仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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二十話目
悪魔を生んだ真犯人を探せ


一輝達があずきもちの二人の所に向かうとあずきもちの二人は何故か恐怖に怯えていた。

 

「あずきもちのお二人ですね」

 

「バイスタンプ不法所持の疑いで確保します」

 

大二がそう言うとあずきもちの二人は突如としてその言葉に対して反論を始める。

 

「俺達じゃないんです!」

 

「何……?」

 

「ですが、動画にはちゃんとお二人からデッドマンが生み出されていました。これは決定的な証拠ですよ」

 

それから二人に動画を見せると二人はさらに顔を恐怖に染める。すると二人は弁明を続けた。

 

「あの時、何だかわからないけどいきなり後ろに気配を感じて……」

 

「振り返った時には怪物が生み出されていたんです」

 

二人の言葉を聞いて一輝と大二は一旦その場にいた富永へと質問を投げることにした。

 

「富永さん。動画を撮影した時に二人がデッドマンを見てどんな反応をしていました?」

 

「そ、そういえば自分で生み出したにしてはとても驚いていて……一目散にその場から逃げ去っていました」

 

それを聞いて二人は考え込む。これはつまり、第三者があずきもちの二人に背中からバイスタンプを押印。二人からデッドマンを生み出したということになる。

 

「……でもそんな事ができるのか?なぁ、バイス」

 

「俺っちもその辺りはよくわからないもんね。まぁ、デッドマンズが直接押印したって線もあるけど」

 

つまり、超速でデッドマンズがスタンプを押印したかカメレオンのように景色に擬態できるデッドマンが後ろからスタンプを押印したか。何にしても突然の事にあずきもちの二人は状況判断する余裕も無かったらしいのだ。

 

「ひとまず、バイスタンプを所持しているかもなので持ち物だけは調べさせてもらいます」

 

「お二人共、すみません。もし何も身に覚えが無いのなら協力をお願いします」

 

それを聞いて二人はそれで疑いが晴れるのならと持ち物検査に協力。結果、プロトバイスタンプは出てこず。結局あずきもちの二人は解放されたが、まだ犯人の疑いが晴れたわけでは無いので何とも言えない。

 

「あらら〜。完全に犯人がわからなくなっちまったな」

 

「……状況はかなり不味い。折角掴んだと思った犯人の尻尾だと思ったんだけどな」

 

それからその日は一旦幸せ湯に戻った一輝達。するとそこには落ち込んだ様子のさくらがいた。

 

「さくら?どうしたんだ」

 

「それが、さくらさんはドライバーの不調で変身できなくなってしまって。今狩崎さんにベルトを送って再調整してもらえるようにしたのでふが、暫くは変身不能です」

 

光からの説明に二人は頭を抱える。今はタダでさえ人手が足りないのだ。このままではデッドマンズを抑えきれない。

 

「ひとまずはバイスタンプを持つ真犯人を探すしか無い」

 

「だが、あの場面で誰にも気が付かれる事なくスタンプを押印なんてできるのか?」

 

「……それに、押印のためには一度相手に接触できる距離まで近づかないといけない。それは至難の業だと思うけど」

 

そうやって考え込む一輝達。光が一旦それを聞いてある事を一輝達へと質問する。

 

「あの、先程あずきもちのお二人からデッドマンが生み出された映像ってお借りする事はできますか?」

 

「……え。じゃあ……」

 

そう言って一輝が動画を見せると光は何かに気がついたようで不可解な点を指摘する。それを聞いた一輝、大二、さくらは目を見開くと光のその指摘に納得の顔を浮かべた。

 

「……だとしたら一番怪しいのは……」

 

「だけど、結局この人も映像の中ではスタンプを直接持ってるわけじゃない。証明しようと思ったら実行の瞬間しかないよ」

 

「バイス。明日は敢えて霊体のままで行く。バイスについて聞かれたら体調不良って言うから」

 

「おう、わかったぜ」

 

その頃、光陰階段の所属する事務所では富永と社長が話を進めていた。社長は光陰階段の二人が怯えてしまった事に完全に頭を抱えており、困り果てた様子である。

 

「何ぃ!?家から出たく無いだと!?」

 

「はい、怪物に狙われてるからってすっかり怯えてしまって……」

 

「次の街ロケはどうするんだよ!」

 

「私の方からもお二人を説得しようとしたのですが……ダメで……」

 

富永からの言葉に社長は完全に狼狽えてしまうと富永が社長に提案をしようとする。

 

「あの……これを機に光陰階段のお二人を少し休ませては……」

 

「そうだ……街ロケは両翼の翼に任せるしか無い!あずきもちの二人は犯人の疑いがかけられたしな。富永、いつまでも光陰階段を戻せないと両翼の翼に仕事を全部持っていかれるからな!」

 

社長はあくまでも自社の利益の事を考えているようで、富永は光陰階段の事を考えてはくれないのだと感じてしまうのだった。

 

そして時は流れて翌日。一輝とバイス(霊体)の二人はスタジオに向かうと富永と合流する。そして、前日にあった社長との話を富永は一輝に打ち明けた。

 

「そんな……光陰階段さんのお二人よりも仕事の事を……」

 

「仕方ないんですけどね……あくまで私達は仕事でやっているので……」

 

「………」

 

すると二人の近くに両翼の翼のマネージャー、関谷がやってくると富永に話しかけてきた。

 

「富永さん。ちょっとお話があるんですけど」

 

それを聞いた途端。一輝は富永にバレないようにコッソリと何かをすると富永と関谷の二人はどこかへと二人で行ってしまう。それを見送ってから一輝は呟いた。

 

「……バイス、上手くやってくれよ……」

 

その頃、デッドマンズベースではオルテカとフリオにライヤが話をしている。内容はオルテカとフリオに加勢をお願いしたいとの事なのだ。

 

「今こそデッドマンズが総力を挙げて五十嵐家を殲滅する時。五十嵐さくらはアギレラ様からの言葉で今は出撃が不可能だとわかっている。今なら五十嵐一輝と五十嵐大二のみ。お二人の力が加われば」

 

「なるほど、仮面ライダーを殲滅できると」

 

「わかった。協力しよう」

 

二人に言われてライヤは頷く。これでデッドマンズ側は最低でも三人。宿主のデッドマンを含めれば五体が生み出せる。

 

「あの二人を連携させないためにも私が五十嵐大二を抑えましょう」

 

「任せるぞ、オルテカ」

 

「ええ」

 

それから早速オルテカが出ていくとフリオとライヤの二人も出ていく事になった。それを赤石が見ている。

 

「血気盛んな奴等……ギフ様の覚醒の鼓動が強くなり仮面ライダーの力を抑制するチャンス。ひとまずはここで彼らにも援軍を出さないとな」

 

そう言って赤石は二人の信者を呼び出すとギフスタンプを押印。これにより、二体のギフテリアンが生み出されるとオルテカと共に行動させるのであった。

 

そして、街に繰り出したオルテカは早速赤石が援軍として寄越したギフテリアンに街の人々を襲わせていく。

 

「ふふっ。赤石長官も粋な計らいをしてくれるな」

 

するとそこに連絡を受けた大二と光が駆けつけると銃を構えつつオルテカに叫ぶ。

 

「オルテカ!お前ら、こんな事をして絶対に許さないぞ!」

 

「デモンズドライバーを回収する!」

 

「……できるものならね」

 

《スパイダー!》

 

《バット!》

 

《Deal……》

 

《Confirmed!》

 

「「変身!」」

 

《Decide up!》

 

《バーサスアップ!》

 

《(仮面)rider Demons!》

 

《仮面ライダーライブ!》

 

デモンズが手を振ると二体のギフテリアンと共にライブへと同時攻撃を仕掛ける。ライブはただでさえ実力が上のデモンズに加えてギフテリアンも相手にしないとならないのだ。その負担にかなり苦しそうにする。

 

「くっ……まさか、三体がかりで来るとは……」

 

「今回は確実にあなたを仕留めさせてもらいますよ」

 

そう言うデモンズにライブは押されっぱなしになってしまう。ギフテリアンが斬撃を繰り出す中、ライブが何とか対応しようとするが、デモンズはギフテリアンがライブを抑えている間にゲノミクスで決めにかかる。

 

《Add…!》

 

《バッタ!》

 

《Dominate up!》

 

《バッタ!ゲノミクス!》

 

デモンズは今回はバッタゲノミクスのみで十分とばかりに脚を強化するとバッタの脚力で跳び上がった。そして、落下しつつ連撃を加えていく。

 

「うぐあっ!?」

 

ライブが吹き飛ばされて地面を転がるとゲノミクスを解除したデモンズが降り立つ。そして、三人がかりで攻撃しようとしたその時、いきなりライブが起き上がるとまたカゲロウがライブを乗っ取ろうとする。

 

「おいおい、大二君。だらしねーな。代わろうか?」

 

「俺の限界を勝手に決めるな!」

 

その瞬間、ライブはジャッカルバイスタンプを取り出すとそれをすかさず使用。ゲノムチェンジする。

 

《ジャッカル!》

 

《バーサスアップ!》

 

《Overdrive!Power dive!仮面ライダーライブ!ジャッカル!》

 

ライブがジャッカルゲノムに変化すると超スピードでギフテリアンを圧倒。それから今まで手も足も出なかったデモンズ相手にもスピードで対応していく。

 

《必殺承認!》

 

《ジャッカル!ジャスティスフィニッシュ!》

 

ライブが超高速で連続攻撃をギフテリアンに叩き込んでいくと流石のギフテリアンでも耐え切ることはできずに爆散。撃破される事になる。

 

「やりますねぇ。だが、結局はデモンズの力を得た私の敵ですら無い」

 

デモンズは再度ゲノミクスを使おうとスタンプに手を伸ばしたその瞬間、ライブは的確に腕を撃ち抜くとスタンプを触れさせなかった。

 

「もうゲノミクスはさせない。今度こそヒロミさんの仇を取る!」

 

そう言ってライブが突撃したその時だった。デモンズが手から糸を伸ばすと近くで避難誘導にあたっていた光を捕まえるとそのままライブの前に突き出す。

 

「なっ!?」

 

ライブは咄嗟に攻撃の軌道を晒さざるを得ず。その結果、デモンズに隙を与えてしまった。

 

《スパイダー!》

 

《Charge!》

 

《デモンズフィニッシュ!》

 

デモンズから放たれたカウンターの一撃はライブに命中するとライブは大爆発と共に変身解除。大二が倒れ込む。

 

「ぐ……うぅ……」

 

「……ほらね。結局あなた方では私には勝てないんですよ」

 

そう言って煽るオルテカ。するとギフテリアンを倒した影響なのかギフが再び覚醒の鼓動を響かせるとまた大二の悪魔、カゲロウが大二の中で暴れ始める。

 

「大二……またあの時と同じだ。体がウズウズしてきたぜ」

 

「カゲロウ……今は出てくるな」

 

「本来なら君達にトドメを刺す所ですが今回の役目は足止め。もはや十分でしょう。それではまた会いましょう」

 

「くっ、逃がすか!」

 

光が撤退するデモンズを追おうとするが、デモンズが地面を殴る事で発生した衝撃波によって逃げられてしまうのであった。




また次回もお楽しみに。
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