仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

70 / 300
二十一話目
光と闇の決闘! デッドマンズ総攻撃


フェニックススカイベースの一室。狩崎のラボにて。そこには若林総司令官を筆頭にジョージ狩崎、五十嵐大二、牛島光、御子柴朱美が揃っていた。

 

「ヘーイ、大二、カゲロウ。待たせてしまってソーリー。これが君達に贈る新たなるバイスタンプ。クロウバイスタンプだ!」

 

そう言って狩崎がクロウバイスタンプを見せる。しかし、若林は渋い顔をしていた。それを見て大二と光は首を傾げる。

 

「総司令官?どうされました?」

 

「……狩崎。そのスタンプのデメリットぐらいしっかり話しておけ」

 

「そうね。これについては二人は知る義務がある。だから話してあげて」

 

朱美にまでそう言われて狩崎は溜息を吐くとクロウバイスタンプの弱点を説明した。

 

「このバイスタンプは実はまだ重大な欠陥を持っていてね。これを使うと光か闇。つまり大二君かカゲロウのどちらかが消滅する危険があるんだ」

 

それを聞いた途端光が狩崎達へと抗議し始める。こんな致命的な欠陥がある状態で完成とは言えないからだ。

 

「待ってください。どうしてそんな危険なスタンプを平気な顔をして渡せるんですか!?第一、もしどちらかが消えてしまったら……」

 

「おいおい、そんな程度でビビったりはしねーよな?大二」

 

光の心配を他所にカゲロウはこの致命的な欠陥のあるスタンプを見て割と乗り気になってしまっていた。

 

「良いじゃねぇか。それでよ。元々俺と大二は一心同体だ。片方が進化したらバランスが取れなくなるのは目に見えてる。だったらどちらかがいなくなれば変にバランスを調整する必要も無くなるしな」

 

カゲロウの言葉に大二は悩みを抱えていた。大二としてはカゲロウと上手く付き合い、これからも仮面ライダーとして一緒に戦えると思っていたのだが。

 

「……狩崎さん、本当にどちらかが犠牲にならないといけないんですか?」

 

「……二人共助かる方法が無いわけでは無い。だがそれをやるためには今の君達では厳しいんだ」

 

「そんな……」

 

狩崎からの宣告に項垂れる光。それに対して大二は何かを考えていた。

 

「……狩崎さん。もう一つツーサイドライバーとバットバイスタンプって用意できますか?」

 

その質問に狩崎は当然だと答える。それに対して朱美は大二が何をするのかを理解して止めた。

 

「……大二君、あなたそれをやる事の意味を知ってるの?」

 

「百も承知です」

 

「ほーう。なかなか聞き分けが良いじゃねーか。大二。白黒ハッキリさせようぜ」

 

カゲロウからの言葉に大二は頷いた。それを聞いた狩崎はひとまず条件を付けることに。

 

「大二、ツーサイドライバーを準備するまではもう少しだけかかる。時間をくれたまえ」

 

「わかりました」

 

大二はカゲロウとのクロウバイスタンプを巡る戦いをする事を決意。その場は解散となる一方で若林は狩崎にある事を聞く。

 

「狩崎。先程作ったクロウバイスタンプ。もう一つ作る事はできないのか?」

 

若林からの質問を聞くと狩崎は笑みを浮かべると共にその案に賛成した。大二が消えるかもしれないというリスクがあり、下手をすれば大惨事になりかねないのにも関わらず、もう一つクロウバイスタンプを作ろうと言うのだ。

 

「……どうやら私の狙いに気付いたようだね」

 

「ああ。だがそれをちゃんと本人に伝えない辺りお前は意地悪だな」

 

「……まぁ確かに少しズルいとは思うよ。でもまだ今のままでは大二君の力が足りて無いからね」

 

場面は映ってデッドマンズベース。そこではアギレラがギフの棺の前に立っていた。

 

「ギフ様……鼓動もどんどん高まってるしあと少しで降臨なされるわ」

 

アギレラが迫るギフの復活に心を躍らせる中、オルテカは一人考えを巡らせていた。

 

「……アギレラ様。そろそろ我々も総力をあげた攻勢に出るべきだと思います」

 

「その理由は?」

 

そこにフリオが話へと参加するとそれと同時にライヤとカウンも入って五人のギフテクスが揃う。

 

「今までは我々はバラバラに攻めていました。我々は折角五人幹部がいるのですから一気に攻めるべきです。相手方の仮面ライダーは多くても四人。数の上ではこちらが分があります」

 

以前としてフェニックス側が数の上で劣る点は変わらない。オルテカとしてはここで一気に畳み掛けるべきだと踏んでいる。しかもフェニックス側は時間が経てば更に強化されるのでまだ自分達が有利を取れる今のうちに攻めるべきだと進言していた。

 

「私は賛成ですね」

 

「俺もだ。やられっぱなしはシャクだし」

 

「私も」

 

ライヤ、カウン、フリオの三人は賛同し、そうなるとアギレラも賛同することになるとそこに赤石も参加する。

 

「……意気軒昂だな。デッドマンズ」

 

「長官。何の用?」

 

「我々ウィークエンドも君達の攻めを支持しよう。それと可能ならばギフテリアンも生み出しつつ攻めたまえ」

 

するとウィークエンドの隊員に連れられて差し出された五人の一般人はオルテカが手にしたギフスタンプを次々と押印されると五人は苦しみながらその姿をギフテリアンへと変化した。

 

「一人辺り一体ずつ連れていく事で構いませんね?」

 

それから早速五人はギフテリアンを従えて出ていく事に。赤石はそれを見届けてからギフの棺を見るとそれが少しずつ覚醒の時が迫っているのが見てとれた。

 

「大器晩成……ギフ様の完全な復活には時間がかかる。今回の悪魔の投入でそれが少しでも早まれば良いのだが……」

 

場面は移り、幸せ湯。ここでは一輝とさくら。元太、幸実、そしてフェニックスから一時的に戻ってきた大二が話していた。

 

「大二……」

 

「ごめん兄ちゃん。ちょっと一人にさせてくれ」

 

「大二!?」

 

大二の言葉に一輝が何かを言おうとするが、元太と幸実がそれを止める。

 

「一輝、多分大二は……」

 

「自分と戦おうとしてるんだと思う」

 

「それって……」

 

さくらは大二がカゲロウとの戦いを決意しているのだと察すると頷く。バイスはそんな中のんびりとした様子だった。

 

「大二の奴、もっとカゲロウと上手くやれれば良いのによ」

 

「いや、カゲロウとの関係について決められるのは大二だけだ……」

 

そして、銭湯の洗面台の前に行くと鏡にカゲロウが映り込むとカゲロウは少し不満そうに言葉を紡ぐ。

 

「おい大二。どうした?覚悟を決めた割には浮かない顔だなぁ」

 

「……なぁ、カゲロウ。やっぱりどうしても俺達は争わないとダメなのか?」

 

「……ああ。俺とお前は光と影。永遠に相容れることはできないな」

 

「だとしても俺は兄ちゃんやバイスのように……」

 

「止めろ。そういうのは反吐が出る」

 

カゲロウの苛立ちは更に高まっているのか彼から発せられている怒気は強くなる一方だ。

 

「カゲロウ……さっき狩崎さんはクロウバイスタンプを使ったらどちらかは消えると言った。でも俺はそうは思ってない。二人共生き残る事も……」

 

「大二。それは無理だ。さっき言ったばかりだが俺とお前は決して仲良くなんてできない。……俺の力もギフの野郎の力で強くなった。そろそろお前と俺、光と影を入れ替える時だ」

 

それを聞いた大二は何かを思うがそれが打開策には繋がることは無かった。

 

「……わかった。お前がそこまで言うのなら俺も覚悟は決めている。カゲロウ……白黒ハッキリさせようか」

 

大二の結論を聞いて安心したのかカゲロウは引っ込むとまた大二は幸せ湯から出ようとする。それを見た一輝は大二を呼び止めた。

 

「大二!カゲロウとの話は……」

 

「ああ。ついた。やはり俺とカゲロウは相容れられない。この戦いは俺がしっかり決着をつけるよ」

 

「……わかった」

 

「ちょっと一輝!大二を止めないのかよ!」

 

「無理だ。これは大二が解決するべき大切な問題だ。大二とカゲロウの問題は……あの二人が自分で解決するしか無いんだ」

 

「でも、もし大ちゃんがカゲロウに負けてしまったら……」

 

さくらも不安そうな顔つきで出ていく大二を見つめている。しかし、それでも二人には戦う以外の選択肢は残されていないのだ。

 

それから大二は再びスカイベースに戻ると狩崎から連絡を受けてツーサイドライバー及びバットバイスタンプを受け取る。これで大二とカゲロウ。二人分のベルトが揃う事になった。

 

「決着は外でつける。誰もいない所でな」

 

「光。お前は俺の戦いを見届けてくれるか?」

 

「……わかった。それでも良いですか?」

 

「構わない」

 

光も若林総司令官から許可を得ると大二と共に外に出ていく。そして、人気の無い建物の中に入ると大二はスタンプを取り出した。

 

「カゲロウ。出てきてくれ」

 

《バット!》

 

その瞬間、大二からカゲロウが分離するとカゲロウは大二と向き合う。

 

「へっ、こうして俺達が面と向かい合うのは初めてだな」

 

「……そうだな」

 

大二はカゲロウへと二機目のツーサイドライバーとバットバイスタンプを投げ渡す。

 

「カゲロウ、今回はお互いにゲノムチェンジは無しだ。それで良いな?」

 

「ああ、おい光。バット以外のスタンプは全部お前が持ってろ」

 

大二とカゲロウが変身用以外のスタンプを全て預け、今回の戦いのルールも決まった所で早速二人はベルトを装着。そして大二は呟くように話した。

 

「……結局俺達はどちらかが消えるしか無いんだな」

 

「そうだ。人間と悪魔。絶対に相容れる事はできない存在。特にお前と俺はな」

 

 

大二は残念そうに俯くとカゲロウはそんな大二を挑発。やる気にさせようとした。

 

「おいおい、今更ビビったなんて言わせねーぞ?」

 

「ああ、わかってる。お前と俺、どっちが生き残るか。大事に……決めよう」

 

二人はスタンプを取り出すとスイッチを押してベルトに押印。装填する。

 

《バット!》

 

《Confirmed!》

 

すると大二とカゲロウの影が伸びてカゲロウからは黒い蝙蝠が、大二からは白い蝙蝠が飛び回る。そして、大二がエビルブレードをライブガンにチェンジした。

 

《Eeny, meeny, miny, moe…Eeny, meeny, miny, moe…》

 

《Eeny, meeny, miny, moe!Eeny, meeny, miny, moe!》

 

「「変身!」」

 

二人はエビルブレードとライブガンを引き抜くと同時にそのトリガーを引いた。

 

《バーサスアップ!》

 

《Madness!Hopeless!Darkness!》

 

《Precious!Trust us!Justis!》

 

《バット!》

 

《仮面ライダーエビル!》

 

《仮面ライダーライブ!》

 

 

二人の頭上に生成された蝙蝠が降りてきてその姿を包み込むと二人はそれぞれ仮面ライダーエビル及び仮面ライダーライブに変身。エビルとライブは走っていくと戦闘を開始するのであった。その頃、街中ではデッドマンズの目撃情報が多発。オルテカとフリオ、アギレラがそれぞれ街中で破壊の限りを尽くしていた。

 

「こんな時に!」

 

「アギレラの方は私が行くわ。一輝兄とバイスは……」

 

「ああ、フリオとオルテカを相手する!」

 

「ふへへっ、俺っちの出番だぜ!いやっほーう!」

 

それから一輝達もデッドマンズに対抗するべく現場に急行していく事になる。




また次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。