仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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十七話目
行方不明のデッドマンズ 新たな戦いの幕開け


デッドマンズベースが破壊され、デッドマンズの活動拠点が消えたその日。デッドマンズの面々、ギフの棺、門田ヒロミは行方不明となった。付近一体をどれだけ捜索しても見つからず、ヒロミに関しては結局最後は死亡扱いとして打ち切られる事になる。そして、それは同時にデモンズドライバーも紛失する事になった。

 

「……ヒロミは最後までよくやったよ」

 

「……惜しい人材を亡くしたものだ」

 

司令室で若林と狩崎が話しているとそこに大二と光が入ってくる。

 

「「失礼します」」

 

二人が入ると若林は二人へと声をかけると彼等へと要件を話す事になった。

 

「五十嵐、牛島。……君達にはこれからもデッドマンズの殲滅を担ってもらう。ついては、牛島、君はヒロミの分隊を引き継いでもらう」

 

「……わかりました」

 

「若林総司令官、俺は……」

 

「……わかっている。私はデッドマンズ関連の事件が終了次第総司令官を降りるつもりだ」

 

それを聞いた二人は驚きの顔を浮かべる。何故若林がそれを口にしたのかがわからなかったからだ。

 

「……私はデモンズドライバーの危険性を知っていた。それにも関わらず隊員を危険に晒した上にデッドマンに良いようにやられたのだ。ここまでの失態を犯して辞任しないという選択肢は無い」

 

「それが、総司令官としての覚悟……」

 

光の言葉に若林は小さく頷く。だが、それではフェニックスの司令室がいなくなってしまう。

 

「……デッドマンズ関連事件が終了するまでに次期総司令官候補を探しておく。二人は引き続き捜査に当たってくれ」

 

「「はい!」」

 

大二と光が出ていく中、それと入れ替わるように一輝が入ってきた。

 

「失礼します、狩崎さん……俺に話したい事って……」

 

「……用件は二つだ。先日、君の父親である五十嵐元太のレントゲン写真を撮らせてもらったのだが彼には心臓が無かった」

 

「………え?」

 

「それってよ、心臓無しで生きてるって事!?」

 

「ああ、それについて君達は何か心当たりは無いかな?」

 

一輝はそう言われても理由がわからないために答える事はできず。バイスもわからないそうで首を横に振るのみだった。

 

「済まないね、大二もわからないらしかったから。後は空手ガールだけど、この調子だと空手ガールも知らなさそうだね」

 

「それで、もう一つと言うのが?」

 

「……今現在、新たなバイスタンプを開発中だ。それも今までの物とは違う形でね」

 

「本当ですか!?」

 

狩崎からの言葉に一輝は食いつく。それから狩崎は一輝へと言葉を続ける。

 

「ただ、完成のためには君の持つ十種のバイスタンプが必要なんだ。リバイスドライバーについてはこの前のディアブロ戦でバイスが使った二号機を代用する」

 

「なるほど……」

 

「でもよ、そうなると残るのは……」

 

「ああ、ネオバッタ、カジキ、カンガルーの三種のみとなるね」

 

つまり、狩崎が新たなバイスタンプを完成させるまでの間はたった三種類のみでデッドマンズと戦わなければならない。

 

「わかりました。狩崎さんの事ですから凄いバイスタンプを完成させると信じてます」

 

そう言って一輝は狩崎へと自分の持つ十種類のバイスタンプを渡すと狩崎は頷いた。

 

その頃、とある場所。そこはデッドマンズベースと同じぐらいの広さを誇り、幹部達のための部屋が用意されていた。構造はデッドマンズベースの時の部屋と似ており、赤を中心とした色合いに黒やギフスタンプの刻印がされた壁。そして、中央には行方不明のはずのギフの棺が存在していた。

 

「ねーえ、結局ギフ様の復活は失敗した訳だけどどうするの?」

 

「……一応五人のギフテクスは揃ってますが、アギレラ様の代わりになれる器となるとそれなりに探すのに手間がかかります」

 

「もう暫く待てば恐らく見つかるものと」

 

「ふーん」

 

すると幹部室の扉が開くとそこには二人の人間が入ってきた。白に青のラインの入ったスーツ服を身に纏うのは灰谷天彦。逆に黒のスーツに赤のラインが入った服を着るのは工藤康。二人共デッドマンズ用の服にチェンジして改めてギフテクスとして認められた様子である。

 

「お似合いですよ」

 

「まぁな」

 

「我々の元の職業を元にした服なので似合うのは当然かと」

 

すると更にドアが開き、後ろから一人の初老の男性が入ってくる。その姿は白のスーツに黒の手袋を着けた男で彼はアギレラの前に立った。

 

「ようこそ、我々ウィークエンドの活動拠点に」

 

「ふん。あなたのその態度は変わらないようね。赤石長官」

 

そう言って赤石と呼ばれた男性を睨むアギレラ。赤石はそれに全く動じない様子で、それはまるでアギレラをギフの許嫁というのを理由に自分を大きく見せるただの子供だと思っているような感じだ。

 

「まぁ、何にしてもデッドマンズ幹部が全員揃って残ったことを安堵したよ」

 

「……天魔さんは戻ってこれませんでしたが」

 

「アイツか。アレは良い捨て駒だった。元々そういう役割を担うための幹部だからな」

 

それを聞いたフリオが仲間を侮辱した事に怒りを露わにするものの、アギレラが目で制する。

 

「……それと、例の計画は順調かね?」

 

「ああ、これを博士に渡してくれ」

 

そう言ってオルテカが出したのは紛失したはずのデモンズドライバーだった。そして同時にスパイダー、バッタ、スコーピオン、モグラ、コンドルのバイスタンプもケースとして渡されると赤石は笑う。

 

「では少し待ってもらおう。これが完成したらまずは君に使ってもらうとする」

 

それを聞いたアギレラは舌打ちするが、赤石はここの総司令官で尚且つ自分達は世話になる身なので強くは言えなかったのだ。

 

日を跨いで翌日。一輝、さくらの二人が幸せ湯で接客をしているとそこにぶーさんがやってくる。

 

「あ、ぶーさん。こんにちは」

 

「こんにちは、一輝ちゃん」

 

「そう言えば、ぶーさんに聞きたいんですけど」

 

一輝は元太の心臓が無い件についてぶーさんに相談する事にした。しかし……

 

「「えぇっ!?知ってるけど言えない!?」」

 

どうやらぶーさんは元太の心臓については知ってこそいるが、答えられないとの事である。これでは話が進まない。

 

「マジかよ……」

 

「でも、何かは知ってるんですよね?」

 

「ああ、でも……言えない」

 

それに二人共残念そうな顔つきとなる。するとそこに大二と光もやってきた。

 

「兄ちゃん、さくら、スカイベースに招集だ!」

 

その言葉を聞いて二人は頷く。それから二人がスカイベースに移動すると画面に映っていたのはデッドマンズのフリオと思える人物だった。

 

「これ、フリオじゃん」

 

「そうなんだけど、何だか様子がおかしい。いつものように暴れると思っていたらただ単に人を集めているだけなんだ」

 

「それって……」

 

恐らくデッドマンズ側としてもデッドマンズベースが潰れたために信者の集まる場所が無く、少しでも戦力の補強をするために人を集めているようなのだ。

 

「でも、デッドマンズのアジトがあそこだけとは……」

 

「そう、限らないんだよね」

 

「ここは敢えて監視に留める。フリオが新たな潜伏場所の場所まで我々を連れて行ってくれるのならそれに越したことは無い」

 

若林総司令官としては敢えてここはスルーしつつフリオに道案内させてから敵の基地を一つずつ潰すのが効率的だと読んだのだ。

 

「既に尾行用の隊員を派遣している。各員、すぐに出られるように準備しておけ」

 

それからその場はお開きとなり、一輝達がスカイベースを出るとそのタイミングでいきなり遠くの方から爆発音が聞こえてきた。それは、フリオのいる場所とは真逆の場所である。

 

「なっ!?」

 

「まさか、フリオは陽動!?」

 

「とにかく、行くしかない!」

 

するとガンデフォンから連絡が入ると一輝は待機するように指示され、さくらのみが向かう事になった。これは、こちらの方が陽動の可能性を考慮してである。

 

さくらが現場に到着するとそこにいたのは獣型の下半身に黄色い折り紙のような装甲をした牛の頭部。頭部からは前へと長い角が二本生えたバッファローデッドマンのフェーズ1がいた。

 

「牛のデッドマン?」

 

「さくらさん、バッファローです!」

 

「どっちでも良いわ!サクッと倒すよ!」

 

《コブラ!》

 

さくらは光からのツッコミを他所にさっさと倒してしまうためスタンプを出すとスイッチを押してベルトに装填する。

 

《What's Coming up!? What's Coming up!?》

 

「変身!」

 

《リベラルアップ!》

 

《Ah Going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

「ラブラブ!」

 

ジャンヌに変身した事でラブコフも出るとジャンヌは早速デッドマンへと突撃。その瞬間バッファローデッドマンはジャンヌへと突進してくるとジャンヌに激突して吹き飛ばす。

 

「がっ!?」

 

ジャンヌはその突進の余りの重さにダメージを負ってしまう。しかし、これくらいでめげるジャンヌでは無い。すぐに構えるとバッファローデッドマンへと走っていく。

 

「があっ!」

 

バッファローデッドマンはまた突進してくるが、今度は突進が命中する直前にジャンヌが跳び上がるとバッファローデッドマンの上を跳びつつ裏を取る。バッファローデッドマンは急には止まれないために少しブレーキに手間取るとその間にジャンヌが接近して蹴りを叩きつける。

 

「動きが直線的ね。これなら対処できるわ!」

 

すぐにバッファローデッドマンの弱点を見破ったジャンヌ。しかし、バッファローデッドマンはお構い無しに突進してくる。ジャンヌは先程同様に跳んで躱そうとするがその直前、突如としてジャンヌの体をギフジュニアが拘束。

 

「え!?ちょっ!?」

 

その直後、バッファローデッドマンのタックルが命中。ジャンヌは吹き飛ばされると近くの壁に叩きつけられてしまう。

 

「くっ!?」

 

ジャンヌが何とか体勢を立て直そうとして前を見ると既にバッファローデッドマンは逃げた後で取り逃してしまったとジャンヌは察する。

 

「逃げられた……」

 

ジャンヌは変身解除すると光と合流してデッドマンへの愚痴を言う。

 

「アイツのタックル強すぎるんですけど」

 

「それはバッファローだからだと思いますよ」

 

するとガンデフォンに着信が入るとフリオを見失ってしまったと報告が入り、結局フェニックスの作戦は失敗に終わったという事になる。その頃、デッドマンズの新拠点ではオルテカが赤石からデモンズドライバーを受け取っていた。

 

「君達には期待している。それと、そろそろギフスタンプを使った新たな戦力の力も見せてもらおう」

 

「はい、わかっていますよ」

 

「今回はオルテカ、あと……カウン」

 

「カウン?」

 

「灰谷天彦って人間としての名前でしょ?だからデッドマンズとしての名前もいるかなって」

 

そう言われて灰谷……改めカウンは納得の顔つきとなる。それならば工藤も名前が欲しいとばかりな顔つきになる。

 

「では工藤はライヤで良いかと」

 

このような感じで決められた工藤改めライヤも名前を気に入ったのか頷く。

 

「じゃあ改めてカウン、ライヤ。あなた達はデッドマンズの幹部として仲間入りよ。これから頑張ってね」

 

「「はっ」」

 

それからオルテカとカウンの二人は出ていく事になり、アギレラは手を振るのであった。

 




今回からOPの映像が変更となり、スカイベースにいたヒロミがいなくなりつつその後にある大二やさくらの映像が差し代わってライブ/エビル、ジャンヌ/ラブコフ、リバイ/バイスの映像が入る感じでイメージしてもらえればと思います。それではまた次回もお楽しみに。
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