遊☆戯☆王デュエルモンスターズ Virtual   作:おこめ

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デュエルに関してはあまり多くのデッキを知らないのもあって色々拙いですが、暖かく見守っていただければ嬉しいです。


まずは準備運動から

「…えー」

 

 スレに勤しんでいたワイの目に、少し不穏な光景が見えた。

 

 上級生と思しき2人の男が、新入生であろう男子となんか喋っとる。

 

 会話の全容は把握出来へんけど、断片的に聞こえる言葉やオドオドしてる様子からは何かカツアゲに近い事をしとるっちゅーのが分かった。

 

 前世なら見てみぬ振りをしてそのまま立ち去る所やけど、そうは問屋が降ろさなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『何をボヤボヤしてるんだ、行け遊介!!』

 

「………。」

 

 『魔界劇団-ワイルド・ホープ』の存在やった。ヒーロー気質なコイツは、この状況を無視する事が到底許せなかったらしい。

 

「せやな、このまま見過ごすのも酷や。いっちょシバいたりますか、っと」

 

『その意気だ!』

 

 たまにゃカッコつけますか、とワイはゆっくり立ち上がった。

 

〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰

 

「ちょいちょいそこのお二人さん」

 

 ポンポン、と2人の肩を叩く。案の定安直に反応し、ワイの方を振り向いた。

 

「ん?」

 

「さっき何しとったんアンタら?」

 

「っ」

 

 男子は何か言おうとしてたらしいけど、キッと痩せ型の上級生に睨まれて体を縮ませた。なんや、探りを入れる必要もあらへんかった。やっぱりカツアゲとかその辺りでほぼ間違いないな。

 

「何ってただ話してただけだよ。なぁ廃音」

 

 やや筋肉質な上級生がわざとらしく言った。廃音と呼ばれた男子は頷く。まったくもー同意の求め方がわざとらしいねん。

 

 もうええ、コイツ黒や。

 

「えっと…廃音くん、やっけ?何してたかアンタの方から直接訊きたいんやけど、ええか?」

 

「っそれは」

 

 再び痩せ型が廃音を睨みつけた。ついでに『殴るぞ』って脅すみたいに腕を上げとった。

 

「俺等と廃音は中学時代からの知り合いでなー、前々から仲良かったんだよ。いやぁ二年間寂しかったなぁお前がいなくて」

 

 筋肉質な方が白々しく嘘臭く喋る。

 

 

 

 

「…もうええわ」

 

 これ以上こんな問答しとっても埒が明かへん。

 

「さ、もうOK?俺等また話の続きを―――。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黙っとれぇボケ」

 

 溜め息混じりに言い放つ。ここまで堂々と暴言吐くのいつ以来やっけ。マスターデュエルでティアラに10回連続当たった時やっけな…なぁ…(勝手にトラウマスイッチオン)

 

「おっと今何て言ったのかな?」

 

 ズイッ、と2人がワイの方に凄んでくる。

 

「言ったまんまや、お前のやなくて廃音くんの方から話を訊きたいんや。そんくらい分かるやろ。なんや?よっぽど『知られたら都合の悪い事』でも隠してるんか?」

 

 図星とばかりに顔が歪む。それとは逆に廃音の顔が明るくなる。あーやっぱりこう言うのやったな。

 

 ……まさかとは思うけど、ライブデュエルアカデミーって7割がこんなヤンキーみたいな奴らとかあらへんよな?流石に。童実野町みたいな感じやったら泣くわ。*1

 

「言うねぇ君。先輩にそんな態度取っちゃ駄目だよ」

 

 そう言うと上級生は壁を乱暴に殴り、再び向き直ってくる。はぁビビった…

 

「こうなるからね。分かった?」

 

 

 

 

 

「…暴力なんてナンセンスやな。……決闘(デュエル)で決着つけへんか?

 

 ワイが強気に出れた理由はやっぱり『ここが(多分)遊戯王の世界』って事やな。大体の事は決闘(デュエル)で解決するもの。さぁ乗るかこの挑発…?

 

「おぉ〜、成程ね。先輩に決闘(デュエル)で勝つつもりかな?思い上がってるねぇ」

 

 ッシャァ乗った!!

 

「思い上がってるのはどっちか、痛感させたろうか?」

 

 周りで見てる野次馬達も沸き立っとる。やっぱり皆決闘(デュエル)を教わりに来てるだけある、関心が半端やない。

 

 ワイはアカデミーが支給した携帯デュエルディスク*2を展開する。

 

 上級生もデュエルディスクを展開した。なんや、痩せ型の方は応援するだけかい。

 

「(初決闘(デュエル)がこんなのとかぁ…ちょっと嫌やな……まぁええか)」

 

『生徒ID33888140-大束錠二・14637824-魔中遊介』

 

『ソリッドビジョン展開準備完了』

 

 

 

 

 

 

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

 

〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰

 

255:伝説って?(哲学)

おーし初デュエル開始ー

 

256:名無しの羊トークン

きちゃ!

 

257:タコゾネス隊長イロハ

デュエル開始の宣言をしロ!磯野!!

 

258:一般通過磯野

デュエル開始ィィィ!!!!

 

〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰

 

「先攻はアンタに譲るで」

 

「へぇ、自信があるのかな?舐め腐ってるのかな?」

 

「…いや、気兼ねなく潰せるんで」

 

「…後者みたいだね」

 

 ピキッ、という擬音が聞こえるレベルで上級生の顔が青筋を立てる。

 

「俺のターン、俺は『山と雪解の春化精』の効果発動。コイツと手札のモンスターを墓地へ送って1枚ドローする!」

 

 春化精…地属性デッキで間違いないな。

 

「俺は『C・リペアラー』を墓地へ送る!」

 

 

 

 え?(チェーン)?えーと確かCって5D'sの鷹栖が使ってたデッキやったっけ?環境どころかカジュアルでも殆ど見ないテーマ…どう動くか全然分かれへんのやけど…

 

「そしてデッキから一枚ドローし、墓地から『C・リペアラー』を特殊召喚!!」

 

 ハンマーを持った小太りの男が現れた。厳つい顔で此方を見下すように睨みつけてくる。

 

「『スクラップ・リサイクラー』を召喚、効果発動!デッキから『C・コイル』を墓地へ送り、『C・リペアラー』の効果で墓地の『C・コイル』を蘇生!」

 

 思ったより展開が出来ているらしい。何が来るか少し警戒するか…。

 

「『C・コイル』と『スクラップ・リサイクラー』をチューニング!!俺に逆らうバカ共を冷たい檻に閉じ込めろ!!現れろ『C・ドラゴン』!!

 

 鎖の巻き付いた翼竜がジャラジャラと音を鳴らしながら降りてくる。今にもワイを噛み砕かんとばかりにガチガチと歯を鳴らしている。

 

「更に俺は永続魔法『パラライズ・チェーン』を発動する…そして『剣神官ムドラ』の効果発動!!」

 

「うぉ急に環境来るやん!?」

 

「手札から『古衛兵アギド』を墓地に送って特殊召喚、続けて『古衛兵アギド』の効果でお互いのデッキの上から5枚を墓地へ送る」

 

 急に環境交えて動かれても…ちょっとマズいかもなぁ。

 

「『パラライズ・チェーン』の効果でお前に300ダメージ!!」

 

「ぐッ…!?」

 

【遊介 LP4000→3700】

 

「締めに『C・リペアラー』と『剣神官ムドラ』で(エクシーズ)召喚!!来い、『No.41 泥睡魔獣バグースカ』!!」

 

 おぉうバグースカ、しかもキッチリ守備表示。こーれは…ロックされたんとちゃうか?

 

「俺はこれでターンエンド」

 

 上級生はそのままターンエンド。向こうの盤面には守備表示のCドラゴンとバグースカ、そしてセットされたパラライズ・チェーン。まずはバグースカの突破からやな。

 

【大束錠二】

・モンスター

『No.41 泥睡魔獣バグースカ』

『C・ドラゴン』

・魔法&罠

『パラライズ・チェーン』

 

 

 

 

 

 

「さて…ワイのターンやな、ドロー」

 

 ワイのアカデミー初のデュエルであり今世初のデュエル。

 

 

 

 華々しく、行かせてもらうか。

 

 

「さぁ、華麗なる魔界劇場―――開演や!!」

*1
アカデミーは面接試験が存在し、ライブデュエリスト=配信者なので、やや尖った人材が採用される事が多い。勿論、筆記や実技(デュエル)の実力も求められるが。

*2
アカデミーで支給されるリストバンド。ボタン一つでホログラムが(遊戯とか海馬がよく使ってるデュエルディスクっぽい形に)展開する。




デュエル描写にはミスもあると思いますがノリで読んでください(諦め)

今回Vがほぼ絡んでいませんがご了承下さい。次回多分出ます。
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