仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

299 / 300
五十嵐家総力戦 最後の奇跡

仮面ライダーブラッドベイドに対抗するために変身した二人の戦士。一人は五十嵐三兄妹がリリスの力で融合した仮面ライダー五十嵐。もう一人はカブトバイスタンプがリリスの力で進化し、ベイルの力によってフル稼働したベイルドライバーを使った戦士。仮面ライダーベイルルミナス。

 

ここに五十嵐家を象徴する二人の戦士が姿を現すとブラッドベイドへと立ち向かう事になる。

 

〜挿入歌 Go with the flo〜

 

五十嵐とベイルが走る中、ブラッドベイドが手を翳すと周囲の地面が爆発。その中を二人が突撃してきた。

 

「「「「「はあっ!」」」」」

 

五十嵐とベイルのダブルパンチを受けてブラッドベイドはそのパワーの凄まじさに押し戻される。

 

「馬鹿な……。あれだけ痛めつけたっていうのにまだこんな力が……」

 

「行くぜオラァッ!」

 

《ブレード!》

 

《リバイスラッシャー!》

 

五十嵐がエビルブレードとリバイスラッシャーを手にすると連続で斬撃を命中させていく。

 

「ッ、調子に乗るな!」

 

ブラッドベイドが手を薙ぎ払うように繰り出すとエネルギー斬が飛んでくるものの、五十嵐はバク宙しながら後ろに跳んで回避。入れ替わるようにベイルがクリムゾンベイルバイスタンプを持って赤黒い拳を叩きつけた。

 

《クリムゾンインパクト!》

 

「ごはっ!?」

 

ブラッドベイドが押し戻されるとそこに間髪入れずにライブガンとオーインバスターによる射撃がぶつけられた。

 

《ガン!》

 

《オーインバスター50!》

 

「喰らえ!」

 

二つの銃口からの連射によってブラッドベイドが火花を散らす中、彼も彼で立て直そうとする。

 

「おのれ……まだだぁ」

 

「ラブちゃん!」

 

「ラブ!行ったるでぇ!」

 

そこにハシビロコウゲノムとして大鎌の姿となったラブコフが飛来。ブラッドベイドへと何度も回転しながらの体当たりをかますと跳び上がりつつ前進した五十嵐の手に握られる。

 

「「「はあっ!」」」

 

そのまま空中からの振り下ろしが命中してブラッドベイドはダメージを受けていく。

 

「クソが……ふざけんなよ。お前達五十嵐家を殲滅しないといけないんだ。貴様等なんか、貴様等なんか!」

 

「リミックスの力、纏めて喰らえ!」

 

《バリッドレックス!》

 

《チャージ!》

 

《イガラッシュトルネード!》

 

五十嵐がバリッドレックスバイスタンプをスキャンさせるといきなり空中に10個の卵が出現。そこから十種の最強生物バイスタンプに起因するリミックス達が出てきた。

 

「だあっ!」

 

リミックス軍団が次々と攻撃を仕掛ける中、ベイルも前に出るとバイスタンプをベルトに押印。両側からベルトを押し込んで必殺技を使う。

 

《コーカサス!》

 

《Charge!》

 

するとベイルの右腕にコーカサスオオカブトの頭部を模したエネルギーが纏われると強力なライダーパンチを放つ。

 

「うおりゃあっ!」

 

その一撃がブラッドベイドを貫くと彼は火花を散らす。彼も流石にここまで一方的にやられるつもりは無かったらしい。

 

「ふざけんな。お前らは家族というぬるま湯に浸かってきた。その点俺は真の悪魔であるベイルのコピーだぞ?それに、東山という男の記憶のおかげで憎悪の力も入ってるのに!」

 

「それで勝てるのだと思ってるのならお前は馬鹿としか言えないな」

 

「あ!?」

 

「その憎悪だけによって構成された復讐心は一度元太によってオリジナルの俺でさえも打ち砕かれたんだ。今更コピー如きに、偽物に負けるかよ」

 

ベイルの言う通り、ブラッドベイドはあくまでも悪魔らしさを全面に押し出した一人のベイルをコピーしただけ。そしてそれはオリジナルにすら及ばない代物だったのを憎悪の力で無理矢理ドーピングしただけに過ぎない。

 

「だとしても俺に甘さなんて無いんだ。家族とかいう馴れ合いをしてきたお前らなんかに」

 

「いや、お前は一つ勘違いしている。誰かを貶めるという負の心を持ったお前と家族を守り、大切な人と生きていく覚悟を決めた俺達とじゃ……この戦いに賭けてる物が違うんだ!」

 

「確かに俺達は愚かだよ。でも、人は誰だって自分一人では生きてはいけない。それがベイド、お前だったとしてもだ!」

 

「……本当は欲しかったんじゃないの?偽りだったとしても、自分の家族を……。向いている向きがバラバラでも、家族として生きたかったから七大罪悪魔の人達を集めたんでしょ?」

 

五十嵐から発せられる一輝、大二、さくらからの言葉を聞いてブラッドベイドは頭を抑えて苦しむ。最初は東山の体を素体として、ベイルをコピーしてただ復讐のために生きていたベイド。ただ、復讐を果たすだけならもっと早く仕掛けられたはずだった。こんな回りくどい大掛かりな計画を立てて世界を支配しなくてもいつでも挑めたはずだったのだ。

 

「お前は俺と同じ。家族の温もりを知ってしまったがために復讐の刃は鈍りつつあったんだよ。結果、あくまでお前は俺のコピーだったって事だ」

 

「黙れ!俺は復讐しないといけないんだ。お前らのような家族の馴れ合いに付き合う気は無い!」

 

「ふへへっ。もしかして図星突かれて怒ってるのかな〜?」

 

「黙れ!」

 

ブラッドベイドが怒り狂って突撃してくる中、五十嵐はそれにカウンターを合わせる形でバイスタンプを二度倒す。

 

《インフィニティ50ストライク!》

 

五十嵐の左腕に高められた風のエネルギーがライダーパンチとして叩き込まれるとブラッドベイドは吹き飛ばされた。

 

「ぐああっ!」

 

建物の壁に叩きつけられたブラッドベイドはもうフラフラ状態だった。それでもまだ抵抗の意思を示しているのは彼の悪魔としてのプライドだろう。

 

「だったら……お前らがこれ以上綺麗事が言えないようにぶっ潰してやる!」

 

ブラッドベイドがベルトのスタンプを二度倒すと地面から噴き上がった血のような赤いエネルギーの液体を一点に集中。上段蹴りの形でライダーキックを放つ。

 

《ブラッドデッドマンズフィニッシュ!》

 

その一撃に対して、ベイルは両腕を広げるとライダーキックをノーガードで受け止めた。

 

「ッ……」

 

ブラッドベイドはベイルの姿が爆炎に包まれたのを見て勝ちを確信するものの、それが晴れるとそこには無傷のベイルが立っていたのだ。この光景にブラッドベイドは戦慄。そして、すかさずベイルはベルトを二回押し込むと神聖な待機音と共に超高速でその場から移動。ブラッドベイドは目を光らせるとその動きを見切って後ろに回し蹴りを繰り出すがそれは赤黒い霧と共に空を切る。その直後、ブラッドベイドがまた振り返るともう目の前にベイルがいた。すかさずベイルは超高速の拳を連打すると空中へと吹き飛ばす。

 

「だだだだだだっ!」

 

ブラッドベイドは空中ではもう身動きが取れず、体からは火花が散って完全に動きが鈍った。そのタイミングでベイルは五十嵐の隣に並ぶと五十嵐は声を上げる。

 

「「「……サクッと大二に一気に行くぜ!」」」

 

「「これで終わりだ。……ベイド」」

 

それは一輝、大二、さくらの三人の決め台詞を合わせた言葉を五十嵐が叫ぶと彼は跳び上がる。更にベイルも静かにそう言うと同じように跳び上がった。

 

《トリニティリミックス!トリニティアップ!》

 

五十嵐がベルトを操作してからスタンプを押し込んでリミックスを発動。待機音と共に背後にサンダーゲイルのリバイス、エビリティライブ、インビンシブルジャンヌの三人……己の悪魔と一体化した五十嵐三兄妹の幻影が出てきた。

 

《五十嵐 GO! GO!五十嵐 GO! GO!》

 

《More!》

 

それに合わせる形でベイルもベルトを両側から押し込むと彼の背後に仮面ライダーベイル、仮面ライダーデストリーム、クリムゾンベイルの幻影が現れる。

 

そのまま五十嵐がスタンプを再度倒し、ベイルもベルトをもう一度押し込む。それによって二人の体へと三人の幻影が次々と重なりライダーキックを放つ。

 

《必殺!スタンピング!ジャスティス!リベラル!フィニッシュ!》

 

《ベイリングビッグバン!》

 

「「「「「はぁああっ!」」」」」

 

文字通り五十嵐家一体のダブルライダーキックをブラッドベイドは受け止めようとするが、そのパワーの凄まじさに押し込まれていく。その刹那。変身者である人工の悪魔であるベイドの脳裏にはある光景が浮かんだ。

 

五十嵐家には人間と悪魔が共存。一緒にいるのに対して、自分の隣には誰もいない。そんな孤独なベイドにとって五十嵐家の存在を教えられる度に彼は自分の隣に家族の温もりを欲していたのだと今、ようやく理解した。

 

「ぐあああっ!」

 

そして、そのままブラッドベイドは貫かれると体中にヒビが入ると同時に爆散。それと同時にリリスの力が効果切れとなったのか、ベイルはノーマルの仮面ライダーベイルに。五十嵐の方はサンダーゲイルことリバイス、エビリティライブ、インビンシブルジャンヌの三人へと戻った。

 

「……これが五十嵐家。俺が欲した家族を持つ者の強さか」

 

そこにいたのは変身解除し、東山の姿に一瞬なったがすぐに本来の悪魔の姿であるオレンジ色をメインカラーとし、体には白いライン。複眼は灰色の悪魔、ベイドへと戻っていた。

 

「コイツ、まだ生きて……」

 

「安心しろ。もうこれ以上やるつもりは無い」

 

「え?」

 

ベイドが立ち上がると腰に装着していたデッドマンズドライバーとブラッドベイドバイスタンプを投げ捨てる。彼にこれ以上の抵抗の意思は無いという事だ。

 

「……世界を統べる野望を口にしてみたものの、やはり俺にはその器は無かったようだ。……俺を殺せ」

 

そう言ってベイドは両手を広げてノーガードを晒す。そんな彼の顔つきはどこか諦めたような物だった。

 

「ベイド、どういう事だよ」

 

「俺がさっき言った通りだ。俺は五十嵐元太の悪魔であるベイルをコピーして作られた。という事は俺の体にもあるはずだ。……ギフの細胞が。俺が生きていればまた悪事を働くかもしれない。人類にとって俺は要らない存在だ」

 

ベイドはそうポツリと呟く。つまり、自分を生かせばギフの遺伝子が危険だと人類に示すと判断。だからこそ模造品であり本来あるべきパートナーのいない自分はさっさと倒すべきだとリバイスへと言ったのだ。

 

「……ふざけるなよ」

 

「は?」

 

「俺はベイドがそんな危険な奴だなんて思わない」

 

それを聞いてベイドは困惑する。自分を殺せと言えばリバイスは自分にトドメを刺すと思っていたからだ。

 

「何故だ?俺は自分本意の目的で世界を混乱に落とし、必要の無い犠牲も沢山発生させた」

 

「……でもそれはお前がそうするように作られたからだろ?お前自身は本来、ベイルを基準に作られたってだけで復讐に身を投じるようにさせたのはそれを作った奴の責任だ」

 

ベイドはそれを聞いて思い出される記憶。それは自分が誕生してから東山の体へと侵入。その中で成長する最中に洗脳にも等しいやり方で指導される自分の姿だった。

 

「そうかよ。だったら好きにしろ。もうどうせ俺が作ろうとした家族は全員倒されて……」

 

「おいおい、勝手に死んだ扱いされるのは心外だなぁ」

 

すると突如として聞こえたマッドサイエンティストのような口調。全員がその方を向くとアルティメットリバイスのライダーキックを受けて爆散したはずの男。ルシファが生きていたのだ。

 

「ルシファ!?え、何で?」

 

「まさか、ヘルギフテリアンを盾にしたあの時……」

 

「ああ。あの雑魚共もこの私を生かすために役に立ってくれましたよ。まぁ、残念ながら七大罪悪魔の力は消失してしまいましたがね」

 

どうやらルシファは七大罪悪魔の傲慢の力及び二体のヘルギフテリアンを盾にした事でどうにか生き残れたらしい。彼自身はかなりのダメージを受けたものの、アルティメットリバイスのダブルライダーキックを受けて死亡せずに耐え切った時点で悪運の強い男である。

 

「おいおい。お前、悪魔の力を失ったんだろ?だったら俺達に太刀打ちなんてできないだろ」

 

カゲロウがそう指摘する中、ルシファは笑みを浮かべる。それからベイドの方を向いた。

 

「ふふっ。ベイド、お前。一人が寂しいんだろ?そんなに相棒や家族が欲しいのなら……俺がお前を貰ってやるよ」

 

すると次の瞬間、ルシファが手にしたネオギフバイスタンプを起動する。それと同時にいきなりベイドの姿がネオギフバイスタンプへと吸われ始めた。

 

「ぐ!?な、何だこれは……」

 

「ひゃははっ。君には世界征服のために良い操り人形だったはずだったのに。余計なことをしたからだよ?ま、ベイルが改心した時点でいずれはこうなってわかってたけどね?」

 

そのままネオギフバイスタンプの中にベイドは完全に取り込まれてしまった。

 

「ぐあああっ!」

 

「ベイド!」

 

「お前、何をした!」

 

「見ての通りベイドをこのスタンプの中に取り込んだんだよ。元々彼の役割はこうしてこのスタンプを起動するための糧になってもらう事だからさ」

 

「何ですって!?」

 

ルシファはそんな風に噛みついたような声を上げるジャンヌを横目に落ちているデッドマンズドライバーを拾う。

 

「忘れたのかい?元々ベイドを生み出したのは私の父さん。そして、七大罪悪魔を作ったのは私だ。父さんの研究データを使えば彼の体の構造を解析するのも容易い。だから……七つの大罪悪魔の力とリンクできるようにしたんだよ」

 

そう言ってルシファは手にしているネオギフバイスタンプを手にすると再度そのバイスタンプを起動する。

 

《セブン・デッドリー・シンズ!》

 

するとバイスタンプから七色の黒いオーラに包まれた禍々しい光が出てくる。更にルシファは腰に装着したデッドマンズドライバーの液晶部にスタンプを押印。待機音が鳴り響く中、七大罪悪魔の名前が読み上げられ、彼 ルシファの周囲の地面には黒いインクのような物が広がると背後に七大罪悪魔の幻影が現れる。

 

《ルシファー!サターン!レヴィアタン!ベルフェゴール!マモン!ベルベブブ!アスモデウス!》

 

それからネオギフバイスタンプを装填。ルシファは邪悪な笑みを浮かべつつスタンプを倒した。

 

「……変身!」

 

《ギフテクス・スクランブル!》

 

その瞬間、七大罪悪魔の姿が粉々に砕けると地面から迫り上がった液体をその身に纏うと粉々の七大罪悪魔の力をその身に装甲として装着して宿す。更に背後にベイドが現れるとそれが黒い液体に包まれてギフへと変化。ただ、彼は死んでから10年経ったせいか、体は白骨化したような物になっていたが。そして、そのままギフが後ろから抱きしめると融合。仮面ライダーとして顕現した。

 

《デッドリーシン・ゲノミクス!仮面ライダーギフ・リバース!》

 

その姿は下半身には七大罪悪魔の力を象徴するように七色の縦筋のラインが入ったローブを垂らし、その内側に黒をベースにしつつ骨のような模様が入った装甲が見える。ブーツの先端には二本の棘が上を向いており、これはギフの脚のようだった。更に胸部には中心にギフスタンプのような模様に加えてギフスタンプの押印面が浮かび上がっている。ただ、体を構成するパーツにはギフの骨格のような骨の模様も目立っていた。

 

背中には小さな悪魔の黒い翼も畳まれており、両肩や腕はギフの姿に準じている。ただし、やはりこちらも模様は黒をベースに骨のような白い模様が入っていた。頭部はギフの顔を仮面ライダーのような機械的な物へと変えており、紫や黒をベースにクラッシャー部に牙のような二本の突起。複眼は上へと尖っており、それが小さな悪魔の角としても見て取れた。こうして、七大罪悪魔の力を融合。仮面ライダーとして再復活したギフと言わんばかりの姿をした仮面ライダーギフリバースが誕生した。

 

「あははっ!私こそがギフの生まれ変わり……。この世界を支配し、人類を導く神となる」

 

そう言うルシファーことギフリバースにリバイスは立ちはだかると拳を握り締める。

 

「どうしてだ」

 

「ほう?」

 

「ベイドは、改心しようとしてたんだぞ!」

 

「甘いなぁ。あれだけベイドに手痛くやられた挙げ句、世界だって乗っ取られかけたのに……よく彼を許せますね?」

 

「許せないさ。……ただ、アイツはアイツなりに自分のケジメを付けようとしていた。それをそれをお前が邪魔したんだよ!」

 

リバイスの言葉にギフリバースは嘲笑うと手を上に上げて指を鳴らす。その瞬間、上空に大量の黒い小さな虫のような物が現れるとそれが無数のギフジュニア、ギフテリアン、ヘルギフテリアンとして顕現し、地上に降り立っていく。

 

「アイツは元々私の目的のために私と父さんが親子で育てて利用するためだけの物。私の物を私が自由にして何が悪い」

 

「ふざけんな……お前は、俺達で倒す!」

 

リバイスがそう言うと高速で移動しながらギフリバースへと向かう。それを皮切りにライブ、ジャンヌ、ベイルの三人も向かって行った。

 

「「はあっ!」」

 

するとギフリバースが手を翳すと彼の周囲に赤黒い障壁が発生。それがリバイス達四人の攻撃を簡単にあしらってしまう。

 

「やはりお前達の力は危険だなぁ。流石はギフの遺伝子を引いてるだけある。加えて、こちらの方はギフの力を呼び出したは良いものの……この姿を見るに彼はやはり10年前に死んだ身というわけか」

 

どうやらルシファの手応えとしては少し物足りないらしい。ギフが死んで10年も経過したせいで彼自身も経年劣化が進んでいるようなのだ。

 

「まぁ、究極体のあの力なんて無くたって代わりに七大罪悪魔の力を統合している分パワーは上だ!」

 

ギフリバースが喋っているその間も四人は攻撃を続けていたが、まるで意味は無かった。

 

「ぬん!」

 

ギフリバースが目を発光させると赤黒い衝撃波が駆け抜けると同時に四人は纏めて吹き飛ばされるとベイルとジャンヌは吹き飛ばされた衝撃で一撃で変身解除してしまった。

 

「うぁあっ!」

 

「がっ!?」

 

「父ちゃん、さくら!」

 

「大二、二人でやるぞ!」

 

「ああ!」

 

《メガバット!》

 

「バイス、俺達もだ!」

 

「あいよ!」

 

《アルティメットアップ!》

 

このままでは勝ち目が無いと判断したリバイスとライブは最後の手段であるアルティメットやライブマーベラス、エビルマーベラスへと変身。リバイとバイスが二人同時に拳を叩きつけると流石に障壁は一撃で粉砕。そのタイミングですかさずライブとエビルがオーインバスターとリバイスラッシャーによる技を放つ。

 

《オーイングストライク!》

 

《リバイバイスラッシュ!》

 

だが、それでもまるでギフリバースには通用しない。ギフリバースがスタンプを二度倒すと手を翳す。

 

《ギフ・ジャッジメント!》

 

それによって赤黒いエネルギービームを生成したギフリバースからのエネルギービームがライブ、エビルを狙う中、リバイとバイスがカバーに入る。

 

「バイス!」

 

「任せんしゃい!」

 

《リバイギファードフィニッシュ!》

 

《バイスギファードフィニッシュ!》

 

二人が磁力による反射を狙ってフルパワーで受け止めるが、ギフリバースの力は凄まじく。磁力の反射の力さえも押し退けると二人の防御が耐え切れずに爆発。

 

「「「「うわぁあっ!」」」」

 

そのままリバイとバイスは装甲を破壊されてスタンプはそのままに外見のみレックスゲノムへ。更にライブとエビルは変身解除してしまう。

 

「嘘だろ……アルティメットでも勝てないのか?」

 

「流石。七大罪悪魔の力も上乗せされているとはいえ、ギフ様の力って所だねぇ。さ、そろそろ終わりにしようか」

 

ギフリバースがゆっくり歩いてくる中、リバイとバイスは未だに諦めていない様子だった。

 

「まだ……だ」

 

「もう良い加減諦めなって。ここまで何回打ちのめしたと思ってるの?そろそろしつこいんだけどさ」

 

ギフリバースの言葉と裏腹にリバイとバイスは支え合うと立ち上がって構えていた。

 

「俺達はこの世界を諦めない……」

 

「ああ。俺っち達は……最強の家族だからよ」

 

「そうかそうかぁ。じゃ……終わりにしてあげよう」

 

ギフリバースが手に赤黒いエネルギー弾を生成するとそれをぶつけようとする。その瞬間だった。突如としてギフリバースの動きが止まると彼から波動が放たれる。

 

「なっ!?」

 

『五十嵐一輝……バイス。お前達の力で……俺達を止めてくれ』

 

その時に聞こえたのは取り込まれていたはずのベイドの物だった。するとリバイとバイスからギファードレックスバイスタンプが取り外されるとそれとサンダーゲイルバイスタンプの三つが線で繋がって三角形を形成。

 

最後にリバイから飛び出したのはリバイスのレリーフが刻まれたレックスバイスタンプことリブデビルバイスタンプだった。リブデビルバイスタンプが三種類のバイスタンプの中心に入ると三つのバイスタンプのエネルギーがリブデビルバイスタンプに注がれるとリバイの手にリブデビルバイスタンプが変化した物が握られる。

 

「これは……」

 

そのバイスタンプはライダーのレリーフは先程までと同じリバイスの物だったが、カラーリングが水色へと変化。また、レックスのレリーフは正面から見て左側がピンク、右側が黒というリバイとバイスを象徴するカラーリングとなっている。

 

それと同時にリバイとバイスも変身解除。一輝はバイスの方を向くと彼は頷く。

 

「何だよ……それ」

 

ただ一人、ギフリバースだけはこの状況を理解できていなかった。そして一輝へと問いかける。

 

「こんな時にそんな出鱈目な奇跡が何で起きるんだよ。世界には俺の尖兵達がいるんだぞ。お前達はさっきまで俺に歯が立たなかったんだぞ!何でそんなに希望を失えずにいるんだよ!」

 

「……そうかよ、お前には聞こえてないみたいだな」

 

一輝は目を閉じると心の中に響いてくる声があった。それは、世界中から向けられる仮面ライダーへと応援であり、それに応えるために戦う仲間達の声でもあったのだ。

 

「バイス、これが本当に最後だ。一緒に戦ってくれるよな?」

 

「当たり前だろ?一輝!」

 

二人が拳を合わせると同時にバイスの姿が一輝の中に消える。それと同時に倒れていた大二、さくら、元太の三人もやってきていた。そして、三人はスタンプを構える。

 

《ヘラクレス!》

 

《バット!》

 

《コブラ!》

 

《Contract!》

 

《Confirmed!》

 

それから三人が変身の動作をやると大二の周囲には黒い蝙蝠が飛び回り、さくらの周りには檻のような鉄格子が出現。そして、元太の前にはホログラムが出てくる。

 

「「「変身!」」」

 

《バーサスアップ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《Spirit up!》

 

《仮面ライダーライブ!》

 

《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《仮面ライダーデストリーム!》

 

三人が叫んで変身すると三人はこの場を一輝に任せるべきと判断すると分散して各地での戦闘に加勢するべく移動を開始した。

 

「兄ちゃん。ここは任せるよ」

 

「あんな奴、さっさと倒しちゃって」

 

「これからの五十嵐家を背負うのはお前だ。だから頼んだぞ。一輝」

 

三人に背中を押され、一輝はギフリバースと対峙する。そして彼はいつもの台詞を言うとスタンプを起動した。

 

「湧いてきたぜ!」

 

《トゥルーレックス!》

 

そのスタンプの名はトゥルーレックスバイスタンプ。そして一輝はスタンプに息を吹きかけて押印する。

 

「はぁ……」

 

《Come on!トゥルーレックス!Come on!トゥルーレックス!》

 

待機音が鳴る中、待機音の中にバイスの笑い声も出てくると霊体のまま浮かんだバイスが声をかけた。

 

「ふへへっ、奇跡は自ら起こすってか!はい、全世界の皆さんもリズムに合わせて手を叩いて!」

 

「皆の力を……俺達に送ってくれ!」

 

《Come on!トゥルーレックス!Come on!トゥルーレックス!》

 

一輝も声をかけると世界が応えてくれてるのか、光がバイスタンプに集約されていく。そして、彼は叫びと共にスタンプを装填して倒す。

 

「……変身!」

 

《シンクロアップ!》

 

一輝がスタンプを倒すと心臓の鼓動が一度鳴り、彼の真上から水色のスタンプが振り下ろされると前から見て左半分にピンク、右半分に黒の液体が充填。それと同時にバイスも潜り込む形で一体化し、その姿を変えていく。

 

《オーケー!承認!レックス!ローリング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス・真!》

 

変身が完了するとスタンプが砕け、内部から一輝とバイスが奇跡の力を受けた上で一心同体となった姿。仮面ライダーリバイス・真へと変身するのだった。




と言うわけで最後の最後でリバイス真が出ることになりました。そして、次回は本当の本当にラストです。次の投稿がリバイスIFの物語としての最後の話となりますので最後までよろしくお願いします。それではまた次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。