ライザのアトリエ 不思議な工房と秘密の多い錬金術師   作:もふもふたぬきねこ

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とある世界の、とある時間、とある場所にて。
短いです。

今回もよろしくお願いします。


120. 819日目? 遅刻予定組の日常会話

「全然開いている門が見つからないね。いい事なんだけど……コレ結構不味くない?」

 

「だから言ったじゃないか。そんなに見つかる物じゃないんだから前ので渡っておいたらって」

 

「貴方が大長老とイチャついてなかったら、もっと色々別の所を見て回れていたんだよ?」

 

「イチャつくって……あっちの話やヴァッサ麦の栽培とかについて聞かれていただけじゃないか。手合わせを煽ったのだって……君もでしょう? 以前の集落では何かを預かっていたみたいだし」

 

「アレは私にとって大した物じゃないし、この前の時は8割方貴方に聞かれていたんだよ……距離も近かったし、しかもベタベタされてさ――大長老が幾つだと思っているの? 貴方のお父さんの倍は生きているんだよ? 結局シバかれずに仲良くなってさ……失敗した

 

「知らないよ……お話しするのに年齢は関係ないでしょう? それを言ったら君だって」

 

「冷凍保存されたい? パンチパーマ? 電気椅子の方がいいのかな?」

 

「理不尽すぎやしないかい? そもそも君が正しく何歳なのか知らないんだけど?」

 

「女性に年齢を訊ねるものじゃないよ。私だって正確に何歳なのかは知らないし……大長老より若いのは間違いないけれど」

 

「少なくともクリント王国がオーリムに来る前には生まれていると」

 

「引き回しだね。いちいち地雷を踏むその頭に物理的なショックを加えるとしよう」

 

「分かった分かった、僕が悪かったよ。いい加減本題に戻ろう」

 

「まったく……多分そろそろ時期だよね? ライザだと本当にこっちに来ちゃうかも……」

 

「判明している中でここから一番近い門は……あの聖域の門になるのかな? あの門の封印には向こう側から僕も関わっているんだから、再開通は絶対不可能だろうけど」

 

「私達が再開通させたなんてバレたらリラ達から大目玉(フェイタルドライブ)だよ。う~ん……あ、でもあそこならアレの話があるじゃない?」

 

「アレ? ……まさか、前に言っていた思い付きのやつかい? あんなの何度も経験したくないんだけど?」

 

「つまりは一回経験済みって事でしょ? ――優秀な人柱候補だったんだから」

 

「いやまあ確かにそうなんだけど、まだ大雑把な理論だけだし、あっちに残っているかも分からないし……失敗したら僕らが消えるかもしれないよ? 特に君はこっち側の人なんだから」

 

「仮にも世界を構成するエレメントを保有している私達だよ? 魔法もあるんだしどうにかなるって。あんなキモい目玉のヒトカタに劣るとでも? 補助魔法はサービスしてあげるから、到着するまでの間に理論と構築式をとっとと完成させるんだよ。それに……ライザがあっちのアレをどうこうしているなんて事はまずあり得ない。これについては確信がある」

 

「根拠は?」

 

「女の勘」

 

「はぁ~……」

 

「何その溜息。こういうのは馬鹿に出来ないんだよ? ……ここから聖域までだと半日くらい? 2000kmもないくらいだよね?」

 

「本来ならね。実際はもう少し掛かるだろうさ――どうせ僕が走るんでしょ? せめてそこにぶら下げている首輪を付けてくれれば、その恰好でも言葉通り半日で着けるだろうに……」

 

「……この2年で少しは理解が進んだけど、貴方はその辺が全くもって分かっていないかな。これは再教育が必要だ。じゃあとっとと向かおうか――工房が無くなっていないといいね?」

 

「もうあそこはライザの物なんだから、工房から変わっていて当然じゃないかな?」

 

「はぁ~……これはライザ達もホントに苦労するね。じゃあおぶさるから全力でよろしく。

 待っててねライザ! クラウディア!! パンケーキッ!!!




多分毎日こんな感じです。

とうとう次話より本作最終日になります。
次回も楽しんでいただけたら嬉しいです。
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