仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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超速のデッドマン 灰谷の策略

一輝達が近隣住民に聞き込みを続けているとある事が見えてきた。それは、上空を高速で移動する物体が見えたと言うこと。そして、その際に何か人のようなものを抱えていたとの事だ。

 

「これは当たりだな……」

 

「だが、移動先がわからないんじゃなぁ……」

 

一輝達はデッドマンがどの方向に逃げたのか。そして、どこにさくらの友達が捕まっているのかを聞き込む事になる。

 

「大二、どうだった?」

 

「ダメだったよ。そっちは?」

 

「俺も収穫ゼロだ」

 

住民達は空を飛ぶ何かを見てもそれがデッドマンかどうかの判別はつかない。更に飛んでいる物体がどこに飛んでいくのかもわからないのでなかなか上手く足取りを追えなかった。

 

「どうすれば……」

 

「だが、諦めるわけにはいかない。何としてでも場所を突き止めるんだ」

 

それから一輝達は範囲を拡大して捜査をするが、結局この日のうちに手がかりを掴むことはできず。更にそれから数日の時が経つが、それでも見つからない。さくらは完全に心を痛めてしまい、暗くなる。

 

「私のせいなのかな……」

 

「ラブラブ……さくら……」

 

ラブコフもそんなさくらが心配なのか、不安そうに見つめていた。さくらとしては自分がいたせいで友達を巻き込んでしまったのだと考えており、責任を感じてしまう。

 

そこに一輝、大二、光の三人が来るとそんなさくらをフォローした。

 

「大丈夫。絶対に見つかるよ」

 

「その時は俺達三人で取り戻そう」

 

「僕は戦えませんけど、さくらさんの力になりたいです。だから、そんなに落ち込まないでください」

 

三人に言われて小さく頷くさくら。ちなみにこの場にはいないヒロミは一度スカイベースにて更なる人員の増員を頼み込んでいた。

 

「ですので、どうかお願いします!」

 

「……すまないがそれはできない」

 

「何故ですか!」

 

「これ以上人員を割けばスカイベースが手薄になる。加えて、デッドマンズによる犯罪は日に日に頻度が増している。今だって仮面ライダーが必要な事件は幾つも発生しているんだ。そう簡単に人は増やせない」

 

若林に正論を言われてしまい、ヒロミはどうする事もできなくなってしまう。

 

「く……」

 

「……門田。メディカルチェックを受けろ」

 

突如として若林はヒロミへとそう言う。それを聞いたヒロミは疑問を浮かべる。何故そんな事を言うのか。ヒロミにはわからなかったからだ。

 

「どうして……」

 

「良いから受けろ。これは命令だ」

 

「総司令官はお前の体が心配なんだよ。例えば何かが原因で体を壊しそうになっているとか。ヒロミ、何か心当たりは無いか?」

 

その場にいた天魔からの質問にヒロミは少し考えるがそのような心当たりなど無いために否定の意を示す。

 

「……いえ」

 

「そうか……」

 

それからヒロミは渋々ながらメディカルチェックを受ける事になり、大二達に連絡を入れてからそちらへと行くことになる。

 

その頃、とある廃工場ではプラナリアデッドマンを従えた灰谷と一体のデッドマンがおりデッドマンの方はフェーズ2なのか普通に言葉を話していた。

 

「本当にこれで良いのかしら?」

 

「ああ。手伝ってもらって悪いな」

 

「ふん。私としてはあの男に復讐できるならそれでも良いわ」

 

「お前も執念深いよな。野田」

 

どうやらデッドマンに変身しているのは野田であり、その姿は爬虫類型の下半身に上半身は青を基調として背中には翼が生えている。更に体はアイドルのようなドレスを模した姿をして、両肩には小さなツノがあった。顔は鳥のような形でその名をハヤブサデッドマンと言う。

 

「君のそのスピードのおかげで私の計画がやりやすくなった。短時間で三人も人質を手にできるとは思わなかったよ」

 

「ふっ。進化した私にかかればこのくらい容易いわ。それよりも、さっさとあんたは復讐相手を呼びなさいよ」

 

「……勿論そのつもりですが……ただ、今のままだと余計な邪魔も入りそうなんですよね」

 

余計な邪魔とは一輝達の事である。それを聞いた野田ことハヤブサデッドマンが口を開く。

 

「なら私がその邪魔者を引きつけよう。お前は安心して復讐相手を呼べば良い」

 

そう言ってハヤブサデッドマンは工場を出てから空高く飛び上がる。それを見届けた灰谷はニヤニヤとした顔つきでプラナリアデッドマンを従えつつ工事の一角に向かう。

 

そこにはさくらの友達三人が柱に縛り付けられており、恐怖の目を向けていた。

 

「お前らも気の毒だよなぁ?でも、五十嵐さくらが悪いんだぞ?この私のプライドを傷つけたんだからな。ま、そこで大人しく友達がボロボロにされる様を見るが良い」

 

灰谷のその言葉に三人は何も言い返す事ができずに灰谷の狂気に恐怖でいっぱいとなる。それから灰谷はさくらの友達のスマホを奪うとさくらへと電話をかけた。

 

『もしもし?咲夜?連れ去られたって聞いたけど大丈夫?』

 

「五十嵐さくら」

 

『え……その声、咲夜じゃない?』

 

さくらが戸惑う中、灰谷はさくらへと高圧的な態度で用件を言い放つ。

 

「お前の友達を人質に取った。無傷で返して欲しければこれから私の指定する場所にお前一人で来い」

 

『ッ……あんた、そんな事言ってボコボコにされたいの?』

 

「あれれ〜、良いのかな?お友達がどうなっても……」

 

『くっ……』

 

電話越しに悔しさを滲ませるさくら。人質を取られている以上、さくらの方が圧倒的に不利と言える。

 

『わかった。私が行ったら解放してくれるのよね?』

 

「約束しよう」

 

そう言って灰谷は場所を伝えてから電話を切る。すると灰谷はニヤニヤと笑い始めた。それから三人にこう告げる。

 

「馬鹿な女だよなぁ。解放する?そんなわけ無いのによ」

 

その言葉に三人は文句を言おうとしたが、言ったところで何も状況は変わらないだろう。

 

「五十嵐さくら。目の前でお友達をフェーズ2にして、絶望感を味わわせてやる」

 

灰谷の目的は最初からさくらへの復讐。その為なら手段を選ばないという事だろう。

 

その頃、街では野田ことハヤブサデッドマンが大暴れしており、空から羽型のエネルギー弾を飛ばして地上を爆撃していた。

 

「あははは!!早く来なさい五十嵐一輝!アンタをメチャクチャにしてやるわ」

 

ハヤブサデッドマンがそう言っていると望み通り五十嵐一輝、五十嵐大二の二人が到着。デッドマンを見据える。

 

「あれは……」

 

「恐らく、さくらの友達を連れ去ったデッドマンだ!」

 

「その通り。そしてあなた達の因縁の相手よ」

 

そう言ってハヤブサデッドマンは降り立つ。その声を聞いた一輝は目を見開いた。

 

「まさか、野田なのか?」

 

「ええ。よくもこの前は私を酷い目に遭わせたわね?この落とし前、きっちり付けさせてもらうわ!」

 

《ジュニア!》

 

するとハヤブサデッドマンは地面にギフジュニアのバイスタンプを押印し、ギフジュニアの群れを召喚する。

 

「雑魚を何人出した所で俺っち達には勝てないぜ?」

 

「大二、素早くコイツを契約解除して……さくらの友達の居場所を聞くぞ」

 

「うん!」

 

《イーグル!》

 

《バット!》

 

《Confirmed!》

 

《Come on! イ・イ・イ・イーグル!》

 

「「変身!」」

 

《Eeny, meeny, miny, moe!Eeny, meeny, miny, moe!》

 

《バディアップ!》

 

《バーサスアップ!》

 

《荒ぶる!高ぶる!空駆け巡る!イーグル!(イーグル!)お前の羽を数えろ!》

 

《Precious!Trust us!Justis!バット!仮面ライダーライブ!》

 

リバイとバイスは空にいる敵に対抗する為にイーグルゲノムで変身。ライブに地上にいるギフジュニアを任せると竜巻を纏いながら空に飛び上がる。

 

「「はあっ!」」

 

「ふん。遅いわね」

 

ハヤブサデッドマンは空に飛び上がるとあっという間に二人を追い抜く。それから遥か上空から急降下しつつ二人へとキックを叩き込む。

 

「「がっ!?」」

 

二人はそのまま落下していく。何とか空中で踏みとどまるものの、ハヤブサデッドマンは余裕そうな顔つきになっていた。

 

「あはは。これがハヤブサの力。飛行速度では鳥類一のスピードを持つのよ。あなた達程度のスピードなんて通用しないわ」

 

「だったら動きを制限する!」

 

そう言ってリバイとバイスは竜巻を発生させるとハヤブサデッドマンの移動を阻害するように配置する。しかし、ハヤブサデッドマンのスピードは落ちる事なく攻撃を仕掛けてきた。

 

「「うわっ!」」

 

「ほらほら、私に勝ってみなさいよ!」

 

リバイ達がハヤブサデッドマン相手に苦戦を強いられている頃、さくらが廃工場に到着する。それから廃工場の中に入っていくとその身を隠しつつ中を探った。

 

「待ってて皆。絶対に助けるから」

 

さくらが奥に奥にと進んでいくと灰谷がさくらの友達を後ろにして立っている。それを見たさくらは悔しさに拳を握りしめた。このままでは救い出す事などできない。

 

「さてと、さくらちゃん。もう来てるんだろ?早く出てこいよ」

 

そう言う灰谷。どうやら自分が潜入している事はバレてしまっているらしい。それでもさくらは敢えて無視を決め込んだ。こうすれば焦れた灰谷が動くという考えである。

 

「……仕方ないなぁ。出てこないならお友達をフェーズ2にしてしまおう」

 

灰谷のその言葉にさくらは更に苛立ちを募らせた。……もう彼女のイライラも限界だ。

 

「……カッチーン。オラッ!」

 

それからさくらは飛び出して走っていくと灰谷を思い切り殴り飛ばした。

 

「ごふうっ!?」

 

「……私の友達に何してくれてるの?」

 

「結局来てるじゃん。つれないねぇ。まぁ、良いのかなぁ?皆見てるけど」

 

そう言って煽る灰谷に対してさくらは完全にキレると灰谷へと言い放つ。

 

「やっぱり私、アンタみたいな卑怯な奴大嫌いよ。……もう、ごめんって言っても許さないからね!」

 

さくらがベルトを出すとそれを装着しようとする。しかし、その瞬間、プラナリアデッドマンが現れるとさくらの友達の目の前に立って攻撃しようとした。

 

「なっ!?」

 

「念には念を入れて、君が変身したらこのデッドマンがお友達を攻撃するように仕向けたんだよ。ま、友達が傷ついても良いのなら変身すれば良いんじゃない?」

 

灰谷のその発言にさくらは拳を握りしめる。このままでは変身すらさせてもらえない。絶体絶命に陥ったその時であった。

 

「はあっ!」

 

そこに光が走ってくるとプラナリアデッドマンを横から思いっきり蹴り飛ばす。プラナリアデッドマンは不意打ちを喰らった事もあってか思いっきり体勢を崩す。

 

「光さん!?」

 

「さくらさんの挙動がおかしいと思ったので、フェニックスの方で通信を傍受してさくらさんと灰谷の会話を聞かさせていただきました」

 

「まさか、私とさくらちゃんの会話を隠れ蓑に……」

 

「ああ、さくらさんに気を取られてくれたおかげで僕はここまで近寄れた。さくらさん、今です!」

 

「ありがとうございます!光さん!……手加減できないけど、良いよね!」

 

《コブラ!》

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

「変身!」

 

《リベラルアップ!》

 

《Ah Going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

さくらはジャンヌへと変身するとラブコフも登場。そして、さくらの友達達は驚いていた。

 

「「「えぇー!?さくらがジャンヌ!!?」」」

 

「はんっ、この小娘が。行け、プラナリアデッドマン!」

 

そう言って灰谷はプラナリアデッドマンに攻撃を指示する。しかしその瞬間、横からフリオが出てくるとプラナリアプロトバイスタンプを奪い取った。

 

「お前が行けよ」

 

「……え?」

 

《プラナリア!》

 

そう言ってフリオは強制的に灰谷とプラナリアデッドマンを契約。灰谷はプラナリアデッドマンフェーズ2となった。

 

「あぁーっ、もう!」

 

こうして、こちらでもジャンヌ対プラナリアデッドマンの戦いが始まる事になる。




評価をいただけると今後の参考になりますのでよろしくお願いします。また次回もお楽しみに。
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