仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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二十六話目
安藤の怒り リバイス機能停止


ライヤがギフに取り込まれた。その光景を目の前で見せられたリバイは慟哭する。

 

「お前らぁあ!何故こんな事をした!」

 

リバイからの言葉に対してダイオウイカデッドマンは笑みを浮かべる。そして帰ってきた返事はこうだった。

 

「……元々こうする予定だったからですよ」

 

「え……」

 

フェーズ4に進化したライヤは……工藤はデッドマンズの手に負えなくなった訳だが、それと同時にギフ降臨の器としては最高の存在だったのだ。

 

「汚れなき悪の器として彼は最適だったがデッドマンズのままだと器になれない」

 

「そこでリバイス、君達に彼をデッドマンと分離してもらう必要があったんだよ」

 

「お陰で上手く利用できた。感謝するよ」

 

するとその直後、奥の部屋から囚われていた安藤が出てくると叫んだ。

 

「どうして……どうしてなんだよ!一輝さん……工藤を救ってくれるって……約束したじゃないか!」

 

安藤の矛先はデッドマンズでは無くリバイに向いてしまっていた。それを聞いたリバイは弁明しようとする。

 

「違う!これは……」

 

「結局お前のできた事は俺の信用を失うだけだったな」

 

安藤が冷たくそう言い放つとその瞬間、ウルフデッドマンが安藤の肩を掴んだ。

 

「おい」

 

「ッ!?」

 

安藤はいきなりウルフデッドマンに掴まれたためにびっくりするが、すぐに冷静になると手を差し出す。

 

「何を……」

 

「ふふっ。今日からお前もデッドマンズの一員だ」

 

そう言ってウルフデッドマンはプロトバイスタンプを手渡す。さくらは安藤に声をかけて止めようとした。

 

「待ってください!そっちに行ったら……」

 

「……俺はもう決めたんだよ……。お前らは頼りにならない。俺の友達を見殺しにした奴等を……許すわけにはいかないんだよ!」

 

安藤はそう言う。しかし、だとしても何故親友を利用したデッドマンズ側に付くのか。それがリバイ達にはわからなかった。

 

「……安藤さん。そっちに行ったらともう後戻りは……」

 

「うるさい!お前らを潰すためなら……俺は例え、友達を利用した組織に、悪魔に魂を売る」

 

《アノマロカリス!》

 

安藤はアノマロカリスプロトバイスタンプを押すとそれを自らに押印して更に赤い契約書に押印。上級契約を結んだ。

 

その姿は獣型の下半身に黒いアノマロカリスのような黒い体。更に腕には巨大な触手のような物が付く。また、体には弁護士のようなスーツにバッジがあった。加えて顔もアノマロカリスのような顔の下に人間のような顔が武装されたアノマロカリスデッドマンへと変貌を遂げる。

 

「うぁあああっ!」

 

アノマロカリスデッドマンは降り立つとリバイを睨む。それを見たリバイはやるしか無いとばかりに立ち上がると戦おうと走り出す。その瞬間だった。

 

「はああっ!」

 

突如としてリバイの体が炎に包まれてしまう。理由は簡単だ。リバイの心が乱れたまま出力を上げたためにバイスとのバランスが取れなくなってしまったためである。

 

「ぐあああっ!?」

 

「一輝兄!」

 

「兄ちゃん!」

 

「おいおい、敵前でそれは不味いだろ」

 

そのままリバイは変身解除して倒れ込む。そして、変身解除した影響でバイスも消えてしまった。

 

「傑作ですねぇ。さぁ、安藤さん。憎い憎い五十嵐一輝にトドメをどうぞ」

 

「ああ、そうさせてもらうよ」

 

そう言って安藤は黒焦げになってしまいダメージで身動きが取れない一輝に攻撃しようとする。そこにエビルが割って入った。

 

「おいおい。俺を忘れてもらっちゃ困るんだよ!」

 

更にそこに光が到着するとデモンズトルーパー達が煙幕を張り、視界を奪うとそのままエビルはゲノムチェンジを発動。

 

《バーサスアップ!仮面ライダーエビル!ジャッカル!》

 

エビルはイーヴィルエビルからジャッカルゲノムになると超スピードで一輝とさくらを回収し、撤退。煙が晴れる頃にはデッドマンズの面々だけが残っていた。

 

「逃げましたか。まぁ良い」

 

「目的は果たせたしね。ギフ様がいよいよ復活するわ」

 

「ライヤのエネルギーを吸収したしな。これで俺達の天下だ」

 

アギレラ達も満足するとその場から去っていく。それから一輝が目を覚ますとそこは病室の中であった。

 

「ここは……」

 

すると一輝の視界には元太、幸実、大二、さくらといった家族が心配そうに見つめており、一輝は家族に心配をかけてしまったと痛感する。

 

「俺は……何を……あうっ!?」

 

一輝の体に痛みが走ると全身が包帯等で処置をされており、それを見て自分はボルケーノレックスの反動で体が焼かれてしまったのだと察する。

 

「無理したらダメだよ!」

 

「兄ちゃん、あの時どうしてあんな事に……」

 

「……ボルケーノバイスタンプは俺とバイスが完璧に力を合わせないと反動としてダメージを受けてしまうんだ。だからあの時、工藤と安藤を救えなくて俺は精神が不安定になってしまって反動を受けた」

 

それを聞いて家族はひとまず一輝が無事な事に安堵の気持ちを浮かべる。

 

「ひとまず一輝が無事で良かったよ」

 

「父ちゃん……ベイルの事もあるのにどうして」

 

「何言ってるんだよ。一輝が大変な事になっているのに俺がベイルに怯えてられるかっての」

 

元太はそう言って笑い飛ばす。一輝はそれを聞いてやはり元太は強いのだということを感じ取った。

 

「暫くは俺達に任せてゆっくり休みなよ」

 

「私達、最強だから。一輝兄は傷を治す事に集中してね」

 

二人がそう意気込むが、一輝の顔つきは暗いままだ。結局あの時、自分の力ではライヤを助ける事ができなかった。むざむざとギフ降臨の生贄として取り込ませてしまった自分の弱さを一輝は責めてしまう。

 

それから大二達が出ていくとそれと入れ替わるように狩崎が姿を現す。どうやら狩崎も一輝のお見舞いにやってきたようなのだ。

 

「調子はどうだい?」

 

「……最悪です。俺は、工藤を救えなかった。それだけじゃ無い。感情に任せて暫く戦えなくなって……。俺は……俺は……」

 

一輝が悔しさのあまり涙を流す。そんな一輝を狩崎は見ていたが一度溜息を吐いてから言葉を紡ぐ。

 

「君は自分一人の力で無理してでもどうにかしようとした。だが、言ったはずだよ。このスタンプの力は二人の力が鍵になると。一輝。やはりまだ君にはボルケーノの力は使えない。これは預かっておくよ」

 

狩崎からの言葉に一輝は黙り込んでしまう。実際その通りだ。あの時気持ちを落ち着けてバイスと共に戦えていればこのような事態にはならなかった。

 

「悪魔と人間の分離さえ諦めれば今のままでも十分なんだけどねぇ。ま、後は君の気持ち次第だ。今の君はまだ殻を破れてない。その殻を破った先でしかこのスタンプは使えないと思いたまえ」

 

狩崎から言い放たれる突き放すような言葉。それでも今は彼の言葉通りだ。今のままでは間違いなくボルケーノバイスタンプは使いこなせない。

 

「俺は……どうすれば」

 

一輝は完全に悩んでしまうのであった。その頃、デッドマンズベースではデッドマンズの幹部達とアノマロカリスが光を放つギフの棺の前に揃っている。

 

「こいつが……あんた達の言う信仰対象……ギフか」

 

アノマロカリスデッドマンがそう言う中、ギフの棺はその姿を変えていく。しかし、その姿は赤黒いモヤがかかって見えなかった。

 

「……何?どう言う事だ」

 

「ギフ様?如何しましたか?そのお姿を私達の前に……」

 

その瞬間、ギフは言葉にならない呻き声で何かを話すとそこに赤石が現れる。

 

「……生贄の数が足りないのだ。まだギフ様はギフテクスを三人分しか吸収していない。復活には五体分のギフテクスのエネルギーがいると言っている」

 

「何ですって?」

 

アギレラは驚愕の顔つきになった。そんな事実など初めて知ったからだ。

 

「……ギフ様の完全復活のためにはあと二体生贄がいると……」

 

アギレラはそれから一瞬カウンの方を見やる。それを受けてカウンは目をつけられてすぐにそっぽを向く。

 

「……カウン。あなた、ここ最近成果を何もあげてないわよね?」

 

「それは……」

 

「お前が生贄としてギフ様の中に吸収されるか?」

 

フリオが脅すようにカウンはと問いかける中、カウンら嫌そうな顔つきをする。

 

「もし生贄の一人にカウントされるのが嫌だったらデッドマンズとして今から死ぬ気で頑張る事ね」

 

「ぐ……」

 

カウンは反抗したかったが、フリオが相手ではどうする事もできないのだ。

 

「クソッ……」

 

カウンが苛立ちながら部屋を後にする中、アノマロカリスデッドマンがギフの前に立つ。その瞬間、光と共にアノマロカリスデッドマンはギフテクスとして認められるとアノマロカリスデッドマンは安藤の姿へと戻る事になる。

 

「ふう。どうやらギフテクスとして認められたようだな」

 

「おめでとう。あなたは今日からギフテクスだ。ライヤが叶えられなかった五十嵐一輝の殲滅。我々と共に頑張りましょう。

 

「せいぜい、君達に下手に利用されないように頑張るとするか」

 

そして、安藤は早速実績を作るために街へと出ていく事になる。それを横目に見つつ、アギレラはあからさまにガッカリとした様子だ。

 

「何でせっかくここまで頑張ったのにギフ様は復活されないの?」

 

「仕方ないですよ。アギレラ様、スマーイル」

 

フリオがフォローするものの、アギレラの機嫌は直らない。結局その場は生贄問題をどうするかを考える事になるのであった。

 

その頃、大二と光はスカイベースのトレーニングルームで二人で組み手をやっている。

 

大二は普段よりも気合を入れて取り組んでおり、光はいつもと違う大二を指摘した。

 

「今日はやけに気合い入ってるな、大二」

 

「俺がもっと強ければ……兄ちゃんをあんな目には遭わせなかった」

 

「そうか。でもそれは僕も同じだ!」

 

二人の組み手は熾烈を極めるとトレーニング終了時には二人共クタクタで大の字になって寝転がっている。

 

「やっぱり大二は強いな」

 

「光もどんどん強くなってる。仮面ライダーとして戦いに参加してないのにすごい成長速度だよ」

 

「いや、それでも戦いに参加できないのはとてももどかしいよ。……前に一度センチュリーとして戦ったから余計にその気持ちが強い」

 

「……あんまり気負うなよ。俺は光を仲間として、同期として頼りにしているんだ」

 

「そうか……ありがとう」

 

二人は拳を軽く合わせると微笑む。するとそこに若林からの招集がかかった。二人が司令室に向かうとそこでは若林、狩崎の二人が顔を揃えている。

 

「来てくれて助かるよ二人共」

 

「いえ」

 

「それで、今回の用件は?」

 

「街中にデッドマンが出現した……のだが、今回は少し特殊でな」

 

「それって?」

 

若林がモニターを映すとそこにはギフテリアンがいたのだが、カラーリングが青を基調とした色から兜がオレンジ、骨部分が黄色と言った物に変わっていた。しかも厄介な事にこのギフテリアンはデモンズトルーパーよりも強くなってしまっていてデモンズトルーパーでは多少なら対抗できるが、勝つのはかなり厳しいのだ。

 

「まさかこんなにも簡単に相手の戦力が上がるとはね……。またデモンズトルーパーの再調整が必要になってしまったよ」

 

「ひとまず現場に向かいます!」

 

「僕は住民の避難を!」

 

「任せる」

 

若林の言葉と共に二人は出撃。残された二人はモニターを見つつ今後の対策について話す事になるのであった。

 

 




〜予告〜
突如として現れたリバイスにそっくりな怪人。彼等の名はアナザーライダー。

「湧いてきたぜ……」

「俺っち参上」

「な、何だよコイツら!」

「俺っち達にそっくりなんですけど!?」

更に現れたアナザーライダー。その名はアナザージオウ。その存在はリバイスにとって敵か味方か……。

「一輝あいつさ、さっきの奴等に似てね?」

「あぁ仲間か新しいデッドマンか…取り敢えず倒すぞバイス!」

「あいよー!」

「え?ちょっ!!まっ!!」

未知なる敵、クロック、アカリ、クォーツの出現に加えてアナザーライダーの軍団の進撃にリバイス達は追い込まれていく。

「ふははは!この世界の仮面ライダーと言えどもこの程度か」

「道を開けなさい。クロック様のお通りよ?」

「クロック様の敵……排除する!」

迫り来る強大なる敵を前にしてリバイス達に勝ち目はあるのか……。

《キングレックス!》

《アナザーバディタイム!》

「一気に……」

「いや、一緒に!」

「なんか行ける気がするぜ!」

仮面ライダーリバイスIF×無冠の王 アナザーライダー戦記
バトルオブザアナザーライダー

近日投稿!お楽しみに!

と言った感じでこの度、カグ槌さんが描かれている小説である〜無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク〜とのコラボが決まりました。コラボ先の小説のURLを貼っておくので気になった方は読んでみてください。
https://syosetu.org/novel/289736/


加えて、今回からopの一部が変化します。リバイとバイスがバリッドレックス、ボルケーノレックスに。ライブとエビルがホーリーライブ、イーヴィルエビルに変更する形で行きます。

また次回もお楽しみに。
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