リバイとバイスは二人揃って怪人へと向かって行くと同時に攻撃を仕掛ける。それに対して怪人は困惑したような様子だった。
「嘘だろ!?何で急に……」
「しらばっくれても無駄だぜ!お前が最初に何か変な事をしてやがるんだからよ!」
バイスからの言葉を聞いて怪人は変な事に思い当たりがあるのを思い出す。
「あ、しまったぁあ!!アレ、絶対に怪しまれるような事だった!!」
怪人が後悔したような声を上げるが、時既に遅し。リバイとバイスは完全に怪人を敵として見ていた。そもそも怪人の格好が格好なので仮面ライダーから見れば敵として勘違いされても仕方ないのだが。
『五十嵐一輝!そいつはアナザージオウ』
「アナザージオウ?」
『ああ、仮面ライダージオウに登場したアナザーライダー……つまりは仮面ライダーの敵だよ』
「じゃあ倒しても問題は無いんですね?」
「だが、アナザーライダーの撃破にはアナザーライダーに対応するライダーの力でなくてはならないんだ。だから完全な撃破はできないぞ!」
狩崎にそう言われてリバイはならばどうすべきなのかがわからずに混乱する。ただ、バイスは問答無用とばかりにアナザージオウと交戦をしていた。
「へん。そんなの元の人間に戻させてから縛りあげれば良いんじゃねーかよ」
バイスからの提案に狩崎も賛同。リバイも半ば躊躇する気持ちがあったが、ライダーの敵であると聞けば倒さなければならないと思い至る。
「こんにゃろ。その着ぐるみを剥がして大人しくしてもらうぜ!」
「あぁもう!こうなったらやるしかねぇだろ!」
一方でアナザージオウの方もヤケになったのか手にした時計の長針と短針を模した武器、アナザーツインギレードを振るってバイスへとダメージを与える。
「のわあっ!?」
「バイス、油断するなよ。俺達二人で連携しながらアイツを倒す!」
「あいよ!」
二人はアナザージオウへと向かって行くとそれぞれの手にオーインバスターとオストデルハンマーを持つ。
すると突如としてアナザージオウの額に付いている時計が回転。しかし、特に何かが起きるわけでは無い。
「……あれ?何も起きないぞ」
「何か仕掛けがあるかもしれない。バイス、警戒しつつ行くぞ」
それから二人は前に出るとアナザージオウへと連携しての連続攻撃を仕掛ける。だが、アナザージオウは攻撃の軌道がまるでわかっているかのように攻撃はいなすか防いでしまう。
「嘘だろ?俺達の攻撃が通用してない」
「まだだ!」
二人は一旦距離を取るとそれぞれオーインバスターをガンモードにして撃つ。それに合わせるかのようにバイスはオストデルハンマーを地面に叩きつけた。
《レッツイタダキ!ネイチャー!イタダキ!》
《エレメント印!オストデルクラッシュ!》
「喰らうかよ!」
《一刻!》
地面から岩が出てくるとそれがアナザージオウへと飛んでいく。それをアナザージオウは二つの剣を合体させて槍に変えるとそれを手を使い回転させて防ぐ。
「やっぱり有効打を与えられない。だったらゲノムチェンジだ!」
《ライオン!バディアップ!》
《ラーイーオーン!》
リバイとバイスはライオンゲノムに変わると二人は手に炎を纏わせつつ接近しつつ拳を繰り出す。
「うぉっとぉ!!」
アナザージオウは再び時計の針を回転させると二人が攻撃を繰り出すタイミングに合わせて後ろに飛び退く。
更にリバイとバイスが二人分の炎を合わせて火炎放射を繰り出す。だがそれさえもアナザージオウは槍で防いでしまう。
「攻撃が読まれてる……どうして」
『アナザージオウの力、未来予知だ』
「未来予知ぃ?そんなのチートじゃねぇかよ!」
バイスが抗議するものの、そんな事を言って状況が好転するわけでは無い。
「だったら予知しても躱せない攻撃を出すだけだ!」
するとリバイはスタンプを取り外すとそれをバイスに押印。その瞬間、バイスの手にエネルギーが高まる。
「ふへへ。いっくよー!猫に……小判だぁ!」
バイスが手を翳した瞬間、バイスの手から大量の小判が射出。それがアナザージオウへと面攻撃を仕掛ける。
「ッ!?何でもありすぎるだろそれ!」
流石に未来がわかっていても防ぎきれなければ意味が無い。アナザージオウは攻撃をまともに喰らってしまう。
「よくやったバイス!次はこれだ!」
《メガロドン!バディアップ!》
《メガ・ロ・ド・ンー!》
リバイとバイスは続けてメガロドンゲノムとなるとリバイは水流を纏いつつ突撃。
《二刻!》
アナザージオウはアナザーツインギレードを二本の剣の状態に変えるとそれを使いリバイからの攻撃を押し留める。
「はぁああっ!」
リバイの両腕に装備されたヒレ型のブレードとアナザーツインギレードがぶつかる中、バイスはオーインバスターのガンモードを手にしつつスタンプを押印する。
《メガロドン!》
《スタンプバイ!必殺承認!》
《メガロドン!スタンピングストライク!》
「くっ……」
オーインバスターから擊ち出されたメガロドンのエネルギーを模した弾丸がアナザージオウへと向かっていく。リバイは自らを壁にするとアナザージオウが弾丸の射線をわからなくする。その上でギリギリまで引きつけてからリバイは跳び上がりつつアナザージオウへと水の斬撃波を放つ。
「見事だぜ。だが、相手が悪かったな!」
しかし、アナザージオウは未来視でそれを予想済みだったために数歩下がる。しかし、それだけでリバイとバイスの攻撃はぶつかり合って自滅してしまう。
「「なっ!?」」
タイミングは完璧。絶対に躱せないと踏んでいたのだが、まさかの対処法に二人は驚くばかりである。
「だったら今度はこれで!」
《イーグル!バディアップ!》
《イーグル!(イーグル!)》
今度はイーグルゲノムに変わると二人揃って風を纏い空へと飛び上がる。そして、二人同時に高所から竜巻を発射。上からアナザージオウを制圧しようとする。
「今度は高所からか。だったらこれだ!」
《一刻!》
するとアナザージオウは先程手に入れた時計型のアイテム、アナザーウォッチをアナザーツインギレードを槍状にしつつ装填。
《リバイ!バイス!TWIN!ANOTHER FINISH TIME!ミキシング!アナザースラッシュ!》
アナザージオウが槍を振るうと両端の刃からレックスの頭部を模した斬撃が連続で発射。竜巻を掻き消しつつリバイとバイスに命中し、二人を地面へと叩き落とす。
「「ぐあっ!」」
二人は何とか立ち上がるものの、ここまでの連戦のダメージがそろそろ厳しくなってきていた。
「バイス、まだやれるか?」
「おう……まだまだ終わってられねーぜ!」
「よく言った!」
二人はアナザージオウへと走って行くと二人同時にまた攻撃を仕掛ける。それでもアナザージオウの未来予知による回避を上回れない。
「そんなのじゃ当たらないぜ!」
「まだだ!」
リバイとバイスは至近距離から竜巻を発生させるとその中にアナザージオウを閉じ込める。
「へっ、そんなもんか!」
アナザージオウがアナザーツインギレードを槍にしたまま周囲を薙ぎ払う。
《ブラキオ!バディアップ!》
《最大!最長!最古で最強!ブラキオー!祝え!長き王の誕生を!》
「祝っちゃうもんねー!」
二人がブラキオゲノムになるとアナザージオウは仮面の下で笑みを浮かべる。
「俺と同じジオウモチーフの力……粋な計らいをしてくれんじゃん!」
するとアナザージオウは未来視を発動させるとブラキオゲノムの動きを見切る。そして、笑みを浮かべた。
「でも、未来予知がある限り俺の有利は変わらないぜ!」
アナザージオウがそういう中、リバイとバイスは頷くとバイスが前に出る。それを見たアナザージオウは予知通りとばかりにバイスから繰り出される蹴りを防御する。その時だった。突如としてバイスが下がると同時にアナザージオウへと腕時計のバンドのような物が伸びてくるとアナザージオウへと命中。ダメージを与えた。
「何だと!?」
アナザージオウは怯むと困惑する。何故先程予知したはずなのにそれを上回る攻撃が来るのか。アナザージオウは考えると答えはすぐに出てきた。
「まさか、ジオウの予知能力……あのゲノムにはそれがあるって事かよ!?」
同じ未来視であれば対応する事も可能である。リバイは勢いのままに一気に畳み掛ける。
「バイス、リミックスで決めるぞ!」
《リミックス!バディアップ!》
「行ってみよう!」
《必殺!発動!激闘!ブラキオー!》
リバイスブラキオが降臨するとアナザージオウへと接近しつつ首が伸びる事によるリーチの長さを活かしてアナザージオウを攻撃。アナザージオウはそれを喰らって吹き飛ばされてしまう。
「くっ……流石にリミックス相手はキツイな……」
アナザージオウがそういう中、モニター越しに状況を見ている狩崎が疑問を浮かべた。
「(何故だ……。アナザージオウなら他のアナザーライダーに変身できるはず。なのに何故アナザージオウから有利なアナザーライダーへと姿を変えない?)」
狩崎の疑惑を他所に戦いは続いていく。リバイスブラキオはアナザージオウへと接近したまま長い首を振るってアナザージオウを真上へと弾き飛ばす。そして、そのまま必殺技を発動した。
《ブラキオ!スタンピングフィニッシュ!》
リバイスブラキオは跳び上がると吹き飛ばされたアナザージオウの先に回り込みつつそのまま首を振り下ろす。
「そうは行くか!」
《アナザーフィニッシュタイム!》
アナザージオウは攻撃に対抗するためにベルトに付いているウォッチを押しつつベルトをなぞるようにエネルギーを高めると吹き飛ばされた勢いを利用しつつライダーキックを放つ。
《アナザータイムブレイク!》
二つの攻撃はぶつかると大爆発を起こし、リバイスはリミックス解除。レックスゲノムへと戻り、アナザージオウ共々叩きつけられる。
「くうっ……」
「これでもダメかよ」
「まさか、アナザージオウにここまで追い縋るなんて」
アナザージオウが賞賛の言葉を送り、リバイは奥の手としてバリッドレックスバイスタンプを取り出す。
「こうなったらバリッドレックスで……」
すると突如として拍手が鳴り響く。三人がその方を振り向くと三人のいる位置よりも高い場所に三つの影があった。一人は王のような荘厳な雰囲気を出す男。一人はその青年の隣に平伏す従者のような男、一人は王のような男の近くに並ぶ女性だった。
「お前らは……誰だ」
「アイツら……やっぱりここにいやがったな!」
「え?」
どうやらアナザージオウは三人を知っている様子であり、三人を目の仇にしているようだ。
「俺の名はクロック。この世界を統べる者だ」
王のような男がそう名乗るとそれに続くように二人も自らの名を名乗る。
「私はアカリ。クロック様の許嫁よ」
「俺の名はクォーツ。クロック様の従順なる家臣である」
三人が名乗り終えると三人は飛び降りて下へと着地。三人を見据えた。
「テメェら、俺の相棒達を返しやがれ!」
「ふん。もう殆ど力の残ってない偽りの魔王ちゃん」
「お前など最早俺達の足元にすら及ばん」
アナザージオウとクロック達が言い争う中、完全に蚊帳の外のリバイとバイスは混乱するばかりだ。
「どうやらこれ以上警告しても無駄なようだ。馬鹿は痛い目を見ないとわからんらしい」
クロックはアナザージオウを馬鹿にするようにそういうと手にアナザーウォッチを持った。
「あれは……」
「この世界の仮面ライダー……リバイにバイスか。俺達の力を見るが良い」
《バールクス!》
《ザモナス!》
《ゾンジス!》
クロック、アカリ、クォーツの三人がアナザーウォッチを起動してそれを腰に装着するように装填。すると三人はその姿を変えていくのであった。
新年、明けましておめでとうございます。今年もこの作品をどうぞよろしくお願いします。また次回もお楽しみに。