仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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三話目
誘拐犯と空からの強襲者


一輝がフェニックスとの契約を交わし、フェニックスの正式な所属ライダーとなってから暫くが経つ。一輝とその妹のさくらは今現在、楽しいショッピングの時間を満喫していた。

 

「今日はごめんね、一輝兄にも手伝ってもらって」

 

「大丈夫大丈夫。可愛い妹の頼みだから引き受けないわけ無いだろ」

 

「その言い方はなんかなぁ……」

 

二人で話しつつもショッピングを進めていると一輝達の前に一人の女性が現れる。その顔つきを一輝達は見覚えがあった。

 

「……え」

 

「彩夏……ちゃん?」

 

「久しぶり。一輝、さくらちゃん」

 

彼女の名前は桶谷彩夏。一輝達の幼馴染である。それから二人は彩夏と合流して三人で話す事になった。

 

「「ええっ!?アイドルをやってる!?」」

 

「うん……」

 

二人は彩夏からの言葉に驚く。どうやら彩夏は最近夢であるアイドル業をやる事になり、そのアイドルグループの中でもトップクラスの人気者になっていたのだ。

 

「凄いね、彩夏ちゃん」

 

「うん。まさかそこまでの人物になってるなんて……」

 

「あ、でも今日お仕事は良いの?」

 

「うん。今日はお休みだから……」

 

それから一輝とさくらは彩夏も加えて三人で楽しいショッピングをするために店へと入っていく。ただ、女性用の服を一輝が見るのはダメだとさくらが言ったため、一輝は外で待つ事になる。

 

「ふへへ、なぁ一輝、俺っちも外に出たいんですけど!」

 

「ダメに決まってるだろ。ただでさえお前は目立つんだから変に姿を晒すわけにはいかないだろ」

 

そう言って一輝は出たくてウズウズするバイスを宥める。すると轟音と共にギフジュニアの群れが出現した。

 

「なっ!?何でこいつらがここに……」

 

「うっひょー、早速俺っちの出番きましたぁ!」

 

バイスがはしゃぐ中、一輝はリバイスドライバーを出して変身しようとする。その瞬間、先程さくらと彩夏が入っていった店の中から悲鳴が聞こえると不審者のような男が銃を片手に出てきて彩夏とさくらを人質にしていた。

 

「彩夏!さくら!」

 

「動くんじゃねぇ!コイツらがどうなっても良いのか!!」

 

そう言う男に一輝はリバイスドライバーを装着できずにいた。そこに容赦なくギフジュニアが襲いかかってくる。

 

「くっ!」

 

一輝は変身せずに戦う事になり、ギフジュニアに何とか対応する。だがその時には男は彩夏とさくらの二人を連れてどこかへと去っており、入れ替わるように大二、ヒロミ、光が率いるフェニックスの分隊が到着した。

 

「兄ちゃん!さくらは!?」

 

「人質にされた……」

 

「嘘だろ!?」

 

「チッ……」

 

光は兄弟のやり取りを聞いて苛立ちを高めると共に呆れている。家族さえも救えない人がデッドマンズを本当に倒せるのかと疑問を抱いているのだ。

 

「光、今は指揮に集中しろ!」

 

「わかってます!」

 

それからフェニックスの分隊がギフジュニアと交戦する中、一輝は先程の不審者を追いかける。しかし、今度は店の天井を突き破ってプテラのデッドマンが登場した。

 

《プテラ!》

 

「アイツ……俺の家族に手を出しやがって!」

 

「へへ、そんじゃあ行ってみましょう!」

 

「ああ、湧いてきたぜ!」

 

《レックス!》

 

「はぁ……」

 

一輝がスタンプに息を吹きかけてそれをベルトに押印。それからバイスが出てきて巨大なスタンプを手にすると一輝はポーズを取る。

 

《Come on!レ・レ・レ・レックス!》

 

「変身!」

 

《バディアップ!》

 

《オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

一輝にスタンプが下されるとその姿を変えていき、仮面ライダーリバイ、仮面ライダーバイスへと変身するのであった。

 

「じゃあ行くぜ!」

 

まずは挨拶代わりとばかりにギフジュニアが二人へと迫り来る。それに対してリバイはオーインバスター、バイスはガンデフォンを手に戦闘を開始。

 

「はあっ!」

 

リバイはオーインバスターでギフジュニアを斬りつけつつ、空から地面へと着地したプテラデッドマンと交戦。プテラデッドマンは両腕の翼を硬質化させての斬撃を繰り出す。

 

「あれ?地上だとあんまり強くない?」

 

プテラデッドマンの攻撃速度は並程度。なので地上で戦えばそこまでの脅威とはなり得ない……あくまで地上で戦えばの話だが。

 

するとプテラデッドマンは空へと飛翔すると以前戦ったイーグルデッドマンとは比べ物にならない速度で移動しつつ何度も低空飛行からの斬撃でリバイとバイスを翻弄する。

 

「アイツ、空を飛ぶスピードで考えたら前の鳥ちゃんよりも速くない?」

 

「バイス伏せろ!」

 

「え?うわっ!」

 

リバイがオーインバスターを横に振るってギフジュニアを殲滅すると別のスタンプを取り出す。

 

「バイス、空を飛ぶ相手にはこれで行くぜ」

 

《マンモス!》

 

《Come on!マ・マ・マンモス!バディアップ!》

 

《巨大なキバ持つ!陸のボス!マ~ンモス!はなっからクライマックスだぜ!》

 

二人はマンモスゲノムにチェンジすると背中に付いているマンモスガッシャーを手に取る。

 

「これでも……喰らえ!」

 

リバイがマンモスガッシャーを投げてプテラデッドマンの撃墜を図る。しかし、プテラデッドマンはそれさえも当たらないとばかりにひらりひらりと躱し、お返しとばかりに口からエネルギー弾を連射してくる。

 

「「くっ……」」

 

二人は何とかそれを避けるものの、このままでは勝つことはできない。

 

「バイス、作戦がある……俺がブーメランを投げてアイツの動きを制限するからこれを使ってアイツを撃ってくれ」

 

そう言ってリバイはオーインバスターをバイスへと渡す。それを聞いたバイスはニヤリと笑った。

 

「良いねぇ、冴えた作戦だぜ!」

 

「行くぞ!」

 

リバイがマンモスガッシャーを再びプテラデッドマンへと投げつける。今回はプテラデッドマンに当たるどころかその両脇をすり抜けた。

 

「!?」

 

《スタンプバイ!》

 

すかさずバイスがオーインバスターの銃口部分に付属しているスタンプをオーインバスターにあるスタンプ台、オーインジェクターに押印。それから再び銃口部分にスタンプを装填してエネルギーを高めて放つ一撃。

 

《オーイングストライク!》

 

オーインバスターから射出されたエネルギー弾がプテラデッドマンへと到達するその瞬間、プテラデッドマンが口からエネルギー弾を放ち威力を相殺。そのために火力が足りず撃破までには至らなかった。

 

「マジか!」

 

するとプテラデッドマンは翼を羽ばたかせて竜巻を発生させると二人を閉じ込めてしまう。

 

「バイス、タイミングを合わせていくぞ!」

 

「おう!」

 

《スタンプバイ!必殺承認!》

 

バイスがレックスのスタンプをオーインバスターに押印するのと同時にリバイも必殺技を発動した。

 

《マンモス!スタンピングフィニッシュ!》

 

リバイが両手のマンモスガッシャーで竜巻を斬り裂くとその瞬間にバイスが先程よりも威力のある攻撃を放つ。

 

《レックス!スタンピングストライク!》

 

オーインバスターから放たれたレックスの頭を模したエネルギー弾がプテラデッドマンへと飛んでいくが、もう既にそこにはプテラデッドマンはおらず。逃げ出してしまった後であった。

 

「しまった……逃げられた!」

 

「えぇ!?アイツ、逃げ足も速すぎるでしょ!」

 

リバイがガンデフォンでさくらへと電話をかけるが、やはり繋がらない。しかも不審者が生み出したであろうプテラデッドマンが逃げてしまったがために追跡するのも厳しい。

 

「クソッ……どうすれば……」

 

「なぁなぁ、一輝。家族ってそんなに大事なのか?」

 

「当たり前だろ!家族っていうのは……誰一人欠けたらいけないんだ」

 

二人でそう言い合う中、大二が二人の元にやってくるとタブレットの画像を見せた。

 

「兄ちゃん、さくら達が捕まっている場所、あらかた目星が付いたよ」

 

「本当か!?」

 

「近隣住民の目撃情報と監視カメラの映像からおそらく合っていると思う」

 

「わかった。行こう!」

 

それから二人が大二に連れられて移動した先はとある工場であった。そこに到着すると物陰に身を潜める。工場の周囲にはギフジュニアがウヨウヨしており、更にプテラデッドマンが屋上に止まって次の指示を待っている様子だ。

 

「地上にはギフジュニア、上空にはデッドマンか……」

 

「大二、デッドマンは俺達が纏めて引きつける。だからお前がさくら達を救うんだ」

 

「俺が……?」

 

すると大二の心の中にモヤモヤとした感情が湧いて出てきた。自分がリバイスドライバーを使えば兄に頼らずとも両方を自分一人で達成できるのではと考えたのである。

 

「大二?」

 

「ごめん……なんでもない」

 

大二がボーッとしていたのをリバイが見かねて聞くと大二はハッとして我を取り戻す。

 

「大二、頼むぞ!」

 

《リミックス!バディアップ!必殺!ドスドス!倒す!マンモス!》

 

リバイとバイスはリミックスするとリバイスマンモスに変化。そのまま物陰から飛び出すと地上に存在するギフジュニアを一掃し、跳ね飛ばしていく。それを高い位置から見ていたプテラデッドマンは空に飛び立つとリバイスマンモスに対抗するためにエネルギー弾を撃ってくる。

 

「一気に……行くぜ!」

 

それに対してリバイとバイスはリミックスで上がった耐久力を武器にプテラデッドマンへと突進していく。しかしその瞬間、突如してどこからかプテラデッドマンとは別のエネルギー弾が飛んでくるとリバイスマンモスを狙い撃ち。そのまま吹き飛ばされると叩きつけられてリミックスが解けてしまう。

 

「うぐっ……」

 

「な、なんだよ……」

 

二人が前を見るとそこにはウエスタンハットとカブトムシのような巨大な角を混ぜ合わせた頭部を持ち、茶色と黒を基調としたカウボーイかガンマンを思わせる装甲。加えて燕尾服の上着を模した赤い裏地の白いコートに身を包んでいるオオカミをモチーフにしたデッドマンがいた。

 

腹部からは薄いピンク色のチューブが大量にはみ出ており、その中にある赤と青のチューブを胸部に生やした狼の口が咥えているといったキメラのような悍ましい外見をしている。

 

また、全身や頭部には鋭い牙が並ぶ口が至るところにあり、顔もよく見ると目の部分が口になっていた。

 

「お前は……あの時の……」

 

リバイが思い出したのは大二の分隊長就任式の際に襲ってきたデッドマンズの幹部クラスのメンバーである。

 

「俺の名はフリオ。アギレラ様のボディガードさ」

 

フリオことウルフデッドマンはそう言って手にした銃口をリバイとバイスへと構えるのであった。




また次回もお楽しみに。
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