ライザのアトリエ 不思議な工房と秘密の多い錬金術師 作:もふもふたぬきねこ
本編1日目の早朝。という事で普通の日です。
今回もよろしくお願いします。
「食器類のメンテナンスはこれでよし、と。ボオス君との約束までまだ日数はあるし、来てもらう前日にもう一度チェックするくらいかな……もう日の出か」
夜通しで作業をしたのは久々だ。普段はない注文だったからかな?
バレンツ商会の方々が来るのは凡そ一か月後。既にあちらの集落を発たれている頃だろう。
どんな方々なんだろうね?
立ち上げられてまだ一代、約30年でかなりの規模に商会を育てられた手腕。
あっちでの人生を含めても、商会のトップをされている方にはモリッツさん以外会った事がない。
兄さんとは方向が違うだろうけど、間違いなく才能に溢れた方だ。僕も商売に関するお話を伺えたりするかな。実はハボック少尉みたいな人だったりする?
娘のクラウディアさんはライザと同い年というお話。
何気にライザと同い年の女の子に会うのは初めてだ。ロミィさんが言うには「島には絶対いない人種」と聞いているし、音楽に興味があるって点では僕も今までに知らないタイプ。
芸術肌の商人の娘さん。ライザと出会ったらどんな反応をするだろうね?
先方も気になるけど、ライザ側の反応も気になる。彼女は僕より更に会った事がある人が少ないんだから。
「うぅ~ん……うん。切り替えに少し外を歩くか」
周りは毎日何かしらの波が生じる中、肉体の成長という点以外は大体凪なこの精神と魂。
それを当たり前と捉えてしまうと、何年も部屋に籠って研究という事になりかねない。
人間らしい生活を送らないと。眠れない身だからこそ、朝の運動はリズム作りの起点になる。
♢♢♢
「おはようございます、お二人とも」
「おはようアル君。今日はいい天気になりそうだね」
「まだ乾季には早いんだがな。今の時期にこんなピーカンも偶にはいいもんだろう。おはようさん、アルフォンス」
「はい。今日はフェイズさんも朝の見回りを?」
「アガーテに立場を譲って以来身体が鈍っちまってるからな。ま、アルフォンスが護り手に参加した時から既にそんな状況だが?」
「ははは……」
正直やり過ぎてしまった感しかない。
対岸の魔物相手すら兵長クラスでないと安心できない実情なのに、最近は見習い引退の分際でメイプルデルタ近郊の露払いまでしてしまった。
手を出すべきでないと分かっていても、誰かが害される危険性を目にしてしまうと放置できない。
明確な僕の欠点だ。
「しかし、こうやって君と父さんで集まってここにいるのは何かの縁を感じるね」
「と、言いますと?」
「アル君ははっきりしていなかっただろうけど、君がこの旧市街の浜に漂着したのが十年前のちょうど今日なんだ。あの時は学び舎で母さんに急に呼び出されて、家に帰ってみたら今のアル君からは想像できないあの姿だっただろう? 忘れる方が難しいよ」
今日だったのか、知らなかった。
季節はともかく最初の日がどうだったかのカウントはしていなかったね。
十年、か。人生の三分の一、シンに居た時より倍以上長くこの島で過ごしている。
今後どうするかはあるけれど、ここは僕にとって第三の故郷であるのは間違いない。
「俺もまさか、アルフォンスがここまでがっちりした男に育つだなんて思ってもみなかったよ。最初に抱き上げた時なんざ、それだけでバラバラになっちまいそうだったからな。あのクソ頑固な古老達ですら「即追放」とは言わなかったんだ、相当だぞ」
「その後の取り扱いに関しては、私は今も納得していないけどね。自分達だって何かしら島外の方のお世話になっているくせに、他人事になると棚に上げる。今もよくまあいけしゃあしゃあとアル君の作った物を使っているものだよ」
「使っていただく為に作っていますから、道具屋冥利に尽きますよ。その僅かな考慮があったからこそ今の僕があるんですから、感謝の一言です」
「老人共があの時のアルフォンスを追い出す判断をしていたら、俺達はお前を連れてクーケン島を出るつもりでいたけどな。傷ついた子供の命一つ救えない掟なんざ、従う価値はない」
「当然だよね」
とんでもない事になりそうだったな……そんな事を考えていただいていただなんて。
ハーマン家がいないクーケン島の自衛力なんて、あってないようなものだった。
魔物の侵攻は無いにしても、守れる行商人の数がずっと減っていただろう事は必然。
島の生活が維持できなくなっていたかもしれない。
結果的に僕は島に残れる事になったけど、それはフェイズさん、エレナさん、アガーテさんのご尽力あっての事だ。本当に頭が上がらない。
「そうだったなら、今もアル君は私達と暮らしていたかもしれなかったね。今からでも戻ってくるかい? あの後私に黙って独立した事は忘れてないよ? こちらは全然構わない……んだけど、ライザがうるさそうだなあ。最近は例の事もあってか、今まで以上に何か企んでいそうだし」
「アガーテさんのように重要なお役目があるならともかく、流石に僕も大人の年齢でしょうから。ちゃんと独立はさせてくださいよ。ライザの事は、まあ……」
王都に行かれてから貰った最初の手紙は、「何?何故?ライザ?古老?ストレス?斬る?」とか敷き詰めて書かれてたっけ。どう解釈したらそうなるのか。速達で返事したなあ……。
そもそも未婚の女性がいる家に、弟分とはいえ他の男がいるのはダメでしょう。
ライザは……間違いなく外に行きたがっている。僕の存在も影響しているだろう。
ブルネン家が「クーケンフルーツの交易のため、外から商会を招く」と発表した時には、ロミィさんが数時間質問攻めにあったと聞いた。流石の彼女も声がガラガラだったね……。
他にも最近、去年のように浜で魔法の練習をしているライザを見かける事がある。
あまり一つの事に集中して取り組まない彼女にしては、極めて珍しい光景。
加えて遠目に見た限り、以前は先端がグラグラしていたはずの杖が直されていた。
自力で工夫してやったんだろう――僕に聞こうとしないくらい秘密裏に。
学び舎を出て以来、レントはリーゼ峡谷の先の謎の塔を目指すべく鍛錬の時間が圧倒的に増えた。
それ以外でも島民の手伝いをしている事が以前より多い。お金を貯めているのかな。
タオは元々家の仕事を真面目にこなしていたし、古代文字の解読なんていうロマンに満ちた趣味を持っていた。そちらに割かれる時間が増えるのは順当だ。
あの文字に関しては凡そ読めるようになったけど、それでもタオの持っている本の内容は意味不明な点だらけ。完全解読には相当な期間を要するだろう。
そうなってくると、特にやりたい事が決まっていないライザだけ手持ち無沙汰気味。
この島で最もアクティブな彼女だ、退屈な時間を何かで埋めないなんて事はありえない。
その結論が、「島の外に行く」事なんだろう。少なくともレントは興味を示すだろうし。
彼女にとってクーケン島には未知がない。一方で外には未知しかない。僕やロミィさんのように、ライザの常識に存在しない知識に溢れた世界が確実に広がっているのだから。
……下手に彼女が自力で外に出てしまうより、こうした方が良いんじゃないだろうか。
「いっその事なんですけど、ライザが島の外に出る事を公式に許可してあげるというのはどうなんでしょうか?」
「考えた事がないわけじゃねえんだ。ライザが外出許可を持っているなら、アルフォンスも夜や他の行商人に紛れてコソコソ対岸に行く必要がなくなる。それにアレのガス抜きに島の中では限界があるんだろう。下手に何をやらかされるくらいなら、外の事を教えた上で出してやるってな」
「外に行きたいとずっと言い続けているからね。なら形はどうあれ、一度は対岸に連れて行ってあげれば一応の満足はするかなって。とはいえ、ライザに何かを教えるのは簡単な事じゃない。加えてその内容も今までとは方向性が違う――命に係わる事だろう? 中途半端にしていい話じゃないから決断できていなかったんだ。何らかの方法で、あの子が正しく対岸の危険性を理解してくれるならいいんだけど」
「当然カールとミオは反対するだろう、誰よりもライザを心配する二人だからな。それにボオスの言い分も的を射ている。どうにか安全を担保出来ねえと難しい。その辺を俺達で決めるのも簡単じゃねえからな、そも命のやり取りをする覚悟があるなら護り手をさせているさ」
間違いない。
このままでいると、彼女がレントとタオを巻き込む形で対岸に乗り込む日が遠からず来る。
直近はバレンツ商会を招いている所だ。それに合わせて行動するなんて事もありそう。
でも、ご両親の反応なんて考えるまでもない。そりゃあ愛娘を危険な土地に送り出すなんて。
ボオス君は比較的外の事を知っているし、ライザの性格をミオさん達に並んで理解している。
どういう結果になるか、具体的に頭に描けているだろう。
まさに昔の僕の状態だ。魔物に対する認識が甘く、油断していた頃の。
失敗やトラブルが誰かに叱られる程度じゃすまない。自分や他の誰かの命に直結する事になる。
だけどライザはレントともタオとも方向性が違う。学び舎の勉強のように教えたとしても、「本当にそうなのか?」という思考が回せてしまう。
となると……実践が一番、なのかな。
痛みを伴わない教訓には意義がない、とはよく言ったものだ。
だからといって、それを何の熟慮もせず受け入れるつもりは欠片もないけれど。
「では……もし仮にライザが僕の所にそういった話を持ってきたら、助力してあげてもいいでしょうか?」
「その案が一番現実的なんだよね。アル君が外に出ている事をそろそろ隠し切れないし、君はこの島で最も強い青年で、魔物の危険性も熟知していて、何よりライザが素直に言う事を聞くほぼ唯一の人物だから。アル君の言ならライザも間違いなく耳を傾けるし、ミオさん達も安心されるだろう。本当なら私がその役を担えたらよかったんだけど。また君の負担が増えてしまうよ」
断固反対という感じではなさそうだ。なら、その「もし」が訪れる時が来たら、かな。
「そもそもアルフォンスがこの島に来てなかったら、ライザのガキ大将っぷりも今の程度じゃすまないぞ。アガーテもそこらは大人の目線を持つ事だ。お前は優秀だが適材適所ってもんがある、なにもかも一人では担えん」
「……確かに、まだ
「そんな事はないと思いますよ。十年前からお世話になっている僕が言うんですから間違いないです。あの頃からアガーテさんは大人顔負けでしたから」
「なんだかアル君に言われると、私は「子どもの頃から老成していた」という証明になりそうだ」
「アガーテに同年代はいなかったし、よりにもよってこの島で俺の娘に生まれちまったからな。必然的に世話焼きの性格になるさ。まあその辺は諦めてくれ」
だとしても、あの歳まで一緒にお風呂は問題だと思いますけどね。僕もだけど。
「別に悪いだなんて思っていないよ。だからこそ私はアル君の姉にも騎士にもなれたんだからね。そうだ、アル君はもう朝食を食べたかい? まだならウチで準備するけど」
「寝起きで食事はとっているもので。またの機会にお邪魔させてもらいますよ」
「一体今まで何回似たような台詞を聞いただろうな? 結局独立してから数えるくらいしかウチで飯食ってねえんだから。エレナの愚痴を聞く俺の身にもなれ」
「君も変わらないね、なかなか世話をさせてくれない。少しは頼って欲しいんだけど? 出来過ぎた弟分というのも困りものだ」
……そうだったっけ?
♢♢♢
「お、アル君お帰り~。朝からのお散歩は珍しいね?」
「おはようございます、ロミィさん。そうですね、久々かもしれません。ロミィさんは昨晩もブルネン家でしたか」
「しばらくボオスとランバーにマナーを叩きこまなきゃいけないからね。この島でやってる事を当たり前だと思われたら商人終わりだから。アレももう少し自然な笑顔が出来るといいんだけど。自然体が仏頂面だから矯正に苦労してますよ」
戻ってきた所でロミィさんとバッタリ。家庭教師に精が出てるね。
銀食器の準備の依頼を貰った時、彼の頬がピクピクしていたのはその影響だったのかな。
「バレンツ商会の方々は、既にこちらに向かわれている頃でしたか」
「予定通りの旅程なら、メイプルデルタ最寄りの集落まではまだかかるけどね。今回のお客様はクーケン島において歴代最高のVIPだから、クラウディアちゃんの事も考えて幾分かペースもゆっくりに組んでるし。あーあ、ロミィさんの時とは随分な違いですこと」
「知らなかったですけど、ロミィさんはルール違反スレスレだったらしいですね?」
「バレなきゃいいのですよ……なんて思っていたらある意味熱烈な歓迎だったもんね。ロミィさんも勉強不足を痛感したものです。ま、それのお陰で今の私があるんだけど」
ロミィさんとの今後のお付き合いもどうしようかな。
最近はブルネン家とのお仕事が多いけれど、今も時折こちらも気にかけてもらっている。
自分の感覚でしかないけれど、個人交易商の枠を超えている気しかしない。
出会った頃はともかく、今のロミィさんであれば大店の商会に属する事も、融資を受けて自分の商会を立ち上げる事も恐らく可能だ。現に今回のクーケンフルーツに関する行商の一番の立役者は、中身を知っている人なら口を揃えてロミィさんと答えるだろうから。
僕とはお金のやり取りこそあるけれど、あくまで慣例的なルールに従ったものでしかない。
実際の手間を考えれば数倍の額を請求していても全くおかしくないはずなのに、今も格安で情報を届けてくれている。お返ししようにも受け取ってもらえないんだよなあ。
受け取ってもらえたのは、精々護身用の
優秀な行商人のロミィさんだから、真っ当に使える物でないと認めてもらえないだろう。
なんにせよ「今までお世話になりました」という流れを突然作るのはおかしい。
何かしらロミィさんにお返しを出来る形を整えないと、だね。
「…………な~んか明後日な方向の事考えてるな? それで今日のアル君のご予定は? まあ悲しいかな、あのヤギ娘の事がなくてもロミィさんは一緒に居る事が出来ないのだけれど」
「ボオス君から貰っていた注文は昨晩終わらせたので、急ぎの予定はないですね。多分そんな雰囲気をライザが感じ取るでしょうから、今日はライザに関する事に時間を割くんじゃないかと思っています」
「あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛あの小娘めぇ!! 身体だけムチムチボーンに育って中身は子供のままとかいう反則技を使いおってからに! なんであそこまで自然にアル君にたかれるのかロミィさんには理解不能ですよ!」
むちむちぼーん……?
「島の外に関わる要素が好きなんじゃないですか? 僕もロミィさんもそうですし、先日のライザの質問攻めも大半は島の外に関する話だったんですよね?」
「アル君もその辺りは成長しないよね? まあ間違っちゃいないでしょうけどねえ……なんか不安なのよ。質問が以前より具体的になってきてるの。この島のルールもあるし、嘘はあの子にバレるからぼやかしながら話はしているけど。そのうち舟をかっぱらってレントとタオを巻き込んで対岸に行く未来が見えるわ……」
それはもう予知だと思いますよ?
ロミィさんも感じている事は同じか。やっぱりライザは島の外に行くと。
とは言え、アガーテさん達が考えていたようにそんなに簡単な話じゃない。
僕のいた世界と違って、この世界には獣より強い魔物がいる。それだけでも十分危険。
加えてクーケン島という閉鎖環境で17年を過ごしてきたライザだ、この世界の一般常識であってもライザなら知らなくて当然の話。魔物に対する感性そのものがズレているだろう。
僕自身そうだったからよく分かる。実体験に勝るものはないのだ。
……前々から案として考えていた魔物撃退用の道具、考えた方が良いかもしれない。
ライザ達の事がなくとも、今後定期の大交易が新たに生じるなら自衛手段は増やすべきなのだし。
いけないな、またやり過ぎちゃう感がする。確認を取っておかないと。
「アル君もライザを甘やかし過ぎないようにね? 言っても無駄だろうけど、アル君の対応が甘すぎるのは間違いなくあるんだから。まともにあの子を叱った事ないでしょ?」
「叱る必要のある場面に出くわした事がないんですよ。僕の前で明らかな問題行動を起こす事は滅多にないですし、あってもすぐ謝りますし、僕が叱るより先にアガーテさんが飛んできますから」
「ホント別人ね……アガーテちゃんはアガーテちゃんね、しっかりお姉さんをやっているんですこと。さぁて、残念だけどロミィさんは行くとしますわ。バレンツ商会が来る前には落ち着くと思うから、またご飯にでも行こうよ」
「ええ、お疲れ様です。また後日に」
♢♢♢
「よしっと」
ロミィさんに作ってもらった札を「OPEN」にひっくり返す。
ここもなんだかんだで変わったものだ。最初はブルネン家からの修理の依頼だけだったのに、バジーリアさんの鍋の件以降色々作り始めてしまった。
アガーテさんやロミィさんからのお話を元に、以前に比べればいわゆる「普通」の品物もある程度は置くようにした。加減が難しいんだよなあ。
ボオス君の「ダメ判定」を受けた物は、更にロミィさんの判定を受けた上で合格だったもののみロミィさんが謎の交易品として取り扱ってくれている形。線引きの勉強がいるね。
知っている人だけが訪れるくらいでいいかと思っていたら、ほぼ毎日のようにお客さんでない子が来るようになって、それに巻き込まれるような形のお客さんもチラホラ。
古老様と普通にお話が出来るようになったのはいつだったかな。
ここに来てとうとう十年か。節目だね。
もう兄さんとウィンリィの子供が、あの頃の僕らくらいに育っているはずだ。
ばっちゃんは元気かな? いい加減自分を大事にして欲しい。
大佐……いやもう中将にはなってたんだっけ? グラマン大総統が席を譲られていたら、ひょっとしたらそこにいるのかもしれない。アラフィフの大佐とか想像がつかないや。
リンは今も皇帝だよね。皇帝じゃなくなっていたら大変だ。
ランファンさんとはそういう関係じゃないって言っていたけど、お相手は誰だろう?
メイ……ホントにごめん。いつか謝れる日が来る事を願っていて。
少なくとも僕の現状がどういうものなのか確定するまで諦めるつもりはないけれど、そんなに遠い日じゃない気がする。その時は、この世界における僕の生き方を決める時にもなるかな。
久しぶりだな、こんなセンチメンタルになるのは。
てっきりこういうのを考える事も出来なくなるのかと思っていたけど、その辺りは比較的柔軟らしい。鎧だった時も恐怖心はあったものね。ありがたいことだ。
これらすらなくなったら、本当に僕は「人」でなくなってしまうだろうから。
諦めるには早い。この世界には知らない事がまだまだ沢山あるんだ。
なによりこの世界にも「錬金術」が存在する。それも僕が全く知らなかった理論で。
錬金術師として、これに触れる事なくってのはないよね。
僕の非常識がこちらの世界の常識だ。ならばその理論を使えば、僕にとっての壁を乗り越える手段になるかもしれない。それこそ、あちらに帰る手段だって。
色々考えていたらもうこんな時間か。ひょっとしたらそろそろ来るかもしれないね。
バァン!
「ごめーんくーださ~い!!」
まさにこんな風に。二人も一緒か。
さて、今日はどんな用件かな?
「ライザかい? レントとタオも、いらっしゃい」
という事で、本編までの道のりでした。随分長くなってしまいました。
ライザの冒険はここからです。
誤字報告ありがとうございました。
脱字は減ったっぽいですが、相変わらず見直しが足りないですね。
最後にもう一つだけお話があります。
そちらにて外伝、及び本作は完結となります。
最後も楽しんで頂ければ嬉しいです。