仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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十六話目
戦いの幕開け デッドマンズベース突入


野田に告げられた衝撃の事実。それは野田が汚れなき悪の器として選ばれてしまったということだ。

 

「私が……生贄?」

 

「正しくは我々五体のギフテクスのエネルギーをギフ様に注ぎ込み、あなたのみが生贄として取り込まれます」

 

「まさか、あの時私を助けたのは……」

 

「そう。本来なら生贄になるのは私の役目だったのだけど、それだとギフ様に会う前に消えるってことでしょ?だったら身代わりを立ててギフ様を復活。私はギフテクスとしてギフ様と結婚して幸せになる道を選ぶ事にしたの」

 

「……私としてはその案には少し反対でした。悪の器の大きさによってはギフ様のお眼鏡に叶わないと思ったのでね」

 

「……だが、アイドルライブの一件と牢屋にいたお前を見て確信した。お前ならアギレラ様と代わっても何の問題も無いとな」

 

その直後、野田は手刀を喰らうと共に気絶してしまう。それから結婚式の更なる準備がデッドマンズベースで行われる事になるのであった。

 

その翌日、12月25日。世間はクリスマスで幸せ湯の中もクリスマスの飾り付けがされた特別仕様となっている。一輝はトナカイに、さくらと幸実はサンタのコスプレをしていた。

 

「はーい、これ幸せ湯からのクリスマスプレゼントです」

 

そう言って明るく振る舞う一輝。それに対してさくらはかなり悩んでいた様子だった。

 

「さくら、何そんな顔してるんだ」

 

「……本当にこんな事してて良いのかなって。私、アギレラ相手に手も足も出なかった。ギフスタンプも奪われて大変な事に……」

 

そこまで言ったところで一輝に慌てて止められる。そんな事を公の場で言えば混乱する可能性があったからだ。

 

「……ったく、さくらは心配しすぎだぞ。こんな時こそ明るくするんだ。あ、いらっしゃいませ!」

 

「はぁ……」

 

すると突如として元太がぶーさんに肩を貸されて帰ってくる。どうやらいつもの動画撮影の際に一分間に何回くしゃみできるかをやっていたらギックリ腰になってしまったらしい。

 

「もう!パパさんったら!」

 

幸実が元太を心配する中、大二と光が入ってきた。そして、一輝、さくらと共には奥の部屋に入ると話し合う事になる。

 

(回想)

 

「早くギフスタンプを奪還しないと……棺とスタンプがデッドマンズに揃うのは危険じゃ……」

 

「だが、場所もわからないのにどうやって……」

 

「……どうすれば」

 

大二、ヒロミ、光の三人が話していると狩崎が問題無しとばかりに声を上げる。

 

「問題無いよ。ジョージ狩崎はタダではやられないタチでね」

 

そう言って狩崎が腕時計のボタンを押すと画面が開き、そこにはとある場所のマップとそこで光る何かがあった。

 

「超小型発信機のおまけ付きであげたんだ」

 

「今すぐ全部隊に招集をかけろ。そこを叩き潰す!」

 

「ヒロミ、クールダウン。その場所は湾岸地域の地下深く。それに場所はわかっても入り方がわからないんだよねぇ」

 

そう言って困ったような声を上げる狩崎。すると光が狩崎へと声を上げた。

 

「そう言えば、ヒロミさんのベルトに悪魔がいるって言ってたらしいですけど……それってどういう事ですか?」

 

「光、今その話は……」

 

「ヒロミさんの命がかかってるんですよ!……まさか、最初から使い捨てるつもりでやったんじゃ……」

 

そこまで言ったところで司令室の扉が開いて若林が入ってきた。彼はカメレオンデッドマンにやられて怪我をしていたが、すぐに戻れるぐらいの傷で済んでいたためにやってきたのだ。

 

「……その件については済まなかったと思っている。許可を出したのは私だ。責めるなら私を責めろ」

 

若林にそう言われては光も矛を収めるしか無く、結局話は一旦そこまでとなり解散となった。

 

(現在)

 

一輝、さくらは大二や光から話を聞き、ここに来るまでの経緯を知る。

 

「……なるほど」

 

「ヒロミさんの容体は大丈夫なんですか?」

 

「女医の朱美さんに確認を取って変身についてはゴーサインは出せない。でも彼のことだからきっとまた変身する。あと一回ならまだ大丈夫だけどそれ以上やったらもうどうなるかわからないそうです」

 

四人が話している中、一輝は何かを思いついたのか案を出す事にした。

 

「……フェニックスの更生施設の人達は?」

 

「それが、契約解除の影響なのか皆記憶があやふやで……」

 

そう言われてはどうしようもできないのである。だが、まだ切り札が一つ残っていた。

 

「カゲロウなら何か知ってるんじゃない?」

 

「……え?」

 

「あ、そうか。良し、大二。カゲロウを呼び出すぞ」

 

「いやいやいや、待って」

 

大二は抵抗するが二人はやる気満々で大二を引っ張り出そうとする。大二は光に助けを求めたが……。

 

「すまん大二、今回は諦めてくれ」

 

「光!?」

 

それから一輝、さくらは無理矢理大二を近くの公園に連れ出して変身させると自分達も変身。バイスとラブコフも出てきた。

 

「さーて、どうなるかね?」

 

「大丈夫だって!」

 

「ちょっ、マジでやるの!?」

 

ライブは嫌々だったが、ジャンヌが無理矢理拘束するとリバイが準備運動をしておりもうどうしようもできない様子だった。

 

「良し大二、行くぞ!」

 

《レックス!スタンピングフィニッシュ!》

 

リバイは跳び上がると右足にレックスバイスタンプのエネルギーを纏ってキックを放つ。

 

「痛くしないで!!」

 

結局ライブは吹き飛ばされると変身解除。地面を転がる中、リバイとジャンヌも変身解除して大二の様子を見る。

 

「どうかな?」

 

「うーん、どうだろ……」

 

結論から言えばこの考えは成功。大二と入れ替わりカゲロウの人格が前に出てきていた。

 

「テメェら、何の用だ」

 

「「良し!」」

 

それから二人はカゲロウの元に駆け寄るとその近くで光は申し訳なさそうな顔をしている。

 

「すまん大二、これもフェニックスのためだ」

 

その一方で一輝はカゲロウへと両手を合わせて頼み込んでいた。

 

「カゲロウ、頼みがある」

 

「俺に頼みだと?……コイツは傑作だなぁ」

 

カゲロウは以前苦渋を舐めさせられた一輝に頼み込まれてご機嫌になる。それを見たさくらは高圧的に詰め寄った。

 

「はぁ?良いからデッドマンズのアジトへの入り方を教えなさいよ。知ってるんでしょ!」

 

「おいおい、教えるとでも思ったか?」

 

「……今度は私にライダーキックされたい?一輝兄よりも手加減できないけど」

 

「……教えないとは言ってねーよ。ただ、条件がある」

 

それから四人は幸せ湯に戻るとさくらがカレーを作り始めた。カゲロウから提示された条件。それは……さくらの辛口カレーを食べる事だった。

 

「くぅ……悪魔的な良い匂いだなぁ……」

 

「……さくらの辛口カレー、そんなに食べたかったのか?」

 

「さぁ……」

 

バイスは霊体のために目の前にある辛口カレーにありつけずにただカゲロウが美味しくカレーをいただいている様子を眺めるだけしかできない状況に陥っている。

 

「脳が痺れるぜ……」

 

そう言って四杯もカレーを平らげたカゲロウ。彼は満足そうに背もたれにもたれかかった。

 

「……え?まさかお腹いっぱいになったの?お前だけずるーい!」

 

バイスがそう言って悔しがる中、二人がカゲロウの様子を伺っているといきなりもたれていたカゲロウは飛び起きる。

 

「あれ?何で家にいるの?……え?か、辛ぁああい!」

 

どうやらカゲロウはまた大二に戻った様子で辛口カレーの反動に悶える事になった。

 

「……大二、ご愁傷様だな」

 

それから四人はカゲロウから得た情報でデッドマンズのアジトを攻めるために部屋を出ると出撃しようとする。しかしそこには元太の介抱をしていた幸実がおり、四人は見つかってしまう。

 

「あんた達どこに行くの?」

 

「母ちゃん、ごめん。デッドマンズのアジトの場所がわかったんだ。これからそこに行く」

 

「……さくらも行かないとダメ?」

 

「あー、また私だけ子供扱いして!」

 

「今はさくらが戦力として必要なんだ。……それに、もしもの事があったら俺と大二が絶対に守るよ」

 

その言葉を聞いてさくらは自分の方が強いのだと不本意な言葉を言いつつもやる気は十分だった。

 

「………皆、この戦いが終わったら皆で焼肉食べような!」

 

「パパさんも何勝手に賛成してんの!そこは一緒に止める所でしょーが!」

 

そう言って幸実は腰を叩くが、そこは思い切り元太が負傷した所なので元太は痛みのあまり叫びを上げる。

 

「バイス、頼むぞ」

 

それから一輝がライオンバイスタンプを近くにある招き猫に押印する。その瞬間、招き猫にバイスが宿った。

 

「猫に小判だぜ!」

 

その瞬間、招き猫から大量の小判が飛び出すとそれに気を取られている間に四人は出撃してしまう。

 

同時刻、デッドマンズベースでは野田がギフの棺の前に頑丈に拘束されており彼女を取り囲むように六人のギフテクスのメンバーが立っていた。

 

「……う、くっ……」

 

野田が目を覚ますと拘束に気がついて抵抗するがまるで外れない。彼女はそれを見て喚き始めた。

 

「私をこんな目に遭わせておいて何のつもりよ!」

 

「……こんな目、ねぇ」

 

「お前は自分の置かれた状況がよくわかってないようだな」

 

「くっ……」

 

「さて、早速始めましょう。この女がまた変に抵抗する前に」

 

「ふざけないで!アンタらなんかに利用される私じゃ……」

 

そう言って野田は叫ぶが、六人の心には全く響かない。それもそうだろう。今現在、野田は拘束されている上にバイスタンプも持っていないのでデッドマンにすらなれない。加えて自分達は既に全員ギフテクス。今の野田に勝ち目は無かった。

 

「……と、その前に天魔さん。そろそろ来る頃だと思いますから足止めを」

 

「了解した」

 

それから天魔が出ていくとアギレラ、フリオ、オルテカ、工藤、灰谷の五人が逆五芒星を描くように配置につくとスタンプを取り出す。

 

《ダイオウイカ!》

 

《サーベルタイガー!》

 

《プラナリア!》

 

《ウルフ!》

 

《クイーンビー!》

 

それから五人がギフテクスとなるとギフへとエネルギーを注ぎ込み始める。とうとう復活の儀式が始まってしまったのだ。

 

儀式が始まったばかりの頃、デッドマンズベースの外の入り口付近には既にフェニックスの部隊が集結。その中には一輝とさくらもおり、大二、光、ヒロミも顔を揃えていた。

 

「一輝、本当にここなんだな?」

 

「はい、カゲロウによるとここから入ったようです」

 

「……突入前に言っておきます。ヒロミさん、あなたの体が無事と保証できるのは次の変身が最後です」

 

「わかっている。……必ず生きて戻ってやるよ」

 

それから三人がとある壁の前に到達するとデッドマンズベースに入るための合言葉を叫ぶ。

 

「「「グラシアス!デッドマンズ!」」」

 

すると壁が光り輝くと共に三人を中へと吸い込む。それを見て一輝達も突入。しかし、その先には驚きの光景が待ち構えていた。

 

「何……だと!?」

 

そこにあったのはデッドマンズベースで間違い無かったのだが大広間に大量のギフジュニアと一人真ん中に陣取る天魔の姿がおり、完全に待ち構えていたのだ。

 

「……残念だったな。ここにもう信者達はいない。予めある場所に退避してもらった」

 

「なっ!?」

 

「私達が来るのを知ってたみたいね」

 

「ああ、狩崎の事だからどうせ発信機の一つや二つ付けると思ってな。それを想定済みで待ち構えさせてもらった」

 

するとあからさまに光を放つ幹部の部屋が見えると一輝は指を指す。

 

「あれは!!」

 

「もうすぐギフ様が復活する。その時までお前らを止めさせてもらうぞ」

 

《カメレオン!》

 

天魔はその姿をカメレオンデッドマンに変身すると仮面ライダーの四人は横に並ぶ。

 

「湧いてきたぜ!」

 

《レックス!》

 

「白黒付けようぜ!」

 

《バット!》

 

「無敵を証明する!」

 

《コブラ!》

 

「我が命を懸けて、世界を守る!」

 

《スパイダー!》

 

《Confirmed!》

 

《Deal……》

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

《Eeny, meeny, miny, moe!Eeny, meeny, miny, moe!》

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

「「「「変身!」」」」

 

《バディアップ!》

 

《バーサスアップ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《Decide up!》

 

《(仮面)rider Demons!》

 

《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

《仮面ライダーライブ!》

 

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

四人は変身するのリバイ、バイス、ライブ、ジャンヌ、デモンズとして顔を揃える。こうして、デッドマンズベースの制圧戦が幕を開けるのであった。




また次回もお楽しみに。
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