ライザのアトリエ 不思議な工房と秘密の多い錬金術師   作:もふもふたぬきねこ

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徐々にライザ達が住む土地の歴史が見え始めます。
余談ですが、作者はわりと歴史や由来を調べるのが好きだったりします。
この作品でも破綻しないようにしたいですね。

誤字報告ありがとうございます。
あえて省略しているような文となっている個所もありますのでご了承ください。

アンケートのご回答ありがとうございました。
現在の個数でおおよそ問題なしとの事でしたので、
このままの個数程度で編集していきます。

この話で第三章は完結です。
今回もよろしくお願いします。


23. 53日目②  クリント王国ってなに?

「ほう。全員揃っているとは随分なお出ましだな」

 

「こんにちはリラさん」

 

拠点の前ではリラさんが壁にもたれかかってた。やっぱり絵になるなあ。

 

「アンペルさんはいらっしゃいますか? 2人に相談したい事があって」

 

「中にいるが……まさか奴らか?」

 

「いえ。しかし関係があるかもしれない、という話です」

 

アルさんとのやり取りの後、リラさんに続いて拠点に入った。

 

 

 

「アル君までこちらに来るとは。何かあったと見るべきか?」

 

「ええ、まず端的に。赤い竜が街道に飛来しました。クーケン島に伝えられる流星の古城に住むらしい個体かと」

 

「……なんだと?」

 

さすがに2人も反応するよね。さらっと「そうか」って感じだったらどうしようかと。

 

「その時の話を詳しく……という前に一つ確認しておきたい。島に伝わっているとは?」

 

あれ? アンペルさんたち知らない? 説明しよう。

 

「島ではおとぎ話って形で掟と一緒に伝えられてる話だよ。東の城には竜、西の野には悪魔がいるって。あたしはただの作り話だって思ってたんだけど……」

 

「実際に存在していたわけか。もう一方の……悪魔、というのは?」

 

「なんでも「渇きの悪魔」ってのがいるらしいです。水に関わる言葉だから水に囲まれた島なら安全だって話が伝えられてて」

 

タオが話をつないでくれた。

悪魔ってのがなんなのか分かんないけど、竜がいたなら悪魔もありえるのかな。

 

「……不思議なものだな。クーケン島は何故か殆ど情報がない島だし、島の中ではクリント王国に関する資料もやはり少ない」

 

「が、その一方で多すぎる掟や禁忌。様々な土地を回ったがこれほど妙な場所は初めてか」

 

やっぱりうちの島っておかしいんじゃん?

 

「アンペルさんたちにとっても、やっぱりクーケン島の掟って多いと思うもの?」

 

「仕来りがある事自体は狭い集落などならよくあるものだが、ここまで多いのはな。加えて妙に曖昧にされている節がある。だが私にとっては最初に言った方を気にしていてな?」

 

「情報がないってお話ですよね? たしかに私たちもモリッツさんにお話を聞くまで島の事を知らなかったですし、ここに来てからもクリント王国の話はタオ君くらいからしか聞いた事が……」

 

島や周辺にもたくさん残っている遺跡。それがクリント王国って昔の国のものなのはみんな知ってる。けど、それ以外は何も知らないのよね。

 

「クリント王国を調べてる僕がもの好きだの変人だの言われてるくらいだからね。僕も書庫がなかったら興味持ってなかったかもしれないし、書庫だってなんであるのか知らないくらいだから」

 

「みんなそこにあるのが当たり前って感じだよな? そんでもって調べるためにどうこうって事もない、そもそも掟に引っかかる……認めたかねえが、うちのクソ親父が数少ない例外だ」

 

ザムエルさんが傭兵として世界中を回ってたっていうのは有名な話。

だけど今があんなのだから、島の外に出たから~みたいな扱いよね。

 

「アルは何か知らないのか?」

 

「……ここだけの話、東の「流星の古城」にも西の「リーゼ峡谷」にも踏み入った事があります」

 

うぇ!? アルさん!? まさかそんなところにまで――リーゼ峡谷っていうんだ、悪魔の野は。

 

「マジなんですかアルさん!?」

 

「うん。島の外に出る許可を得られるようになってから、自分が何者なのか調べる為にね。まあ東や西に行く許可は貰っていないから内緒に頼むよ? 結局それに関する事も得られなかったし」

 

火山どころの話じゃなかったね……。

悪魔の野の魔物が強いと言ってたけど、まさか実際に踏み入ってるなんて。

 

「話を戻しますが……僕が城に入った時に竜は見ませんでしたし、西の方も魔物は強かったですが悪魔と呼ばれるような特別そうな個体は確認していません。ただ、気になっている事が」

 

「何かね?」

 

「流星の古城が……フィルフサの出現に合わせて活動し始めたと思っています」

 

……なに、それ?

城が、動き始めた?

 

「その話、詳しく聞いていいかね?」

 

アンペルさんの声に警戒が混じる――いやな感じがする。

 

「ええ。島からは直接見えないんですが、夜に城の方を見た時に薄く緑がかった光に空が染まるようになっています。その光が現れた日は、僕が最初にフィルフサを消した日です」

 

「そういえばアルはフィルフサを2回相手にしているんだったな? 最初というのは何時の話だ?」

 

「今から凡そ半月前、ライザ達がフィルフサに遭遇した4日前です。常に光を放っているというわけでもなく緩い明滅のような状態ですが――早めにお話ししておくべきでした」

 

「いや、今知れただけでも僥倖だ。私達はこっちに居ながらも気付いていなかったからな」

 

あの日のたった4日前に、もう一体いた?

そういえばあの時「短期間で現れると思ってなかった」って言ってたけど……そんな。

 

「僕が島に流れ着いてからの10年でもフィルフサに遭遇した事はなかった。言葉だけは知っていましたけど」

 

「そこも不思議だ。そもそも何故アルはフィルフサを知っている? フィルフサの存在を知っている者など数えるくらいの筈だ」

 

「この島にある石碑の古代文字の様に、流星の古城にも石碑があります。当時読み方は知りませんでしたが……タオの本を見ているうちに、ね」

 

「じゃあ、まさかアルさんは」

 

「全部は読めないけど名詞を表しているだろう単語の発音はね。他は少しだけだよ」

 

ちょっとちょっと! 新事実が出過ぎだよ、頭が追っつかない!

 

え? なに? アルさんはこの辺一帯をほぼ歩き回ってて、実は古代文字も一部読めて、石碑とやらからフィルフサの存在を知って、島周辺に罠を張ってて、最近引っかかった?

で、東の城が勝手に動き出した?

 

……ダメだ。整理しても飲み込めないや。

 

「それで城の光の件ですけど、その石碑に「()ぶ」という言葉らしき単語があったと思っています。それをおとぎ話と紐付けるなら……アンペルさん、この世界に魔物を呼ぶ手段というのは?」

 

「……存在する。古代の錬金術とも魔法ともされ、未だ原理は解明されていないが意図的に呼ぶ事は可能だ。更に仮説とされるが、この世界に限らず別世界から喚び出す事すら出来たとも」

 

「精霊であれば顕現や降臨という方法はあるがな」

 

別世界の、フィルフサみたいな魔物を――意図的に呼び出す?

 

「そんな……一体何のために」

 

「やつらの考えは分からないが、想像しやすいのは力を得る為か。そう言った存在は何時の時代にもいるものだぞライザ。人間同士の争いの道具として用いたりな……いや待て、アルは「フィルフサ」と「喚ぶ」という言葉を同時に見ている。竜がフィルフサへの対抗手段だったと?」

 

「可能性としては十分にあり得るかと。制御されていたかは分かりませんけどね。僕があの竜と対峙した際、攻撃こそしてきましたが排除する気はなかったと見ています。ですがあの竜は僕が相手したフィルフサよりは恐らく強い。ならば」

 

「フィルフサに対する一種の防衛機構と見るのが現実的、か? これまで見て回った場所で、ここまで大規模な防衛手段など見た事が無かったんだがな。しかし、ならばやつらは……」

 

ダメだ。アルさんとアンペルさんたち3人で話が進んでるけど、スケールが大きすぎる。

現実味がない。島のそばでこんな事って……。

 

「ねえタオ。流星の古城ってクリント王国のものなんだよね?」

 

「そうだとは思われてるね。そしてこの辺りで一番大きな遺跡になるわけだけど……じゃあクリント王国はフィルフサと戦ってたって事?」

 

「フィルフサもヤべえがあんな竜を呼べんだろ? クリント王国自体化け物じみてるぜ。けど、なんでそんな国が滅んじまったんだ?」

 

「クリント王国の存在だけなら王都でも調べられるけど、その歴史とかどんな国だったとかはほとんど何も残っていなくて。この辺りの土地もかつて在った国の成れの果てって言われてるだけだから、クーケン島の存在もほとんど知られていないんだよ」

 

そう。竜を呼べるほどの国が、なんで滅んじゃったのかがわかんない。

それもあわせて、あまりにも情報が残ってない。

 

あれだけ遺跡はあるのに、あたしも一緒でほとんど誰もなんとも思わないし興味もないんだよね。

……その考えって、掟を守ってたら自然とそうなっちゃうよね?

 

 

 

じゃあ、なんのための掟なの?

 

 

 

「……の存在は?」

 

「その事さえ知っているのか、驚かされてばかりだな。まだこちらも見つけられていない。そもそもそれが我々の目的だからな」

 

あたしたち側でクリント王国の話をしてる間も、アルさんたちの議論は続いてるみたい。

竜がなんでいるかについてかな?

 

「現状、竜を確認しに行くというのは良策とは言い難いですか」

 

「アルの言う通り竜がフィルフサへの防衛機構として働いているなら、手を出さない限り……とは考えられるな。だがライザ達が遭遇したように哨戒しているヤツと鉢合せする事もあるだろう」

 

「この一件が周辺に広まれば行商人がクーケン島に来なくなるだろう。となれば、最終的には討伐する方向に動くだろうな」

 

今後竜をどうするか考えてたみたい。

でもアガーテ姉さんが言ってた通り、これは島での意見が割れそうだ。

 

 

 

掟を重視して、城には近づかせぬって言うだろう古老たち。

行商の点やストレートな危険性から討伐すべきって感じのモリッツさんや護り手の人たち。

そして、竜とフィルフサの関係性を唯一知るあたしたち。

 

この関係性を大人たちに話した所で信じてくれるとは思えない。確信があるよ。

アルさんもあの場で討伐しなかったのは、あたしたちの安全とその辺りも見据えて、かな。

重傷者が出てない今の状態でアルさんが討伐していたら、古老たちがうるさいのは目に見えてる。

あの島は、()()()()()()()()()()()()()()()()()んだから。

 

あたしはどうすればいいんだろう?

ほんのひと月前まで変わらない日常を変えようと動いてたのに。

――今は変わりすぎて手に負えない。

 

 

 

「ライザ、どうしたの?」

 

変な顔してたかな。クラウディアが声をかけてくれた。

 

「ううん。日常が変わる事を望んでたはずなのに、いざこうなったらどうすればいいか分かんなくてさ」

 

「当然だろ? 俺たちの言う変化は「退屈じゃなければ」って話だ。スケールがおかしいぜ」

 

「僕らが何もしなくてもこうなってたんだと思うよ。でも蚊帳の外にいるよりは……僕は知っておきたいって思う」

 

「タオ君は知りたがりだもんね。でも……私も同じかな。知っている以上傍観したくないよ」

 

そうだよね。あたしたちは部外者じゃない。立派に渦中の人ってやつよね。

なら、ただ見てるだけってのはあたしの主義に合わない!

 

「皆ごめんね。話し込んじゃって」

 

お話が終わったみたいだ。

 

「大丈夫です。それで今後どうするかっていうのは?」

 

「竜に関しては僕達の一存だけでは動かない方がいいから、島でのやり取りを見た上でって所だね。仮にも掟に謳われた存在だから。おそらく僕は当事者、加えて元護り手としてお呼びがかかるだろうから、状況が分かったら教えてあげるよ」

 

あたしたちも当事者だけど、今の悪ガキ扱いを差っ引いてもまだ子ども扱い。

アルさんがいる以上はお呼びでない、よね。

 

「私達は引き続きフィルフサの調査を進める。行商人が夜に遭ったという魔物も竜だったとは思えない。フィルフサの可能性があるからな」

 

「お前達が言う所の悪魔の野という土地はまだ私達も調査していない。先ほどアルからも情報を貰ったからな。一度入ってみるつもりだ」

 

「――リラさん! 俺も」

 

「ダメだ、聞いた限りレントにはまだ早い。私も見てやれるか分からないからな」

 

「私達でも未知の領域だ。そもそも戦闘はリラの領分で、私はついでだからな……そうだライザ。お前にはこれを渡しておこう」

 

レントが落ち込んじゃったけど、あのアルさんが強いって言うくらいだもんね。精進なさいな。

で、あたしに? これは。

 

「レシピ? 雷と、風のフラム代わりになるアイテム! ありがとうアンペルさん!」

 

「今のお前ならばこの程度の調合は出来るだろう。備えておくといい」

 

いい宿題をもらったね。ならあたしたちがやることは。

 

「あたしたちも出来る事をやろっか。あたしは錬金術、レントは鍛錬。タオは文字の解読もいいけど、レントと一緒に鍛錬した方がいいかもね。クラウディアはお店の話があるけど……」

 

「ううん。もちろんお店の準備は進めるけど、私も戦うために経験を積むよ。4人の武器では私のフルートが一番良い素材なんだよね?」

 

やっぱりなんというか、お嬢さま然とした雰囲気に対して結構好戦的よね? クラウディアって。

「僕は行きたくないんだけどなぁ……」ってぼやいてるタオはいつもの事だけど。

 

 

 

各々の方針が決まったところで、あたしたちも島に戻る事にした。とんだ課題になったね。

アルさんはそのままアガーテ姉さんたちに話を聞きに行くらしい。

だからあたしたちはクラウディアのお屋敷にお邪魔する事にした――ルベルトさんがいないね?

 

「前にも思ったんだけどよ。クラウディアの所は手伝い雇わねえのか?」

 

「私たちはただの行商人であってお金持ちってわけじゃないからね? まあお父さんと2人で住むには広すぎるとは思っているけれど」

 

「そうなの? 王都と繋がる商人って聞くとお金持ちな印象があるんだけど」

 

「色んなものが王都に集まるから、それを取り扱ってる商会はたくさんあるんだよ? もし私たちの商会が大店だったらキャラバンとして、もっと大人数で来ていたんじゃないかな」

 

たしかに、こんな辺境の島まで商会のトップとその娘が来てるんだもんね。

 

「そもそもクーケン島にお手伝いさんが出来る人って居るのかな?」

 

「島の人はほとんど知ってるつもりだけど……いないかも。便利屋やってるロルフさんとか、しっかり者のジェナとかかなあ」

 

ブルネン家に囲われてんじゃないでしょうね?

 

「さてと。みんな朝から試験を受けてもらってお腹空いてるよね? 練習中だけどお昼を準備するよ」

 

「手伝うよ。やり方教えてくれれば作れると思うし、アルさんのためにも練習してるとこだしね」

 

「ライザはあれだったか、レパートリーがねえんだっけか?」

 

「そ。家のご飯はお母さんが作るし、お母さんの方が上手だしで」

 

「そもそも農作業をサボってるのに、家事だけやるっていうのも変な感じだよね」

 

おっと、タオからつつかれたわ。さて男どもにも奮ってやるとしますか。

 

 

 

 

 

 

あたしとクラウディアで作ったお昼ご飯を食べ終わって、しばらくしたところでルベルトさんが帰ってきた。アルさんも一緒だ。

 

「お父さん、お帰りなさい」

 

「ああ、ただいまクラウ。エルリック君の予想通り、皆ここに居たね」

 

「お邪魔してますルベルトさん。アルさんも一緒って事はやっぱり?」

 

「うん。ブルネン邸で僕、ルベルトさん、アガーテさん、モリッツさん、古老様の5人が主体でね。案の定意見が拗れたよ。アガーテさんは僕ら側だから危険を考えてそう簡単に護り手を動かせない状態にはしたけど……今後の行商を考えると限界はあるかな」

 

「私も商人の意見を聞きたいという事でお声が掛かってね。正直危険性が高い街道を進んでまでクーケン島と交易を続けるメリットは……現時点では薄い。安全性が確保されない限り徐々に数を減らすか海上経由となるだろう。フォーゲル君は交易の継続を宣言しているがね」

 

今すぐ討伐に殴り込みってわけでも、接敵して即戦闘ってわけにもしないと。

実力差がわかんないもんね。その方がいい気はする。

 

海上経由も危険がないわけじゃないらしいし、お金もかかるらしい。

なんにせよ問題は出てきちゃうわけだ。

 

ロミィさんはそんな状況でも交易を続けてくれるらしい。心配だけど頼りにさせてもらおう。

 

「その辺はアガーテ姉さんが考えてたまんまですね。そういえばボオスは?」

 

「彼なら意識は取り戻しているしケガもなく話に参加していた。「自分が討伐する」と意気込んでいたが……」

 

「へっ。ブレスの余波で気絶してたくせに大した自信だぜ」

 

そこは否定しないんだけど……。

 

 

 

――ボオスらしくない。そう感じる。

 

 

 

アイツは掟肯定派で慎重派。なのに進んで城に乗り込むつもりでいる。なに考えてんのかしら。

 

「まあボオス君にはブレスが掠ったら炭になるよって言って、その場は引き下がって貰ったよ」

 

「アルさん、エグイことを言いますね……」

 

「そのくらい言わないと勝手に突撃しそうだったからね。当然さ」

 

「それで、結局の話としては今後どうする事に?」

 

タオの質問――これが大事よね。

 

「取り敢えずは僕のほか何人かの護り手でこの数日間は街道の警備と行商人の護衛をするよ。その間に竜の動向を探る。これで何度もちょっかいをかけられるようなら……だね。暫く僕は工房を不在にする事も多いと思うからその時はライザ、お願いするね」

 

「分かりました。簡単な接客くらいは出来ると思いますから」

 

「それと、クラウディアもオーブンを好きに使っておくれ。慣れてもらわないとね、これ合鍵」

 

「ありがとうございます!」

 

一応、これで今後のみんなのやる事が決まったかな。

 

アルさんはアガーテ姉さんたちと街道警備兼行商人の護衛。

アンペルさんたちは悪魔の野へフィルフサの調査。

島の主要な人たちは一旦様子見。あいかわらず動かない。

あたしたちは訓練に備えつつ各人でやる事――といっても対岸に行けるのかなあ?

 

ボオス……何かやらかさなきゃいいけど。

 

 

 

さて、あたしたちも解散だ。

アルさんはそのままアガーテ姉さんたちと行動をし始めるらしいから、あたしとクラウディアは工房へ。あたしも合鍵は前から預かってるしね。

レントも今日は島の方で訓練するみたい。タオは平常運転だ。

 

到着した工房の作業場兼あたしのアトリエ、に加えてクラウディアのキッチンとなる所で。

 

「ずいぶんと立派なオーブンだね? これ、あの話が出てから用意して貰ったんだよね?」

 

「ウン、ソウダヨ」

 

ついでに煙突も増えたし、建物自体も広くなってるけど……言わないでおこう。




アガーテは中間管理職ポジの苦労人です。
本作ではアルとの関わりがあるため、アルやライザ達にもある程度理解があります。
過去に記載していますが、アルはアガーテに世話になっていた関係です。

クーケン島に上役といった存在の記述はない(あえて言うならブルネン家)ですが、
まあ長老会みたいなものとお考え下さい。

本来「喚ぶ」という書き方はないようですが、本作では使用しています。
「召喚した(異世界から呼び出した)」という意味で置き換え下さい。

次からは激動の第四章です。
色んなものが見え始め、動き始めます。この作品のオリ要素もです。
次も楽しんでいただければ嬉しいです。
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