仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

97 / 300
スピンオフ デッドマンズストーリー編
戦いの裏側 新たなるデッドマン


一輝達がハルトとの邂逅を果たしていた裏側。デッドマンズ及びウィークエンドの方でも動きがあった。それは一輝がボルケーノレックスの力で安藤を救った頃まで遡る。

 

「戦力増強……ですか」

 

「ああ。ギフ様の復活に伴い今まで以上に我々は信者を集めなければならない」

 

赤石によって招集されたアギレラ、フリオ、オルテカ、カウン、そしてローブのデッドマンことヒロミ。

 

「なるほど、ここ最近のリバイス達のパワーアップを考えると我々も黙って見ているわけにはいかないというわけですか」

 

「その通り」

 

オルテカからの言葉に赤石が頷く。そして、そのプロジェクトの第一段階として最初に声がかかったのは……

 

「まずは君に働いてもらおう。カウン」

 

「私……ですか?」

 

「君の巧みな話術はこの案をやる上で大いに役立つ」

 

忘れがちだが、カウンは元カウンセラーをしていたぐらいだ。そのために人の心を動かすのには最適なのである。

 

「でしたら五日ほど時間をいただきたい。そうすれば新たなる人材を見つけてご覧にいれましょう」

 

「今まで役立たずだった分、しっかり使命は果たしなさいよ」

 

アギレラにそう言われてカウンは汚名返上に燃える事に。そして、それからカウンは早速ウィークエンドの拠点外に出ると場所を変えつつ配信を行う事になる。これは、万が一フェニックス側に情報が漏れても即座に位置を特定されないための措置だ。

 

そして、約束の5日という時が経つとカウンは三十人ほどの新たなる信者を連れてウィークエンドの拠点へと戻る事になる。

 

「流石は元カウンセラー。その実力は健在だな」

 

「お褒めに預かりありがとうございます」

 

カウンが久しぶりの功績に笑みを浮かべる中、赤石の計画は次の段階へ。今連れてきた面々と元々いた信者の中にスタンプを押してデッドマンを呼び出す事が可能な選ばれし悪性を持った信者を探す事になる。

 

「一人ずつ面接方式をとりましょうか」

 

「えー。纏めてじゃダメなの?」

 

「それだと彼等の個人の話ができません。ここは多少時間がかかってもこの方式でやるべきかと」

 

「まぁ良いわ。生贄候補として相応しい人を探しなさい」

 

「それでは早速……」

 

それからフリオ、オルテカの二人による面接が開始される。そして、最終的に三人にまで絞られる事になった。

 

「南沢遥香、本田雄人、北条大樹。この三名をデッドマンズの新戦力として迎え入れます」

 

「ええ。じゃあ早速目通りさせて」

 

それから部屋の戸が開けられると三人がフリオに連れられてやってくる。

 

「初めましてね。私はデッドマンズの首領のアギレラ。まぁ、デッドマンズを知ってるのなら私の事もわかるはずよ」

 

「えぇ、以前のフェニックスの就任式襲撃事件の時にあなた様の姿は見させていただきました」

 

「これよりは俺達三人、身命を賭して働きます」

 

「よろしくお願いします」

 

三人が頭を下げると同時にデッドマンズとしての合言葉を口にする事になる。

 

「「「グラシアス!デッドマンズ!」」」

 

三人の言葉にアギレラ達は頼もしさを覚える事に。そして、三人にはそれぞれプロトバイスタンプが支給される事になる。これにより、三人はいつでもデッドマンへと変身が可能となった。

 

それから三人が部屋から出ていくとアギレラは満足そうな顔つきでニコニコと笑っている。

 

「これなら我々の新たなる戦力として迎え入れられるわ」

 

「ギフ様の完全なる復活ももうすぐですね」

 

フリオも笑みを浮かべる中、オルテカはただ一人難しそうな顔つきをしていた。

 

「オルテカ?どうした」

 

「いえ、何か引っかかる事があるなと」

 

オルテカが考え込む中、アギレラもフリオも大丈夫だとばかりにそれを気にも止めない。

 

それから早速新たに任命された幹部候補の三人は街中で暴れる事になる。

 

「ふふっ。始めるわよ」

 

《ユニコーン!》

 

南沢が呼び出したのは白い折り紙の上半身に爬虫類の下半身、上半身には毛が生えており、そして頭部には馬の造形をした頭に角が目立つユニコーンデッドマン。

 

「はっはーっ!俺達の力を見せつけてやんよ!」

 

《ベアー!》

 

本田の方は黒い折り紙の上半身に昆虫の下半身。そして両腕には爪が生えてマッシブな体つきに鋭い牙を顔に備えたベアーデッドマンが暴れる。

 

「早速やりましょうか」

 

《クジラ!》

 

北条は濃い青の折り紙でクジラのような頭部に両腕にはヒレ。背中からは尾ビレも伸びていた。下半身は獣型のクジラデッドマンの登場だ。

 

三体のデッドマンは五十嵐一輝を欠いたフェニックスの戦力ダウンしている間に大いに暴れていく。しかも、三人の悪性が強いからかデッドマンとしての実力も高い。

 

ライブ、エビル、ジャンヌも対抗したが、フェーズ1の時点でかなりの実力を持つからかなかなか倒せない。ホーリーライブやイーヴィルエビルを使ってようやく圧倒できるが、そのタイミングにはすぐに撤退してしまうため撃破までには至らないのだ。

 

「やるじゃん新入り達」

 

「いえ、恐らくもうすぐ五十嵐一輝が復活するかと。そこからが彼らの力の見極め時と考えます」

 

「えぇ。それに、一つ気になる点が……」

 

オルテカからアギレラ、フリオに自分が抱いていた疑惑について話す事になる。それを聞いて二人は頷くとそのタイミングで赤石が入ってくる。

 

「アギレラ、フリオ、オルテカ。君達に言っておくことがある」

 

それを聞いて三人は赤石からの話は真面目な内容だと察するとその話を聞こうとする。

 

「……あの三人についてだ。あの三人の生み出すデッドマンが妙に強いと思うだろうが、彼等にはある仕掛けをしてある」

 

「なるほど。それはあのデッドマン達が強いのも納得ですね。……一体どんな仕掛けを仕込んだのですか?」

 

「彼等が選ばれた後に我がウィークエンドの博士、狩崎真澄が作った悪魔の力を限界にまで引き出す薬を飲んでもらった」

 

それはつまり、デッドマンとしての実力は更に飛躍的に上昇すると言えるだろう。

 

「ふーん。それなら私達にもくれないのかしら?」

 

「いや。まだ実験段階でね。リスクも存在する。君達にまでそれを試して失敗すれば……全てが無に返すからね」

 

赤石にそう言われてしまえばアギレラ達としても黙らざるを得ない。そもそも、赤石が言うには薬の投与自体適性が無いと失敗の可能性が上がるようなのでむやみやたらに試す事はできないのだ。

 

「それにしても、その薬の力があれば幹部にならずとも強いデッドマンを量産できるかもなぁ」

 

「私達が使うことができればフェーズ4に至るのも容易くなるかもしれませんねぇ」

 

フェーズ3を超えた存在、フェーズ4。まだ彼等の中で到達しているのはもうギフの糧になってしまったライヤのみ。結局の所、まだまだ到達できるデッドマンは出てきていないのだ。

 

「ま、フェーズ4をアテにばかりできません。今は我々がトップという事に変わりは無いのですから焦らずに行きましょう」

 

「ま、それでも良いけど。ギフ様と結婚するの楽しみ〜」

 

三人が話している中、入り口付近でこの実験の事に始まる一連の話を聞いていた影がいたのに誰も気が付かなかった。

 

それから暫く日が経ち、ウィークエンドの構成員から報告が入った。それは、クロックなる人物が出現し、リバイス達を圧倒したとの事だ。

 

「リバイスを倒した!?本当か!」

 

「はい。その力は侮れません」

 

「でもそいつ超邪魔じゃん」

 

「彼等と戦うにしても今のリバイス達を圧倒したと考えると我々も総力を上げなければならないかもしれませんね」

 

「まぁ、こちらは漁夫の利を狙えば良いのでは?双方が疲弊した所を襲えば楽に始末できるかと」

 

そんな事を話していると部屋の中に赤石が入ってくる。そして、赤石は余裕そうな顔つきである事を口にした。

 

「オルテカ、デモンズドライバーを貸したまえ」

 

「ほう?それはまた何故?」

 

「お前達三人とカウンにはこれからやってもらう事がある。その時に動けるのは恐らく彼だけだ」

 

そう言って赤石が引き入れるとそこにはローブのデッドマン、門田ヒロミが姿を現す。

 

「なるほど、確かに彼ならデモンズの資質はある。わかりました」

 

オルテカはデモンズドライバーを渡すとヒロミがそれを受け取る。それからヒロミは赤石の指令通りに外へと出ていった。すると、カウンからの連絡が入る。

 

「お前ら!私達に楯突くとは何事だ!」

 

カウンから発せられたその声が聞こえた途端アギレラが疑問を浮かべる事になった。

 

「カウンの奴、何をしているの?」

 

「どうやらその時が来てしまったようだ」

 

赤石がそういうと、その瞬間幹部室へと入ってくる三人の影がいた。それは、新しい幹部候補として選ばれた南沢、本田、北条の三人である。

 

「カウンはどうしたの?」

 

「アイツか?アイツなら弱かったからその辺に転がしてきたぜ」

 

「あんな程度が幹部だなんてデッドマンズのレベルもたかが知れてるな」

 

カウンがボロクソ言われる中、南沢は赤石へと怒りの声をあげて詰め寄った。

 

「それはそうとして赤石、私達を騙すなんてどういう事?」

 

「俺達が実験台だなんて舐めてるのか!」

 

「幹部達もいるとは丁度いい。お前らを排除してこの組織のトップに君臨してやる」

 

三人からの物言いに赤石は余裕そうな顔つきを崩さない。そして、三人へと言い放つ。

 

「君達に強くなるための力を与えた主に向かって牙を向けるとは……笑止千万。それに、幹部達への宣戦布告。君達は自ら地雷を踏み抜いたようだ」

 

すると三人は前に出てくる。そして、プロトバイスタンプを手に聞いた。

 

「あなた達。本当に良いの?私達に従えばもっと強くなれるのに」

 

「うるさいわ。大体勧誘の時もアギレラ様アギレラ様ってあなた神様にでもなったつもり?ふざけんなって感じなんですけど」

 

「俺は裏切り者が嫌いでね。手加減はしないぞ」

 

「むしろ俺たちがお前らをねじ伏せてやる」

 

「デッドマンズ幹部の力お見せしましょう」

 

「あなた達を倒してしまえば幹部は我々のもの。ならば答えは一つ!」

 

六人はそれぞれプロトバイスタンプを使うと南沢、本田、北条の三人はデッドマンをそれぞれ呼び出して揃える。

 

《ユニコーン!》

 

《ベアー!》

 

《クジラ!》

 

それと同時にアギレラ達もプロトバイスタンプを自らへと押印し、姿を変えていった。

 

《クイーンビー!》

 

《ウルフ!》

 

《ダイオウイカ!》

 

これにより、三人の姿はフェーズ3のデッドマンへ。ギフテクス達のお出ましだ。

 

「フェーズ1風情がフェーズ3に勝てるとでも?」

 

クイーンビーデッドマンがそう言う中、三人の心には余裕があった。先程カウンと戦った際に再生能力を使われて苦戦こそしたが、フェーズ3相手でも勝てると考えていた。だからこそ喧嘩を売ったと言うのもあるが。

 

「はあっ!」

 

こうして、デッドマンズ達による古株達と新参勢による内部抗争が開幕するのであった。




また次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。