼを吹き飛ばす……が、彼を仕留め切るには至らない。

 

「少しはやるじゃないか。でもオイラの食べるスピードを侮るなよ」

 

どうやら先程の攻撃ではダメージこそ入ったものの、一部のエネルギーを食べられてしまったらしい。

 

「流石暴食。どれだけ食べても満たされない感じですね」

 

「次はオイラの番だ!」

 

ベルゼがまた反撃の火炎放射を放つ中、ダイオウイカデッドマンはそれを後ろに下がりつつ吸盤爆弾で反撃していく。

 

「ふん。そんなの無駄だ無駄!」

 

ベルゼはそれを食べながら攻撃を無力化。抑え込んでしまう。しかし、そのタイミングでオルテカは何かに気がついた。

 

「なるほど。ジョージ狩崎」

 

「へぇ。面白い考えだね。それで行こうか!」

 

するとダイオウイカデッドマンはベルゼが反撃できないくらいに連続で攻撃を射出するとベルゼはそれを食べ続ける。

 

「だから、そんな程度の攻撃なんてオイラに食事を分けてくれるだけなんだよ」

 

「じゃあ、そんな食べ足りないあなたにもっとプレゼントして差し上げましょう」

 

ダイオウイカデッドマンは更に弾幕の数を増やすとベルゼは更に食事を進めていく。そのタイミングでジュウガはスタンプを一回倒す。

 

《インパルスゲノムエッジ!》

 

その瞬間、ジュウガは赤いオーラを纏いながらジャッカルの力で超加速。そのまますれ違い様に連続で背中に展開したプテラの翼に風を纏わせて出力を向上させてから斬りつけるとベルゼはそれさえも食べて相殺。

 

「お次はこれです!」

 

ダイオウイカデッドマンが今度はイカ墨を噴射するとベルゼの視界を奪う。そのタイミングでジュウガはバイスタンプをスキャンする。

 

《キングクラブ!》

 

《アブゾーブ!ブレイド!》

 

ジュウガはそのタイミングで右手にブレイラウザーを召喚するとそれに電撃を纏わせてから投げつけた。

 

「おっと!」

 

ベルゼは食事の匂いで方向を判別したのか、エネルギーのブレイラウザーに噛み付く形で止める。

 

《キングクラブライトニングアタック!》

 

「無駄だ……」

 

「ふっ、かかりましたね?」

 

「あ?」

 

するとブレイラウザーを食べようとしていたベルゼの食事スピードが一瞬緩んだ。これはベルゼの一度に食べられる量の限界が近づいている証拠である。いくら暴食で何をどれだけ食べても大丈夫な体をしているベルゼでも、一度に食べられる量の限界に達すれば食べきれないのは必然であった。

 

《パワードゲノムエッジ!》

 

「イェス!」

 

すると狩崎が一気に接近するとブラキオの力で腕を伸ばし、コングの力でパワーを付与。マンモスの力で氷属性の力を合わせ、レックスの頭部を模した噛みつき攻撃を中距離ライダーパンチとして放つ。

 

それによってベルゼの容量は完全にオーバー。体が何度も歪に膨れ上がった後にパンクしてしまう。

 

「ごあっ!?お、お前ら何しやがる」

 

「何言ってるんでしょうかねぇ。美味しいものをたらふく食べたんですよ?」

 

「ま、今のは食べすぎでお腹を壊したって所だろうけどね?」

 

二人がベルゼが食べ過ぎによるパンクをしたのを見て嘲笑う中、ベルゼは全く動けなくなってしまう。

 

「さて、あの自業自得な凡人は何もできないようですし」

 

「ああ。良い加減終わりにさせてもらおう」

 

ジュウガがバイスタンプを四回倒す中、ダイオウイカデッドマンが触手を伸ばすとベルゼへと触手による滅多打ち攻撃を仕掛ける。

 

「さて、溜まったストレスを発散させてもらいましょうか」

 

先程までは触手攻撃をしてしまうと触手を全部食べられると考えていたためにダイオウイカデッドマンはこの手を使えなかった。だが、相手の食べる口が封じられているのでもう躊躇いなど無い。

 

ダイオウイカデッドマンからの攻撃にベルゼは食べての反撃ができないのでほぼ一方的にダメージを受けてしまう。

 

「こ、このオイラが……お前らに……!?もう一人は……」

 

ベルゼは自らの視界にジュウガがいないのを見て焦りの気持ちが浮かぶ中、もう既にジュウガは天高く跳び上がっていた。

 

《アメイジングフィニッシュ!》

 

「はあっ!」

 

ジュウガが十種の生物の物と思われる光を右脚に集約するとそのままライダーキックを放つ。そして、それがベルゼに命中するとその体を貫いた。

 

「ぐああっ!」

 

「私の才能に平伏せ」

 

「ジ・エンドだね!」

 

そのままベルゼは倒れると爆散。これによってまた一人、七大罪悪魔の一体は倒れて消え去る事になる。

 

そんな中、最後の七大罪悪魔であるマモと交戦するキマイラとダイモン。近接格闘が中心であるキマイラとダイモンが二人がかりでマモへと激しい攻撃をぶつけていくとそれに対してマモは珍しく宝石の能力による守りの戦い方を見せていた。

 

〜挿入歌 Dance_Dance〜

 

「あははっ!どうしたのかな〜?さっきから全然痛く無いわよ!」

 

「くっ、さっきから攻撃が防御されて当たらない……」

 

「宝石の防御壁を作り出し、その硬さを利用した守りの戦いをしてきたか」

 

「手も足も出ないってこの事を言うんだろうねぇ!」

 

だが、二人からの攻撃で守りに入った影響かマモからの反撃も激減。こちらもダメージを与えられる事は少なくなった。

 

「でも、それはあなたもだろ」

 

「ああ。反撃一つできない奴に私達は負けない」

 

「ふふっ、じゃあ反撃してあげる!」

 

マモが手を翳すと地面から宝石で作られた人型のゴーレムのような兵士を二体召喚。逆に相手が手数を利用してきた。

 

「さぁ、やりなさい!」

 

ゴーレム達がキマイラとダイモンを攻撃する中、マモは触手を伸ばすとそれで鞭のように薙ぎ払う形で二人を制圧しようとする。

 

「ッ、このままじゃ……」

 

「慌てるな。……これを使って対応する」

 

《オウル!》

 

ダイモンがバイスタンプを自らに押印するとすかさずベルトのスタンプを三回倒す。

 

《クロサイエッジ!》

 

ダイモンがオウルバイスタンプの能力で視力が強化されると宝石のゴーレムの弱点を的確にクロサイのツノによる刺突で突き刺した。これによりゴーレムの一体は姿を保てずに爆散。

 

「なっ!?」

 

「キメラドライバーの力は多種の生物の力を同時に引き出す事。狩崎の作った後継機がその元になった私達のドライバーの力を証明している」

 

「やっぱり、伊達に古の時代から生きてませんね」

 

キマイラもダイモンの戦いぶりを見て奮起すると目の前にいるゴーレムへと向かっていく。

 

「だだだっ!」

 

キマイラからの打撃がゴーレムを怯ませるとすかさずバイスタンプを起動して自らに押印する。

 

《ライオン!》

 

その能力がキマイラの腕に付与されると炎に燃え盛る拳をゴーレムの体へと何度も叩きつけていく。

 

「だあっ!」

 

更に跳び上がりながらの回し蹴りも決まってゴーレムはダウン。その隙を逃す事なくバイスタンプを二度倒す。

 

《キングクラブエッジ!》

 

キマイラの腕に炎が纏われた状態のまま発動されたこの技は燃え盛る炎がエネルギーとして顕現した鋏にも付与されると炎の鋏としてゴーレムの体を真っ二つに切り裂いて破壊した。

 

「チッ、アンタ達のような思い通りにならない奴なんて嫌いよ!この世界は私の物、アンタ達は私の思う通りに潰されるべきなのに!」

 

「ふん。お前には世界を纏めるような器は無い。ここで私達が裁きを下す」

 

「ふふっ……あははっ!何?あなた正義の執行者にでもなったつもり?あなたの曲がった正義のせいでどれだけの人が犠牲になったの?」

 

ダイモンへと煽るようにして言い返すマモ。そんな彼女へと今度はキマイラが声を上げる。

 

「確かにコイツが、アヅマが奪った物の数は計り知れない。俺だってコイツに家族を奪われた」

 

「そうでしょう、そうでしょう。だったらさっさとそいつを憎んで……」

 

「だが、彼のやる事には信念があった!対してお前はどうだ?大した信念もそれを貫く覚悟も無いのに他人から奪う事をして。お前のような奴こそが僕が憎むべき相手だ!」

 

マモは言い返された事に苛立ったのか彼女はまた宝石のエネルギー弾を生成して射出する。

 

「だったら……アンタも纏めて消えなさい!」

 

「アヅマさん!」

 

「ああ!」

 

二人がバイスタンプをそれぞれ四回と五回、素早く倒すと必殺技を発動させる。

 

《ツインキメラエッジ!》

 

《トライキメラエッジ!》

 

それによって二人の背後にそれぞれの装甲を構成する生物達が出てくると生物達からの一斉攻撃によって宝石のエネルギー弾は全て破壊されてしまう。それどころか、生物達は次々にマモへと攻撃。彼女を追い詰めていった。

 

「あ……があっ……ふざけるんじゃないわ。さっさとこの私にやられなさいよ!アンタ達の全てを捧げなさいよ!調子にばかり乗ってくれて。もう許さないわ!」

 

「許さないのは俺達の方だ」

 

「ああ、若き戦士よ。この時代を切り開く力となれ!」

 

それからマモが全エネルギーを集約した宝石を生成。その力はこれまでの最高の硬度であり、そう簡単に打ち破れるような代物では無かった。

 

「これで終わりよ!」

 

マモがさっさと二人を潰すために巨大な宝石を丸ごと投げつける中で、それに対抗するために二人はスタンプを倒してからスイッチを押すとリミックスを使用する。

 

《マッドリミックス!》

 

「「はぁああっ!」」

 

二人がポーズを取ってから跳び上がり、ダブルライダーキックを放つと巨大な宝石と激突。その力は少しの間拮抗するものの、それでも二人の力には及ばない。そのまま押し込まれていく。

 

《必殺!カオス!ツインキメラチャージ!》

 

《必殺!カオス!トライキメラチャージ!》

 

二人のライダーキックには五種類の生物の力が合わせられており、ライダーキックをぶつけている宝石はどうにか彼等を止めようとする。しかし、そのダブルライダーキックは宝石の耐久力を上回ると宝石を破壊しながらキックが命中した。

 

「がああっ!?嘘、嘘よ……世界の全てを貰うはずの私が……この私がぁああっ!」

 

マモは二人の力によって呆気ない最期を迎える事になった。そして、そんな彼女を二人は見向きもせずにさっさとその場から歩いていく事に。

 

これにより、七大罪悪魔はその全てが討伐された。最後に残ったのはブラッドベイドのみである。

 

「チッ……まさか、七大罪悪魔が惨敗だとはな。だが、あんな役立たずなどいなくてもこの俺がお前を潰してやる。本当なら最後になる所を一番最初に回してやったんだ。感謝しろよ?」

 

「ふん。お前に感謝してやるなんて天地がひっくり返ってもやらないな」

 

「東山……いや、ベイド。お前との因縁は35年前、俺がギフの遺伝子を体に埋め込まれた時だ。そして、その時からずっとこの因縁は決まっていた。……良い加減、俺達の決着を付けるぞ」

 

その言葉にブラッドベイドは鼻で笑うとその手にブラッドベイドバイスタンプを構える。

 

「行くぞ!」

 

デストリームとベイルの二人は息の合った連携でブラッドベイドに対抗。ブラッドベイドは彼等の連携に対して自慢のスペックの高さを利用して真正面から殴り合う。

 

「だあっ!」

 

ブラッドベイドからの拳にベイルが対抗するものの、力負けして押し戻されるとそのタイミングで既に控えていたデストリームがゲノミクスを使う。

 

《Next!》

 

《クロサイ!》

 

《Dominate up!》

 

《クロサイ!ネオバースト!》

 

デストリームの右腕にツノの生えたガントレットが武装されるとそれにより拳を連続で叩きつける。その火力はブラッドベイドに迫り、流石の彼もダメージに怯んだ。すかさずデストリームは二個目のバイスタンプを使う事による二度目のゲノミクスを重ねがけした。

 

《Next!》

 

《オオムカデ!》

 

《Dominate up!》

 

《オオムカデ!ネオバースト!》

 

デストリームが右腕のガントレットに加えて背中から生やしたオオムカデの体のような触手を使って連続攻撃をぶつける。

 

「ふん……。確かに強い。だが、俺の力にはまだまだ及ばん!」

 

ブラッドベイドはデストリームの底力を見せられて逆に奮起したのか、凄まじい程の拳による反撃を喰らってしまう。

 

「ッ……」

 

デストリームはどうにか攻撃を捌き切るが、ゲノミクスは解除されてしまった。これにより、やはりブラッドベイドの強さは別次元だと思い知らされる。

 

「やはり強いな、さてどうする?元太」

 

「ああ。それでも俺達は幸実のために、愛する家族達のために……負けるわけにはいかないんだ!」

 

その言葉はかつて白波純平として生きていた頃、ベイルが敵対して窮地に陥った際にベイルへと投げた言葉だった。

 

「ふん。その言葉、懐かしい台詞だな。……お前は守ると決めた者のために命懸けで戦える。そんな奴だと俺はわかっている。それに奴は昔の俺を映している。ならば俺も相応の責任は取るべきだ」

 

ベイルは前に出るとブラッドベイドへと挑む。デストリームもそんな彼と共にブラッドベイドと殴り合った。

 

「お前達がどれだけ足掻いても……この俺には勝てないと、何度言わせればわかる!」

 

ブラッドベイドはそんな二人からの攻撃にも慣れが出ているのか、少しずつ対応し始めていた。

 

《ブラッドアップ!》

 

《ブラッドインパクト!》

 

「はあっ!」

 

ブラッドベイドは二人から多少距離を離した所ですかさずバイスタンプによる薙ぎ払い攻撃をエネルギー波として放つと二人は纏めて吹き飛ばされた挙げ句、叩きつけられてしまう。

 

「まだだ……」

 

「俺達の底力を……」

 

「「見せてやる!」」

 

二人が同時に叫ぶとデストリームが背中の脚を展開。それによる範囲攻撃を仕掛けた。

 

「今更こんな物でどうにかなるとでも……」

 

ブラッドベイドが攻撃を捌いた所でベイルがバイスタンプをナックルに読み込ませてから突撃。ブラッドベイドは芸が無いと冷めた目で考えるとそれへとカウンターを合わせる。

 

《カブト!》

 

《エナジー!ペインティングフィニッシュ!》

 

「ふん。無駄な足掻きは……」

 

その瞬間、突如としてベイルの姿が消えてしまう。そのせいで肩透かしを喰らわされたブラッドベイド。

 

「ッ!」

 

《More!》

 

彼が思考を整える前にデストリームが迫るとベルトを両サイドから押し込む。これによりヘラクレスのエネルギーが出てきてから脚に水色のエネルギーが集約されるとヘラクレスのエネルギーの突進に合わせる形で回し蹴りのライダーキックを放つ。

 

「お前一人で何が……」

 

「おっと、後ろがお留守だぞ」

 

そのタイミングでベイルの声がブラッドベイドの後ろから聞こえるとブラッドベイドの背後にベイルが空中に浮遊していたナックルから出てくる形で現れる。

 

「何!?」

 

これはローリングバイスタンプの中に一輝やバイスが入り込んだ時の応用技だ。ローリングバイスタンプにその能力があるなら狩崎なら同じ能力を後からこのスタンプに仕込んでもおかしく無いとベイルが判断。

 

賭けではあったが、ブラッドベイドを完全に不意を突く形で挟む事に成功する。

 

ベイルはすかさずローラーを回転させてからスタンプを自らに押印。必殺の赤黒いエネルギーを集約。それと同時デストリームも既にライダーキックの体勢に入っているのでブラッドベイドへと前後からダブルライダーキックが決まる事になる。

 

《デストリームノヴァ!》

 

《クリムゾンフィニッシュ!》

 

二人からの渾身のライダーキック。ここまでのダメージを鑑みるにこれでブラッドベイドを倒せると踏んでいた。

 

だが、現実は非情にもブラッドベイドは耐えてしまっていた。しかも、まだ余力を残した形で。

 

「ぐ……ああっ。まだだ……こんな物で終わると思うなよ」

 

「コイツ、化け物耐久力か」

 

「まさか、今のでもダメなのか」

 

ただ、ブラッドベイドとしても無防備で攻撃を喰らった影響なのか受けたダメージは大きい。

 

「流石に今のは効いたぞ……。それでもこの俺が相手では仕留めるには至らなかったようだな」

 

ブラッドベイドは目を光らせるとその瞬間に赤黒い衝撃波が周囲を駆け抜けると同時にデストリーム、ベイルの二人は体から火花が散るとここまでのダメージの蓄積で変身解除。元太と悪魔ベイルとして戻ってしまう。

 

「くっ……」

 

「苦戦させられたがどうやらこれでゲームオーバーのようだな」

 

ブラッドベイドが歩み寄る中、そのタイミングでいきなり赤と青の高速で接近する影が来るとブラッドベイドはそれを受け止める。

 

「……ほう。息子達が助けに来たか」

 

「父ちゃん、ベイル。大丈夫か?」

 

「一輝、バイスも」

 

「これ以上はやらせない」

 

二人が拳をぶつけるとブラッドベイドが後ろに下がる。その場に揃ったのはアルティメットの状態のリバイとバイスであった。

 

更にそこに銃撃が飛んでくるとエビリティライブとインビンシブルジャンヌも到着。これにより五十嵐家のライダー達が全員集結する。

 

「ふん。呪われた一族共が勢揃いか」

 

「ッ……」

 

「言っただろう?お前達はギフの遺伝子を引き継いでいる。そしてその事実が示す事は一つ。お前達が生き残っている以上、ギフという最悪の脅威の血は絶えない。それどころかこれからを生きる人類へと広まってしまう。お前達はここで滅びるべきなんだよ」

 

ブラッドベイドは精神攻撃をする事によってリバイ達の動揺を誘う。それでもリバイはブラッドベイドへと言い返した。

 

「……だとしたらギフの遺伝子が無害だと、俺達一族がその身を持って証明する!」

 

「何?」

 

「確かに俺達はギフの遺伝子があって、それを残せば遺伝子は限りなく薄くなっても人類へと広がっていく。だったら、間違った道に進んだ家族を俺達が正しい道に戻せば良い」

 

「ほう?」

 

リバイの言葉にブラッドベイドは笑みを浮かべるとリバイの言葉に反論する。

 

「そうか。だが、それでどうにかなるのか?不特定多数に広がってしまえば人類の思想はギフに侵略されるぞ」

 

「だとしても。俺達人類には過ちに気づけるだけの知能がある。もしそれでも説得に応じないなら、同じギフの遺伝子を持つ俺達の手で決着を付ければ良い」

 

「それが私達、ギフの末裔となった人々が人類の未来を明るくするための道よ!」

 

五十嵐家が残っている以上、ギフの遺伝子を持つ者は時が経てば世界中に広がっていくだろう。その中にどうしても出てしまう悪意を持った者に対して一輝達の出した答えは自分達の手で彼等を正してやる事だった。

 

「俺達は人間は、自分の中にいる悪意の具現化した存在。悪魔と共存し続ける!」

 

「そうする事で、新たな人類の未来の可能性は広がっていくんだ」

 

「少なくとも、あんた達みたいに自分の欲のためだけに悪魔に魂を売るような奴なんかにこの世界を支配させるわけにはいかない!」

 

三人からの言葉を聞いてブラッドベイドは拍手をすると彼は五十嵐三兄妹に対峙する。

 

「なるほどなるほど。ギフの遺伝子と上手く付き合う事で未来を生きる……か。だが、それはあくまで俺を倒せればの話だ。それに、俺はお前達を生かしておくつもりなんて毛頭無い。……ギフの遺伝子はこの代をもって根絶やしにしてやる」

 

そんな中だった。元太とベイルが立ち上がるとゆっくりとリバイ達の前に立つ。

 

「父ちゃん!?」

 

「一輝、大二、さくら。……お前達が頑張っているのに俺だけ休むつもりは無い」

 

「ふん。お前達に頼らなければ何もできないなんて、そんな所にまで堕ちたつもりは無い」

 

「ベイルも無理すんなって!」

 

「ふん。聞け、バイス、カゲロウ、ラブコフ。俺はダメな父親だ。悪魔らしさを求め、復讐に走った俺の背中を追いかける必要なんて無い。俺はバディという必要な物を一番最初に手放した。その結果、俺は長い無意味な時間を過ごした挙句、元太と和解した後も少しの間しか過ごせなかった」

 

その言葉はベイルの後悔であった。ギフの遺伝子が移されて以降、元太の中に生まれたベイルは悪魔という自身の立場を重視してバディという存在を捨てて敵対する道を選んでしまったのだ。そして彼のその選択は間違いであり、バディと過ごす時間の大半を失ったのである。

 

「失われた時間は二度と戻らない。だからな、お前達は悪魔としてアイツらの側にずっといてやれ」

 

それを聞いてバイスはベイルの肩に手を置くと一度笑うと共にベイルの言葉へと反応した。

 

「ふへっ、なーんだ。そんな事かよ。……今更、当たり前な事言うなって」

 

「改まって話すから何の事かと思ったら。んなもん、今までそうやってきたし。これからもそうするっての」

 

「ラブ。パパさんの言う事、今更コブ」

 

バイス、カゲロウ、ラブコフがそう言う中、突如としてリリスの声が響き渡るとその場にいたリバイ達の元に白い波動が駆け巡る。

 

「何だ今のは……」

 

「リリスなのか」

 

〜挿入歌 My dream〜

 

すると元太の持っていたカブトバイスタンプが光と共に変化。それは35年前、窮地に立たされた元太こと純平を助けるために彼女が与えた力である。更にリバイの持つサンダーゲイルバイスタンプもフィフティゲイルバイスタンプへと変わった。

 

「まさか、母ちゃんも……俺達の力になりたいって言ってくれてるのか」

 

「ああ。やっぱりママさんは何年経っても俺の背中を押してくれる存在なんだな」

 

「大二、さくら。」

 

一輝の掛け声に二人は頷くと元太は複製されていたベイルドライバーを取り出す。そして、ベイルへと声をかけた。

 

「ベイル……もう一度、お前の力をこのベルトとして貸してくれるか?」

 

「……当たり前だろ。相棒」

 

するとベイルは赤黒い魂となるとドライバーに侵入。ベイルドライバーをフルパワーで使えるようになった。

 

《ベイルドライバー!》

 

元太がドライバーを装着するとリバイはフィフティゲイルバイスタンプを起動。

 

《フィフティゲイル!》

 

フィフティゲイルバイスタンプはスイッチを押すと同時に風車部分が回転。リバイはスタンプに息を吹きかけた。

 

「はぁ……」

 

《コーカサス!》

 

それと同時にカブトバイスタンプがコーカサスバイスタンプへと変化していたために起動すると二人は同時にベルトに押印する。

 

《Contract!》

 

《フィフティゲイル Come On!フィフティゲイル Go!Go!》

 

待機音が鳴り響く中、バイスがベルトを外すと同時にその姿が霊体化してリバイへと吸い込まれると飛び回る。それと同時に元太の周りを機械仕掛けのコーカサスオオカブトも旋回した。

 

それに合わせて元太の体から白銀のオーラが発せられると赤い心臓の鼓動のリングが二つ出てくる。これは前回は一人で変身したのに対して、ベイルの分も含まれているからだろう。

 

その中で四人がそれぞれ変身のためのポーズを取ると同時に掛け声を叫ぶ。

 

「「「「変身!」」」」

 

リバイがスタンプを装填してからスイッチを押して風車を回転。直後に元太がスタンプを液晶部に押印し、リバイがスタンプを倒す。

 

《トルネードアップ!》

 

《Spirit up!》

 

それをすると同時にリバイ、ライブ、ジャンヌの後ろにリリスが出現。加えて元太の体が仮面ライダーベイルとしての機械仕掛けの素体へと変化。リリスは四人のライダー達へと力を与えるように声を発するとリバイ、ライブ、ジャンヌが融合していく。

 

「ふへへっ、行っくよー!」

 

《三位一体!俺たち兄妹!湧き上がる嵐は無限大!仮面ライダー五十嵐!》

 

リバイを起点に合体した戦士の元にバイスそのものが変化したスタンプが被さるとレックス、白蝙蝠、コブラが駆け巡りながらリバイ・レックスゲノム、ライブ・バットゲノム、ジャンヌ・コブラゲノムへと次々と変身。最後に戦士はその姿を三人が融合したような物へと変化させてからマントが展開。スタンプが消えて変身完了する。

 

《Select!Sparkle!Shining!Symphony!仮面ライダーベイル・ルミナス!》

 

元太の方は飛び回っていたコーカサスが背後から元太へと突撃すると後ろから抱きしめるかのようにして両腕、両脚、胸部、背中へと次々に装甲が装着。最後にコーカサスの三本角が素体となる仮面ライダーベイルの機械仕掛けの頭部を抱き込むように三方向から合体した。

 

「貴様等……何者だ」

 

「「わからないか?俺の名は仮面ライダーベイル・ルミナスだ」」

 

「「「そして俺達は仮面ライダー……五十嵐だ!」」」

 

こうして、元太は仮面ライダーベイル・ルミナス。リバイ、ライブ、ジャンヌは仮面ライダー五十嵐へと変身するとブラッドベイドとの最後の決戦を始めるのであった。




また次回もお楽しみに。
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