2017年の約束〜白紙化地球に遺されたもの〜 作:食卓の英雄
――――マシン・フラウロスが境界帯の乱れを観測した。恐らくシャドウ・ボーダーだろう。
そうか。カルデアが来たのか。
きっと、そう遠くない日にこの世界は攻略される。これまで通り、とは行かなくなった。カルデア到着による影響や状況を知るべく、飼いならした飛行型魔獣を使い魔として各方面へ飛ばす。
問題がないようならば見守り、仮に情報すら得られぬまま敵地に放り込まれているとするならば……まあ、出来るだけ何とかやってみよう。
となれば、自分なりの準備もしなければいけない。
まず、このロシアにおいて、俺が手助けできる点など殆どない。戦力はそこらの殺戮猟兵には負けないという自負はあるが、どうにも首都に近づくに連れて保有する魔力が増大しているような気もする。無尽蔵に生み出される殺戮猟兵と今も生き残っているイヴァン雷帝。それに加えてサーヴァントも相手とあれば正直何もできないまま殺されるだろう。
影写機はあるが、一度に映し出せる範囲で見れば焼け石に水。とっておきはあるにはあるが大きな隙を見せる上に完成度が足りない。
だから、今の間で出来ることと言えば、カルデアに対しての魔力や資源の融通くらいだろう。
まあ、動き出すのは使い魔からの情報が入ってからでもいい。
それまでは、何があってもいいように礼装の加工と魔力を貯蔵し続けることにしよう。
何せ、ここは現代の地上よりも過酷だが、その分マナも多い。集積効率も良いため物質化も苦ではないのだから。
それと、一応こちらでの成果もある。
一昨日の徹夜で改良した励振火薬。銃弾そのものにも加工を施し、いくつもの魔術体系で強化した魔弾。
それを竜刻外装(ちょっと前に名付けた)に左肩の小型ガトリング砲。両腕を覆うアームカッターと装甲に手を加えて小型二連機銃を取り付けた。
『ヒュウ、お前がアイアンマンだったのか?』
「アイアンマンよりウォーマシンじゃね?」
お陰で遠距離の相手にも対応しやすく、また近距離での意表もつきやすい。消耗が激しいのがネックだが、質より量を地で行くこれは予想の範疇だ。
多分、鍔迫り合いに持ち込んでこれを撃ち込めば低級の幻霊くらいなら仕留められるだろう。
これを大型化したものをマシン・フラウロスにも内蔵し、走行中の敵性体も対応可だ。
技術提供のお礼として、ヤガ達の狩猟道具にいくつもの魔術的強化を付与し、より強力な魔銃にしてやった。
これまでは大型魔獣相手は魔銃では分が悪かったが、貫通力の増大により少しはマシになるだろう。最も、籠められた神秘の質からサーヴァント相手に致命打を与えることは難しいが。
さて、あとは待つだけだ。
カルデアの動きに応じて俺も動きを変えなきゃいけない。ともすれば、自ら前線に出ることすら念頭に置き、使い魔からの情報を待ち続けるのだった。
――――…
結論から言うと、俺の動きは然程変わらなかった。
それは、カルデア陣営が反乱軍に合流したからだ。反乱軍のリーダー、バーサーカーのアタランテ(アーチャーの宝具じゃないのか?)とは契約していないみたいだが、イヴァン雷帝を倒すという意思で共闘しているとのこと。
加えて、数日で他のサーヴァント。土地に呼ばれたというベオウルフやビリー・ザ・キッドとも合流している。
だから、俺が取るのは反乱軍への物資提供。これも案の一つとして考えていたから問題はない。
こちらも少数で集めた食料の上、不審に思わせないためにも一度にあまり送ることもできず、いくら豊作とはいえ少数の腹を満たすのが精々だが、それでも向こうよりは効率がいい。
それに減る一方の素材なども一緒に届けさせている。願わくば早く組織を安定させて対イヴァン雷帝への準備をしてもらいたいものだ。
この調子でモスクワの様子も覗きたいが、流石に勘づかれる。今協力者がいると知られれば、カルデアに負担を強いるかもしれない。よって、ほとんど静観だ。
万が一のための準備はするが、俺に出来ることはもうない。もっと戦力が整っているならともかく、戦力はおろか持っている情報も少ない。
戦力がないのなら、サーヴァントを召喚しないのか、だって?
そんなもの、とっくに試した。
聖杯はないものの、恐らく人理の危機と思われるこの状況。通常ならば不可能な英霊召喚も土地や抑止力によって呼び出すことが可能なのではと試したものの、てんで駄目だ。
いや、意味がないわけではなかった。魔法陣は魔力を多く含む天然の魔獣の血液と溶かした鉱石で描いたもの。仮に実力不足でも、召喚術という形式を取っている以上、最低限何かが呼び出されるはずである。それが、英霊と比べることすら烏滸がましい程度の低級動物霊であってもだ。
詠唱、魔力循環共に不備はなく、霊地の補助も合わさっていたにも関わらずこの結果は少しおかしい。
考察と実証を重ね、カルデアと合流しているサーヴァントの話を盗み聞きして何となく理解した。
この世界そのものが人理のサーヴァントを拒んでいるのだと。アタランテ、ベオウルフ、ビリー・ザ・キッドは残された人理の悲鳴により呼ばれたということで、アヴィケブロンはマシュの盾の英雄の集うという概念と霊基グラフ、システムとして成り立っている召喚式があってのことだろう。
彼らの方式を井戸から水を汲み上げるようなものだとすると、俺のはあるかもわからない水源を探して只管掘っているようなものだった。やり方は良くても、土地が悪かったという話らしい。
お陰で少しは気が晴れた。サーヴァントは愚か何も呼べなかったのは真面目に降霊術を学んでいた者からすると結構、いやかなりショックだった。
そんなわけで、カルデアの進捗も知れた。サーヴァントの協力者や組織がいる以上、過度な干渉もいらないだろう。よって暫くは大量に消費するであろう弾薬と魔力。食料の確保に専念する。大きな動きがあるまでは、いつ何があってもいいように備えつつも待機。俺が次に動くのは、カルデアがイヴァン雷帝を打倒してからだ。
◆◆◆◆◆
――――村長は、変な旧種だ。
格好が変って訳じゃねえ。いや、格好も随分とおかしいけど、そういう話じゃねえ。
ある日、俺たちが狩りにしくじって大量のクリチャーチに囲まれた時。普段なら谷沿いの岩壁が魔獣から身を隠す立地。それが今回は不味かった。
壁に追い込まれた俺たちは自然と追い詰められ、村に籠城しようにと戦力差は覆らない。撃退する度に他の群れが合流する。逃げようにもクリチャーチの群れに突っ込む形になる。
ここは辺境も辺境。首都近くに比べれば資材も少なく、付近の村の助けやオプリチニキ共だって巡回していない。
銃声が一匹を仕留め、その亡骸を三体が超える。このままじゃ磨り潰されると思ったその時、聞き慣れねえ音と一緒に前線のクリチャーチの首が飛んだ。
そこからは早いもんだ。魔術礼装だかを着込んだ村長が迫るクリチャーチを片っ端から千切っては投げ、千切っては投げ。ありゃあバケモンみてぇに強かった。少なくとも、前に他の村へ行った時に見かけたオプリチニキよりもヤバかった。
何が凄えって、背中から出てきたでっけえ爪と腕の刃で駆け回ってるってのに、関係ないところのクリチャーチが燃えたり動きが悪くなったりした所だな。
俺は魔術師じゃないが、戦いながらそれとは別に魔術を使ってるってのは滅茶苦茶高度なことは分かる。
最初は俺等も混乱してたけど、次第に銃を撃ち始める。前線が正体不明の奴に任せっきりになってるが、それしか生き残る道が無いと思ったからだ。
暫くして、殺られ過ぎたことに格の差を感じたのかクリチャーチ共は散り散りに逃げてった。
そんで、向こうが敵意もなく話しかけてきたから、消耗してる俺たちはそれを受け入れる他なかった。
それで、ここからがおかしな話だ。
何でもそいつは旧種で魔術師。あの強い鎧も自分で作ったものらしい。あんだけ強いのに威張るとかはなくて、ついでに村の問題だって解決してくれた。
戦果のクリチャーチもほぼ全て俺等の村にくれたし、狩りだって率いてくれる。
一応魔術師として必要な場所とかは用意したけど、やってくれた事に比べればなんてことない。それにいいやつだしな。
ある時は錬金術とやらで家をより頑丈に暖かく作り替え、ある時は魔術で俺等の服を強化してくれたり、またある時は肉をより旨く料理する方法を教えてくれた。俺等の知らないことをいくつも知ってたり、逆にこっちじゃ当たり前のことを知らなかったり。ちぐはぐだったが、悪いやつじゃない。
村長は強いのに、普通の人間だった。俺の中では魔術師ってやつはみんな陰険な野郎だって固定観念が壊された瞬間だ。
村長のお陰で村の雰囲気もよくなった。今までは狩りに困難し食料不足に陥っていたのも今は昔。余所に分けても全く痛まない。それどころか余所にでも分けないと悪くするくらい余ってる。
そんなわけで、色々と世話になってることと今は村に代表がいないこともあって、一時的に村長ってことになってる。
村長はたまたまここに訪れただけで、そのうちどっか俺達の知らない場所に行くってことも知ってる。正直ロシア以外の土地に何が残ってるんだと思ってたが、こうして村長が来て知らない技術がある以上、きっと生き残ってるとこがあるんだろ。
残って欲しい気持ちはある。でもその旅があったからこそ俺達の村だって生きてるんだ。俺等に何か言う権利なんてない。
ああ、でもちょっとだけ心配だ。
村長は確かに強い。それは分かってる。でも、俺たちだって旧種の人間よりは強い。そんな俺等ですら、身を寄せ合って、見知った土地で、同じ様に生きるのにすら苦労するんだ。
かつて難民を従え、村を切り拓いた最初の村長。ピョートル・アレクセーエヴィチですら、こんな場所でもやっていける仲間がいた。
ここに来たみたいに、何も知らない。対策もわからないような場所に、同種の仲間がいないってのはどんな気持ちなんだろうか。
諦めるのか、悲観するのか、心を奮い立たせて次へ進むのか。それとも、そのどれでもないか。
出来れば元気に過ごしてくれればいいんだけどな。
あっと、確か次の目的地は反乱軍基地への食料の支給だったな。教えてもらった地理じゃあそろそろ見えてきてもおかしくないんだが…。お、あっちの方か。
ま、そうなった時はそうなった時だ。盛大に送ってやればいいさ。
◆◆◆◆◆
時は少し流れ、使い魔からこの世界の根幹に関わる情報を入手し、藤丸の元に戦力が整いつつあるその時。
このタイミングだ…!
サーヴァントは揃った…!気も熟した。使い魔からの情報でも三日後に仕掛けると聞いている…。今日中に出れば途中休息を挟んでも、十分に終結までに首都へと辿り着ける。
そうと決まれば、俺はヤガ達を集めてここを発つこと、そしてそのまま新たな旅に出ることを伝えた。
元々大々的に言っておいたからか、反対の声は出ない。ただ残念そうに声をかけたり、激励の言葉を送る狩人がいるくらいだ。惜しむような態度と感謝の気持ちは気恥ずかしいが、受け取っておく。正直そこまで好かれているとは思わなかったから意外だ。
一番関わりのあったアシモフは、反乱軍へ食料を届けに言っているのだが……。
「おいおい、皆出てきて何やってるんだよ?」
まさに今、帰還した。
……まだ時間はあるな。いざとなれば補給もある程度無視できる。なら、やるしかないか。
アシモフへと他のヤガが事情を説明している間に、俺はある準備をする。
魔術工房の引き払いは勿論、そのままクズ鉄の集まりを簡単に加工する。その際必要な物もいくつか錬成し、全ての成果を手に外へ出る。
どうやら見送りのために待ってくれているらしい。が、別に今すぐ出るってわけじゃない。
俺は彼らに一言言って広場を借りると、今さっき創った大鍋を焚き木の上に置いた。何をしているのか理解はしているが、何故なのか分からない、といった風の彼らを尻目に、俺は貯蔵してあった米と卵、出汁などを次々に取り出していく。
そうなれば、わかるだろ?
…さあ、
――――…
そもそもの始まりは、クリチャーチの肉を解毒し、味を何とか上等なものに仕上げようと苦戦していた頃。その様子を見たヤガから「クリチャーチの肉が不味いって、そっちじゃもっと美味い魔獣でもいるのか?」なんて言われた時だ。
その時の俺は生命維持のための必要最低限の食料しか食っていなかったからだろうか。それはもう前の世界の料理の工夫と旨さを力説したとも。
それと同時に、過酷な世界では娯楽は育たないことを深く思い知った。結局語り尽くすことは出来なかったが、ある程度の理解は得られたようで、「そんなに言うんだったらちょっと食ってみたいかもな。村長の国の料理ってやつ」なんて言葉まで頂いた。
これが最後なんだ。なら奮発する他ないだろ。
そしてこの材料を見れば分かるだろうが、俺が今から作るのはたまご雑炊だ。
やっぱり日本といえば米だろう。お前混血だろって?いや、生まれも育ちも前世も日本だしな…。
白米は論外だ。いや、白米も美味いし組み合わせは無限大だが、単体ではとても料理とはいえない。それもここでは大人数食えるようなものを作るには向いてない上、この極寒じゃすぐに凍てついてしまう。
だから、簡単につくれて大人数分用意でき、かつ温かいものとなれば雑炊になるのは自然なことだった。
ヤガに十分なエネルギーには届かないだろうが、それでも全員に行き渡る程度には作れる。
いやぁ、腕が鳴るな。時計塔じゃ基本他人の出す料理なんぞ信頼されんし食材もない。こんなに大勢に振る舞う機会なんて死霊魔術の材料集めに戦地にハイエナしにいった時の炊き出しぶりだ。
これでも、ほぼ一人で生活していたから家事は一通り出来る。研究や礼装作成なんかの集中したい作業の時は使い魔を作って雑事をやらせていたが、それでもやっぱり気晴らしに家事をすることもあった。
男の一人暮らしなだけにそれが本業から見て完璧かと言われれば疑問符が残るものの、不便はしない。
そんな風に考えながらも、作業は進んでいく。大量の米を雪解け水(濾過済み)で研ぎ、高速で炊く。待ち時間に卵を割ったり、溶いておく。これはクリチャーチの卵だ。一応安全確認を済ませており、ただの人間が食べても害は出ない程度の処置はしてある。
因みに、クリチャーチはトカゲっぽい見た目に反して硬い殻で覆われたもので、どちらかと言うとワニの卵に近いだろうか。鶏卵よりも濃い味だが、むしろヤガにはこっちの方がいいだろう。
鍋に水を入れ、出汁、みりん、醤油を加えて中火で熱する。 沸騰したら炊かれた米を投入。沸騰してきたら弱火にしてかき混ぜる。極寒の地だけに全体の火加減には一層気をつけなきゃいけないが、風は防げるのが幸いだ。
量は多いが、強化魔術をかければ作業も苦じゃない。米全体が柔らかくなったら、溶いた卵を入れる。
全体を混ぜ、形が整ってきたらもう完成だ。早い。
この通り、簡単に量が作れた。出来たぞと声をかけると、匂いに釣られたのか、彼らのつばを飲む音が聞こえる。
順番に並んでもらい均等によそう。冷めると美味しさが半減するので、貰ったそばから食べてもらうことになり、とうとう全員に行き渡った。
「熱っ、ほぐほぐ…」「ちょっと食いにくいが、甘くてしょっぱくて……」「旨い…が、うーむ…うまく言えねえんだよな。あったかくて、ほわっとしてて…」「なんかこう、おかしいはずなんだけどよ、優しいって感じがする」「それだ! これは、こう、優しい味なんだよ」「あぁもう、ローシカで掬う手間すら惜しい!」
その言葉に偽りの感情はない。あるのは、未知の料理への興味と美味しいという感情のみ。
彼らのマズルでは食べにくいという点のみ失念していたが、顔をお椀に突っ込む者までいるほどだ。既に食べ終わったヤガ達が、お椀片手にこちらの鍋を凝視している。
「一応全員がおかわりできるくらいはあるから、あと一杯ならいいぞ」
そう言うと、みんなの耳がピンと立ち、再び鍋の前に列ができた。……なんか、そういうところは犬っぽいのね。
全員がおかわりをした人気だった雑炊も、流石に資源の問題からこれで打ち止めだ。それを伝えると彼らは露骨にがっかりしていた。
「…でもなぁ腹は一杯になってねえのに、何でか満足してるんだよな」
アシモフが、彼らを代表したようにぽつりと零す。
「…なら良かった。じゃあ、それが料理だ。生きるために食べるのもいいが、食べるために生きるのは豊かさと平和の証だ。美味い料理は心も満たしてくれる。誰と食べるかっていうのも重要だと俺は思ってるけどね」
そう、例えばセレシェイラとか。
と、いよいよ時間にも余裕がなくなってきた。向こうがスムーズに運んでしまえば間に合えるかどうか…。
後片付けを手早く終わらせ、エンジンを温めているフラウロスで安全を保った最速のルートを演算する。
「あ、なあ村長!」
いざ行かんとハンドルを握りしめた所で、アシモフに呼び止められる。顔を向けると、何かを差し出している。
「もう村長じゃないって…。これは…?」
それは、銀色に輝くドッグタグだ。形はやや不揃いだが、爪で名前が掘られているため間違いない。
「アンタ、たまに名前の札みたいなの見てたろ? だから前いたところの奴のだと思ってよ。んで、俺らが渡せるもので何かって考えたんだ。肉も資源もあんたの方が集めてたし、ここに来た証みたいなもんだ。俺は知らないが、旅ってのはそういうのも醍醐味なんだろ? 時間が足りなくて狩人仲間の分しかねえが、受け取ってくれるか? …勿論、無理にとは言わねぇけど。邪魔になったら捨ててもいいしよ…」
「いや、そんなわけない。嬉しいよ。本当に…」
ぐっと手のひらごと掴むように受け取る。アシモフの手は毛だらけで、それでも確かな生命の鼓動を感じられた。
「じゃ、行ってくる。……多分、イヴァン雷帝は討たれる。その先がどうなるかは知らないが、みんな、負けずに生きてくれ」
「っおう! そっちも元気でな!」
これが、最後の言葉。
離れていくアシモフを尻目に、今度こそアクセルを唸らせる。
そして、新たなギミック。ここで入手した魔力鉱石を追加装甲として展開。バイクを覆うように鋭角的に、雪を掻き分け、足を取られない履帯として走行を補助する。
マシン・フラウロス。対寒冷降雪地帯仕様ユニット『雪原猟犬』。この豪雪地帯であるロシアを最適に駆け抜けるスノーモービルの形を取っている。
「目標捕捉、首都ヤガ・モスクワ!」
目的はハイエナ。全てが終わったあの地へとたどり着いて、この地を繋げる何かを解明する。ついでに、ちょっとした戦力確保も出来れば幸いといったくらいか。
万が一、敵対勢力が残っていたら、戦闘も考えられる。通常戦闘へのリソースは十分。だがサーヴァントやイヴァン雷帝ともあれば未知数に過ぎる。……
この事象は一体何なのか。カルデアを襲ったあれらの思惑とは何なのか。それを知るチャンスがようやく来た。