三人の姿が禍々しいエフェクトと共に変わっていく。アカリは燃え立つような赤いエフェクトに紺のリングに包まれると右半身が青、左半身が赤の装甲、両肩には金の肩アーマー。そして顔は仮面ライダーアマゾンのような顔を無理矢理歪ませたような形で背中にはマントがあった。
クォーツは緑の閃光に包まれると全身が緑のバッタを歪ませたような形で全体的に刺々しくなっている。また、両肩には金の肩アーマーに背中にはマント。顔はやはりバッタのようだがそれはより生物に近い見た目をしている。
そしてクロックは眩い黒の閃光に包まれるとその体を変化。黒や深緑を基調とした姿で両肩には二人同様の金の肩アーマー。更に顔つきはアナザージオウのように髑髏のようで目は赤く、禍々しい雰囲気を出していた。
「俺はアナザーバールクス。この世界を支配する時の王者だ」
「私はアナザーザモナス」
「俺はアナザーゾンジス」
「んだよ、アナザーだか何だか知らないけどよ。お前らなんぞに負けるわけねーだろ!」
バイスがそういう中、アナザージオウの様子がおかしかった。それはまるでアナザーバールクス達に全てを奪われたような雰囲気である。
「テメェら……俺の相棒達を……返しやがれ!」
アナザージオウは手にアナザーツインギレードの槍を手にするとそのまま突撃。アナザーバールクスへと襲いかかった。
しかし、その一撃がアナザーバールクスに命中した瞬間。突如として何かのバリアに守られたかのようにアナザーバールクスの体には傷一つ付かない。
「ッ!?」
「痛くも痒くも無いな。それでも魔王……いや、もう今は元魔王だったな」
アナザーバールクスは仁王立ちしたまま手にしたアナザーウォッチを起動する。
《デュランダル!》
その瞬間、手に時国剣界時を歪めたような武器を手にするとそれをアナザージオウへと叩きつけて吹き飛ばす。
「ぐあっ!?」
「ふん。仲間割れで傷ついたお前を圧倒してもつまらんが、こちらとしては都合が良い。さっさと始末させてもらう」
アナザーバールクスが槍を手にしたままアナザージオウへと歩み寄る中、リバイはバイスへと目線を送る。
「バイス……」
「ああ。これでハッキリしたぜ。どっちが悪者かってのはよ!」
《ジャッカル!バディアップ!》
《ジャッカル!ノンストップでクリアしてやるぜ!》
リバイとバイスはジャッカルゲノムに変身するとスケボーに乗ることによる機動力でアナザージオウへと接近するとリバイスラッシャーで高速移動からの連続斬撃を喰らわせる。
「ッ……貴様等……」
リバイとバイスの二人はアナザーバールクスが多少怯んだのを見てアナザージオウよりも自分達の攻撃の方がダメージが入ると考えてすぐに追撃をかけようとする。
「クズが調子に乗るな」
《ローグ!》
するとその瞬間、アナザーバールクスの装甲が強化され、リバイからの攻撃が全く通らなくなってしまう。
「何!?」
「はあっ!」
アナザーバールクスからの攻撃をリバイが喰らうと吹き飛ばされてレックスゲノムに戻ってしまった。
「ぐっ……ううっ」
「ねぇ、アイツ強すぎない?」
二人は立ち上がるとアナザーバールクスへと向かおうとする。しかし、それを後ろから押し除けるようにアナザージオウが前に出た。
「退けっ!俺の仲間を……返せぇええっ!」
アナザージオウは完全に冷静さを失っているのか無謀な突撃を繰り返す。その度にアナザーバールクスからの反撃に遭うと地面を転がされる。
「ふん。アナザーライダーからの攻撃なぞ屁でもないな」
「ぐっ……」
「アナザーライダーからの攻撃……やっぱりそうか!」
リバイとバイスはアナザーバールクスへと走っていく。リバイは何故アナザージオウからの攻撃がアナザーバールクスに通用しないのか。そのカラクリに気がついた。そのために自分達がアナザーバールクスを攻撃すれば良いと考えつく。
しかし、その直後。超スピードでアナザーザモナスが二人へと攻撃を喰らわせて吹き飛ばす。
「「うわっ!?」」
更にアナザーザモナスの隣にはアナザーゾンジスも並ぶ。それはアナザージオウの元には行かせないという意思表示であった。
「カラクリには気付いたようだけど、あなた達は行かせないわ」
「クロック様の敵……排除する!」
二人が構える中、リバイもスタンプを取り出すとそれで姿をチェンジする。
《カマキリ!バディアップ!》
《カマキリ!》
二人がカマキリゲノムとなるとそれぞれカマキリックアロー及びリバイスラッシャーを手にする。
リバイはアナザーザモナスと、バイスはアナザーゾンジスとの戦いを始めた。
《レーザー!》
《タイガ!》
それぞれザモナスはアナザーレーザー、ゾンジスはアナザータイガの力を解放するとザモナスはバイクへと飛び乗る。ゾンジスの方は両腕に爪付きのガントレットが武装されて近接戦が強化された。
「はあっ!」
リバイがカマキリックアローを連射するがザモナスは巧みなバイク捌きでそれを躱しつつリバイへとタックルを仕掛ける。
「ぐあああっ!?」
リバイは火花を散らしつつ倒れ込む。更にバイスの方はアナザーゾンジスの圧倒的な防御力を前にリバイスラッシャーによる攻撃は全く通用しない。それどころか逆に両腕の強靭な爪で切り裂かれる始末である。
「うわああっ!?」
二人の力はアナザーバールクスより下回るものの、それでも今のリバイとバイスでは歯が立たない。そして、アナザージオウもアナザーバールクスの前に攻撃は通用せず。それどころかカウンターの攻撃は重いため大ダメージを受けていた。
「さて、そろそろ潰すか。リボルケイン!」
するとアナザーバールクスは手に本家の仮面ライダーバールクスの持つリボルケインを禍々しく歪めた武器を手にするとそれをアナザージオウへと振り下ろす。
「うぐああああ!」
とうとうアナザージオウはオーバーダメージで変身解除。そして、一人の青年が倒れ込む。その姿を見たリバイは驚きの目を浮かべた。
「……え?あの人は……」
それは先程幸せ湯を訪れたハルトと名乗った青年であったからだ。アナザーバールクスはそんな最中もハルトを殺そうと手にアナザーリボルケインを構えている。
「とうとうこの時が来た。積年の恨み、晴らさせてもらう」
「くっ……そぉ……」
ハルトは悔しそうにする中、アナザーバールクスはトドメを刺すためにアナザーリボルケインを振り上げる。
「俺の前から……失せろ!」
リボルケインが振り下ろされるその瞬間、リバイはプテラバイスタンプを、バイスはジャッカルバイスタンプを自らに押印すると高速移動でアナザーバールクスの前に割って入る。そのタイミングでバイスへと声を上げた。
「バイス!」
「おう!」
《リミックス!バディアップ!》
《必殺!コマ斬り!ブッチギリ!カマキリ!》
リバイとバイスはリミックスを使うとリバイスカマキリへと変化。そのまま両手の鎌でアナザーリボルケインを受け止めた。
「ッ!?何故だ……コイツは最低災厄な魔王になるんだぞ!何故それを庇う!」
「さぁな?でも、今のハルトからはそんな雰囲気は無い!むしろ、クロック、お前にこの世界を支配なんてさせたく無いからな!」
リバイスカマキリはアナザーバールクスの攻撃を辛うじて押し返すとすかさず必殺技を発動する。
《カマキリ!スタンピングフィニッシュ!》
そして、その一撃がアナザーバールクスに命中すると彼を少し下がらせた。
「何しろ、俺は日本一のお節介だからな!」
「お節介かぁ……だが、俺の邪魔をしたのは不味かったなぁ!」
するとリバイスカマキリはアナザーバールクス、アナザーザモナス、アナザーゾンジスに囲まれると三人はベルトのウォッチのスイッチを押してからそれをなぞるモーションをして必殺技を発動する。
《アナザーフィニッシュタイム!》
《アナザーバールクスタイムブレイク!》
《アナザーザモナスタイムブレイク!》
《アナザーゾンジスタイムブレイク!》
三人のアナザーライダーは跳び上がると同時にライダーキックを繰り出す。リバイスカマキリはそれを防ぐ余裕もなく直撃を喰らうとそのまま変身解除。一輝の姿で倒れ込んだ。
「一輝さん!」
ハルトが痛みを堪えながら叫ぶが一輝もダメージで動けない。そこに三人のアナザーライダーが取り囲んだ。
「ふははは!この世界の仮面ライダーと言えどもこの程度か」
「無惨に殺してあげる」
「アナザーオーマジオウ。ここで消えるが良い」
三人はハルトと一輝を取り囲み、今にもトドメを刺そうと迫り来る。このままでは二人共やられてしまう。その時だった。突如としてどこからともなく琴の音が聞こえたのは。
「消し飛べ!」
その瞬間、強力なエネルギー砲がアナザーライダーへと飛んでいく。それをアナザーライダー達はその場から離れつつ躱す。そして、アナザーライダーが攻撃を躱したために残された二人はその一撃を喰らうかに見えた。
「はあっ!」
そこに灰色のマフラーが伸びてくると二人を回収。そのままマフラーは戻っていくとマフラーを伸ばした人間とエネルギー砲をぶっ放した人間を包み込んでその場を去っていく。
「今のは……アイツか」
「あーあ。結局逃げられたじゃん」
「まぁいい。俺の支配が進めば奴等も勝手に釣れる。ならば今は無理に追わなくていい」
アナザーバールクス達も変身解除すると笑みを浮かべた。そして、撤退した一輝達が目覚めるとそこはフェニックスの医療施設である。隣のベッドにはハルトも寝かされており、その近くには二人の人間がいた。
一人は金髪の少女。もう一人は灰色の服を着て手に一冊の本を持った青年である。
「あなた達は……」
「チッ、先に起きたのはそっちの仮面ライダーの方か」
「キャロル嬢、そのような事はあまり言わない方が良いかと」
「えっと……」
一輝が二人についてわからずに困惑していると青年の方から挨拶する事になる。
「初めまして。私はウォズ。我が魔王である常葉ハルトの従者でございます」
「キャロル・マールス・ディーンハイム。キャロルとでも呼べ」
二人が自らを名乗る中、そこに大二とさくらも焦った様子で入ってきた。
「兄ちゃん!」
「一輝兄!良かった……」
「心配したんだからな。俺達に黙って任務だなんて」
「ごめんごめん。けど、何とか無事だよ」
一輝の言葉に二人はようやく安心した顔つきになる。するとそこに若林と狩崎もやってきた。そして、そのタイミングでハルトも目覚めると狩崎が口を開く。
「全員揃ったようだね。では早速今後について話し合うよ。一輝とそこの魔王君も司令室に来たまえ」
それから一同は司令室に行くとこれからの事についての対策会議を始める事になるのであった。
また次回もお楽しみに。