スターの始めるプロデュース生活 作:焼肉定食
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唯の撮影から数週間後のある日。
「プロデューサーさん、何読んでるんですか?」
「ちひろさんお疲れ様です。いや、さっき発売した雑誌ですよ」
「あー唯ちゃんの載ってるやつですよね! 私もさっき見ましたよ!」
俺が自席で唯の水着グラビアが掲載されている雑誌を確認していると、ちひろさんが後ろから覗き込む様にして顔を近づけてくる。フワリと甘い匂いが鼻をくすぐってきて、一瞬雑誌から意識を奪われる。
「いい表情してますよねぇ〜、それに評判も結構いいらしいですよ? この子初めて見たけど可愛いな〜って」
「ふっ……当然ですとも」
「あら、とっても嬉しそうですね。プロデューサーさん」
「そりゃあ俺が見つけてきたアイドルですからね。唯が褒められるのは俺も鼻が高いってモンですよ。はっはっは!」
正直言って最高に気分がいいね。ようやく俺もプロデューサーらしくなってきたって感じじゃねーか? このまま敏腕プロデューサーへの道を一直線に昇ってやろうじゃねーか!
「ふふっ、ご機嫌ですね。あっそうだ! どうです? 初仕事成功記念に今夜はパーっとお祝いしませんか?」
「おー、いいですねぇ〜。よっしゃ! じゃあ今日は残りの仕事をささっと片付けますか!」
「それじゃあ私、3人分で近くのお店予約しちゃいますね!」
「……ん? 3人?」ピクッ
俺はスマートフォンを操作するちひろさんを一旦制止する。
「3人って……俺とちひろさんと、誰です?」
「えっ、それは当然貴子さんにも声をかけようかと」
「それはよくない!」
「ひゃっ! ど、どうしたんですかプロデューサーさん?」
貴子さんを飲みに誘う…!? そんなの絶対に御免だね! あの人を酒の席に誘ったら絶対にぐちぐちと説教されるに決まってる! それならちひろさんと2人の方がいい……というよりちひろさんと2人がいい!
「俺は嫌ですよ! 親戚の叔母さんに説教されるの確定の飲み会なんて!」
「えぇ〜、でもそれじゃあ私とプロデューサーさんの2人になっちゃうじゃないですか……」
「何か問題でも?」
「……だって、プロデューサーさんと2人で飲みとか……何か危なそうじゃないですか」ジト-
「俺のこと獣か何かだと思ってます?」
ちひろさんは自分の手で体を隠す様な仕草を取りながら、じっとりとした視線を俺に向けてくる。その視線と仕草からめちゃくちゃ警戒してるのがひしひしと伝わってくる。
「え〜だってプロデューサーさん、飲み会の帰りにそのまま女の子をお持ち帰り〜とかやったことありそうじゃないですか……」
「………ソンナコトシタコトナイヨ」
「絶対にやったことあるじゃないですか! やっぱり2人きりはアウトです!身の危険を感じます!」
人聞きの悪いことを大声で叫ぶちひろさんは、顔を赤くしながら両手を使って大きなばつ印を作って見せる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよちひろさん! いくら俺でも同僚に手を出したりしませんよ! しかもこんな少人数の職場でそんなことしたら気まずくなるじゃないですか」
「私プロデューサーさんより年上ですよ?」
「最高っすよね! その話聞いた時はもう俺本当にビックリして………あっ」
ハメられた!
しかしもう時既に遅し。 ちひろさんは意気揚々と話す俺から完全に体を隠す様に、チェアーの後ろに身を潜めて警戒心MAXの視線を向けていた。
つーかさっきから一々仕草が可愛いなこの人。
「ち、ちひろさーん? 俺別に悪いことしないから出ておいでー?」
「……と、とにかく! 貴子さんも呼びますからね!」
「だから何もしませんってば」
「貴子さんがいればプロデューサーさんも大人しくしているでしょうし安心です。あっ、でもお酒で暴走したプロデューサーさんが貴子さんをお持ち帰りしてしまう可能性も……」
「はぁっ!?」
〜〜〜
『お、おい…! 待て…! 私たちは叔母と甥なんだぞ……』
『そ、そんなとこを触るな…! あんっ、そこは、やめ……っ』
『…………い、一回だけだぞ…?』
〜〜〜
「ゔぉぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
「ぷ、プロデューサーさん!?」
全身からサーっと血の気が引いていく。ちひろさんが変なこと言うから一瞬だけ最悪も最悪な光景が脳内に浮かんでしまった。
や、やめてくれっっ! こんな光景は地獄でしかない!! 落ち着け、これまで見てきて綺麗なお姉さんの姿を思い出して脳内を上書きするんだ……!
「はぁ……はぁ……っ! ふぅ……よ、よし。なんとか悪夢の記憶を脳内から排除したぜ」
「そんなに嫌なんですか? 貴子さん綺麗な人じゃないですか。しかもプロデューサーさんが大好きな年上の女性ですよ」
「叔母ですよ叔母。叔母さん。そりゃなんだかんだで気にかけてくれたりしてくれるトコには感謝してますし、人間としては嫌いじゃないです。恐怖の対象ではあるけど」
実の叔母であり、しかも俺にとっては本能の奥底から恐怖を感じる対象である貴子さん。そんな人とうっふーん♡であっはーん♡な関係になんてなりたい筈がないだろう? HはHでもHELLの方のHにしかならないわ。
「そもそも性の対象じゃないんですよあの人は。セックスしたいとかそんな風に全く思いませんし、1mmもチンピクしません」
「あの……普通にセックスとか言うのやめてくださいよ」
「それにねちひろさん、俺は年上の女性の包容力が大好きなんですよ。あの女戦士にそんなものがある訳ないじゃないですか」
そう、年上の女性のことが好きな理由として大きな要素の一つが包容力だ。俺の痛みや辛さや疲れを優しく包み込んで癒してくれる様な……そんな力が包容力であり俺の求める温もりなのだ。
貴子さんにそれがないことはこれまでの経験でよく分かっている。あんなアマゾネス女鬼軍曹にそんなものが備わっている訳がない。
「えー、でも貴子さん優しい人ですよ?」
「それは相手がちひろさんだからです。例えば俺が傷を負っていたとしたら、あの人は傷口めがけて鞭を打ってきますよ」
「それはプロデューサーさんの普段の行いが悪いからなのでは………あっ」
一瞬だけちひろさんの動きが止まった気がしたけれど気のせいだろう。そんな事よりも今は話の続きだ。もうこうなったら俺の口は止まらない。
「大体ね、あの人に本当に包容力があるんならもう結婚でもしてますよ。世の男共はあの人の内に潜む凶暴性に勘付いてるんです。だから最後に彼氏がいたのももう何年も前なんですよ」
「……あ、あのプロデューサーさん。その辺にしておいた方が……」
「あの人のは包容力じゃなくてただの暴力ですよ暴力。俺がこれまで生きてきてどれだけあの暴力女軍曹にボロカスにされてきたか。俺が中学生の時なんてねーーー」
「あの、そろそろ本当にやめた方が……というか、後ろを……」
「後ろ? 後ろがどうしたんでーーー」
ちひろさんがあまりにも真っ青な顔で震えながら俺の後ろを指差すもんだから、一体何事かと思って後ろに振り返ると……
「随分と楽しそうじゃないか」
……般若がそこに立っていた。
ちひろさんは自分に向けられている訳でもないというのに、般若の迫力に圧倒されてまるで産まれたての子鹿の様にプルプルと震えていた。しかし俺はというと何故か怖いくらいに落ち着いていた。いや、これは落ち着きというよりは諦めや達観に近しい感情かもしれない。
ふぅ……とりあえず深呼吸をして、俺は般若の肩に手を置いて爽やかな笑みを浮かべた。
「うそうそ、今の全部冗談だって」
♦︎♦︎♦︎
仕事に疲れた社会人が己を解放できる数少ない場である居酒屋。大人たちは日々の疲れとストレスを全て解放するかの如く、ガヤガヤと仕事愚痴やなんてことのないバカ話で騒ぎを繰り広げている。
俺、居酒屋のこういう雰囲気好きなんだよなぁ。うるさいのはうるさいんだけど、この喧騒に包まれながら酒を飲むってのも乙なもんだよな。それに今回は美人の同僚さんと同伴だしね。しかも俺の正面に座ってるし、この光景を目に焼き付けとかないとなんだけど……あれ、おかしいな。前がよく見えないや。なんでだろ、あはは……
「ちひろさん、前がよく見えないんですけど俺の顔今どうなってます?」
「……ご自分で確認されてはいかがでしょうか?」
「怖いんでやめときます」
「すみません、注文いいですか」
俺とちひろさんのやり取りを無視して、俺の斜め前に座る貴子様は店員さんに酒の注文をする。
そう、あれから俺たちは3人で事務所近くの居酒屋へとやってきていたのだった。
え? お前顔大丈夫なのかよって? それにあの後どうなったのかって? ははっ、ご想像にお任せするけど、R-18G描写が含まれるから小さな子どもには説明できないぜ。
「千川、何を飲む?」
「えーっと……じゃあとりあえずビールを」
「そうか、お前は水でいいか?」
「何でなんすか、普通に酒飲みますよ。店員さん、俺にもビールを。あっこの顔のことはお気になさらず」
とりあえず俺たちはビールと適当なつまみの注文をする。俺の顔を見た居酒屋のバイトの女の子が怯えた顔をしてたけど、ちょっと悪いことをしちまったかな。はははっ。
「あっ、そういえば私、プロデューサーさんに一つ聞いてみたいことがあったんですけど。せっかくのお酒の席ですし聞いていいですか?」
「スリーサイズですか? もー、ちひろさんのえっち〜」
「イラっ」
「千川、代わりに殴ってやろうか?」
「お願いしてもいいですか?」
おいおい物騒だなチミたち。女の子が軽々しく殴るだなんて言うんじゃありません! あっ、でも1人は女の子って年じゃないか。これ言ったらまた酷い目に遭いそうだけど。
「千川、聞きたいことがあるなら何でも聞くといい。それにコイツが答えないとしても私が答えてやるさ」
「貴子さんがですか?」
「あぁ。コイツのことは小さい頃から見てきたからな。大抵のことは知ってるさ。姉さん、コイツの母親から情報を仕入れることもできる」
「えっ、そこまでするなんてもしかして貴子さんって俺のファンなんですか? んもー、素直に言ってくれればサインくらいするのにー」
「また顔を変えてやろうか?」
「誠にごめんなさい」
ダメだ、この人まだ怒ってるよ。俺の小粋なジョークもまるで聞いちゃくれないよ。もう猛獣みたいになってるしなるべく刺激しないで大人しくしていよう。
「じゃあ聞きますけど、プロデューサーさんって何でそんなに年上の女性が好きなんですか?」
「あー、そうですね……どこから話すべきか」
何か自分の話するのって恥ずかしいな。でも今さらやっぱナシと言える雰囲気ではないよなぁ……。まぁ、しゃーないか。
「俺、高校生の頃に初めて彼女ができたんですよ。まだヤンチャしてた頃ですけど……確か年下の女の子だったかな」
「青春ですね〜」
「そんな爽やかな話じゃないっすよ? その彼女なんですけど、ガッツリ浮気してたんですよ。 学校で1番のイケメンにちょっかい出されて取られちゃったんですよ」
あー懐かしいな。確かあの時に不良とかダサいって言われたんだっけな。あん時は目の前が真っ暗になったっけ。
「脳が破壊されそうな話ですね」
「まぁ当時は悲しかったしムカつきもしましたけど今は気にしてません。なぜなら、そのおかげで俺は年上の素晴らしさに気づいたんですからね!」
「今の話のどこにそんな要素が?」
「傷心のお前を慰めたのが年上の先輩女子だったってだけだろ」
「ちょっと! 俺が話そうとしてたのにネタバレしないでくださいよ!」
つまらなさそうな顔で軟骨をつまみながら貴子さんは俺の話を遮った。 せっかく話そうと思っていたのに、あっけなくネタバレをされてしまった。
そうだよ悪いかよ! 俺はあの時に年上女性の素晴らしさを思い知ったんだよ!
「なるほど……それで、その先輩と結ばれたんですか?」
「まぁ……そう、なんですけどね」
「どうかしましたか?」
「その女先輩も結局イケメンチャラ男に取られたんだろ?」
「……oh」
「あーー! やめてくれー! 思い出したくないー!」
そうだよまただよ! エロ同人に出てきそうなチャラ男に2回も彼女取られたんだよ俺は!
はぁ……あの先輩のことは結構本気で好きだったからしばらく落ち込んだっけなぁ。今思い出しても泣きそうになるぜ。
「ま、まぁ結末はともかく、プロデューサーさんが年上趣味になった理由はわかりました。そういえば今はお付き合いされてる方はいるんですか?」
「いや、今はいないですよ」
「あら、そうだったんですか。 あんなに積極的だからてっきり彼女いるのかと」
「彼女いたらあんなにナンパしたりしませんよ」
「そこはまともな感性を持ってるんですね……」
そりゃあね。彼女欲しいから綺麗な女性に声をかけてるんであって、彼女がいるんならそんな事する必要は無いからな。
「確か大学生の頃に何人かと付き合っていたけれど、全員変な女だったり屑だったりだったんだよな? お前は中々女運が悪いようだ」
「そうですよ……ってか貴子さんさっきからやけに詳しくありませんか!? 何でそんなことまで知ってるんですか! やっぱ俺のファンかストーカーなんですか!?」
「バカを言え。姉さんがそういう情報を私に流してくるだけだ。『スーくんが変な女の子に捕まってて心配だよぉ〜』ってよく電話で相談してきたものだ」
お、お袋〜〜〜!!!! 息子のプライベートな情報を垂れ流してんじゃねーよぉぉ!! 道理で貴子さんが俺の事について詳しい訳だよ!
「つーか何でお袋が俺の付き合ってた彼女のことそんな知ってるんだよ……」
「姉さん、お前のことは溺愛してるからな。心配だったんだろう」
「はぁ……」
「あの、さっき貴子さんがプロデューサーさんは女性運が悪いって言ってたじゃないですか? 差し支えなければどんな人だったのか聞いてもいいですか?」
「別にいいですけど……ちひろさんさっきから結構楽しんでますよね」
「い、いやぁ〜、やっぱりこういう話って楽しいじゃないですか〜」
ほんと、つくづく女子って恋バナ好きだよな。ちひろさんさっきから目に見えてウキウキしてるし。
「えーっと俺が付き合ってた奴らの話ですよね。そうですね……1人はとんでもなく束縛が強い人でした。それ以外だとめちゃくちゃに重いメンヘラとか……あと屑路線でいくと俺の財布から金勝手に使う子とか、それこそ普通に浮気してた子もいましたね」
「いや本当に女運悪いですね!」
「コイツ、見てくれだけは悪くないからな。そういう変な女も集まってきたんだろう」
「……それは、ご愁傷様です」
哀れむような視線でちひろさんは俺の前で手を合わせる。そして貴子さんは相変わらずグビグビと酒を飲み続けている。
……ていうかさ、改めて振り返ってみると確かに俺ってとんでもない女性遍歴してるよな。あー、なんか思い出したくない事まで思い出しちゃったし……こんな時は酒に頼るしかねぇよなぁ!
「店員さーん! もう一杯生ください!」
「プロデューサーさん、ペース早いですけど大丈夫ですか? あと貴子さんも」
「私は問題無い。このくらいで潰れたりはしないからな。お前は……確かそこまで強くないだろう? 平気か?」
これまたグビグビと酒をあおりながら、俺のことをチラリと一瞥する貴子さん。確か成人祝いの時に俺が潰れたのを見てるから、俺があまり強くない事も知ってるんだろう。
「平気ですよ平気! ていうか、飲まなきゃやってらんないですよ! 嫌な記憶ばかり蘇りましたからね! とっとと忘れたいんです!」
「ぷ、プロデューサーさん? もう既に顔が赤いので止めといた方がいいんじゃ……」
「大丈夫ですって! というか、さっきから俺ばっか自分のこと話してるじゃないですか!ちひろさんも話してくださいよ! 彼氏とかいるんですか!?」
「え、えー……その、それは……ひ、秘密です」
ちひろさんは若干困ったようにそう答えながら、顔の前で自分の指を使い小さくばつ印を作った。
「わ、わざわざ秘密にするってことはいるんですね! ちくしょー! リア充かよ! やってられっか! 店員さんもう一杯!」
「いや、いないんですけどね、彼氏なんて……ていうか貴子さん! プロデューサーさん止めなくていいんですか?」
「ほっとけ」
くそーっ! 俺だけか!? 俺だけなのか寂しい独り身なのは! どうせ周りの客も全員リア充なんだろ!? 家に帰ったら待ってる人がいるんだろ!? 貴子さん以外は!
「店員さぁ゛ぁ゛ん! もう一杯ぃ!」
「はぁ……もう知りませんからね、私」
「こりゃ二日酔いコース確定だな」
その後も、俺は現実から逃げるように酒を喉に流し込み続けた。もう正直途中からどんな話をしていたのか全く覚えていない。
もう自分のアルコール許容量をとっくのとうに超えていることは自分でも気づいている。それでも、俺はヤケになった様に酒を飲み続けた。
あー、これ確実に潰れるわ。 でも、それも別にいいか。
そして俺は再び店員さんを呼ぼうとしたところでとうとう潰れた。次、目が覚めた時に、隣に綺麗な年上のお姉さんがいたらいいな。なんて事を考えながら、俺の記憶はそこでぷっつりと途絶えたのだった……
♦︎♦︎♦︎
「……んぁ、あれ、ここは……っっ! 頭痛っ!」
次に意識を取り戻した時には既に朝になっていた。窓から差し込む光に鳥の鳴き声、それに激しい頭の痛みと甘い香りで目が覚める。
……あれ、俺いつの間に自分の家に帰ってきてたんだ? もしかしてちひろさんか貴子さんが送ってくれたんだろうか。 後でお礼言っとかなきゃいけないな。
「はぁ……頭いてー、飲みすぎた。うっ」
昨日の反動で完全に二日酔いだ。この酷い頭痛と吐き気をどうにかするべく、とりあえず水でも飲もうと思い自分の体ち力を込めたその時、俺はふと違和感を覚えた。
「……あれ、これ……なんだ?」
……なんか、布団が膨らんでる。
俺が眠っていたベッドの上で、異様にかけ布団が膨らんでいた。まるで人がその中にくるまっているかの様な膨らみだ。
「………え?」
それを見た瞬間、俺の心臓はバクバクと激しく動き出す。
い、いやいやいや……流石にそんな事は無いよな? いくら俺だって酔った勢いでこんな……え、無いよね?
「………っ!」
そして、俺が意を決して自分の横で膨れ上がっている布団を捲り上げるとそこには……
「すぅ……すぅ……」
「………うそん」
規則正しい寝息を立てながら気持ち良さそうに眠る……それでいて、俺のワイシャツ1枚だけを見に纏っているあられもない姿をした銀髪の少女がそこにはいた。
もしかして、俺……何かヤっちゃいました?
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