悪魔の目覚め 戦いの序章
スカイベース襲撃事件から数日、今日も今日とて一輝は仮面ライダーリバイスとしてデッドマンズと交戦していた。
「またプラナリアデッドマン……灰谷の奴か」
「へーん、何度来たって結果はおんなじだってのによ!」
「バイス、行くぜ!」
「あいよ!」
《レックス!》
一輝はベルトを巻くとスタンプのスイッチを押す。それからスタンプを押印。そのままポーズを取って変身する。
《Come on!レ・レ・レ・レックス!》
「変身!」
《バディアップ!》
《オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》
一輝とバイスがリバイスに変身するとそのままプラナリアデッドマンとの戦闘を開始。それぞれオーインバスターとオストデルハンマーを駆使して戦っていく。
「へへっ、こんな奴俺っち達にかかればあっという間だってな!」
「喋ってないで戦え!」
「はーい!」
それから二人による連携で次々と攻撃を命中させていく。するとプラナリアデッドマンは手にエネルギーを高めるとそれを発射してきた。
「のわっ!」
「ほら見ろ、変に遊んでるとやられるからな!」
リバイがバイスをそう言って説教する。それにバイスは反省しつつ二人での同時攻撃を次々と命中させてプラナリアデッドマンを弱らせていく。
「バイス、コイツはあんまりダメージを与えすぎると分裂する。だから一気に決めるぜ!」
「おう!」
《リミックス!バディアップ!》
リバイはプラナリアデッドマンの特性である分裂増殖を使われる前に決めるべく必殺技を発動させる。
「シャキーン!」
《必殺!繰り出す!マックス!レックス!》
二人はリミックスするとリバイスレックスにパワーアップ。それからすかさず跳び上がると必殺技を発動する。
「「はぁあああ!!」」
《レックス!スタンピングフィニッシュ!》
リバイスレックスによるキックがプラナリアデッドマンに命中するとその体を一撃で大破。撃破する事に成功した。
「はい、3!2!1!ドーン!」
「楽勝だぜ!」
「こら、調子に乗らない」
「えぇ〜良いじゃん別によ!」
そんなこんなで戯れる二人。だが破滅の足音は少しずつ、ゆっくりと彼らへと迫っていた。
その頃、とある人気の無い森の中ではアギレラ、フリオ、オルテカ、そしてローブに身を包んだ男の四人がとある場所を目指して進んでいた。
「ねぇ、まだなのフリオ、オルテカ!」
「もう少しですよ、アギレラ様」
「我々の目的はこの辺りに眠るギフ様に匹敵するであろう最凶の悪魔……ディアブロ様」
森の中を探す事数十分、蔦で隠された場所に扉があり、それをフリオが発見する。
「ありました!アギレラ様」
「ふふっ、やっと見つけた。それにしても、フェニックスも案外チョロいのね。こんな簡単に機密事項を私達の患者に知らせるんだから」
それから四人が中に入るとそこには研究室のような部屋であり、部屋の中には一つのケースと奥の方にギフスタンプと似たような形状をしたスタンプが置いてあった。
「ふふっ、早くお会いしたいわ。ギフ様の親戚に」
「アギレラ様、恐らくこれが……クリスパースタンプかと」
オルテカがスーツケースを開くとそこに四つの色とりどりのスタンプがある。
「へぇ、バイスタンプとは別のスタンプもあるのね」
「……アギレラ様、こちらがディアブロ様のスタンプかと」
フリオが奥にあるスタンプを見つけるとアギレラがその元に歩いていく。そして、無造作に置いてあるスタンプへと手を伸ばした。そして、それを掴んで持ち上げようとしたその時。突如としてスタンプから衝撃波が発生すると四人を吹き飛ばし、内部から悪魔が出てくる。
その姿は骨を思わせる白い身体を持ち、頭部から胴体にかけて赤い装飾を張り付けたような禍々しい姿をして同色の双角を持つ。
「……お目覚めの気分はいかがですか?ディアブロ様」
「人間に用は無い」
そう言ってディアブロは敵対心を露わにする。それを見た瞬間フリオ、オルテカはスタンプを出して押印。
《ウルフ!》
《ダイオウイカ!》
二人はウルフデッドマン、ダイオウイカデッドマンに変身して対抗しようとするが、ディアブロは衝撃波のみで二人を吹き飛ばすとアギレラの首を掴んで持ち上げる。
「ううっ!?」
「人間など我々悪魔に支配される存在だ」
「私もそう思います……ですので、どうかディアブロ様の僕としてお使いください……」
アギレラはそう言い、ディアブロは自らに敵対する意志が無いと知るとアギレラを掴んでいた手を離す。それからアギレラはクリスパーバイスタンプの入ったケースを差し出す。
「ディアブロ様、これは歴史上に生きた偉人たちの遺伝子情報を宿すスタンプ。クリスパースタンプにございます」
するとディアブロはその四つのスタンプを吸収すると自らの力で四体の悪魔を生成。召喚する。四体のクリスパーを呼び出したディアブロはそこにアギレラを加え、それぞれの右腕に自らのスタンプの刻印を入れた。
「これは……」
「我より生まれし悪魔達よ、我の力を取り戻すために励むがよい」
「「「「「はっ!」」」」」
それぞれ四体のクリスパー及び、アギレラ達デッドマンズはディアブロ本来の力を取り戻すための行動を開始する事になる。
その頃、デッドマンを撃破して幸せ湯に戻った一輝は幸せ湯が親子ハッピーウィークの最中であるために家の手伝いに参加していた。そこは親子連れが沢山訪れており、賑わっている。
「大人三人と子供一人で!」
「はい、千五百円ね!」
今現在、青い服を着た真面目そうな人と親子であろう二人、そして一人の女性の四人が幸せ湯に入るために訪れていた。
「おお、親子ハッピーウィークだってよ、ちょうど良かったな。そら!」
「はい、父上!」
「お、いらっしゃい。よく来たね」
そこに一輝が話しかけるとそらと呼ばれた子供は嬉しそうにしている。それから四人の中の真面目そうな男性が一輝の元に来ると質問した。
「あの……ところで、混浴ってありますか?」
「ごめんなさい、ここには無いんですよ」
「そうですか……」
それを聞いて残念そうにする男性。それから四人はそれぞれ温泉へと入る事になる。
「ふう、なかなか大変だな!」
「一輝兄、光君が来てるけど……」
「え?」
ふと入り口に目をやるとそこにはフェニックスの軍服を着た光が立っていた。そのために一輝は光と話すために外に出る事になる。
「光、どうしたんだ?」
「えっと、この辺りを偶々通りかかった時にこの親子ハッピーウィークっていうのを見てつい……」
「そっか」
「……僕は家族を殺されてしまった。だから、余計にこういう物を見ると家族の事を考えてしまうんですよね……」
光と一輝はそれから二人で話していると突如としてガンデフォンに連絡が来る。
「狩崎さん、一体どうし……」
『どうもこうも無いよ!突如として南極の方で原因不明のエネルギーの柱が立った。そして、その近くに強力な悪魔の生態エネルギーが検知されている。すぐに五十嵐一輝を向かわせたまえ!』
そう言われた一輝と光は頷くと現場へと向かっていく。狩崎の話の少し前、南極に存在する基地……サウザンベースの近くでは吹雪の大地の中を一体のクリスパーが歩いている。
その姿は倭国の女王である卑弥呼の遺伝子情報を受け継いでおり、緑色の数珠などの装飾をあしらった赤紫色の装束を身に纏っている。また、頭部からは青白い両腕が角のように生えていた。ひと呼んでヒミコ・クリスパーとでも言うべきだろう。
「ふふっ、まずは一つ!」
そう言ってヒミコ・クリスパーが右手を地面に置くと先程ディアブロによって刻まれたスタンプが押印。禍々しいエネルギーの柱が伸びていく。
するとそこに二人の人間が現れる。二人は兄妹であり、男性の方は黄色い刀身に黒の持ち手、更に何かを装填する場所の付いた剣を手にしていた。女性の方はベースカラーの真紅に黄色いアクセントが施されているサーベルのような剣を持っていて、こちらにも何かを装填する場所があった。二人の名は神代凌牙、神代玲花である。
「あなた、一体何者?」
「答える義理はない」
「では直接その身に聞くとしよう」
すると二人はそれぞれ小さな本……ワンダーライドブックを取り出すとそれを開く。
《昆虫大百科!》
《オーシャンヒストリー!》
それからその本をそれぞれが持つ剣、煙叡剣狼煙と時国剣界時に装填。すると二人はそれぞれ構えを取る。凌牙は界時の刀身部分を引き抜くと持ち手と分轄。玲花は狼煙を逆手持ちにする。
「「変身!」」
《狼煙開戦!》
《界時逆回!》
二人はそう言うと凌牙が分轄した刀身を反転させて持ち手と接続。その瞬間本が開いて絵が出現する。玲花も狼煙のトリガーを引き、本を開く。
その瞬間、二人の後ろに本が降りてきてページが開き、玲花は煙に包まれ、凌牙は大量の魚に包まれる。
《FLYING!SMOG!STING!STEAM!昆虫CHU大百科!揺蕩う、切っ先!》
《時は、時は、時は時は時は時は!我なり! オーシャンヒストリー!オーシャンバッシャーン!(バッシャーン!)》
二人はそれぞれ変身を完了すると玲花の方はスチームパンクを思わせる容姿をして胸部の甲虫、腰の蜂の羽のような装飾、背中の蝶々飾りと言った昆虫の力と煙の力を身に宿した仮面ライダーサーベラになっている。
凌牙の方は黒を基調として水色のラインの入った容姿に、魚のような覆面をしたようなライダーへと変身、その名も仮面ライダーデュランダルだ。
「行くぞ、玲花!」
「はい……お兄様!」
それから二人はヒミコ・クリスパーと交戦を開始。戦いへと突入する事になる。それと同時刻一輝と光が悪魔の出たとされる現場に向かう途中、とある人物が目の前に突如として現れていた。
「なっ……いきなり出てきて何だ……」
「お前は誰だ!?」
二人が混乱している中、突如としてその人物は光の方を見るとホッとしたような顔つきに変わる。
「早速会えるなんて僕はなんて幸せ者なんだ……おじいちゃん!」
「「……え?」」
突如として現れた謎の青年。彼は光の事をおじいちゃんと呼んだ。流石にこのような事態を二人が予想できるはずがない。そのため、その言葉を聞いた途端二人は驚きのあまり唖然とするのであった。
また次回もお楽しみに。