仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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ギフの鼓動 強くなる悪魔達

リバイ、バイス、エビルの三人がデッドマンと交戦を開始した頃、さくらと光の二人も現場へと急行していた。しかし、そんな二人の前にアギレラが姿を現す。

 

「やっほー、さくらちゃん。あと余計な奴」

 

「余計って、失礼な言い方ですね」

 

「だって余計だもん」

 

アギレラは気だるそうにそう言う中、光はガンデフォンを構える。しかし、さくらがそれを制すると前に出た。

 

「それで、今日は何の用?まさか、また勧誘じゃ無いでしょうね?」

 

「まさか。今回はただの足止めよ」

 

アギレラはプロトバイスタンプを取り出すとそれを押して自らに押印する。

 

《クイーンビー!》

 

その瞬間、アギレラの姿はクイーンビーデッドマンへと変化してさくらへとエネルギーの蜂を飛ばす。

 

「くっ、変身!」

 

《コブラ!》

 

《リベラルアップ!》

 

《仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

さくらはジャンヌへと変身するとクイーンビーデッドマンとの交戦を開始。クイーンビーデッドマンは働き蜂を模したエネルギー弾による多数の攻めに対してジャンヌは近距離からの攻撃がメインとなる。

 

「ほんとこの蜂鬱陶しい!」

 

ジャンヌはクイーンビーデッドマンから射出されるエネルギーの蜂からの攻撃を躱しつつ何とか近づこうとするが、蜂に邪魔されて上手く近寄れない。

 

「だったら!」

 

《バッファロー!》

 

《リスタイル!》

 

《リバディアップ!》

 

《Ah~!バッファロー!ダダダダーン!》

 

ジャンヌはラブコフバッファローゲノムを手にするとすかさずそれを投げる。それはラブコフの力で思いのままに操作されるとジャンヌに群がるエネルギーの蜂を次々と切り裂き、破壊していった。

 

「やるわね、さくらちゃん」

 

「ここからは私の攻めよ!」

 

ジャンヌがクイーンビーデッドマンのエネルギーの蜂を止めた事で形勢は逆転。今度はジャンヌが優位に経つと近距離での拳や蹴りでクイーンビーデッドマンへと打撃を与えていく。

 

「はあっ!」

 

「くっ!?」

 

ジャンヌはクイーンビーデッドマンの防御の僅かな隙を見抜くとそこに渾身の回し蹴りをぶつけてクイーンビーデッドマンを大きく後ろへと吹き飛ばす。

 

「これでトドメよ」

 

ジャンヌがスタンプを起こしてまた倒し、必殺技を発動。クイーンビーデッドマンを仕留めにかかる。

 

《バッファロー!スタンピング……

 

その瞬間、突如としてジャンヌの体に電撃が走ると共に必殺技が強制的にキャンセルされるとジャンヌが必殺技のためにキャッチしていたラブコフが元の姿に戻ってしまう。

 

「コブ!?」

 

「嘘、どうして……」

 

「……あーあ。やっぱりこうなっちゃうよね」

 

そう言うのはクイーンビーデッドマンである。それに光が反応すると声を上げた。

 

「アギレラ、何かを知ってるのか!」

 

「えぇ。とは言っても間接的にしか聞いてないから詳しくはわからないけどね」

 

「どういうこと?」

 

「そのドライバーを送ったのは私達デッドマンズの支援組織、ウィークエンドの博士なの」

 

それを聞いて二人は驚愕の顔を浮かべる。これはつまりライダーシステムを作れる者がデッドマンズ側にもいたという事だ。

 

「そのベルト、リベラドライバーは悪魔の力を武器として使える反面、悪魔の力が強くなり過ぎると悪魔を制御できない欠点があるのよ」

 

クイーンビーデッドマンの言葉を聞いてジャンヌは困惑する。それはつまり、ラブコフの力が前よりも強くなってきているという事だ。自らの弱さの象徴だったラブコフの力の強化は確かに魅力的ではある。だが、ベルトがそれに適応できなければ最悪自分は戦えなくなってしまうのだ。

 

「ラブラブ……さくら……」

 

「大丈夫。ラブちゃんは無理しないでここにいてね。ラブちゃん無しでもアギレラに勝ってみせるから」

 

そう言ってジャンヌは一旦ラブコフを光に預けると再びクイーンビーデッドマンとの戦闘を再開するのであった。

 

同時刻、二体のデッドマンと戦うリバイ、バイス、エビルの三人はデンキウナギデッドマンからの鞭による攻撃とトリケラデッドマンによる射撃をバイスのバリッドシールドで防ぎつつ接近して戦闘になっていた。

 

「おいおい、こんな物かよ。肩慣らしにもなんねーな!」

 

エビルはトリケラデッドマンを一人で圧倒すると次々と斬撃をぶつけていく。その瞬間、エビルの後ろから牙による一撃が命中するとエビルは吹き飛ばされた。

 

「ぐっ!?」

 

そこにいたのはライヤことサーベルタイガーデッドマンである。それを見たエビルは苛立ちを露わに。

 

「不意打ちとは卑怯な奴だぜ」

 

「前にデモンズに不意打ちをかましたお前には言われたくないな。カゲロウ」

 

サーベルタイガーデッドマンは超スピードを出すとエビルへと襲いかかる。エビルは何とかそれに対抗しようとエビルブレードを振るうがダメージは蓄積するばかりだ。

 

「チッ、中々やるじゃねーか。だったらこのスタンプで相手してやるよ」

 

そう言ってエビルがジャッカルを使おうとすると今度はフリーになったトリケラデッドマンからの射撃を喰らい、スタンプを落としてしまう。

 

「やばい!」

 

慌ててバイスがカバーに動き、スタンプを拾って奪われるのを阻止したが、このままではエビルがやられてしまう。

 

「カゲロウ!これを使え!」

 

そう言ってリバイはエビルへとコンドルのスタンプを投げ渡す。それを見たエビルは仮面の下で笑うと早速それを使った。

 

「良いねぇ、早速試してみるか」

 

《コンドル!》

 

《Eeny, meeny, miny, moe…Eeny, meeny, miny, moe…》

 

するとエビルは黒いオーラに包まれていくと共にすかさずトリガーを引いて姿を変化させる。

 

《バーサスアップ!》

 

《Feel a thrill!Spiral!仮面ライダーエビル!コンドル!》

 

エビルはコンドルの頭を模した形をした紫のカラーリングに赤い複眼へと変化。そして胸部のマークがコンドルに変わるとコンドルゲノムにチェンジする。

 

「はあっ!」

 

エビルは背中に翼を展開すると空を飛び、サーベルタイガーデッドマンのスピードに対抗。サーベルタイガーデッドマンの牙とエビルブレードがぶつかった。

 

「くぅーっ!アイツばっかり目立ってズルい!だったら俺っちも!」

 

《ジャッカル!》

 

バイスは今拾ったジャッカルバイスタンプを自らに押印すると脚の機動力を高める。

 

「っしゃ!行くぜ!」

 

そしてそのタイミングでリバイもスタンプを取り出すとデンキウナギデッドマンのヌルヌルを打開しつつ攻撃を決められるようにする手を使った。

 

《ライライ!》

 

《グルグル!》

 

《リボーン!ライライ!グルグル!バリバリスタンプフィーバー!》

 

するとリバイの後ろにリバイスライオンとリバイスイーグルが召喚されると二体が合体。リバイスライオンに翼が展開された状態になる。合体したリバイスライオンは口から炎のエネルギー弾を生成するとそれをイーグルの翼で巻き起こした風で包み込み、熱風を飛ばす。そしてそれがデンキウナギデッドマンのヌルヌルとした粘膜を焼き尽くして乾燥させる。

 

「今だ、バイス!」

 

「おうよ!」

 

それからバイスはデンキウナギデッドマンへと連続で攻撃をかけると粘膜が消えた影響でダメージを負っていた。

 

「があっ!」

 

それを見たトリケラデッドマンがすかさずフォローしようとするが、リバイはリバイスラッシャーですれ違い様に斬りつける。そして、一気に決めにかかった。

 

「バリッと行くぜ!」

 

リバイがスタンプを倒して拳を地面にぶつけるとデンキウナギデッドマンの足元が凍結して身動きを封じ込める。それから跳び上がってキックを放つ。

 

《バリッドレックス!フィニフィニフィニッシュ!》

 

「はあっ!」

 

リバイからのキックを喰らったデンキウナギデッドマンは爆散。そのままトリケラデッドマンも倒すべくスタンプを取り出す。

 

《メガロドン!》

 

《スタンプバイ!必殺承認!》

 

《Here We Go!Here We Go!》

 

《メガロドン!スタンピングストライク!》

 

今度はメガロドンの顔を模したエネルギー弾がトリケラデッドマンへと飛んでいくとその体を噛み砕き、トリケラデッドマンは爆散した。

 

「チッ、ここらが退く時か」

 

そう言ってサーベルタイガーデッドマンは撤退しようとするが、エビルが追撃をかけて中々隙を見せない。

 

「お前を逃すとでも思ったか?しっかりここで倒させてもらうぜ!」

 

《必殺承認!コンドル!ダークネスフィニッシュ!》

 

それからエビルが突撃しようとしたその時、エビルとサーベルタイガーデッドマンの間にデモンズが割って入ると攻撃を受け止めた。

 

「ッ!?」

 

「オルテカ……」

 

「ライヤ、大丈夫ですかね?」

 

「ふん、礼ぐらいは言ってやる」

 

しかし、劣勢は明らか。デモンズが加勢に来てももうサポートするべきデッドマンが倒されたのであってはどうしようもできないのでデモンズは地面にエネルギーを叩きつけると撤退する事になる。

 

「逃げたか……」

 

「おいカゲロウ!何アイツを逃してるんだよ!」

 

「良い所をお兄様に取られていたお前には言われたくねーよ」

 

リバイとエビルが変身を解くとカゲロウは引っ込んで大二に戻り、バイスも霊体に変わった。

 

「兄ちゃん……」

 

「ああ、まだ犯人がわからない以上はどうしようもできない」

 

するとその直後、霊体のバイスと大二の中に引っ込んだばかりのカゲロウが暴れ始める。

 

「ぐっ!?頭が……頭が!」

 

「カゲロウ!?どうして……気が済んだんじゃ……」

 

「わかんねぇ。何故だか体がウズウズするんだよ!」

 

突如としたバイス、カゲロウの変化。そしてそれはラブコフも同じで……光を押し退けるとラブコフは荒ぶり始めた。

 

「コブ!コブ!」

 

「ラブちゃん!?どうしたの?」

 

「ふん、隙ありね」

 

クイーンビーデッドマンが手を翳すと働き蜂のエネルギー弾を連射。ジャンヌを狙い撃ちにしてしまうとジャンヌは変身解除してしまう。

 

「うぐうっ……」

 

「さくらさん!」

 

「……どうやらギフ様の鼓動が強くなってるみたいね。その影響で悪魔の力が増幅してるって所かしら。今日はこの辺にするわね。バイバイ」

 

そう言ってクイーンビーデッドマンは飛び去っていく。そしてその様子をさくらと光はただ見守るしかできなかった。そして場面は戻って一輝達へ。事態が収束してスタジオの方に戻ると富永が慌てた様子でやってきた。

 

「五十嵐さん……これを」

 

そう言って富永が見せたのはある動画だった。それは現場にやってきていたあずきもちの二人からデッドマンが生み出される様子である。ただ、スタンプを押印する所が見えなかったので自分の意志で押したのか誰かが押させたのかはわからない。

 

「これは……」

 

「この二人が犯人なのか!?」

 

だが何にせよ、デッドマンはこの二人から生まれた事になる。そして、一輝達は証拠となる動画を持ってあずきもちの二人の元に向かうのであった。

 

バイスタンプラリー

 

十九話目……コンドルバイスタンプ




また次回もお楽しみに。
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