4年ぶりに再会する互いの思いは交わるのだろうか
再会
~side~ ヒカル
期待に胸を弾ませ緊張と共に小道を走る
プレゼントを用意しなきゃとか? 気を引くために何を話そうとか?
考え迷っているうちに約束の時間になってしまい 何も決められないまま急いでいる
渡されたメモのレストランに着くと落ち着きのある洒落た個室に通された
そこではあの頃よりもずっと綺麗になった彼女が星の輝きのような瞳で俺を見つめていた
「4年ぶりだね? ちゃんと私の事を覚えてたかな?」
笑みをたたえ ちょっと揶揄うような雰囲気で彼女は訪ねてくる
ああ忘れたことは無い ずっと会いたかった あなたに相応しい俺を見せたい
伝えたいことは山ほどあるのに こうやって面と向かうと言葉が出ない 気持ちばかりが逸ってまとまらない
4年前の僅かな時間では自覚できなかった気持ち
旅が終わり 別れて時間が経ってから思い出の中で育ってしまった初恋を俺はどうすることも出来ていない
「旅での出会いは忘れたことなんか無いよ! それに出演番組は追いかけてるし・・・ アイは日に日にダンスもトークも良くなって目が離せないさ」
「そっかぁ~ 流石は私! ヒカルもメロメロだね♪」
「でも ライブとか一度も来てないよね?(オコだよ) 会場を見渡してもヒカルを見た覚えないんだけどぉ~」
大げさに喜ぶも 彼女は拗ねたように俺を責める 参ったな
「いや行くつもりだったさ! アイドルには握手会とかで直接会える機会もあるって聞いてたし・・・ でも俺の方こそ忘れられてるかも知れないって なら何もない俺じゃ無くてタイトル獲って箔を付けてからって」
うぁぁあ 何言ってだ俺ぇ
「あはははw 何それぇ? 気にせずに会いに来て欲しかったかなぁ やっぱり男の子のプライドって奴?」
年下だからか見透かされてる 恥ずかしい クッソぉ
「そうだよ! いちファンじゃなくて振り向いて貰える特別になりたかったんだ!」
ああぁーーーもうそんなことをこんな風に話たいわけじゃ無いのに!会話のペースが握れない
「特別ってなぁに? 彼女になって欲しいとか? 結婚して欲しいとか?」
によによとした笑みを浮かべておもちゃを前にした猫にように彼女は問うてくる その瞳は雄弁に揶揄っちゃうぞ~と俺に伝えてきていた
「そ・・そりゃかなうならって思うけど・・・」
悪友どもに見られたなら誰だお前!って突っ込まれそうなほど弱弱しい返事しか俺は出せなかった
「言ってみれば良いのにw こんな美人で可愛いお嫁さんは要らないのかな? こんなチャンスはもう無いかもよ?」
「・・・欲しいです」
正直逃げ出したい・・・でもそうしたら終わりだ、The endだ 4年ぶりの2度目の出会いなのだから きっと次は無い
「じゃあ チャンと告白してよ♡ 記念に動画もとっちゃうぞぉ♪」
そう言いながら彼女はスマホをセットし俺と一緒に映りながら撮り始めた
く・・・黒歴史が着実に創造されていく(泣きたい) 会話を止めないためにもここは我慢だ!
「(すぅ~ はぁ すぅ~ はぁ) 俺はアイさんのことが好きです!結婚を前提にお付き合いをお願いします!!」
「うん♪OKっだよ~ それじゃ明日は婚姻届を出しに行うね♡」
・・・へ? 今の何? 告白okの返事? 婚姻届とか空耳? なに? なに? この状況判らない(ポカーン)
「それでねヒカル 大事なお願いがあるんだけど聞いてくれる?」
佇まいを整えた彼女はそれまでの軽い雰囲気を一変させ真剣な表情で問いかけてきた
「・・・はい(フリーズ中)」
なんだこれ? なんだこれ? 4年間の思いがあれど、再開!即プロポーズだけでも超展開だよ!
「子供達を父親と会わせたいんだ!!だからこの後に私の家までお願いね♪」
「いやぁ 前回失敗しちゃってて(てへペロ) これで子供達に寂しい思いをさせなくて済むよ~ 子供達のためにも頑張ってねパパ♪」
その時の俺は宇宙猫になっていたと思う 彼女の言葉に相槌は打てども脳は処理を拒んでいた
「・・・はい責任取らせて頂きます」
俺の手を引っ張りニッコニコでどこかへ連絡する彼女の笑顔を眺めつつ俺の思考は一生懸命現実逃避していた
なんか思ってたのと違う!
~side end~
~side~ アイ
そろそろ約束の時間だ 収録のスタジオで4年ぶりに会ったヒカルの目は私に惹かれていた
きっと大丈夫!成功する! あの子のためにも失敗出来ない!
小さな頃から育ててアイドル活動で磨いた嘘の仮面だ!ここで役に立たなきゃなんの価値も無い!
良い夢見せて騙し切れ! 最後まで気を抜くな! あの子のためにどこまでも頑張るんだ!
部屋に入ってきたヒカルは収録でメモを渡した時より驚いてずっと緊張しているみたい
ヒカルの表情と回答に会わせた微調整を入れながら、何度も何度も事前リハーサルを重ねてパターンを蓄積していた嘘の私はヒカルを追い込んでいく ごめんねヒカル こんな女で・・・
でもね あの子のために絶対逃がさないから!
あはっ♪ 告白させたよ♪ 第一関門突破だよ♪ でもまだ油断しちゃダメ
次の同意が本命だ 頑張れ!頑張れ!
「子供達を父親と会わせたいんだ!!! だからこの後に私の家までお願いね♪」
あ!ヒカルの思考が止まったね 条件反射だけで相槌打ってるw
録画中に言葉に出した以上は取り消し不可の同意だよ!
やったよみんな!ママは成功したよ!
佐藤社長とミヤコさんに連絡してヒカルを持ち帰らなきゃ!
あぁ 早くあの子の喜ぶ顔が見たい!
ヒカルの手を引き佐藤社長の待つ車へ連れて行く
いけないいけない嘘の仮面を突き破ってみせちゃいけないほどの笑みがこぼれかけてた
自制しなきゃ ああでも あの子に早く褒めて貰いたい あの子の笑顔がみたい!
「佐藤社長 この子がヒカルね 言いたいことはあると思うけど明日にして! 今日は子供達優先! 家族だけにしてよ!」
車に辿り着くと佐藤社長は何か言いたげな視線を向けてきたけど黙らせた
車に押し込んだヒカルはまだ展開に着いていけないみたい
ごめんねぇ 父親役をしっかり果たしてくれるならしっかりサービスするからね!
あーもう自宅までの移動時間も待ち遠しい、あの子に早く会いたい
自宅マンションの入り口ではミヤコさんが出迎えてくれた
「ミヤコさん ありがとね 子供達はどう?」
「皆さん アイさんを待っているわ その子が例の子?」
「うん♪ ヒカルだよ! 悪いけど今日は子供達を優先させてね」
「さぁヒカル 私の部屋へ行くよ~」
ミヤコさんも言いたいことありそうな顔していたけど強引に打ち切ってヒカルを引っ張っていく
早く早く あの子に会いたい 喜ぶ顔がみたい お母さん頑張りましたねって褒めて貰いたい!
そして私は玄関を開けて愛しい我が子へ呼びかける
「サイ~ アクア~ ルビー ママ帰ったよ! パパ連れて来たよ~」
~side end~
~side~ アクア
「そう・・・ アイさんの予定通りに行ったのね・・・今から子供達の父親を連れて来るのね?・・・子供達への説明はアイさんが家族だけで直接したいと・・・判ったわ 先に外へ出ています」
ミヤコさんの電話を盗み聞きするとどうやらアイが今からカミキヒカルを連れてくるらしい
ドーム公演こそ明日に控えているけど時間は一年早く引っ越しのタイミングも前回と異なっているから油断していた
今は社長と一緒にいるからまだいいけどこのままじゃアイが危ない!
思えば3年前に復讐を終え死んだ俺は今度こそこのまま消えるんだと思っていた
でも目を開けたその先には懐かしい顔で失ったはずの天国が再びあった
死んだらニューゲームなの? ループなの? アイが助かる道があるなら俺は何度死んだっていい!
しかし暫くすると今回と前回は色々違っていた まず俺たちが双子じゃない 俺一人ならやったぜアイを一人占め!なんだけど実は一人多い俺の上に長男のサイが居たんだ紫がかった黒髪と黒目のアイによく似た美形 アイの遺伝子的特徴を俺たちより強く受け継いでるアイツにちょっと嫉妬する
しかもなぜだ!一人だけキラキラネームじゃない! なんで当て字の宝石じゃないんだよ! 俺もそっちの方がよかったぞ
そしてサイも転生者っぽい 俺とルビーは2週目って事もあり素早くお互いを認識できていたがサイに尋ねるきっかけを逃してしまった
それどころかサイはアイにとって特別だ・・・アイは子供達を平等に愛そうと考えて行動しているみたいだけど無意識にサイを優先している
サイはルビーと違ってわがまま言って甘えたりしないから大きく目立たないけど実に変な行動がアイに見える
特に出生間近の乳児の時からサイにだけ理詰めで叱ったり愚痴ったりまるで親に甘えるような行動も見せていた
俺達には見せていないがアイはサイだけは転生者だと確信していたようだ・・・俺たちと何が違ったんだろう 俺たちも最初からアイに転生者だと明かしていればもっと互いを理解できたのだっろうか?
そしてミヤコさんが外へ出ていき もう一度玄関の開く音と共にアイの弾んだ声の呼びかけが聞こえた
「サイ~ アクア~ ルビー ママ帰ったよ! パパ連れて来たよ~」
ええい! こんなに早く運命の対決かよ
アイ+子供3人vs成人男性だと暴力的に勝ち目がない
なんで社長達同席させないんだ! カミキの行動パターンから直接行動は直ぐに始めないはず!絡めてを狙えるタイミングまで待つように誘導するしかない!
アイに手を引かれ男がリビングに入ってくる 歳はアイと同じぐらい もしかしたら年下に見える
前髪は金髪で頭頂から艶やかな黒髪に変わる特徴的な頭髪 顔は整っているが今は何か茫然としている・・・・あれ?カミキと特徴が違う! 誰?
男を観察していると すぐにサイがまるで旧知の仲であるかのように挨拶を始めた
「ヒカル 本因坊獲得おめでとう あなたの変わらぬ研鑚と弛まぬ努力の成果が見れて嬉しいですよ」
「え? まさか・・・ そんな・・・ 佐為なのか? あの佐為なのか?」
「はい またあなたと碁が打てる この世はとても素敵なことばかりですね」
そう言葉を交わすと推定ヒカルはサイに抱き着き泣き出してしまった
アイはそんな二人を見てニコニコとすっごく満足そうにほほ笑んでいる
三人はきっとサイの生前からの知り合いなんだろう、アイは最初からサイの転生を確信していた
アイとサイがヒカルに転生の事を今まで伝えなかった理由はなんだろう? ヒカルの年齢を待っていたとか?
「(おにいちゃん 何これ? 私まったくついていけないんだけど)」
「(大丈夫、俺もだ まったくわからん しかも俺たち放置かよ)」
「(ママだけじゃなくてコイツもサイが最優先かい!)」
俺とルビーが小声で話しているとアイが気が付いてこちらへ来た
「ごめんね パパが泣き止むまで待ってあげててね それまで色々聞きたいことあるかな?」
「ねぇ パパは役者さん? どこの所属?」
「あははは アクア違うよ パパは進藤ヒカルって名前で碁打ちさん ほらママが出演している番組で囲碁している先生達と同じ仕事だよ」
「え? ララライのカミキじゃないの!」
「ルビーも変なこと言うねぇ カミキって誰? ララライはヒカルと出会った電車でワークショップに行く予定だった所がそんな名前だったかな? さぼったから佐藤社長にめっちゃ怒られたんだよね~」
「(え? なに? おやじと出会ったから、ララライに行かず、カミキにも出会わなかったのか?)」
「(これってパパのファインプレーじゃない? こっちじゃセンセも生きてたし)」
「(そうだな アイを殺人鬼から引き離して運命を変えたって処は評価しよう)」
「(だね)」
「「(でも・・・それはそれとして、アイを汚した進藤ヒカルは死ねばいいと思う!!)」」
~fin~
あとがき
キャラ作成ってとっても難しいですね
他のシーンもプロットはありますが、エタリそうなので自分の読みたいシーンをまずは書いてみました。
キャラ紹介
アイ:
ヒカルとの別れ後に佐為に憑りつかれる 醜いと思っている自身の内面を見せても優しく諭してくれる佐為へ徐々へ懐いていく、妊娠に気が付き佐為と出会ったタイミングから佐為=胎児と確信し出産を決意し自身の愛(たぶん依存)を自覚することで覚醒する
むちゅこタンのためなら何でも頑張れるヤンデレお母さんになってしまった。
ヒカル:
ほぼ原作順守、佐為の軌跡を追う旅で出会って致したおねぇさんをTVで再びみてから忘れられない 再会後は初恋のおねぇさんへの思いがどっか飛んでいき、佐為と毎日囲碁うって幸せ、夫として割とひどい人間になってるが、ヒカルと碁を打つ佐為が嬉しそうなのでママンに不満はなかったりする
もしも星野家夏祭り書いた場合は御神体は誰が良い?選ばれた人でお話の時期が決まります
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アイ(32・ルビー(16・マライア(1
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アイ(32・ルビー(16・フリル(16
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アイ(33・ルビー(17・かな(18
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アイ(33・ルビー(17・アクア(17
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アイ(34・マライア(17・フリル(18
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アイ(34・マライア(17・かな(19
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アイ(34・かな(19・フリル(18
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マライア(17・かな(19・フリル(18
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ルビー19・マライア18・かな20
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ルビー19・マライア18・フリル19
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ルビー20・フリル20・アイオラ13
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ルビー22・マライア21・アイオラ15
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ルビー27・マライア26・アゲート13
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ルビー27・アイオラ18・アゲート13
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ルビー27・フリル27・アゲート13
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フリル27・アイオラ18・アゲート13
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マライア26・アイオラ18・アゲート13
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アイ41・アイオラ18・アゲート13
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アイ46・フリル30・未設定孫(13
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アイ47・ルビー31・決まって無い子13